グランドキャニオン 谷底コロラド川まで往復テント泊
- GPS
- 30:14
- 距離
- 30.2km
- 登り
- 2,955m
- 下り
- 3,077m
コースタイム
6:50 トレイルヘッド - 7:35 Cedar Ridge - 8:30 Skeleton point - 9:45 The tipoff - 11:25 キャンプ場
2日目:ブライトエンジェルトレイル
6:45 キャンプ場 - 7:35 レストハウス- 9:35 インディアンガーデン - 10:45 3マイルレストハウス - 11:45 1.5マイルレストハウス 13:00 トレイルヘッド
注)上記地図の標高の表示がおかしい様です。グラフを拡大ボタンを押し、GPS標高を選択すれば正しく表示される模様です。
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
2日目:ブライトエンジェルトレイルのトレイルヘッドから、バックカントリーインフォーメーションセンター横の駐車場へシャトルバスで移動。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
トレイル自体は急な所やガレ場もなく非常に歩き易いです。下りで使った、サウスカイバブトトレイルは水場がなく、夏に使うのは大変かもしれません。 |
写真
感想
3年程前にアメリカの国立公園について調べていたときに、グランドキャニオンの谷底までのトレイルが有る事を知り、いつか行ってみたいと思っていたのですが、長めの休みが取れた為、念願が叶い行くことが出来ました。
○4/29(谷へ下る前日)
日本でキャンプ場(ブライトエンジェルキャンプグラウンド)の予約が出来なかったので、キャンセル待ちに登録してもらう為、サウスリムビレッジにあるバックカントリーインフォメーションセンターに向かいました。そこで空き状況を聞いてみると、1つ空きがあるとの事で、あっさりキャンプ場の予約が出来てしまいました。ここがダメそうなら、山小屋(ファントムランチ)の方もキャンセル待ちに登録して貰うつもりでしたが、あっさり予約が出来て良かったです。
それから窓口の方に、注意事項(水の量、ごみの事、気温や天気予報など)や、ルートの説明を受け、許可証を発行して貰いました
この許可証は、歩いている時にザックに付け、キャンプ場では外から見える様にテントに付けて置くようにとの事でした。(しかし翌日風で飛ばされてしまいましたが・・・)
その後早めにホテルにチェックインして、食料を買出しに行き、早めに就寝しました。
○4/30(サウスカイバブトトレイル、サウスリムから谷底まで)
6:00AM 始発のシャトルバスで、昨日のバックカントリーインフォメーションセンターからトレイルヘッドに向かい、7:00AM前に歩き始めました。
少し歩くと、サウスリムの縁に出ますが、ここに立つとグランドキャニオンの絶景とスケール感に圧倒されます。地層の模様と、台形状の岩山が連なっているのが本当に面白い。
ノースリムは遥か彼方で、どの辺りがノースリム側のトレイルヘッドかも分かりませんでしたが、サウスリムからノースリムまで横断する人もいるそうです。本当にすごい人がいる。
下っている途中、スケルトンポイントの辺りまでは風が非常に強く、ザックに付けていた許可証が、谷底に吹き飛ばされてしまいました。それ以外は特に問題なく順調に下り、4時間半位でキャンプグラウンドに到着しました。
トレイル自体は、所々ミュールのフンが落ちているのが唯一難点ですが、岩がゴロゴロしている事もないし急な所もなく歩き易かったです。また人が少ないので、人に気を使わずに、静かにのんびり歩ける点も良かったです。ただし、途中に水場が無く、夏に登りで使うのは厳しそうだと思いました。
○キャンプグラウンド:
キャンプグラウンドは区画で分かれていて、早いもの順で好きな区画を選ぶ事が出来ます。自分は早めだった様で好きな所を選び放題だったのですが、疲れていたのであまり考えずに、水道の横の区画にしましたが、後でよく考えてみたら、トイレが遠かったのでもう少し考えれば良かったかもしれません。なおトイレは水洗で、ピカピカという訳ではないですが、山基準では十分きれいでした。
許可証については、見回りに来たレンジャーの方に許可証が吹き飛ばされた旨を伝えたところ、レンジャーステーションに戻ってから名前で検索してみて登録されていれば問題ないとの事で、事なきを得ました。
行く前の自分の勝手なイメージでは、キャンプ場は騒がしいいのかなと思っていたのですが、大騒ぎする人もいなく(当たりまえか?)静かで良かったです。キャンプ場の横をクリークが流れているのですが、その水の流れる音も心地よく、疲れている事もあり、夜はぐっすり6-7時間眠れました。
○ファントムランチでの夕食:
食糧は二日分持って行ったのですが、テント設営後にファントムランチ(山小屋)に行って聞いてみたところ、シチューのみ1食空きが有るとの事で、せっかくなので夕食のみファントムランチでとることにしました。食事の時間までは時間があったので、一旦テントに戻り、2時間位昼寝をした後、再びファントムランチに向かいました。
正直な所、味はそんなに期待していなかったのですが、おいしくてビックリしました。ひと口目はしょっぱいかなと思いましたが、ふた口目からはやみつきになる感じで、大盛でおかわりしましたが、2杯で満腹でした。疲れていたので塩分を求めていたのかもしれないですが、またここのシチューを食べに行きたいです。
○5/1 ブライトエンジェルトレイル 谷底からサウスリムまで。
出来るだけ気温の低い時間に出発したかったのと、後半ペースが落ちるだろうと思い、朝7:00AM前に出発しました。(キャンプ場の周りの人たちは比較的のんびりしている方が多そうでした。)
昨日のサウスカイバブトトレイルと同様、全体的に緩やかな登りで、距離の割になかなか高度が上がっていかない感じで、途中上を見上げて「まだあんなにあるのか」と思う時もありましたが、高度を上げるにしたがって、徐々に景色や岩の色、地層の模様が変わってくるので、楽しみながら登ることが出来ました。
途中インディアンガーデンで15分位休憩しましたが、ここは砂漠のオアシスという感じで、ここだけ木が生い茂っています。結構汗をかいていたので、木陰で休憩し気落ちが良かったです。ここもキャンプ場がある様なので、次回はここで一泊するのも良いかもと思いました。
インディアンガーデンを過ぎしばらくすると、つづら折になり、昨日のサウスカイバブトレイルとは対象的に、この辺りから徐々に人が多くなりました。軽装の家族連れの方も多かったですが、ここでも皆さん笑顔で挨拶を返してくれるので疲れた体に元気をもらえる気がしました。
インディアンガーデンから先は、2-3Kmおきに休憩所と水道があり、ありがたいです。水は何処から引いているのだろうと思い、後から調べたのですが、昨日のキャンプ場も含めてノースリムの途中から引いているそうです。
2マイルレストハウスで少し休憩した後、残り3Km位なので休憩せずに最後までいけるかと思ったのですが、残り2Km位の所でかなり足が疲れてしまい、2,3回休憩しながら登りましたが、なんとかゴールまで辿り着きました。
頂上についた後は、写真を撮ってもらった方(プロのカメラマンと言っていました)に「やったね。」といって貰えたのがうれしかったです。
○全体を通して感じたこと。
・最初に上から見た時は、本当にあの下まで行けるのかと思いましたが、なんとかなるものだなーと思いました。
・すれ違った人と挨拶するとみなさん陽気に笑顔で挨拶を返してくれるので、元気をもらえました。途中すれ違った人やキャンプ場でお会いした方と少し話しをしましたが、みなさん気さくな感じで楽しかった。
・キャンプ場は、静かで気持ちが良かったです。恐らく夏は暑くて大変そうですが、時間があれば2泊くらいしてみたいと思いました。
・トレイルは非常によく整備されていて、歩き易かったです。ミュールのフンも最初は避けながら歩いていたのですが、最後の方は、疲れていたのもあり、乾いていればあまり気にしなくなりました。
・体力的には、自分は登りの最後の2Kmがきつくなってしまい、休み休みになってしまいましたが、普段登山をされている方であれば、それほど体力レベルは高くない様に思いました。ただし、夏は40度を越える様ですので、厳しそうだなと思います。(今回は気温的には全く問題なかったです。)
・次回、機会があればノースリムからサウスリムの横断に挑戦してみたい。
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