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記録ID: 463704
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
日光・那須・筑波

奥白根山(手ごわい関東以北最高峰、雲の中の山頂は凍える寒さに!)

2014年06月14日(土) [日帰り]
情報量の目安: S
都道府県 栃木県 群馬県
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GPS
--:--
距離
10.8km
登り
1,236m
下り
1,237m

コースタイム

7:30 丸山高原ロープウェー 始発
7:45 ロープウェー山頂駅 花など撮影〜7:55
7:55 二荒山神社
8:24 七色平分岐
9:07 座禅山との鞍部
9:57 白根山頂上
10:17 白根神社 〜下山(南面トラバース路)
11:25 七色平分岐
11:40 血の池地獄に寄り道
12:15 ロープウェー山頂駅 休憩など〜12:50
13:00 丸山高原ロープウェー
天候 麓は晴れていたんですけど、上の方では冷たい霧(ガス)の中
遠方も雲多めでした。
過去天気図(気象庁) 2014年06月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
関越道 沼田ICから120号線を伝って、丸沼高原まで
コース状況/
危険箇所等
◆ロープウェー山頂駅〜七色平分岐
 よく整備された山道です。一部、残雪がある箇所はありますが斜面でないので危険ではありません。

◆七色平〜座禅山との鞍部
 七色平からしばらくは高低差のないルートですが、ほぼ全面が雪道で踏みあとがほとんどないので迷いやすいです。ピンクテープを辿って行く必要があります。その後の谷間の上りは大変な急登で、しかもステップのほとんどない雪の斜面です。スプーンカットのような窪みを狙ってステップを作って登る必要がありました。なお踏み抜くと股までもぐります。

◆鞍部〜白根山
 砂礫の急登ののち、岩登りを含んだ岩稜になります。森林限界を越えており強風も吹き付けるためバランスに注意が必要です。白根山山頂も岩を積み上げたような狭い空間ですので結構危険。

◆白根山〜南面トラバース路
 山頂直下は北面と同じく砂礫のズルズル滑る道。森林限界以下のエリアは通常の危険度の山道です。残雪はほとんどなし
丸沼高原駐車場から。下の方は晴れていますが空の上方はどんより雲。
丸沼高原駐車場から。下の方は晴れていますが空の上方はどんより雲。
今日はロープウェーに乗ってみたいと思います。運行開始までしばし待機です
今日はロープウェーに乗ってみたいと思います。運行開始までしばし待機です
雲の切れ間から日が射してきました。晴れてくれないかなあ
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雲の切れ間から日が射してきました。晴れてくれないかなあ
ロープウェー山頂駅に到着。
いろいろ花が咲いていました。こちらはチングルマ
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ロープウェー山頂駅に到着。
いろいろ花が咲いていました。こちらはチングルマ
ツガサクラ。まだ咲ききっていませんが蕾もまた良しです。
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ツガサクラ。まだ咲ききっていませんが蕾もまた良しです。
今シーズン初対面のコマクサ。
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今シーズン初対面のコマクサ。
そしてコレが白根山由来の名を持つシラネアオイ。花びらに見えるのは実はガクで、花びら自体は持っていないとのこと。
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そしてコレが白根山由来の名を持つシラネアオイ。花びらに見えるのは実はガクで、花びら自体は持っていないとのこと。
さて、ではいよいよ登り始めましょう。登山道入口には二荒山神社。
さて、ではいよいよ登り始めましょう。登山道入口には二荒山神社。
雑木林も奥多摩や秩父と大分違った雰囲気です。
雑木林も奥多摩や秩父と大分違った雰囲気です。
血の池地獄って何だろう・・・
血の池地獄って何だろう・・・
残雪がちょこちょこ出てきますが、困るほどではなかったのです(あくまでこの時点では)
残雪がちょこちょこ出てきますが、困るほどではなかったのです(あくまでこの時点では)
サクラが咲いていました。
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サクラが咲いていました。
七色平から、弥陀ヶ池ルート。こっちに行く人がいないのに若干嫌な予感・・・
七色平から、弥陀ヶ池ルート。こっちに行く人がいないのに若干嫌な予感・・・
七色平は広々とした湿原でした。
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七色平は広々とした湿原でした。
踏み跡のほとんどない雪道が現れて先行きにさらに不安。
踏み跡のほとんどない雪道が現れて先行きにさらに不安。
とうとう雪の急斜面に!幸い雪が締まっていたのでステップを蹴りこみながら登ります。
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とうとう雪の急斜面に!幸い雪が締まっていたのでステップを蹴りこみながら登ります。
ところどころ夏道が現れるのが唯一の救いだったり。
ところどころ夏道が現れるのが唯一の救いだったり。
辺りがガスって来てウェアを冷たくしっとりぬらしてきます。念のためソフトシェルを持ってきて良かった。
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辺りがガスって来てウェアを冷たくしっとりぬらしてきます。念のためソフトシェルを持ってきて良かった。
鞍部に到着しました。いよいよガスも濃く、気温も下がってきています。
鞍部に到着しました。いよいよガスも濃く、気温も下がってきています。
見下ろすと弥陀ヶ池。晴れ渡っていればすがすがしい高原の景色なんでしょうね
見下ろすと弥陀ヶ池。晴れ渡っていればすがすがしい高原の景色なんでしょうね
このあたりはバイケイソウの群生地でした。姿形が毒々しいなと思ったら実際に毒草らしいです
このあたりはバイケイソウの群生地でした。姿形が毒々しいなと思ったら実際に毒草らしいです
白根山のこちら側は荒れ気味の急斜面です。
白根山のこちら側は荒れ気味の急斜面です。
バイケイソウの新芽が当たり一面にニョキニョキと。
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バイケイソウの新芽が当たり一面にニョキニョキと。
雲の中を進むようなものなので先は全然見えません。
雲の中を進むようなものなので先は全然見えません。
シルエットだけでも分かる岩稜の荒々しさ。
シルエットだけでも分かる岩稜の荒々しさ。
山頂近くでは手も使って攀じ登る箇所が多くなってきます。ペンキで示された○や×を見落とさないよう慎重に。
山頂近くでは手も使って攀じ登る箇所が多くなってきます。ペンキで示された○や×を見落とさないよう慎重に。
あの辺りが山頂でしょうか・・・
あの辺りが山頂でしょうか・・・
足元に広がるのは火山らしく赤い岩
足元に広がるのは火山らしく赤い岩
山頂は3つ並んだコブの真ん中のようです。北側のコブからは一旦下っての上り返しが要るのですね。
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山頂は3つ並んだコブの真ん中のようです。北側のコブからは一旦下っての上り返しが要るのですね。
登頂!景色は何にも見えません。風が強くて実に寒い。
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登頂!景色は何にも見えません。風が強くて実に寒い。
一休みするには狭い山頂。
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一休みするには狭い山頂。
山頂を下ったところにある奥白根神社。
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山頂を下ったところにある奥白根神社。
五色沼周回はまたの機会にして下山開始。こんなガスガスじゃあ何も眺められませんしね。
五色沼周回はまたの機会にして下山開始。こんなガスガスじゃあ何も眺められませんしね。
樹林帯に入ると風も和らいできました。ありがたいです。
樹林帯に入ると風も和らいできました。ありがたいです。
雲の下に抜け出ると遠くまで見通せるのですね。武尊山がカッコいい。
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雲の下に抜け出ると遠くまで見通せるのですね。武尊山がカッコいい。
さっき気になってた血の池地獄に寄り道。池の中の麩のような白い何かが正体不明で不気味でした。
さっき気になってた血の池地獄に寄り道。池の中の麩のような白い何かが正体不明で不気味でした。
朝よりもシラネアオイは生き生きとしてます。この花を撮影しに訪れているかたも多かったです。
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朝よりもシラネアオイは生き生きとしてます。この花を撮影しに訪れているかたも多かったです。
ロープウェー山頂駅から雲の取れた奥白根山の全容が眺められました。このタイミングで山頂にいた方は幸運ですね。
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ロープウェー山頂駅から雲の取れた奥白根山の全容が眺められました。このタイミングで山頂にいた方は幸運ですね。
なお山頂駅からも山々は眺められます。
巻機山と至仏山。
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なお山頂駅からも山々は眺められます。
巻機山と至仏山。
浅間山。
くっきりと武尊山
くっきりと武尊山
そうこうしているうちに奥白根山頂はまた厚い雲の中に。
そうこうしているうちに奥白根山頂はまた厚い雲の中に。
空中から山々を眺めながら山行終了です
空中から山々を眺めながら山行終了です

感想

梅雨の合間に晴れている山域はないものかと天気予報とにらめっこして、行って来ました奥白根。関東最高峰と思っていたら、どうも関東以北(東北と北海道を含めて)の最高地点だったみたいです。

人気は菅沼からのコースですが、今回はロープウェーに乗りたかったのもあって丸沼高原から。山頂に立ったあと五色沼をぐるりと周回して戻ろうかと考えていたんですよ、始めは。

天気予報どおり高原までの移動では実にいい天気。ただ時が経つにつれ雲が目立ってきまして、駐車時点には上から覆いかぶさるような厚い雲。せめて晴れ間が得られればいいなとの思いで登山開始。

登山口からしばらくは高原の散策コースでもあるので勾配もゆるやかなよく整備された道です。七色平への分岐を過ぎてから本格登山となり、私の選んだ弥陀ヶ池ルートは人が少ない難路コースだったようです。急斜面に張り付いた雪にキックステップしながら無理矢理に登る状態に。アイゼンを着けなくてもなんとかなるのは登りだけで、下りだったら滑落しそうな感じでした。

登るごとにガスが濃くなってきて雲の中に入ったことを実感。高度と湿り気で体が冷えてきたのでシェルを着込みました。やはり夏でも念のため防寒着を持ってくるのは大事ですね。薄着だったら低体温になってしまったかもしれません。

鞍部から白根山への登りは雪こそないものの砂礫の岩の急斜面でなかなか手ごわい。先が全く見通せないのも心細いところです。鎖があってもおかしくない岩登りも手ごたえがあって楽しいのですが、ガスに包まれた岩稜歩きはどうしても荒涼とした雰囲気で気分が盛り上がらないですね。

それでも山頂には無事到着。山頂には割と多くの方がいましたが皆少しばかり疲れたような、残念そうな表情。まあこの天候では仕方ないところです。ちなみに山頂の気温は約3℃、風速5〜10m/s程度の風がありましたから体感温度としては氷点下でした。実に寒い。

これでは五色沼に行ってもよい眺めが望めようもなく、場合によっては危険なルートもありそう&さっきの雪の斜面を下るのは危ないと判断し、予定変更してそのまま下山することに。下山途中に多くの登山者とすれ違いましたがやはり多くの方が山頂の様子が気になるようですね。尋ねられるごとに風が強くて寒い旨を伝えましたが、中には見るからに軽装な人々もいてちょっと心配になりました。

今回の山行はロープウェーで来れるとはいえ標高2578m、ただでさえ15℃以上気温が低いところに風や霧が加わると一気に凍える寒さになってしまうことを痛感しました。もちろん知識としては知ってはいたつもりだったのですが、時際に体験してみるとなおさらですね。これから夏山シーズンですし、油断しないようにしたいものです。

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