飯豊連峰 七滝沢
- GPS
- 16:16
- 距離
- 21.1km
- 登り
- 1,797m
- 下り
- 1,672m
コースタイム
- 山行
- 8:42
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 8:42
- 山行
- 6:54
- 休憩
- 0:41
- 合計
- 7:35
2日目 45分程
天候 | 10日 晴れ時々曇り 11日 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
スタート地点の内ノ倉ダムまでは車移動30分。内ノ倉川左岸林道入口付近に駐車。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
加治川水系 内ノ倉川支流 七滝沢 体感3級 水量やや多め SBなし フェルト△ 魚影濃い ■アプローチ 駐車地点から内ノ倉川左岸についている踏み跡に入り、50分程で入渓地点の七滝沢出合いに至る。 尚この内ノ倉川左岸の踏み跡は、旧登山道だったのかよくわからないが、踏み跡は明瞭であり歩きやすく、この時期はアブもいなくて快適だった。 ■七滝沢遡行 入渓してすぐに右岸から七滝沢が出合うが、内ノ倉川の渡渉は増水時には要注意である。この日は容易に渡れた。 七滝沢に入ると巨岩帯が続く。この巨岩帯の通過は今回の七滝沢遡行の1つのポイントとなる。 とにかく疲れる。あまり遊び過ぎないで効率良く進まないと後々遡行に響く事になる。 釜のある滝や淵を泳ぎを交えながら進むと、最初の見所である5段100mの登場である。 ここが地形図上にある七滝の場所だと思うが、前衛の滝などもカウントすれば滝は7つ以上ある。 この七滝、左岸から一気に巻けるようだが、我々は登れる滝は登るつもりで下段の滝から直登で越えて行き、3段目辺りから右岸から巻きに入る。 中々痺れる巻きであるが、途中で4段目の下に降りるか悩むが、5段目が登れそうにないのでそのまま右岸を巻き続け滝上に復帰。 右岸巻きは悪い。定説通り下から左岸巻きの方が時間的にも効率はいいだろう。 その後も巨岩エリアは続き、滝は巻いたり登ったりしながら進むと第2連瀑帯の7段130mの登場。そのすぐ上にも50mくらいの連瀑が続いており、ここの通過がこの沢のハイライトだろう。 ここも登れる滝は登り、登れない物は巻いて通過。中段部に15mくらいのCS滝があるが、この滝はヒロシーとタカシーがザイルを出して直登した。 その後ゴルジュを抜けると、前半部最後の20m滝。この滝は直登出来ないので右岸から巻き。巻きは悪いとの記録も見たが、それ程苦労せず巻き終えた。 ここまでの通過がこの沢の核心だろう。特にどの滝を巻くか、どこを巻くかによって時間の差は大きく出てくると思う。 しばらく進むと沢沿いに砂地があったのでここで1日目を終了。 2日目、調度距離的にも後半戦のスタートだが、前半部と比べるとかなり癒し系になる。 淵やゴルジュや滝も出てくるが、巨岩エリアもなく前半部を越えて来たパーティーなら易しく見えるだろう。 ただポイントで渋い所もあるので油断は出来ない。 沢は源頭近くなっても滝は結構出てくるが、滑りに注意しながら直登で越えて行く。 最後の詰めは、細かい分岐が多く出てくるが、二王子岳と二本木山の分岐に出るようにルートを取り、ほとんど藪漕ぎゼロで登山道合流。 下山は二王子神社に至る登山道を使い2時間ちょっとで下山。 |
写真
装備
個人装備 |
登攀具一式
泊り装備一式
|
---|---|
共同装備 |
30mロープ
20m補助ロープ
|
感想
この週末は、谷川の沢に入る為にだいぶ前から調整してきた。中々連休が取れない仲間も、この日の為にわざわざ連休を取得しての意気込みである。
しかし天気が微妙。
中々行けるチャンスもないのでなんとか決行したくギリギリまで粘ったが、あきらかに東北の方が天気が良い。
谷川は泣く泣く諦めて、またもや慌ただしく転身先を見繕う。
鳥海はどうだ、和賀がいいかと散々バタバタした結果、結局飯豊の七滝沢に落ち着いた。
七滝沢は飯豊連峰の西側にある二王子岳の沢であり、記録も多く飯豊入門の沢として人気の沢とされている。
飯豊の主稜線に突き上げる険悪な沢と比べれば易しいのかもしれないが、グレードでは3級、我々にとって泊まりで3級の沢はとてもじゃないが容易いとは言えない。
転身の沢とはいえ、そこは身を引き締めて全力で向きあうつもりで入渓した。
入渓してまず感じた事は、スケールの大きさである。
七滝沢に入ってからもその渓相は変わらず、いちいちデカすぎる岩に右往左往しながら進んで行く。
そしてその渓相はやはり素晴らしいモノがある。
綺麗な淵や磨き抜かれた岩壁のゴルジュ、そして七滝を始めとする圧巻の連瀑帯。
あちこちに飯豊の沢の片鱗が散りばめられており、そこを遡行出来てる嬉しさと不安とが入り混じる不思議な感情であった。
核心的な部分は前半に集中しており、後半は癒やし系の要素も出てくるのでトータルで見ると沢の醍醐味が全て詰まったような、そんな沢だった。
その中には魚影が濃い事もより一層充実度を上げているだろう。
今回我々の通過ルートは効率がいいとは言えない。登れる滝でも時には巻く事も必要である。
もっと広い視野を持ち、点ではなく線で遡行出来るようにもっと精進しなければと思わされた。
そして私の体調不良もあり仲間には余計な心配をさせてしまった。こんな時仲間がいると心底心強いもので有り難い限りである。
今回の遡行で、それぞれが自分に足りない物が何なのかを感じれたように思う。
そんな次へのレベルアップを感じさせてくれた七滝沢を選んで心からよかったと思う。
コメント
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飯豊の沢は何かよそとは雰囲気が違う感じにみえる。
何が違うんだろうと言われるとはっきり言えないけど(笑)
岩魚一匹だけとはいえ、タカシーさんの釣りの腕前にこっちもうかうかしてられない気持ちになってます。
しかし二王子が初登頂だとは意外でしたね。
もちろん実際に深く広いんだけどね。
タカシーさんは竿出してからほんと数秒で釣り上げてたよ笑。本人はまぐれだって言ってたけど、まぐれでもなんでも有り難かったわ👏
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