常念岳
- GPS
- 30:35
- 距離
- 22.3km
- 登り
- 2,868m
- 下り
- 2,877m
コースタイム
※このほか,15:30〜17:00にかけて横通岳へ向かう尾根道を散歩.
(15日)3:00常念乗越ー4:05常念岳山頂ー(滞在)ー5:45常念岳山頂ー6:45常念乗越ー(朝食・休憩・散歩)ー10:17常念乗越ー11:09最終水場ー14:17古池ー14:32山の神ー14:54一ノ沢登山口ー15:20駐車場
※常念乗越からの下りは写真を撮りながらののんびり歩きですので,参考にならないかも知れません.
天候 | 14日:曇のち晴れ 15日:快晴のち晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2014年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
全般的に道は良く整備されています.注意点は以下の通り. ※言わずもがなですが,気温差が激しいです.昼間の登山口が26℃くらいだったのに対し,早朝の山頂周辺には霜柱が立っていました.充分な防寒が必要です. ※道の上を水が流れている箇所が多数有り,防水がしっかりした,滑りにくい登山靴が必要です. ※笠原沢出合付近より雪渓があり,特に下端部は空洞になっている部分があり,踏み抜かないように注意が必要です.上部の雪渓はしっかりしており,落石に注意しつつ雪渓歩きを楽しめました.下りは軽アイゼンがあると良いでしょう.ピッケルは不要と思われます. ※雪渓上のルートを示す竹竿は撤去作業中でした. ※雪渓を詰める道と並行して沢を高巻きにする夏道があります.お花がきれいですが,一部崩れている箇所があり,転落と落石に注意が必要です.私は登りに雪渓上を,下りに夏道を通りました. ※最終水場より上の樹林帯には残雪があります.踏み抜きと転倒に注意. ※沢を徒渉する箇所が数カ所あります.大雨の直後は増水することがあるそうです. |
写真
感想
冬に八ヶ岳へ行ったとき中央線の駅から常念岳を一目見て以来,いつか登ってやろうと思っていました.この週末は梅雨の中休みが来そうだという予報を見て,登ることとしました.
北アルプスの山域には初めて入るので,一番易しいと思われる一ノ沢からの路を往復し,途中常念小屋に一泊してのんびり景色を楽しもうと計画しました.
樹林帯では,雪渓の白,新緑の緑と花の黄色や赤がきれいでした.また,森林限界を超えると,ハイマツの緑と空の青,花崗岩や残雪の白が鮮やかな対比をなしており,雨の直後のせいか,近くは穂高・槍から,遠くは白馬岳や富士山まで,名だたる山々が見え,すばらしい眺望を得ることができました.山小屋の方のお話では,2週間ぶりの好天だったそうです.この景色のため,油断すると数歩歩いては写真を撮るという状況に陥ってしまい,予め充分な余裕時間を用意していたとはいえ,上り下りにやたらに時間がかかってしまいました.そんなわけで,私のコースタイムは写真を大量に撮る方以外はあまり山行になさらない方がよろしいかと思います.
宿泊は常念小屋にお世話になりましたが,繁忙期はもう少し先らしく,部屋は1部屋につき2人ほどの割り当てで大変快適でした.食堂からは北アルプスの主稜線が見え,同宿の皆さんとおしゃべりしながら,おいしい食事とすばらしい景色を楽しむことができました.空いていたという事もあるかと思いますが,小屋の方には食事の時間などいろいろと親切に便宜を図って頂きました.
2日目(14日)の日の出は4:30とのことだったので,早出をしまして,頂上でご来光と朝焼けの北アルプスを見ることができました.夜明け前の常念岳山頂は霜柱が立ち,寒風が吹き付け,手持ちの防寒具を全部着込んで,手袋も二重にしている必要がありました.やがて日の出と共に群青〜薄紫色の空を背景に,隣の穂高岳〜槍ヶ岳の稜線が,遙か向こうの立山が,朝日を浴びてピンク色に輝き,筆舌に尽くしがたい美しさでした.
初めての北アルプスでしたが,「北アルプス党(?)」の方々が「北アルプスがいちばん」と仰る理由を知った気がします.こんな景色を見てしまっては,また行かないわけにはいかないですね.
ともかく,今回は徹頭徹尾景色に恵まれた山行でした.
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