奥美濃 荒倉谷川 アラクラ滝3段50m:ワンゲル部が大滝登攀に挑戦
- GPS
- 08:54
- 距離
- 6.4km
- 登り
- 503m
- 下り
- 509m
コースタイム
天候 | 曇り時々晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
その他周辺情報 | 満天の湯 |
写真
装備
個人装備 |
Tシャツ
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
雨具
日よけ帽子
ザック
行動食
非常食
飲料
地図(地形図)
コンパス
笛
ヘッドランプ
GPS
保険証
携帯
時計
ナイフ
カメラ
ハーネス
ヘルメット
確保機
ロックカラビナ
カラビナ
スリング
ロープスリング
セルフビレイランヤード
キャメロット
ハンマーバイル
ナイフブレード
アングルハーケン
渓流シューズ
|
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共同装備 |
ツェルト
ロープ
|
感想
9月16日から19日の日程で、ワンダーフォーゲル部が奥美濃に所有する山小屋の維持作業のため、8名のワンゲル部員たちと山小屋に滞在した。1日ぐらいは登山活動をしたいということで、精鋭のワンゲル部員2名と大滝登攀に挑戦することにした。
目的の滝は山小屋から歩いて行ける荒倉谷川のアラクラ滝。地形図では荒倉谷川には水線は描かれておらず、滝のマークが1つ描かれているだけである。その滝マークの位置がアラクラ滝で、右岸に旧道の白山禅定道が通っているが、無雪期は樹木が邪魔し、滝の音はするが、その滝の姿を見ることができない。そのため幻の滝と呼ばれている。
アラクラ滝は3段50mの高さがある。1段目4mはノーロープで容易に登れたが、2段目からがロープを出しての登攀となった。2段目は18mほどの高さがあり、私がリードで右壁をハーケン2枚を打ってクリア。見かけよりはホールドスタンスは豊富であった。フォロワーのワンゲル部員は初めてのハーケンを抜く作業にも挑戦。しっかり抜いて回収してくれた。問題は3段目であった。垂直に立った25m以上の滝は圧倒的な迫力のある姿であり、直登の困難さを感じた。とりあえず、巻き気味に左岸の泥壁をロープを出して登り、落ち口に向けてトラバース気味に登ることにした。泥壁を登り切ると岩盤となり、少し登った所から落口に向けてバンドが走っているように見える。出発が遅かったため、すでに時刻は16時。とりあえず、ハング気味の岩盤の突破を私が試みるが、ちょっと厳しい。そこでクライミングのセンスのあるワンゲル部員にトップを交替する。彼女にとっては初めてのリードである。なんと私が突破できなかったハング気味の岩盤をクリア。バンドの様子を見てもらうが、泥々で今にも崩れそうな狭いスタンスで、かなり悪そうとのこと。中間支点を取れる立木もないため、ハーケンかカムを打って突破する必要がありそう。スラブ状のため、それらを入れるリスやクラックがない可能性もある。そこから私がトップでとも思ったが、時間がかかると日没してしまう。ここで時間切れ敗退となる。立木を支点に懸垂下降にて、滝下に下りる。滝下からは右岸の泥壁を白山禅定道まで木を掴みながら登り、なんとか日没までに白山禅定道に出ることができた。ヘッデンにて山小屋まで戻って、9時間の行動を終えた。
今回は敗退であったが、ワンゲル部員にとっては初めての大滝登攀を経験し、得たものは多かったに違いない。おそらく今回のリベンジは来シーズンになるだろうが、次回は本流出合からは遡行せずに、アラクラ滝の登攀だけを目的に、早出で行きたい。
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