赤子谷右俣から譲葉山・岩倉山周回


- GPS
- 02:59
- 距離
- 7.2km
- 登り
- 507m
- 下り
- 505m
コースタイム
天候 | 曇一時雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
赤子谷右俣の踏み跡、ところにより不明瞭。道標は基本的になし。 |
その他周辺情報 | 宝塚温泉 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
靴
ザック
昼ご飯
飲料
レジャーシート
地図(地形図)
コンパス
笛
ヘッドランプ
ファーストエイドキット
保険証
携帯
時計
サングラス
カメラ
シュリンゲ
|
---|
感想
膝の問題を抱えているため、今回も半日ハイク。台風14号が九州付近の海上にあり、シベリアを発達中の低気圧が東に進んでいるため、時折パラパラと雨が落ちてくる空模様だ。こういう状況の時は六甲と決まっている。暑い夏には樹林帯を行く裏六甲の谷筋を登ることにしていて、この1,2か月は有馬口から深戸谷、水無谷、船坂からは船坂谷、清水谷と歩いてきている。だんだんと東に進んでいるわけで、その流れで行けば座頭谷辺りが次に来るところ。だが、木が生えていない座頭谷は暑いだろうからパスすると、もう赤子谷の出番だ。赤子谷と言えば左俣ゴルジュ、と来るが、昨年行ったばかり。一方右俣は未踏である。特段、面白味のない谷とぱっとしない評判の右俣とはいえ、自分としては未踏領域の真ん中を流下する赤子谷右俣をいつまでも放っておくわけにもいかない。ということで、JR生瀬駅を基点に赤子谷右俣を登路にとり、赤子谷中央稜を下って周回するプランを立てたのだった。JR生瀬駅起点といっても、コロナ禍は収まってはいないので車を駅前コインパーキングに置いての山行である。一日最大800円はちと高いが、致し方ない。
店らしい店もない生瀬駅前を後にして、生瀬用水に沿った水平道を歩いてゆく。右下には福知山線と有馬への車道が走り、木々の合間からは武庫川を隔てて砕石にために削られた山が無残な姿をさらしている。それでも、この水平道にはなぜか和みを与えてくれる優しさがある。用水はほんの小さなせせらぎではあるが透き通った山の水が溢れんばかりに流れ、小さな魚がその流れに抗うようにくねくねと泳ぐ。
やがて、「赤子谷近道」の手作り標識のある分岐に達する。昨年、左俣に入った際、この「近道」を無視して谷沿いを行った挙句、ローストしてバカを見たので、今回は迷わずこの「近道」を選ぶ。「近道」はよく踏まれた尾根道で、谷の西側にある野球グランドの歓声を耳にするとまもなく赤子谷につながる道に出る。この道は地図上では車道標記となっているが、もはやその面影はどこにもなく、荒れた林道よりもさらに廃れた状態にある。この車道跡を右方向に少し下ると、赤子谷の流れにぶつかる。谷に沿って踏み跡を上流へと進む。ケルンのある出合を越えると崩れかけた古いもう一つのケルンが現れ、左俣、右俣の分岐点であることを知らせている。右俣方向へと進むが道はどんどん小尾根を登っていくので、どうなっているのかなと不安になるが、結局これは堰堤巻きなのである。堰堤上で谷に降りる。谷沿いを少々進むと、石積みの堰堤が現れる。asakinuは正面壁を直登(笑)。なかなか愉快! kinuasaは右から巻く。その上の石積堰堤は左から巻く。周囲は落葉広葉樹林で、なかなかいい雰囲気だ。ところどころで踏み跡を逃すが、構わず水線に沿って進む。いくつかの古い堰堤を越えて進むうち、奥の二俣に達する。ここで本流は左に曲がっているが、水線から離れてトラバースする踏み跡を辿っているだけだと二俣と気づかずに過ぎてしまうかもしれない。この奥の二俣で右俣を辿れば、ナガモッコク尾根にまっすぐに突き上げるようなので、一度試してみたい。さて、この辺りからは谷は浅くすり鉢状になり、水もやがて涸れて、緩くなった傾斜に道型も明瞭となる。こうしてだらだらと登りが続くのはかえって疲れる。大分遠くに見えた稜線の明るい空間が、ようやく手の届くところまで来た。ひと頑張りすると、赤子谷下降点の道標の立つ全山縦走路に飛び出す。南には眺望が開け、眼前に甲山、その向こうに阪神間のベルトと瀬戸内海が一望される。
ここからしばし、全山縦走路を進む。石ころ一つない平坦路である。さすがに往来が賑やかである。大半がトレランというのが、近頃の全山縦走路。譲葉山の山頂は相変わらずわからぬままで(独標は縦走路の南側のようであるが未探索)、岩倉山へと向かう。岩倉山の山頂には神社があり、ここを通る時にはいつもお参りすることにしている。今日も然り。願い事が多すぎて神様もあきれているだろう。
御参りのあと、縦走路をわずかに宝塚方向へと下り、次の道標が立つ地点から北に派生する尾根に入る。道標には何の記載もないが、この尾根には実に立派な道がついている。以前、生瀬から行者山東観峰へと抜けた時に登りに使った尾根である。今日は、途中でこの尾根から分かれて、赤子谷入り口に達する別の尾根を辿る。この分岐点には関電の「火の用心」プレートがある。ここを左に入る。すぐに例の巡視路階段が登場する。ちょい下の鉄塔までは巡視路なのであった。鉄塔の先もいい道が続いている。東六甲に特徴的な花崗岩が崩壊した白砂の道を快適に下れば、例の廃れた車道跡の山道に出る。ここを右に辿って登り返しをしのげば、目前に住宅が現れ、生瀬高台のてっぺんに飛び出す。あとは舗装道路を生瀬駅へとまっしぐらだ。
駐車場到着は12時ちょっと過ぎ。どこかで適当に昼飯を、と思って車を走らせる。宝塚南口で思わぬ渋滞にはまって腐っていると、小さな交差点の角地によさげな店が。思わず吸い寄せられて行ってみる。車中からは気づかなかったが、何人もが行列を作って待っている。魚の店、「まるさん松本」。我々は本日のおつくり定食と本日の淡路定食とを頂く。各種魚の揚げ物、焼き物、煮物、そして勿論刺身、全てが素晴らしい!感動の仕上がりである。あら汁ですら、なぜプロはあのように上手に仕立てられるのだろうか、と不思議に思うのだった。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する