破線ルート 戸隠・西岳 縦走
toshi77
体力度について
- GPS
- 14:37
- 距離
- 20.1km
- 登り
- 1,781m
- 下り
- 1,772m
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4:37 鏡池出発
5:02 登山道に入る（林道行き過ぎて戻る）
5:19 登山道崩落で迷う 5:55
11:17 第1峰
12:00 西岳
12:56 本院岳
15:16 八方睨 15:36
15:46 蟻の戸渡り
17:33 戸隠奥社 17:45
18:30 県道
19:15 鏡池駐車場
| 天候 | 曇り、時々薄日。 |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2014年06月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
|
| コース状況／ 危険箇所等 |
■登山開始後、3カ所ほど迷う箇所があります。（ルート軌跡で迷い箇所参照） �［啼擦播仍各仔�り口の道標が奥まっていて分かりづらく通り過ぎてしまう。 �∪遒�近くなったら標識のない分岐があります。川に沿って右に曲がりましょう。 ��その直後、川沿いで道が崩落して地図通りに進めない箇所があります。私は川に降りて迂回 しましたが、陸側の方が元の道を捜し易いかも知れません。 ■登りでは鎖がないところも何カ所かあり、掴める物は何でも利用してよじ登らなければなりません。 体力を消耗しますので、がっつり食べ体力をつけて登りましょう。 ■稜線では、本院岳の途中の登山道に亀裂が入っており崩れるのは時間の問題です。 ■全般に稜線は南側が切れ落ちているので注意が必要です。万が一落ちれば「滑落」では なく「墜落」です。空中ではパラシュートでもない限り止める術がありません。 ■稜線でははっきりしない箇所はありますが気をつければ迷うことはないと思います。 ■このルートは登りも、下りも鎖の連続で結構腕力が必要です。 ■第1峰(P1)から八方睨までの稜線は、距離が長くアップダウンもあり時間を要します。日の 短い秋口 だったら真っ暗になってしまいます。 ■登り始めたら途中に水場やトイレは一切ありません。登山口のトイレで絞り出してから登りましょう。 ■破線ルートとは言え、鎖の交換や、藪の刈り込みなど最低限の補修はされているようです。 ■この季節、山中で終始悩まされたのが、顔の周りを数十匹のヤブ蚊のような虫が飛び回ってどこまでも付いてくるのには参りました。刺されることはありませんが、写真にも写ってしまうしうざったく、荒 い呼吸中に吸い込んで肺に入ってしまうと大変です。 ※ 最近発表された「信州 山のグレーティング（難易度評価）」でこのコースは、A〜E の5段階中、なんと、最も難易度の高い"E"でした。ちなみに"E"は今回の戸隠西岳縦走を含め3カ所しかありません。（残りの2カ所は穂高) へぇ〜、そうなんだ。びっくりです。 |
写真
やっと第1峰(P1)頂上です。弁慶岳というりっぱな名前が。ここまでで体力の半分を使い果たした感じです。これで本当に縦走出来るのか。かと言って戻るのはゴメンです。
5
西岳に到着。年寄りなのでコンパクトなザック。コンロ、簡易寝袋込みで7kg弱。今回ハイドロをつけてみました。快適です。ハードだったにも関わらず1.5リッターのスポーツ飲料（ポカリ）が余りました。(調理用水は別途900cc)
6
この先で巫女さんとすれ違う。
感想
来週、誕生日を迎えるにあたり、50代最後の山行きとなりました。前から気になっていた破線ルートとして難易度の高い？戸隠西岳縦走・・・日が長く涼しい梅雨の合間の好天日を狙っていました。毎日予報とにらめっこ。6月30日。とうとうその日がきました。平日ですが予報では晴れマーク。ついに決行です。
このコースは行程が長く難易度が高いので当日は早朝に出発です。初めは林道をたどりますが登山道の入り口を見落とし15分ほどのロス発生。更に川沿いのルートは崩落しており通れず、やむなく川に降りましたが対岸にテープが巻いてあったので川を渡りましたが何処に道があるの？朝露の中を藪こぎしたのでびしょ濡れに。幸いナビに前人のルートをいれておいたので元のルートを見つけることが出来ました。ロス時間30分、計45分ものロスです。これは大きい。
さて、そのあとは順調に登ることが出来ました。第1峰(P1)頂上まで殆ど一直線で登ります。初めは緩やかですが徐々に傾斜がきつくなります。ヤマレコで見慣れたポイント毎の景色がいくつも現れます。事前情報で予め覚悟していたこともあり、自分的には難易度は想像していたほどではありませんでした。しかし、体力消耗は激しくバテバテに。思うに、車で出発前に食べる筈のおにぎりを忘れて食べずにおいてきてしまったのが悔やまれます。「腹がへっては戦は出来ぬ」です。行動食は取りますがシャリバテの体は中々食物がのどを通りません。仕方なく道の真ん中で湯を沸かし応急処置として高カロリーの携帯食で腹ごしらえ。食事計画は重要ですね。なんとか第1峰(P1)に辿り着きました。
さて、この後どうするか。バテた体で縦走を続けるか、それとも同じルートを引き返すか。引き返す？ それだけはゴメンです。下りのほうが技術を要するように思えたからです。「よし、計画通り縦走しよう」これからの縦走路を見ると目的地の八方睨まではかなり遠く山の陰に霞んで見えます。途中には中岳、本院岳を通過する必要があり、かなりのアップダウンがあります。でもゆっくり進めばいつかは到着するさ・・・幸い水もあり、食料もあります。日が長いので何とかなるさ。ヘッドランプもあるし、最低気温は10℃以上あるので最悪、防水透湿の簡易寝袋で雨をしのいで野宿することも出来る。稜線では携帯も通じる(docomo)し・・・
破線ルートとは言え、鎖は新しく交換されている箇所もあり、竹藪は刈り取られていました。地域の管理者様には頭が下がります。
ということで稜線は藪こぎをすることもなく、南側の絶壁と数カ所の鎖場に注意すれば問題ありませんでした。絶壁があるということは景色抜群ということでもあります。
お陰様で雨にたたられることもなく、時折、薄日が差し、涼しい山旅となりました。山では誰にもすれ違うことなく完全に貸し切り状態でした。奥社から帰る際、夕刻と杉並木の薄暗い霧の中で前方にぼ〜っと人影が・・・人恋しさのあまり、姿がはっきり見える前に「こんにちは」と声をかけていました。奥社の巫女（みこ）さんでした。本日初めて人とのすれ違いでした。巫女さんの話では鏡池の近道はあるらしいのですが、暗くなりかけており車道に出ればヒッチハイクが出来ると思い遠回りですが車道経由で駐車場まで帰ることにしました。しかし予想に反し車の往来がなく、あと1キロというところでやっと通りかかった車に乗せてもらうことが出来ました。幸いその方も山人で西岳は何度か登っている様子。ヤマレコもご存知でした。このレポート見てますか〜。○○さん。名前も聞きませんでしたが奥様と二人で誠実な方でした。ありがとうございました。
ということで、暗いうちに出発し、暗くなってからの帰着になりました。行動時間は14時間37分、歩行距離は20キロを超えました。体はへとへとですが達成感120%！満足です。
色々反省すべき点はありますが、次回での検討項目にしたいと思います。最後までお読み下さりありがとうございました。
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