秋田駒ヶ岳【駒ヶ岳八合目BS→男女岳→ムーミン谷→駒ヶ岳八合目BS】


- GPS
- 06:33
- 距離
- 9.8km
- 登り
- 703m
- 下り
- 692m
コースタイム
- 山行
- 4:30
- 休憩
- 1:51
- 合計
- 6:21
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
https://ugokotsu.co.jp/wp-content/jikoku/latest/komagatake2022.pdf |
写真
感想
秋田駒ヶ岳は縁遠く、ここ6年くらい計画しつつも未踏の山域でした。
初夏の花盛りの頃は天候が安定しなくて、毎年泣く泣くキャンセルです。
秋の紅葉の時期も狙っていましたが、遂にチャンスが到来したようです。
今年は紅葉が裏年のようですが、初見なので鮮やかか否かなんて分かりませんし。
■駒ヶ岳八合目BS→男女岳
レイク&ポート号が運休のため、仕方なく田沢湖高原温泉エリアで前泊します。
都内から始発の新幹線で行ったら、登り始めが11時を過ぎます。
それでも歩けなくは無いのですが、今度は帰りの時間が遅くなります。
午後になって天候が崩れるリスクもありますし。
田沢湖駅からの始発バスは10名程度の乗車で、思った通りの乗車率。
やはり、駐車場のあるアルパこまくさからの乗車が圧倒的でした。
臨時の増発バスも出て、2台口で満席なので80名程度の乗車か。
増発バスは適宜手配しているので、基本的に全員着席サービスです。
駒ヶ岳八合目から、男女岳を反時計回りで登る新道を採ります。
緩やかにトラバースしながら回るので、景色が変わって飽きません。
男岳が見えるようになると、そのタイミングで登山道は木道に。
男岳と男女岳に挟まれた山間に、阿弥陀池と避難小屋が佇んでいます。
ここから、各々の目的のルートに分かれていきます。
今回は最初に秋田駒ヶ岳の最高峰、男女岳を踏むことにしました。
阿弥陀池避難小屋まで湖畔を歩き、袋小路の山頂へのルートを登ります。
火山帯なだけあって歩きにくいですが、よく整備されています。
男女岳の山頂は広いものの、ロープで区切られ行動域は狭いです。
みんな山頂標識で記念写真を撮るのに、映る範囲で休憩とか神経の太い人が羨ましい。
山頂からの眺望はよく、近場の百名山である早池峰、岩手山、八幡平はよく見えます。
条件が良ければ、もっと遠くの百名山も見られるようでした。
■男女岳→男岳→ムーミン谷
男女岳から下山して、次は男岳に登ることにします。
阿弥陀池避難小屋まで下りて、阿弥陀池を半周して男岳と横岳の鞍部へ登り返し。
ムーミン谷への急峻な下りにドン引きしつつ、取り敢えず男岳に登ります。
この辺り一帯は、山と高原地図でも転落注意コメントの密度が異常です。
登り優先の原則を無視する人たちを警戒しつつ、男岳へと登ってみます。
無理な離合をしようものなら、ムーミン谷へと滑落必至な場面です。
男岳の山頂は、田沢湖方面への眺望と紅葉の斜面が印象的でした。
噴火によって複雑な地形ができ、それぞれの個性も出来たようです。
鞍部まで戻り、先ほどドン引きしたムーミン谷へのルートを下ります。
難易度よりも、落石を発生させない事への集中力が必要な場面でした。
女岳直下の分岐まで下りると、地図に未記載の女岳へのルートがあるようです。
確かに、何故か女岳の山頂に人影が見えたのを思い出しました。
■ムーミン谷→焼森→駒ヶ岳八合目BS
山頂コンプリートが目当てでは無いので、ムーミン谷へと下りていきます。
明るい谷筋に単線の木道が整備され、周囲をチングルマの紅葉した葉が彩ります。
更に山肌にはパッチワーク状の紅葉が存在感を誇り、流石は景勝地の貫禄です。
前方ばかりに見惚れがちですが、振り返った男岳と女岳の紅葉も要チェックです。
なので、前方と後方の紅葉を見るのが忙しくて嬉しい悲鳴の状態が続きます。
写真を撮るなら、木道沿いを彩るチングルマの葉も合わせて撮りたいですし。
谷筋なので、影ができにくい昼の時間帯に訪れるのが良いでしょうか。
山行計画に撮影用の時間を加味しても、全く問題ありません。
紅葉地帯を抜け、火山帯らしい砂礫のトラバースを経て外輪山に出ます。
深い砂地で歩きにくく、登りも下りも苦労しそうな区間が続きます。
男岳、女岳、ムーミン谷の紅葉を俯瞰しながら滑りやすい登りは続きます。
賑やかな場所に出たと思ったら、もう横岳山頂に着きまします。
焼森へと至る緩やかなルートは、初夏の頃合いはコマクサが咲き乱れるのでしょう。
この時期は枯れかけたヤマハハコのみですが、紅葉の楽しみがあります。
焼森から湯森山へと足を伸ばして八合目へと周回すると、プラス2時間です。
上から見るとパッチワーク上の紅葉が綺麗に見えるルートです。
が、実際に歩くと見上げる状態になり紅葉は堪能できそうに無いと判断。
八合目への分岐で長めのランチ休憩を取って、そのまま下山します。
笹藪と洗掘が多めのルートですが、刈り払いなど整備は万全でした。
もし湯森山へと足を伸ばす場合は、未整備の洗礼を受けるのでしょう。
八合目へと戻り、水場で靴を洗いタオルで身体を拭いて下山準備完了。
バスはアルパこまくさへの需要が圧倒的で、駅まで乗るのはマイノリティ。
帰路の新幹線は時間に余裕を持たせたので、駅前の食堂できりたんぽ鍋と瓶ビール。
気付けば全席満員御礼になった、こまちで帰路に着きました。
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