4年ぶりのハセツネCUP 2022
- GPS
- 14:18
- 距離
- 65.6km
- 登り
- 4,767m
- 下り
- 4,753m
コースタイム
- 山行
- 12:24
- 休憩
- 1:08
- 合計
- 13:32
天候 | 曇りのち雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
コース自体は一般道ですが、雨が降ってぬかるみ多数 |
その他周辺情報 | 富士見湯(朝9時までオールナイト営業の銭湯) シャンプー、ボディソープ備付で500円 青梅線中神駅または東中神駅から徒歩10分 |
写真
装備
個人装備 |
雨具
行動食
飲料
地図(地形図)
笛
ヘッドランプ
予備電池
GPS
保険証
携帯
時計
|
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感想
ハセツネCUPこと日本山岳耐久レースは、武蔵五日市を起終点に奥多摩三山を含む71.5kmを24時間以内に踏破する山岳レースです。午後のスタート、外部補給禁止ということからも分かる通り昼夜を通した”自力“での踏破を目的とする“山屋”のためのレースです。
私は他のトレランレースとは異なるこのコンセプトに惹かれて5年前に初参加し、途中三度の中止を経て今回が3回目の参加です。初回が18時間台、2回目が16時間台のゴールでしたので、今回は14時間台でのゴールを目標にしました。
天候
スタート時は曇り。天気予報通り15時過ぎから小雨、夜になって本降り。
日付が変わるころ雨はやや弱くなり、ゴール時にはやんでいました。
路面
浅間峠を過ぎると粘土質のぬかるみが度々登場。急坂では足を取られて何度も転倒しました。
御前山と大岳山の間の大ダワを過ぎるとぬかるみは無くなりましたが水たまりは多数。最後の金比羅尾根は登山道が全面水没しているところが多く、水中をバシャバシャ行くことに。
服装
浅間峠までは薄手化繊長袖シャツ一枚に短パンでちょうど良い感じ。
浅間峠で雨衣の上衣を着用。走っている時はちょうど良い感じですが、標高が高い三頭山以降は立ち止まると寒く感じ、身体に震えがきました。今思うと、もう一枚化繊下着を用意していた方がよかったと思います。
雨衣の下衣は、足にまとわりつくのが嫌だったので最後まで未着用でした。
シューズ
このレースのために新調したアルトラのオリンパス5。厚底でクッションがいいので大きな段差の下りでも突っ込めるとともに泥濘ではかなり踏ん張ってくれました。本レースの完走および自己ベスト更新はこのシューズによるところが大です。レース後の体のダメージ(筋肉痛)も最小限で済んでいます。
トレランシューズとしてはガッチリ系ですので、軽荷ならアルプス縦走にも適していると思います。
ライト
霧の発生が予想されましたので、腰ランプ中心としました。ヘッドランプを腰に2灯(150mlと350ml)、頭に1灯(350ml)を装着。腰ランプは揺れが気になりますが、2灯をくっつけると揺れがかなり抑えられます。また路面がうまく照らされるよう、下りや登りごとにマメに角度調整するのが活用のコツです。
結果、腰ランプはずっと点けっ放し(途中、大ダワで電池を予防交換)、頭ランプは霧が薄れたごくわずかな時間だけの点灯(途中の電池交換なし)となりました。
なお霧に有効とされるイエローランプは、私はあまり効果を感じないので使用していません。
水
ザックのフロントに600mLのソフトフラスク2個、ザック内に1Lを携行しました。
30度超えとなった前回は鞘口峠付近でほぼ飲みつくしましたが、今回は涼しかったため約1Lを残して月夜見駐車場に到達しました。
スポドリは飽きるので基本的に水のまま飲みますが、ソフトフラスク1個にはグリコのBCAAを溶かしました。酸味が効きます。
食料
パン、チーズ、ハム、クッキー、大福餅、羊羹の各小片を混ぜて握りこぶし台の小袋に入れたものを6つ携行しましたが、2つで十分足りました(大福餅の水分で柔らかくなったクッキーが美味だったのが新発見)。
加えて当日追加したコンビニの赤飯おにぎり1個(塩気が効いている)と、ワインのつまみとして売られている塩水漬けのオリーブの実(果汁で口中が爽やかに)がグッドでした。
食料については、甘味、酸味、塩気をバランスよく持つのが飽きないコツかと思います。
各区間の感想
スタート→今熊神社→醍醐丸
14時間台の列に並びましたので、山道で良いポジションを確保するために今熊神社までのロードは少々飛ばしました。おかげで今熊からのシングルトラックでは、行列はしましたが渋滞にハマることはありませんでした。加えて雨が降る前でしたので、醍醐丸までの吊り尾根は快適に進めました。
醍醐丸では多くの方が応援されていて、本レースで一番賑やかでした。
醍醐丸→三頭山
小雨が降り始めましたが浅間峠まではお湿り程度で快適に走行。行列はばらけてマイペースで進むことができるようになりました。
浅間峠から先は雨が強くなるとともに粘土質のぬかるみが何度も登場。着地に気を使うためかなり脚力を消耗。四つん這いになってもズルズルと滑り降りてしまうようなことが何度か発生しました。
三頭山への登りは、GPS時計の高度計で現在高度を把握して、”あと○○メートル登れば登りは終わりだ”を励みにして淡々とこなしました。
三頭山→月夜見駐車場
急降、急登、つづら折れが小刻みに続き、イメージよりは骨が折れる区間。4年ぶりでしたのでコースロストが心配でしたが、コースマーカーの赤ランプのおかげで迷うことはありませんでした。
余談ですが、鞘口峠で前回大会でも前々回大会でも居られたLED装飾で応援されている方を見たときは「コロナ渦を乗り越えてようやく元どおりになってきたこと」を実感して嬉しくなりました。
夜になって気温が下がったようで、月夜見駐車場で行動食を摂り水の詰め替えをしていたら急速に身体の冷えを感じて早々に出発。走っていると気温低下に気付かないのがワナですね。
月夜見駐車場→御前山→大岳山
御前山の登りは三頭山と同じく高度計を見て”あと○○メートル”を励みにしてクリア。御前山から大ダワまでは小さなアップダウンが繰り返され長く感じました。
大ダワでヘッドランプの電池交換をしていたらすぐに身体が冷えて震えがきたので慌てて出発。
大ダワからはダラダラ坂が続き、最後の岩場を登れば大岳山。ここまで来たらあとは下り基調なので精神的にかなり楽になりました。
大岳山→日の出山→ゴール
大岳山からは尖った石灰石の岩場。ここでコケたら深いダメージを負いそうなので気を遣って下降。
綾広の滝近くの水場は、いつもなら乾いた喉を潤す選手達のオアシスなのですが、雨の本日は無人。淋しく水が流れていましたので一口飲んでいきました。
日の出山の楽しみである関東平野の夜景は雨雲で見られず残念。
ここから始まる金比羅尾根は、前回、前々回は歩きでしたが今回はそれなりの速度で駆け下って一気にゴールへ。自分の脚力の向上を実感するビクトリーランとなりました。
雑感
・レース中に寒さで震えを感じたのは初めてでした。あともう少し気温が下がっていたらヤバかったと思います。
・コースを示す赤のマーカーランプの設置位置が絶妙だった気がします。分岐点では自然にマーカーで導かれることが多く、夜間におけるコースロストのストレスがほぼゼロでした。
・泥濘路の攻略には、北海道在住時の雪中ランニング経験(体の重心の真下に足をつき荷重を土踏まずにかけると滑らない。)がとても役立ちました。
・年齢的にタイム狙いは今回で最後にするつもりでしたが、今回のレースは楽しすぎました。やっぱり来年も自己ベスト更新を狙います。
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