雁坂峠〜雁峠 夏に備えてテン泊訓練
- GPS
- 32:00
- 距離
- 19.9km
- 登り
- 1,436m
- 下り
- 1,467m
コースタイム
7月20日 5:45雁坂小屋(テント撤収)-6:50水晶山7:00-7:30古札山-8:30燕山-8:50雁峠(昼食)9:15--11:45新地平
初日は雁坂嶺、2日目は笠取山をピストンする予定でしたが、悪天候のため断念しました
天候 | 1日目 : 曇り/雨 2日目 : 曇り/雨 |
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過去天気図(気象庁) | 2014年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
9:05塩山-(山梨貸切バス)-10:10西沢渓谷入口 千葉発のあずさ3号の自由席はは始発駅でほぼ満席でした 西沢渓谷入口からは自分を除く全ての方が西沢渓谷方面に向かっていきました。 おそらく徳ちゃん新道から甲武信ヶ岳に登るのでしょう |
コース状況/ 危険箇所等 |
【西沢渓谷入口〜雁坂小屋】 エアリアでは雁坂峠入り口にバス停があるように記載されていたのですが、バスはアナウンスは無く、西沢渓谷入口まで行ってしまいました。徒歩で10分ほど国道を戻ることになります。 国道から左に入り、沓切沢橋までは舗装された緩やかな林道を歩きます。以降は山道に入りますが、何度か沢を渡渉する際に、水量が多少多かったこと、斜面のトラバースで道が崩落しかかっている(ロープあり)こと、以外は特筆すべき箇所はありません。 つづら折の斜面を登ったあと、峠までは思ったより時間がかかりました。 峠から15分ほど下ったところに雁坂小屋があります。 【雁坂小屋〜新地平】 初日は悪天候のため素通りした雁坂峠に一度戻りました。 雁坂峠から雁峠までの稜線は樹林帯の苔生した道や開けた場所の草原などはまさに「緑の回廊」の名に恥じない気持ちの良い道でした。展望は古札山から南アルプス方面がよい、とのことですがこの日は残念ながら雲が多くほとんど望めませんでした。 雁峠からは沢沿いの味わい深い道を下ります。清流では鮎を釣って(獲って?)おられる方がいました。よく肥えた鮎でした。「熊出没注意」の看板のあとは動くもの全てが熊に見えてしまい、(熊鈴の行方がわからなくなってしまったので)歌を歌いながら歩きました。 ここも何度かの渡渉の他は特段注意を要することはありません。 |
写真
感想
4月から6月の間にテントなどの山道具を買い揃えました。
山雑誌を読むにつけ、かつて親しんだテント泊の縦走の世界に復帰したいとの予てからの思いによるものです。
「そのうち暇が出来たら・・・」「仕事が一段落して、一線を退いたら・・・」この2年ほどの間、そう考えていたのですが、金と時間と体力はえてして両立しないもの。時間が出来たときに果たして今の体力(「健康」と置き換えてもいいかもしれませんが)は維持できているのか?、気兼ねなく山に行けるだけの経済状態でいられるのか?そう考えたときにやや使い古されたフレーズですが、「今でしょ!」となったわけです。
結果、こつこつ積み立てた定期預金を崩し、テント:ダンロップVS20、ザック:オスプレー・イーサー70、登山靴:シリオPF630、シュラフ:モンベルスーパースパイラルダウンハガー、その他小道具を買い求め、今回の使い初めとなりました。
重い装備を持って歩く自信が無いので、まずは日帰りでもいけるコースを二日に分けて歩こう、そして、設営や撤収、食事などテント泊のノウハウを勉強しよう、というわけでこのコースを選びました。
パッキングの段階でまずは70リットルのザックの大きさを持て余しました。普段の日帰り用の26リットルに比べると当たり前のことですがやたら大きくて思うように扱えない。初めて使うということもあり、どこに何を入れるかを含め何度も何度もやり直しました。
ようやくパッキングを終え、背負ってみる。「・・・重い!」体重計に乗ってみると水を足せば約20kgになろうかという重さ。昨今のザックの進歩により重い荷物を背負っても歩きやすくはなっているものの、電車やバスの乗り降りにはこの重さはかなり辛かったです。
歩き始める。ゆっくりとリズムを刻むように心がけて。最初のチェックポイントで時間を計るとコースタイムを15分オーバー。ある程度予想していたので特にショックではない。重さに喘ぎながら、それでも写真を楽しみながら歩いているとぽつりぽつりと雨が・・・「せめてテントを設営するまでは・・・」との願い虚しく無常にも雨脚は強くなるばかり。あとはただひたすら雨の中を喘ぎながら登ります。「まだかよ・・・」周りに人がいないことをいいことに大声で喚きながらやっとのこと雁坂峠に到着。この時点で雁坂嶺をピストンする気力は微塵も無かったことは言うまでもありません。
雁坂峠から15分ほど下り、ようやく雁坂小屋へ。小屋番の方々がとても暖かく迎えてくださり、涙がちょちょぎれそうになりながら、雨の中、テントを設営。地面の石をどけるのを失念したため、床がでこぼこでしたし、濡れたザック類のためテント内もびしょびしょになりました。雑巾を持っていって良かった!疲れ果てながらも飲んだビールは美味しかった!何とか食事を作り就寝しました。翌朝、テントからでると何と道の真ん中に設営していたことが判明。迷惑をかけてしまった皆様、深くお詫びいたします。
二日目の朝、雨はあがっており時々、日が差したりしていましたが、8時ころから雲が多くなり雨になることが明らかだったので、笠取山はやはりパスし、雁峠から新地平に下山しましたがまたも雨に追いつかれてしまいました。
反省:第一に荷物が重すぎる。ULを追求するつもりはありませんが、やはり一泊で20kgは重すぎです。今回の犯人は?まずは「水」。ペットボトル類を含め3.5リットルは多すぎ。予備を考慮してもあと1.5リットルは減らそう。次は「本」。雑誌に感化されテントで読書を・・・などと思ったはいいが、たまたま読みかけの本がハードカバーであったため何と600gの重量増。次回は文庫本にしよう・・・って本読む暇なんてないのでは?
第二に体力が無い。特に筋力が無い。ジョギングなどの効果である程度歩けるようにはなったものの、筋力トレーニングを怠ったこととダイエットの影響で筋力がとても無い。明日からトレーニングします。
肝心な山の話がまったくありませんでしたが、有名なピークは無くともとてもいい山でした。雁坂峠〜雁峠の稜線はまさに「緑の回廊」の名に恥じない気持ちの良い山道でしたし、雁峠は気持ちの良い草原状の峠ですし、新地平までの沢沿いの林道もすばらしい道です。
甲武信ヶ岳から雲取山への縦走など、また歩いてみたい稜線でした。
mutsu-G様
先日は雁坂においでいただき有難うございました。
「夏の初めの3連休」小屋番も期待しておりましたが、あいにくのお天気でしたね。特に夕方の激しい降りにはまいりましたね。
その分水晶への登りでは倒木を覆い尽くすコケの美しさも見ていただくことができたのではないかと思いますが。
私もあの翌日、巡視で雁峠まで歩き、新地平へ降りました。雁峠を上から眺めた時の色合いも何ともすてきでした。
また機会がありおましたらお越しください。
それからテント設営時のビショビショ、今回は雑巾をお持ちのようでしたが、そのようなお困りの時には一応声をかけてみて下さい。できることはお手伝いいたしますから。(ダメもとの気持ちで気軽に)
あ、今度、星だけでなく首の長いビールも冷やすようになりそうです。お楽しみに。
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