若草山・春日山遊歩道+山の辺の道北部寺社巡り
- GPS
- 12:10
- 距離
- 38.8km
- 登り
- 659m
- 下り
- 652m
コースタイム
- 山行
- 9:40
- 休憩
- 2:31
- 合計
- 12:11
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自転車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
春日山遊歩道・若草山の周回コースは入口から2時間あれば十分周回できる。時間によゆうがあればコース分岐から春日山石窟、地獄谷石窟の石仏を見るべきだろう。今回は時間がないと思って割愛したが、行くみるべきだった。 興福寺や三月堂、元興寺など仏像は素晴らしいが、撮影できないのは残念。図録などで確かめるしかない。山の辺の道の北側(白毫寺から天理の石上神社の間)は道標が少なく、わかりにくい。途中は階段や山道が多いようで、自転車ではかなりしんどいようだ。 |
写真
感想
昨夜は早めに寝たので3時前に目が覚める。夕べの洗濯物を干し直し、荷物を整理し、支度をして5時過ぎにホテルを出発。朝食前に春日山遊歩道を一周して、朝食に戻る予定。駅前のコンビニで軽食と飲み物をゲットし、三条通りを進むと近鉄の奈良駅付近から次第に傾斜が強くなり、興福寺手前で猿沢池に出る。ここからさらに傾斜が強くなる。一息いれて朝の猿沢池付近で体操やら散策する地元の人々や観光客をながめなる。興福寺の南円堂を見ながら少し北に向かって走り、国立博物館手前で再び南下、志賀直哉旧邸に出てしまう。少し南に行き過ぎたので、「ささやきの道」から春日大社に向かう。ダートの道で階段もあるが、担いで進む。春日大社前から遊歩道に進む。まだ道がよく頭に入っていないために6時を過ぎてしまった。今日は目いっぱいスケジュールが入っているので、遊歩道を急ぐ。次第に傾斜が強くなり、1−2回途中で少し押したが、だいたい上まで漕いで登れた。月日亭を過ぎ、入口から30分くらいで鎌研交番、有料道路料金ゲートに出る。分岐を左に進めばもうすぐ若草山に出る。若草山に出て山頂に出る。鹿が多い。山焼があるので樹木はなく草原になっている。奈良市、大和盆地を見下ろして地形を実感する――これが本当の目的だーー。山頂の奥にある古墳まで行き、さらにその先の展望を楽しむ。分岐まで戻り、奥山道路に入って、遊歩道を先に進む。ここからは車も入れる道路だが舗装ではなくダート道だ。雨の後なので泥が撥ねる。MTBには泥除けがついているので、なんとか泥だらけにはならずに済んだが自転車や服の一部に泥はねがついてしまう。若草山から20分くらいで意外と早く鶯の滝分岐に出る。時間的余裕がないので、さらに芳山交番前に出る。既に7時半近い。石窟仏を見たかったが、下山を急ぐ。首切り地蔵を見る予定だったが、急ぎすぎて通過してしまう。今日は仕方ない−―急いで宿舎に戻ろうーー交番から15分もしないうちに妙見堂を通過し、ホテルまで下りなので7時45分過ぎに戻ることができた。急いで朝食バイキングを取り、8時半過ぎに再び出発。今日は東大寺見学から。大仏殿では中国系観光客が騒がしい。今は修学旅行客の多い8月の前で日本人客は少ない時期らしい。酷暑だからねーー大仏殿だけは撮影できるがーー
大仏殿は「金堂」大仏は「盧舎那仏」が正式名称。二度の大きな戦乱、火災で盧舎那仏も創建の姿をとどめる箇所は少なく、大半が修復されている。江戸時代に大改修が行われている。この盧舎那仏の製造に使われた銅の量は500トンと半端じゃない.
銅の原料は山口県辺りから掘られたものだが、精錬はこの付近で行われ、水銀その他の有毒物質で大勢が命を失ったという−罪作りの大仏だ。大仏殿から出て自転車を回収し、法華堂、二月堂方面に進む。
法華堂(三月堂)は東大寺で最も古い伽藍で戦火を免れている。二月堂は江戸時代に出火し、再建されている。四月堂には有名な千手観音があるが、現在東大寺ミュージアムに出向中。その代り、二月堂のご本尊でないほうの他の寺からの借り物の千手観音がその場所にあった。住職と親しく話をしてお堂の中に入って仏様を拝み、いろいろとこの辺りのお寺や仏像について教えていただいた。借り物でも子の千手観音も古い仏像で姿は悪くない。しばし歓談してから二月堂、法華堂に向かう。二月堂は一番高い場所にあり、仏像は現在見られない(本尊の十一面観音は今は公開していない)が奈良の町、大和盆地を見下ろすことができる。建物は江戸時代の再建ではあるが国宝に指定されている。法華堂(三月堂)は東大寺最古の建物で国宝建造物、仏像は不空羂索観音立像、梵天、帝釈天、四天王、金剛力士像などがあり、東大寺ミュージアムに展示されているものとして、日光・月光菩薩像などがある。中国の観光客はもとより、日本の観光客も大仏殿以外にはあまり立ち寄らないようだーーもったいないーー。もっとじっくり見たかったが、今回は入門ということで、東大寺のガイドブックを購入して、次に手向山八幡神社を見る。東大寺及び大仏を建立するにあたって宇佐八幡宮より東大寺の守護神として勧請されたという次に東大寺ミュージアムを見学。ここでは四月堂にあった千手観音菩薩像や持国天、多聞天など数多くの仏像、仏画、瓦などを見ることができた。千手観音は「すごい」の一言ーー。
次に春日大社の万葉植物園の入口付近にある春日茶屋で万葉粥で昼食。酷暑の最中、中々いける。粥を食べてから国立博物館の仏像館を見学。東博の友の会会員証で無料。ここでは1)奈良の東大寺、興福寺、西大寺その他の十一面観音像を中心とした「大和の仏」2)近畿地方の阿弥陀如来を中心とした「如来の種々相」3)肖像仏像 4)中国の石仏5)中国・朝鮮の金銅仏6)上代日本の金銅仏などなど、面白かったのは神仏習合・動物彫刻の部屋の蔵王権現像だ。また東大寺の12神将のうちの6体も展示されている。残念ながら撮影はできないが、奈良博の所蔵品は同館HPの🈓^多ベースで見られ、また図録もあるが、最終日に再訪して買う予定だったが忘れてしまい残念。
次に興福寺を訪問。国宝館で八部衆、阿修羅像に再開。何度も戦乱、火災の中から救い出されてきたこの像ーーきっと人々に愛され続けて生き残ったのだな――興福寺というのは都が移った後も藤原氏の庇護を受けて勢力を維持し、その後も戦乱を潜り抜けて、伽藍は再建され、今日に至っているのだった。五重塔、南円堂などを見て次の元興寺に向かう。南円堂付近のお堂では護摩修行の祈祷の様子を見ることができた。護摩祈祷を見るとゾロアスター教を想起させる
元興寺の起源は飛鳥寺で蘇我氏の氏寺だった。やがて官寺となり、平城京に移って元興寺となり、その後も数多くの社会変動、戦乱を潜り抜けて、よくぞ今日までその姿をわずかにではあるが、とどめてきたと思うと感慨深い。生き残れたのは太子信仰の一つの拠点だったことと幸運にめぐまれたことか??
ここから新薬師寺に向かうのだが、あまりに暑いので、新薬指示への道を尋ねるついでにお店に入って氷あずきをたべて、休憩。元気を取り戻して新薬師寺に向かうも途中道に迷った末に「頭塔」に出た。ここも行きたかったところでラッキー。近くの管理人のお宅で鍵をお借りして塔の上に登って不思議な仏塔を見学。インドのストゥーパか、メソポタミアのジグラットか何かを思い出すような不思議な塔だ。数多くの浮彫の仏様がある。すでに15時半を過ぎているが日はまだ高い。暑い!!
新薬師寺は思ったより遠く、4時少し前、山辺の道の少し手前にあった。実は昨晩の「やまとや」の飲み屋の大将に勧められたのだが、本尊「薬師如来坐像」(平安時代、一木造)と最大最古という奈良時代の「十二神将」(塑像)は大変な迫力で大いに見る価値はあった。30分近く仏様を見て、白毫寺に4時半に滑り込んだ。ここは奈良市内の寺としてはおそらく最も高いところにあると思われ、長い階段を上ってゆくと、奈良、大和盆地を一望できる境内に出た。本堂の阿弥陀三尊像のほか、宝蔵の閻魔様と冥界の十王のお一人である「太山王坐像(重文)」は迫力満点――思わず母の厄除けにと閻魔大王の手拭いとお守りを買ってしまう。境内からは奈良盆地の他、生駒山、二上山、葛城山なども見ることができ、展望図もある。さらに奥には石仏の道と不動明王の石仏があり、不動明王の古い石仏を見て階段を戻る。
さて、5時近くになり、少し山辺の道を進んで様子を探る。道は道標が少なく、見失う。病院まで出て人に訪ねるが、知っている地元の人は少ないらしい。少し戻って気になっていた階段のところをよく見ると山辺の道の道標があり、階段を下って回り込んでいくようだ。自転車を担いで先に進むこともできるが、もう時間が遅いので、今日はこれで引き返す。明日はどうやら天理までは一般道を走って時間を節約する方がよさそうだと考えてホテルに戻る。ただし、MTBがハンドルががたつき、シートも揺れるので、これは危ないと思い、一旦ホテルの部屋に戻って、明日向かう桜井市内の自転車屋(奈良のレンタサイクルのHPにあった一覧表を見て)に電話をかけて、場所を訪ねたーー飛鳥寺の方にあるようだ)ーーしかし、自転車の様子がおかしく、桜井市に届くまでに壊れそうな気がして、昨日立ち寄った新大宮付近の自転車屋まで走った。すでに6時を過ぎているがまだ開いていた。自転車屋に事情を話すとすぐチェックしてくれ、なんとハンドルもシートポストもボルトが全く締まっていなかった。分解寸前だったーーおかしいと思ったとき、もっとよく点検すべきだったーー。お寺や史跡周りで忙しく、ブレーキは効くので、整備はきちんと行われているはずと疑わなかったのが間違いだった――レンタサイクルがこれほどひどいとはーー事故る前に気づいてよかったーー。MTB[の点検が終わって一安心、夕食はホテル近くのイタリアンでピザなどを食べた。ここは大変おいしい。JR奈良駅付近なので客は少ないのか、今日は私一人しかいない。日によって違うらしい。その後昨日の「やまとや」によって新薬師寺などの報告をして、アユの天麩羅で一杯やってホテルにも℃r、明日からの桜井、飛鳥の自転車旅行の準備をする。
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