記録ID: 4857734
全員に公開
ハイキング
磐梯・吾妻・安達太良
西吾妻山
2022年10月30日(日) [日帰り]


体力度
4
1泊以上が適当
- GPS
- 05:39
- 距離
- 15.8km
- 登り
- 1,248m
- 下り
- 1,245m
コースタイム
日帰り
- 山行
- 5:22
- 休憩
- 0:17
- 合計
- 5:39
距離 15.8km
登り 1,248m
下り 1,248m
12:07
天候 | 早朝から重い雲が垂れ込め、出発する頃に霧雨が降り出す。ゲレンデを歩いているうちは降ったり止んだりを繰り返していたが、標高1,500mを越えた辺りからまさかの雪に…それより上は雪とガスで無彩色の世界。ただし積雪量は2〜3cmくらい、凍結もしていなかったのでアイゼンがなくても問題なかった。 そして下山する頃にはまた太陽が顔を出し青空が広がるという、ね。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 自家用車
山行後、福島駅まで戻ってレンタカーを返却。福島から東北新幹線で東京、東海道新幹線に乗り換え京都、在来線で最寄駅へ。約5時間の旅、計20,760円也。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
ロープウェイ山麓駅から山頂駅までゲレンデ歩き4km強に危険も難所もなし。ただただ長い。 ゲレンデを抜け西大巓登山道に入ると岩がゴロゴロする本格的な山道に。ドライな環境ならそれほど問題なさそうだが、この日は雨と雪で表面が濡れており泥がぬかるんでかなりスリッピーな状態に。急な傾斜になっているところも多く注意が必要。 西大巓から山頂までは特に危ない場面はなかった。眺望もなかった… |
写真
福島3日目。
最終日となるこの日は西吾妻山へ。計画してきた福島3座完登が最大の目的。写真は前日磐梯山の下山中に撮影したもの。今日こそは雲のない晴天の下を歩きたい!
…歩きたかったなぁ。
最終日となるこの日は西吾妻山へ。計画してきた福島3座完登が最大の目的。写真は前日磐梯山の下山中に撮影したもの。今日こそは雲のない晴天の下を歩きたい!
…歩きたかったなぁ。
早朝3時。
この日はなかなか起きられずシュラフにくるまりダラダラ。それでもなんとか準備を整え、予定より40分ほど遅れて出発。
道の駅猪苗代、トイレがきれいでゴミ箱もあってとても使いやすい駅だった。2日間、ありがとう。
この日はなかなか起きられずシュラフにくるまりダラダラ。それでもなんとか準備を整え、予定より40分ほど遅れて出発。
道の駅猪苗代、トイレがきれいでゴミ箱もあってとても使いやすい駅だった。2日間、ありがとう。
前日同様、異常なスピードで迫る後続車と野生動物(この日はネコが出た)に注意して山道を走行。
5時過ぎ、真っ暗でだだっ広いグランデコ第1駐車場に到着。ところがこの日は1台も先客がいない。前日以上にどこにどう停めていいのかがさっぱりわからん…結局、明るくなるのを待ち、腹痛に襲われトイレを探し、第2駐車場の方が登山口に近いことに気付いて移動なんかしていると予定より1時間半も遅れてのスタートに。
5時過ぎ、真っ暗でだだっ広いグランデコ第1駐車場に到着。ところがこの日は1台も先客がいない。前日以上にどこにどう停めていいのかがさっぱりわからん…結局、明るくなるのを待ち、腹痛に襲われトイレを探し、第2駐車場の方が登山口に近いことに気付いて移動なんかしていると予定より1時間半も遅れてのスタートに。
第2駐車場からすぐにある「吾妻山林道」の杭が立つゲレンデ入り口。GPSを見るとここがスタート地点で間違いなさそうだが登山届ポストがない。仕方なくこのまま出発することに。
※下山後、ロープウェイ駅の1階玄関にポストを発見。さすがにこれは気付けない…
※下山後、ロープウェイ駅の1階玄関にポストを発見。さすがにこれは気付けない…
ロープウェイはまだ動いていない。まぁ動いていても乗らないのだけど。人気のない静かなゲレンデを歩いていく。
出発前から降っていた霧雨が止みそうで止まない微妙な感じ。上だけレインウェアを着ている。撥水手袋も付けていたがすぐに外してパンツのポケットにしまう。
出発前から降っていた霧雨が止みそうで止まない微妙な感じ。上だけレインウェアを着ている。撥水手袋も付けていたがすぐに外してパンツのポケットにしまう。
ゲレンデ内の林道をくねくねと進む。長いなぁ。
ここでふとパンツのポケットに手をやる。
あっ手袋がない!落とした…
立ち止まって数秒思案。戻って探すか。ただスタートが遅れた分時間ロスは避けたい。それに今日もピストンコース、帰りに見つけられるだろう。よし、進もう。
この選択が後々大きく影響することになるとか…
ここでふとパンツのポケットに手をやる。
あっ手袋がない!落とした…
立ち止まって数秒思案。戻って探すか。ただスタートが遅れた分時間ロスは避けたい。それに今日もピストンコース、帰りに見つけられるだろう。よし、進もう。
この選択が後々大きく影響することになるとか…
コースはあくまで林道に沿ってくねくね。ゲレンデを直登させてくれたら距離短いのになぁなんて思いながら歩く。
時折青空部分が見えたりもするのだけど晴れ渡らず。本当にはっきりしない天気だわ…
時折青空部分が見えたりもするのだけど晴れ渡らず。本当にはっきりしない天気だわ…
スタートして1時間近く、相変わらず林道を歩いていると後ろから車がやって来て追い越して行った。
山頂駅のスタッフの人かしら?乗せてくれてもいいですよぉ〜なんて妄想していたらこの後すぐ山頂駅に着いた。
山頂駅のスタッフの人かしら?乗せてくれてもいいですよぉ〜なんて妄想していたらこの後すぐ山頂駅に着いた。
しばらくは背の低い笹原の中を登っていく。さっきからしばらく雨が止んでいる。もう降らないかな?レインを脱ぐ。
振り返ると磐梯山と猪苗代湖が雲の隙間からちょっことだけ見えたり見えなかったり。さっと雲が取れて全景が見えない?と何度も振り返ってみるもそんな甘くはなかった。
振り返ると磐梯山と猪苗代湖が雲の隙間からちょっことだけ見えたり見えなかったり。さっと雲が取れて全景が見えない?と何度も振り返ってみるもそんな甘くはなかった。
笹原からよく整備された岩道に変わる。赤ペンキのマークも多く道迷いの心配もなし。
山頂駅から20分ほどで再び西大巓登山道への看板がある。この先、見るからにコースの雰囲気が変わっている。いざ。
山頂駅から20分ほどで再び西大巓登山道への看板がある。この先、見るからにコースの雰囲気が変わっている。いざ。
樹林帯を進んでいるとしばらく止んでいた雨がまた落ちてきた。まだ降るかぁ。
ザックからレインウェアを取り出して羽織っているとパラパラとなにか白っぽいものが降ってくる。
えっ?雪!?
びっくりした。まさか雪が降ってくるとは。
ザックからレインウェアを取り出して羽織っているとパラパラとなにか白っぽいものが降ってくる。
えっ?雪!?
びっくりした。まさか雪が降ってくるとは。
さらに白く、ガスも濃くなっていく。
この先進むかそれとも戻るか、少し不安になっていると先行者2人に追い付く。話をすると様子を見ながら進むとのこと。良かった、他に山頂を目指す人がいた。先に進ませてもらう。
この先進むかそれとも戻るか、少し不安になっていると先行者2人に追い付く。話をすると様子を見ながら進むとのこと。良かった、他に山頂を目指す人がいた。先に進ませてもらう。
樹林帯を抜けると風がかなり強く吹き付けてくる。南天に雪が付着してしっぽができている。
ふと気付く。風は強いがもう雪は降っていない。この日初めてのすれ違った方に聞くと、どうもこの雪は昨晩に降ったものらしい。山頂付近も積もっていない、アイゼンがなくても大丈夫とのこと。なんとか行けそうか?
ふと気付く。風は強いがもう雪は降っていない。この日初めてのすれ違った方に聞くと、どうもこの雪は昨晩に降ったものらしい。山頂付近も積もっていない、アイゼンがなくても大丈夫とのこと。なんとか行けそうか?
西大巓ピーク手前までやって来る。
とにかく風が強い。手が冷たい。先述の通り撥水手袋は落としてきてしまった。手袋を落とした日の山行が雪とかついていない。綿製のインナー手袋があるのでそれを装着。風がすり抜けてくるがないより断然まし。濡らさないように気を付ける。
とにかく風が強い。手が冷たい。先述の通り撥水手袋は落としてきてしまった。手袋を落とした日の山行が雪とかついていない。綿製のインナー手袋があるのでそれを装着。風がすり抜けてくるがないより断然まし。濡らさないように気を付ける。
西大巓の三角点に到着。
ものすごい暴風でとても長居できない。この先、西吾妻山山頂まで予定では30分ほど。ただ風に雪、この先果たして大丈夫だろうか。撤退するならここまでよなぁ…
悩んだ結果、前進することに。
ものすごい暴風でとても長居できない。この先、西吾妻山山頂まで予定では30分ほど。ただ風に雪、この先果たして大丈夫だろうか。撤退するならここまでよなぁ…
悩んだ結果、前進することに。
グランデコのゲレンデを出発して3時間、無事西吾妻山山頂に到着。予定していた福島3座すべてに登頂できた。万歳。
周囲は木々に囲まれ眺望はなし。まぁ仮に木がなかったとしてもこの天気では一緒。誰もいない山頂をしばし独占。
周囲は木々に囲まれ眺望はなし。まぁ仮に木がなかったとしてもこの天気では一緒。誰もいない山頂をしばし独占。
山頂満喫後、西吾妻山小屋に寄ってみる。
計画段階ではここは有人小屋だと思い込んでいた。それがまさかの避難小屋…ちょっと休憩して温かい汁物でもいただこう、だなんて企んでいたのだけど。残念。
計画段階ではここは有人小屋だと思い込んでいた。それがまさかの避難小屋…ちょっと休憩して温かい汁物でもいただこう、だなんて企んでいたのだけど。残念。
ルートや景色、状況は変わらないのだけど、やっぱり登りと下りでは全然意識・気持ちが変わる。来た道を戻るという安心感、標高を下げ安全な下界に向かうという安心感で足も軽い。
写真も気軽に撮れる。
写真も気軽に撮れる。
なんともしんどい西大巓への登り返し、何度も立ち休憩しつつ登り切る。これできつい登りはなかったはず。やれやれ。
この後、登ってくる多数の登山者とすれ違う。何度も山頂の状況を質問され、そのたびに丁寧に回答。自分がそうであったようにみんな不安だから。
この後、登ってくる多数の登山者とすれ違う。何度も山頂の状況を質問され、そのたびに丁寧に回答。自分がそうであったようにみんな不安だから。
3日目だが膝の調子は良好。初日からキネシオテープを巻いておいた効果かしら。
ふと足元になにかが落ちているのに気付く。
「ロープウェイ乗車券」
ん、これは往復券なのか?だとしたら落とした人、気付いた時にへこむよなぁ。同じ日に落とし物(手袋)をした者として感情移入。道の横手にそっと置き直す。落とし主に戻りますように。
ふと足元になにかが落ちているのに気付く。
「ロープウェイ乗車券」
ん、これは往復券なのか?だとしたら落とした人、気付いた時にへこむよなぁ。同じ日に落とし物(手袋)をした者として感情移入。道の横手にそっと置き直す。落とし主に戻りますように。
って気合いを入れてから3分、はい見つかりました。良かった良かった。
決して高いものではなく、またもう何年も使ってボロボロなのだけど、だからと言って簡単になくしたり諦めていい物じゃない。道具は大事にしたい。
決して高いものではなく、またもう何年も使ってボロボロなのだけど、だからと言って簡単になくしたり諦めていい物じゃない。道具は大事にしたい。
山麓駅内の売店で西吾妻山バッジ750円を購入。登山届ポストはここの入り口にある。
撮影ポイントから西吾妻山方向を写すも山頂部分は雲の中。まぁ朝方のことを思えばすごいいい写真じゃないの。
撮影ポイントから西吾妻山方向を写すも山頂部分は雲の中。まぁ朝方のことを思えばすごいいい写真じゃないの。
第1駐車場は結構車が多くなっていた。第2駐車場に戻ると…出発時より2台しか増えていなかった。なんで?奥の紅葉もきれいなのだけど。
当初の計画より1時間半遅い。急いで着替えと片付け・パッキングを行うも1時間掛かった。福島駅へ、そして京都に向けて出発!
当初の計画より1時間半遅い。急いで着替えと片付け・パッキングを行うも1時間掛かった。福島駅へ、そして京都に向けて出発!
福島駅まで戻り無事レンタカーを返却。
東北・東海道新幹線の切符を購入し、お土産を購入し、ようやく本日の昼食?夕食?にありつく。
店の前を通った瞬間、一気に引き寄せられるように入店。麻婆豆腐定食・激辛を注文。
バチクソ辛い!そしてバチクソに美味い!
東北・東海道新幹線の切符を購入し、お土産を購入し、ようやく本日の昼食?夕食?にありつく。
店の前を通った瞬間、一気に引き寄せられるように入店。麻婆豆腐定食・激辛を注文。
バチクソ辛い!そしてバチクソに美味い!
乗って来た東北新幹線、定刻より若干遅れて東京駅に到着。まず広い駅構内を移動。トイレに寄り、車内で飲むビールを買っていると既にホームに乗るひかりが到着している!ヤバイ!急ぎ飛び乗りなんとか間に合う。
この日、花の大東京の滞在時間わずか10分。なんとももったいない。
この日、花の大東京の滞在時間わずか10分。なんとももったいない。
撮影機器:
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
行動食
非常食
飲料
地図(地形図)
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
ファーストエイドキット
常備薬
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ストック
|
---|
感想
福島3日目最終日。
この日は西吾妻山へ。
長いゲレンデ歩きから案外神経を使った岩がゴロゴロした登山道。手袋を落としたり(後で無事回収)、そしてなにより想定外の天気に予想外の雪模様。視界も狭く人も少ない。前進か撤退か、悩んだ末の登頂。思いのほか濃厚な山行になりました。
まぁ本当に眺望も景色も散々だったので、磐梯山ともどもいつかリベンジできればいいなぁ。
さて、今回登山では初めてとなる東北への遠征でした。
狙っていた紅葉は出発が延びたことでピークを過ぎており、また天気も初日からどんどん悪化、挙句の果てに雪まで降る始末。絶景や紅葉が充分に満喫できなかったのは残念ではありますが、自然や天気のことなので自分にはどうしようもないこと。
怪我なく事故なく無事3座に登頂でき、福島のグルメを堪能でき、少しだけど観光もできたのでトータルで見れば大満足です。
東北にはまだまだ山があります。また来年か近い将来に挑戦したいと思う一方、やっぱり遠いのよね。夜行バス1本で行けるのは今回の福島か仙台まで。その後はレンタカーで爆走するか電車に乗り換えるか…まだまだ時間もお金も掛かりますね。
「月に一度は遠征登山」を目標に6月から5ヶ月連続で登ってきましたが、さすがに今年はもう打ち止めかなぁ。
それともワンチャン、あと1回!?
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