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Yamareco

記録ID: 4865794
全員に公開
沢登り
九州・沖縄

【奄美】生勝の滝登攀

2022年11月02日(水) [日帰り]
 - 拍手
体力度
1
日帰りが可能
GPS
01:55
距離
0.9km
登り
111m
下り
100m
歩くペース
ゆっくり
1.71.8
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
0:26
休憩
1:30
合計
1:56
距離 0.9km 登り 111m 下り 111m
14:37
18
スタート地点
14:55
16:25
8
16:33
ゴール地点
天候 曇り時々小雨
過去天気図(気象庁) 2022年11月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
路肩に適当に駐車
その他周辺情報 生勝の滝のある沢は、「生勝川支渓2」と行政では呼ばれているようだが、沢名としては相応しくないので、上流にある三角点の名称から、「丸山谷」と仮称しておく。

※以下の部分は6日間の記録で共通※
【2022.11.2-7 6日間の記録一覧】
11/2生勝の滝
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-4865794.html
11/3青久
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-4872765.html
11/4フウチブルの滝
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-4876015.html
11/5茂田原の滝
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-4882050.html
11/6ウチミズ川・滝ノ鼻川(仮)
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-4889520.html
11/6トンジュウロウの滝(観瀑)
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-4890504.html
11/7タンギョの滝
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-4893061.html


【島での生活】
○キャンプ場
大浜海浜公園内、小浜キャンプ場を使用。1泊1張600円と格安で、平らで広い。初日は午後6時半ごろまでに、奄美海洋展示館で受付・支払いを済ませる必要がある。各種キャッシュレス・電子マネー使用可能。テントサイトは駐車場から徒歩3分程度。トイレ・炊事場でコンセント使用可能。水シャワー無料。トイレは綺麗。島の中心である名瀬市街からも遠くなく、キャンプ場としては便利な立地だと思う。混雑は全くなく、1日当たり1〜3張程度であった。殆どは1泊のみの利用者。使いかけのOD缶やCB缶が炊事場に残置されていた。

○食事
今回は、朝食はコンビニ(ファミマ名瀬平田店)で買い食い、昼食はスーパー(タイヨーが便利)やドラッグストアで買ったパン、夕食は外食とした。24時間営業のコンビニはファミマのほか、名瀬市街の島人マート石橋店がある。夕食を食べられる店は、空港〜名瀬と古仁屋以外にはほぼ無い。

○銭湯
11月ともなると、水シャワーを夜に浴びるのは気が進まない。銭湯は名瀬にはなく、龍郷と住用にあるが、住用のものは故障中で利用不可であった。両銭湯は500円程度。名瀬にも日帰り入浴可能なホテルはあるが、利用料金が高い。6日間で龍郷の銭湯を2回利用した。

【島での山行】
○ハブ
奄美・沖縄で山に入ると言えば毒蛇のハブが気になるところ。実際には、6日間での遭遇は、ヒメハブ10個体程度、ハブ1個体で、特にヒメハブは本土の蛇類と比べても非常に多い。しかし、ハブは暑い時期の夜に活発になる生物で、11月の昼間はかなり不活発であった。棒で突いても逃げもしない個体もいるほど。踏みつけたりしない限りは噛まれないのではないかと思う。
また、藪の中で見かけることはなく、沢中の岩・石の上でとぐろを巻いているのをよく見かけた。単純に藪の中にいた個体を発見できなかっただけかもしれないが、岩・石の上を歩くときは、足下をよく見ながら歩いたほうが良い。
念のため、ポイズンリムーバは必携。

○山の様子
地域によっては、道のない山は藪が酷くて歩けたものではないが、奄美の山は、基本的に藪が薄く、歩きやすい。旺盛な照葉樹林により林床が暗いためかと思われるが、有難いことである。ただし、海風が強い等の理由により森林が発達せず、日当たりの良い場所には歩けないほどの藪があることもある。
奄美大島・加計呂麻島にはリュウキュウイノシシが多数生息しており、ぬた場や獣道がよく見られる。獣道は非常に明瞭なものもあり、うまく利用すると時短になるが、油断すると沢に戻りにくくなることもある。
あまり人が入らないように見える山中にも人間活動の痕跡は多く、取水施設の跡、地籍調査のマーキング、測量基準点のような残置物、マングース捕獲用の罠とその巡視路、古い農具等、様々なものを見かける。

○沢での装備
全体的によくぬめる箇所が多く、フェルトソールが良い。滝もフェルトソールで登れたが、クライミングシューズの方が登りやすかっただろうと思われる滝もあった。カムは4番まで1セット+リンクカム1セットで十分だった。全体的には脆い岩(砂岩・泥岩)が多いが、脆い箇所を落とせば大抵はそれなりに堅い岩が出てくる。ハーケンは時々使用、ペッカーはウティミズの滝のみで1回使用、フック類・ナッツは不使用。

○参考文献
小阪・酒井, 2021. 奄美群島の海岸瀑, ROCK & SNOW. (91): 44-47.
生勝の滝の全景
2022年11月02日 14:56撮影 by  SO-02J, Sony
11/2 14:56
生勝の滝の全景
下部をリードするtamoshima
2022年11月02日 15:19撮影 by  DSC-RX0, SONY
11/2 15:19
下部をリードするtamoshima
4m滝
2022年11月02日 15:55撮影 by  SO-02J, Sony
11/2 15:55
4m滝
7m斜瀑をクライムダウンするmashikotte
2022年11月02日 16:05撮影 by  SO-02J, Sony
11/2 16:05
7m斜瀑をクライムダウンするmashikotte
懸垂下降しながら、この滝の核心部の根っこ登攀部を見る
2022年11月02日 16:10撮影 by  SO-02J, Sony
11/2 16:10
懸垂下降しながら、この滝の核心部の根っこ登攀部を見る
遡行図
2022年11月18日 08:11撮影
11/18 8:11
遡行図
撮影機器:

装備

備考 ・カムを4番まで持って登ったが、ほぼ必要なかった。スリングだけでも十分だと思う。ハーケンは不使用。
・フェルトソールで登ったが、クライミングシューズの方が楽に登れそう。

感想

【アプローチ】
遡行開始3分で、ハブに遭遇し、さっそく南国沢登りの洗礼を受ける。
最初から駐車してすぐに、遡行開始したが、堰堤まわりが結構荒れていたので、おとなしく林道を歩いたほうが良い模様。

【滝登攀】
一カ月ぶりの沢登り、数カ月ぶりの大滝登攀、ということでリードは微妙だなぁ、と思いつつリードじゃんけん。
結果、負けたので、リードはお任せできて一安心。
この後、最終日まで交互にリードする。行程前半の核心はtamoshima担当となったためちょうどよかったかもw

生勝の滝は下部のハング帯と、上部のスラブ帯からなる滝で、下部は根っこ登り。
上部はスラブにピンピンに張った根っこを使いながら、フットホールドを拾いつつ登る感じ。
岩が結構磨かれていて、スメアがあまり効かないので微妙に悪い。
が、フォローなので、気楽なもので、天空の城ラピュタのパズーの気分になりながら根っこのぼりを楽しむ。

抜けたあとは滝が続くところまで遡行して、あとは同下降。
懸垂下降時に、足を壁面に突っ張るとツーと滑って、蹴ったりする必要がないのが、ちょっと新鮮だった。

2時間程度で、行って帰ってこれたので、移動日に手軽な滝だった。車でのアプローチが若干遠かったけど。

本日のハブ:ヒメハブ1

初日、タンギョの滝に行こうかと思っていたが、天気がすぐれないので大物はやめて、小物である生勝の滝へ。
想像通りの小物ではあったが、根を掴みながらの滝登りという南国らしさを感じられ、なかなか悪くない滝であった。時間のあまりない時にお薦め。とはいえ、名瀬から生勝は随分と遠いので注意。

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