雲取山☆紅葉のニノ谷から北峰に
- GPS
- 02:36
- 距離
- 7.6km
- 登り
- 449m
- 下り
- 441m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
ニノ谷の源頭は登山道なし 雲取山からp 899は尾根は馬酔木の藪尾根 p899の西側のピークから尾根伝いに林道あり |
写真
感想
紅葉が山の低いところまで降りてくる季節になった。京都の北山でも標高の高い山では山の上の方は既に紅葉は終盤を迎えている。京都で高い山といっても標高が900mを越える山は数えるほどしかないのだが・・・紅葉の季節になると出かけていくのが多いのが
午前中は家で行いたい作業があったので、昼過ぎから近場の山に散策。久しぶりに雲取山に出かけることにする。雲取山は四方からアプローチすることが可能なので、様々なルートが考えられるが、この日は出発が遅くなったので、アプローチの最も短い芹生からコースを選択する。
芹生に行くためには貴船を越えなけばならないのが気がかりでは。というぬもこの季節は大勢の観光客が訪れているからだ。案の定、貴船は料理旅館が立ち並ぶ狭い道路に大勢の人が歩いている。観光客に気をつけながら、数台の車と対向し貴船を通り過ぎると芹生峠への途端に静かな雰囲気になる。
芹生の集落にはかつての分校がある。その入口はフェンスが絞められており、敷地内に入ることが出来ないのが残念であるが、趣のある校舎の前では銀杏の大樹が日差しを浴びて黄色の輝きを放っている。さらにその銀杏の手前にはその銀杏よりもさらに樹高の高い欅の巨樹が聳えており、この季節ならではの見事な黄葉を見せている。
灰屋川の上流の二俣には広々とした道路余地があるのでここに車を停めて出発する。
すぐに谷の対岸に勢龍神社が現れるが、その小さな祠の前でも銀杏の孤樹が綺麗な黄葉を見せてくれる。
植林の林道を歩いて三ノ谷の入口に差し掛かると車が数台停められている。この先で林道は崩壊しているが、ここまでは難なく車で入ることが出来る。崩落した林道の沢沿いにはサワグルミの大樹があるが、既に葉の多くは落葉している。対岸に渡渉してニノ谷に入る。立命館大のワンゲルの小屋までは植林帯だが沢沿いには色づいた楓の樹々が散見する。
立命館の小屋に至ると小屋が空いており、数名の男性が小屋の前で食事の片付けをしておられた。先ほどの三ノ谷の入口に停められていた車の所有者達は立命館のOBだったようだ。
ニノ谷のなだらかな源頭に入らせていただく。なだらかなV字の谷を囲む自然林は黄葉が綺麗だ。右手の雲取北峰の斜面の樹々が綺麗なので、谷を離脱して北峰への尾根に向かうことにする。残念ながら紅葉が綺麗なのは西側斜面のみであり、稜線に上がると急に落葉した樹が目だつようになる。しかし、冬支度の晩秋の尾根も独特の風情がある。
雲取山の北峰の山頂に至ると東側に一気に展望が広がる。ここは峰床山、皆子山とその奥に比良の稜線を一望しする絶好の展望地であり、京都の北山の中でもとりわけ好きな場所の一つだ。この日は前日と異なり空気が澄んでいるせいか、南の滝谷山の稜線の彼方にみえる鈴鹿の山々が近くに感じられる。コーヒーを飲みながらクッキーを齧り、しばし眺望を堪能する。
雲取北峰からは変色したイワヒメワラビの繁茂する西側斜面を下降して雲取山本峰との間の鞍部に向かう。雲取山への尾根に乗ると、カエデの紅葉は既に散っているものが多いが、ドウダンツツジの紅葉が目に付く。
地味な山ではあるが、前日の皆子山に引き続き、山の静かさに心地よい安心感を覚える。よくよく思い返してみると、この雲取山には10回ほど訪れているが、山頂で人と出遭った覚えがない。アプローチの近さにも関わらず、静寂を堪能すること出来るのも北山の魅力の一つだろう。
山頂から出発地点に戻るには寺山を経て戻るルートも考えられるが、久しぶりに北西のピークp899を訪れることにする。尾根伝いに三ノ谷の源頭をとります小さなピークを繋いでゆくが、尾根は馬酔木が繁茂し、藪尾根になっている。p899のピークも馬酔木に囲まれた地味なところであったが、嬉しいことにピークハンター氏の小さなプレートは健在だった。
P899から西に向かうとすぐにも広く切り払いされた伐採斜面に出る。桟敷ヶ岳から続く城丹国境尾根をはじめ京北から南丹にかけての山々の展望が広がる。伐採地から尾根を南に辿ると、尾根には地図にはない林道が現れる。
P827の手前までしばらくはなだらか奈尾根の林道歩きとなる。数年前にこのコースを歩いた時には林道が作られて間もない状態だったが、林道を遮る倒木も現れている。林道からはしばし西側に展望が開けており、桟敷ヶ岳を眺めながら快足に南下する。尾根は植林が多いが、随所に現れる広葉樹はまさに紅葉の盛りだ。
p829の手前で林道を離れ、殺風景な植林のピークに登る。ここはプレートの類いはなにもない。ピークからまばらに樹々が生える尾根を下る。尾根にはマツカゼソウが一面に繁茂しており、足元からはカサカサと種子が落ちてゆく音が聞こえる。尾根を下端まで下ると勢龍神社のすぐ手前で林道に着地する。先程は午後の陽射しを浴びて黄金色に輝いていた神社の銀杏の樹はすっかり日陰に入っていた。
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