記録ID: 49016
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無雪期ピークハント／縦走
志賀・草津・四阿山・浅間
鳥甲山〜秋山郷の孤高の雄峰縦走、出直し登山は快晴・紅葉・眺望の三重丸
2009年10月15日(木) [日帰り]
sogen
- GPS
- 09:15
- 距離
- 13.0km
- 登り
- 1,373m
- 下り
- 1,375m
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和山登山口6:40-(7:36第�喫�梯子付きの岩塊)-7:46小水の頭[R1]8:00-9:14白��[R2]9:19-(9:50カミソリ岩-10:08カミソリの刃)-10:30頂上下分岐10:32-10:38鳥甲山頂上[R3・L]11:15-11:18頂上下分岐11:19-12:54屋敷下降点[R4]13:12-(14:21作業道出合)-14:34屋敷登山口[R5]14:44-15:55和山登山口 【実働時間7時間48分(うち両登山口間ロード1時間11分)】
| 天候 | 快晴 |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2009年10月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
新潟県側からは国道117号線の津南町大割野交差点から国道405号線に入り信州秋山郷へ向かう。 和山登山口は秋山林道終点間際にあり、20台くらいは楽に駐車できる。 屋敷登山口は車道距離で4.9km離れており、駐車場は未確認だが、北側のトンネルの方に少し進んだ道脇に駐車できるスペースがあるとのこと。 |
| コース状況／ 危険箇所等 |
【コースの概要・状況】 以前は熟達者向とされていた山だが、現在では難所の整備が進み、迷うような所もなく、一般登山者でも十分楽しめる山になったと言える。 とはいえ、岩稜・絶壁が多いことに変わりはなく、かなりの部分が急登・急下降のタフな行程でもあり、初心者やファミリーには勧められない。 雨天時も避けた方が無難。 逆コースはさらに過酷と思われる。 ●和山登山口〜鳥甲山頂上: 登山口からしばらくは潅木林の急登に耐え、眺望の開けた主稜線に出る。程なく第一の難所、第�喫�の高さ10mくらいの岩壁にぶつかり、整備された鎖・吊り梯子・ロープを駆使しながら足懸かりをしっかり確保して慎重に登り切る。この先の展望の良い小ピークが"小水の頭"で休憩適地。 その後しばらくは痩せた稜線のアップダウンが続き、踏み抜きに注意しながら�曲�・�景�と似たような小ピークを越える。 稜線の幅が広がり、眺望のない樹林帯の急登を登り切ると"白��(しろくら)ノ頭"に着く。ここから次の鞍部までの下りはぬかるみが多い。 登り返しになって間もなく、第二の難所"カミソリ岩"の岩塊地にかかる。よくこんな所に道を付けたと思える急峻な岩稜のアップダウンが連続するが、鎖やワイヤーなどがよく整備されており、一歩一歩慎重に歩けば問題なく通過できる。ザックを枝に当ててバランスを崩したりしないように注意。 ようやく岩塊地を抜けたと思うとすぐに"カミソリの刃"が現れる。両側が切り立った像の鼻のような難所だが、滑り止めにワイヤーが格子状に張られ、サポートの鎖も架かっているのでさほど心配することはない。 あとは草付きの急登を一登りして屋敷からのコースと出合えば、ほんの一息で頂上に到着する。 ●鳥甲山頂上〜屋敷登山口: 頂上直下の分岐から屋敷コースに入り、眺望のよい笹原の中の快適なルートを下る。途中で稜線東面の絶壁を見下ろす所があるが不用意に近づき過ぎないこと。 だんだん狭くなる稜線のアップダウンを繰り返すうちに知らず知らず"赤�凜瞭�"(1,840m)・"赤�凜慮�"(1,675m)と通過し、両側ネマガリと雑木の急下降に突入する。"赤�凜慮�"を過ぎてしまうと屋敷山手前の鞍部(屋敷下降点)まで休憩適地はない。 屋敷下降点から先はさらに段差の大きい長く過酷な急下降が待ち受けている。特に後半の堰堤脇に出てから次の堰堤脇で作業道に出合うまでの区間は、工事のため急ごしらえで付け替えられたような酷い悪路で、やたら「登山道」という標識があちこちにあるが、険しく落差の激しい岩ゴロで足場も悪く全く気が抜けない。 旧前の屋敷登山口への下山ルートは落石により閉鎖されており、300mほど切明寄りの新しい屋敷登山口まで作業道で下る。現在の屋敷登山口の方に登山ポストもあり、新ルートが既に本ルートとして定着しているようである。 【登山ポスト・水場・トイレ・その他施設】 和山登山口、屋敷登山口それぞれに登山ポストがある。 和山登山口から10分ほどのムジナ平付近に"大山清水"という水場があるようだが、案内プレートを見落としたのか見つからず確認できなかった。その後は下山するまで水場はない。 トイレその他の施設一切なし。 屋敷登山口からの最寄の温泉は屋敷温泉で、旅館秀清館で日帰り入浴可能。11:00〜15:00、大人500円、掛け流しの内湯+混浴露天風呂。 和山登山口からは切明温泉が最寄で、保養センター雄川閣で日帰り入浴可能。10:30〜19:00、大人500円、掛け流しの内湯+混浴露天風呂。足湯無料。 雄川閣の西脇から中津川に下って橋を渡った川原では、川底を掘って自家製露天風呂を楽しむことができる(無料)。 秋山郷には他にも日帰り入浴できる温泉が多数ある。 【頂上からのパノラマ展望図】 http://www.kashmir3d.com/panomaga/htmlview.cgi?20010219 |
写真
和山登山口の駐車場。4日前にもここまで来たが、雨のために断念して白砂山に変更したので、今日はリベンジ登山。天気は申しぶんない。
拍手10/15 6:31
和山登山口の駐車場。
4日前にもここまで来たが、雨のために断念して白砂山に変更したので、今日はリベンジ登山。天気は申しぶんない。
4日前にもここまで来たが、雨のために断念して白砂山に変更したので、今日はリベンジ登山。天気は申しぶんない。
第一の難所、ガイド本によっては"万仏岩"と紹介されている白��第�喫�の岩壁。鎖にロープに吊り梯子とやたらといろいろぶら下がっている。
10/15 7:35
第一の難所、ガイド本によっては"万仏岩"と紹介されている白��第�喫�の岩壁。
鎖にロープに吊り梯子とやたらといろいろぶら下がっている。
鎖にロープに吊り梯子とやたらといろいろぶら下がっている。
"万仏岩"の下からルートを見定める。
鎖などの敷設物は安心感を与えてくれるが、頼り過ぎは禁物。
鎖などの敷設物は安心感を与えてくれるが、頼り過ぎは禁物。
難所を登りきった先の"小水の頭"で1本入れる。青空に映える紅葉が見事。
振り返れば苗場山系・奥志賀山系の眺望も広がり、至福のひと時を楽しむ。
10/15 7:46
難所を登りきった先の"小水の頭"で1本入れる。
青空に映える紅葉が見事。
振り返れば苗場山系・奥志賀山系の眺望も広がり、至福のひと時を楽しむ。
青空に映える紅葉が見事。
振り返れば苗場山系・奥志賀山系の眺望も広がり、至福のひと時を楽しむ。
"小水の頭"から北方向。
鳥甲山と苗場山の狭間を流れる中津川が峡谷を刻む。
秋山郷の奥深さを実感する。
鳥甲山と苗場山の狭間を流れる中津川が峡谷を刻む。
秋山郷の奥深さを実感する。
"小水の頭"から南方向。
奥は烏帽子岳から奥志賀・岩菅山方面へと続く山稜。
その最高峰・裏岩菅山が中央にわずかに覗いている。
奥は烏帽子岳から奥志賀・岩菅山方面へと続く山稜。
その最高峰・裏岩菅山が中央にわずかに覗いている。
第�曲�・�景�と続く痩せ尾根歩きは適度にスリリングで楽しい。
頂上を挟んで右翼側の赤�瑤�地肌荒々しく次第に迫ってくる。
頂上を挟んで右翼側の赤�瑤�地肌荒々しく次第に迫ってくる。
"白�凜瞭�"はネマガリと樹林で覆われ眺望はない。
日が遮られて付近はジメジメしており、腰を下ろすのに適当な所がない。
日が遮られて付近はジメジメしており、腰を下ろすのに適当な所がない。
白�瑤�らの下りで西側に見えた高標山(たかっぴょうやま)。ヤマレコで知り合ったsakusakuさんのグループと3日後に登ることになっている。
10/15 9:42
白�瑤�らの下りで西側に見えた高標山(たかっぴょうやま)。
ヤマレコで知り合ったsakusakuさんのグループと3日後に登ることになっている。
ヤマレコで知り合ったsakusakuさんのグループと3日後に登ることになっている。
第二の難所に差し掛かる手前、東側は急傾斜で落ち込んでおり、よそ見歩きして藪でも踏み抜こうものなら大変。
赤�瑤両紊鮃圓�ルートは穏やかそうに見えるが、今は目前の難所を安全に通過することに集中。
いよいよコース核心部へと踏み込む。
断崖に立ち枯れた木がいかにもという雰囲気。
足場の悪い痩せた岩稜に鎖が続く。
断崖に立ち枯れた木がいかにもという雰囲気。
足場の悪い痩せた岩稜に鎖が続く。
右手が垂直に切り立った"カミソリ岩"の岩塊地を慎重に通過。
鎖がなければ思わずびびってしまいそう。
鎖がなければ思わずびびってしまいそう。
緊張のアップダウンがなおも続くが、ここもワイヤーが通されていて心強い。
整備してくださった方々に感謝するのみ。
整備してくださった方々に感謝するのみ。
核心部の岩塊地を無事通過して振り返るが、どこをどう通ってきたのやら…。
残る難所は"カミソリの刃"。ゾウの頭のような形状は戸隠山の"ナイフリッジ"を思い起こさせるが、戸隠と比べればやや幅があるし、安全対策も施してあるのでそれほど恐怖感は感じない。
10/15 10:09
残る難所は"カミソリの刃"。
ゾウの頭のような形状は戸隠山の"ナイフリッジ"を思い起こさせるが、戸隠と比べればやや幅があるし、安全対策も施してあるのでそれほど恐怖感は感じない。
ゾウの頭のような形状は戸隠山の"ナイフリッジ"を思い起こさせるが、戸隠と比べればやや幅があるし、安全対策も施してあるのでそれほど恐怖感は感じない。
頂上直下で屋敷コースと合流する。
右翼と左翼を大きく広げる鳥甲山の扇の要の位置。
右翼と左翼を大きく広げる鳥甲山の扇の要の位置。
標高2,037.6mの鳥甲山頂上に到着。
思っていたよりは立ち木が少なくそれなりの見通しがある。
思っていたよりは立ち木が少なくそれなりの見通しがある。
頂上から南側の奥志賀・志賀高原方面。中央の3つのピークは、左から裏岩菅山-岩菅山-横手山。
右奥には四阿山-根子岳も。
右奥には四阿山-根子岳も。
北東側は苗場山北麓に広がる小松原湿原、遠くには中央の中ノ岳など越後の山々。
先着の登山者に習って少し下がった見通しのよい場所で昼食とする。ほぼ真東(右側)に苗場山、北へ続く稜線の彼方に燧ケ岳・会津駒ケ岳・巻機山・中ノ岳・越後駒ケ岳など。
10/15 11:14
先着の登山者に習って少し下がった見通しのよい場所で昼食とする。
ほぼ真東(右側)に苗場山、北へ続く稜線の彼方に燧ケ岳・会津駒ケ岳・巻機山・中ノ岳・越後駒ケ岳など。
ほぼ真東(右側)に苗場山、北へ続く稜線の彼方に燧ケ岳・会津駒ケ岳・巻機山・中ノ岳・越後駒ケ岳など。
南東側、中央に佐武流山、右隣に白砂山。
手前右は踏破してきた白�堯�
手前右は踏破してきた白�堯�
南西側、中央に焼額山、その右に竜王山。
中央から左奥に根子岳-笠ヶ岳-四阿山。
中央から左奥に根子岳-笠ヶ岳-四阿山。
帰路は屋敷コースへ。
下山しても和山登山口までロードがあり先は長い。
赤�瑤妨�かう笹原の快適な道をボンボンと下る。
下山しても和山登山口までロードがあり先は長い。
赤�瑤妨�かう笹原の快適な道をボンボンと下る。
稜線東斜面を深くえぐる赤��沢。
落ちでもすればノンストップで奈落の底。
落ちでもすればノンストップで奈落の底。
痩せ尾根の急下降に耐え、屋敷山手前の下降点へ。
だが、ここから先の下りはさらに過酷だった。
だが、ここから先の下りはさらに過酷だった。
屋敷下降点から比高約500mの急下降は、段差が大きく膝にこたえる。
下界を見通すたびに、まだあんなにあるのかと気分が萎える。
下界を見通すたびに、まだあんなにあるのかと気分が萎える。
雪崩止め堰堤に出てからルートは工事のために搬入されたようなズリのガラ場に突入。ガタついた膝でとんでもない悪路にヘロヘロになりながらも、やっとまともに歩ける作業道まで辿り着く。
10/15 14:21
雪崩止め堰堤に出てからルートは工事のために搬入されたようなズリのガラ場に突入。
ガタついた膝でとんでもない悪路にヘロヘロになりながらも、やっとまともに歩ける作業道まで辿り着く。
ガタついた膝でとんでもない悪路にヘロヘロになりながらも、やっとまともに歩ける作業道まで辿り着く。
そのまま作業道を進み、トンネルの南側に移された新しい屋敷登山口に無事下山する。だが、もう一頑張り。
付近の藪にザックと山靴を残し、空身・スノトレ履きで和山登山口の車を取りに向かう。
10/15 14:34
そのまま作業道を進み、トンネルの南側に移された新しい屋敷登山口に無事下山する。
だが、もう一頑張り。
付近の藪にザックと山靴を残し、空身・スノトレ履きで和山登山口の車を取りに向かう。
だが、もう一頑張り。
付近の藪にザックと山靴を残し、空身・スノトレ履きで和山登山口の車を取りに向かう。
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