記録ID: 4912266
全員に公開
講習／トレーニング
日光・那須・筑波
蚕影山 ゴ・ドーハンの山チャリ つくば道を行く
2022年11月12日(土) [日帰り]
茨城県
godohan
体力度
2
日帰りが可能
体力度について
- GPS
- 07:47
- 距離
- 20.5km
- 登り
- 531m
- 下り
- 519m
アクセスを調べる
標高グラフを拡大コースタイム
| 天候 | 晴れ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2022年11月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
自転車
|
| コース状況／ 危険箇所等 |
殆ど行程MTB利用ですが、神社、お山周辺は歩いています。つくば道の後半もチャリを押しながら転がしています(笑) |
写真
朝食は筑波山口バスターミナルの目の前にある『松屋製麺所』さんで有料試食を。すでに並んでいる方々がいてちょっと驚き。
松屋らーめん(750円)さかな出汁であっさり朝イチでもOK。焼豚ご飯(300円)は歳をとったのか少し重めでした。
池の畔に大きな馬頭尊(明治十六、1883)、道標銘もありますが、逆光で読みにくい。遠景は宝篋山。
「＜手指→＞小田藤澤ヲ経テ土浦ニ至ル約四里＜手指←＞筑波真壁下妻下館方面」、左面に「北條」方面の銘もありますが、こちらも逆光で・・・。大正十二年(1923)、地元の青年団により設置でしょう。
4
11/12 8:27
「＜手指→＞小田藤澤ヲ経テ土浦ニ至ル約四里＜手指←＞筑波真壁下妻下館方面」、左面に「北條」方面の銘もありますが、こちらも逆光で・・・。大正十二年(1923)、地元の青年団により設置でしょう。
石段右手には庚申塔「寛政十二年十一月吉日(1800) 新町講中」と
下部が埋まっている(欠け？)如意輪観音。よく見ると「貞享二乙丑八月十九日」(1685)とけっこう古い。「奉(造)立十九夜念佛供養也」とあります。
3
11/12 8:46
下部が埋まっている(欠け？)如意輪観音。よく見ると「貞享二乙丑八月十九日」(1685)とけっこう古い。「奉(造)立十九夜念佛供養也」とあります。
不動明王(木造)の祠、三峯神社の御札がある石祠、そして石造五輪塔です。
天文六(1537)の銘等があるみたいですが、現物は殆ど読めません。花崗岩はキビシイです。
そしてお目当ての道標。「これより つくは道」お山が見えます！
「にし(おふろね)いちのや江戸」
「にし(おふろね)いちのや江戸」
「東ひがし きよたき つちうら かしは」 左奥に石祠と元標が見えます。
「正徳五乙未五月十七日(1715)中町横町講中願主山口弥右衛門」これは先代の道標銘のようです。「寛政十戊午歳(1798)再建龍崎和道書」、基礎石に再建願主銘あり。
2
11/12 8:55
「正徳五乙未五月十七日(1715)中町横町講中願主山口弥右衛門」これは先代の道標銘のようです。「寛政十戊午歳(1798)再建龍崎和道書」、基礎石に再建願主銘あり。
県道の向かいに市神様の石祠と「北條町道路元標」がありました。
「＜手指→＞蚕影山道約二丁行右へ筑波町約十二丁＜手指←＞漆所ヲ経テ大貫下館方面」
「御大典記念 昭和三年(1928)神郡青年會」。青標(大正から昭和初期、地元の青年団によって設置された道標を個人的にそう呼んでいます。正式な通称はあるのかな？)
2
11/12 9:36
「御大典記念 昭和三年(1928)神郡青年會」。青標(大正から昭和初期、地元の青年団によって設置された道標を個人的にそう呼んでいます。正式な通称はあるのかな？)
ここにも青標。「→蚕影神社 ←神郡ヲ経テ北條町ニ至ル」左側「←六所ヲ経テ小幡ニ至ル」
こちらは蚕影神社の石燈籠のようです。近所の方によると、かつては対であったそう。「享和二年戌三月日」(1802)
こちらの石燈籠も享和二年戌三月のもの。「上州山田郡上・・・村」とあるようです。
・御由緒。関東甲信一円の同名社は当神社の御分霊、故に神札に「日本一社」と記す。・万葉集に「筑波嶺の新桑繭の・・・」、当時から繭(絹糸)の名産地として知られていた。・金色姫伝説:天竺の姫が当地の老夫婦に蚕飼いを伝え、影道仙人(筑波山の神)が糸を取ることを教えた。・各谷姫(欽明天皇皇女)筑波山に至り神衣を織る、養蚕太人として崇められる。
4
11/12 10:09
・御由緒。関東甲信一円の同名社は当神社の御分霊、故に神札に「日本一社」と記す。・万葉集に「筑波嶺の新桑繭の・・・」、当時から繭(絹糸)の名産地として知られていた。・金色姫伝説:天竺の姫が当地の老夫婦に蚕飼いを伝え、影道仙人(筑波山の神)が糸を取ることを教えた。・各谷姫(欽明天皇皇女)筑波山に至り神衣を織る、養蚕太人として崇められる。
「＜キリーク＞十七夜塔」「文化元甲子年九月十七日」(1804)、その下部には
「當所 若者」＊若者組：江戸期に組織された青年集団、村の治安や普請、救助活動のほか社交、教育の場として機能。後に青年団、青年会に再編成されていく。
2
11/12 10:16
「當所 若者」＊若者組：江戸期に組織された青年集団、村の治安や普請、救助活動のほか社交、教育の場として機能。後に青年団、青年会に再編成されていく。
台座には「神群村/常(念)/念佛□/宝永元」(1772)、左側面に「六月/吉日」とあります。
石鳥居には「日支事変戦捷紀念」「皇紀二千六百年四月二日建之」(1940)、願主銘あり。
「遠�塙崔罅廚箸△蠅泙靴拭◆嵎言�八酉歳七月廿三日」(1827)
額殿新築寄附者碑(1940)には「秩父郡高篠村」の養蚕組合の銘がありました。
「蚕影山碑」(文政四、1820)と紅葉。下部にはビッシリの碑文があります。
予想通りG場に突き当たった所で戻ります。絶好のゴルフ日和に談笑する声を聞きながら、何故こんな事してるのと自問自答して苦笑しました。
2
11/12 11:20
予想通りG場に突き当たった所で戻ります。絶好のゴルフ日和に談笑する声を聞きながら、何故こんな事してるのと自問自答して苦笑しました。
マリンちゃんを回収して宿題終了です。蚕影神社を辞します。「ジャー二ー！」
「→臼井ヲ経テ筑波町ニ至ル/←蚕影山約一丁行左折北條約十五町土浦方面」
＜カン＞馬頭観世音「文政(戊子)年四月大吉日(1828)當邑講中願主」
遊具のある広場(臼井児童館)の片隅に覆屋と石造物が集められているようです。
こちらはお釈迦様でしょうか？此処はどうやら寺院の跡地の様な感じです。
「親鸞聖人御舊跡地 頂上迠五十丁」親鸞さんもこの道でお山に登ったのかな。苦しむ餓鬼を救済した伝説があるそうな。
一の鳥居(宝暦九年、1759)、この先が神域とされている。道は細く勾配もきつくなるので、大抵の車はこの手前で曲がりますが、強気のドライバーは直進して行きますので要注意です。
3
11/12 12:51
一の鳥居(宝暦九年、1759)、この先が神域とされている。道は細く勾配もきつくなるので、大抵の車はこの手前で曲がりますが、強気のドライバーは直進して行きますので要注意です。
「是よ里 山上 常陽龍箇崎 杉野翠兄書」左右側面には歌と銘文がぎっしり。背面には「天明二年壬寅 一月十三日(1782) 東江魚鱗書」
2
11/12 12:59
「是よ里 山上 常陽龍箇崎 杉野翠兄書」左右側面には歌と銘文がぎっしり。背面には「天明二年壬寅 一月十三日(1782) 東江魚鱗書」
つくば道の三叉路。本通りは右ですが石段になるので、車は左の西山通りへ。かなり細いです。
さらに登って石段終了と思いきや県道を横断すると再び石段に、一段去ってまた一段状態。
チャリの置き場所を探してウロウロしましたが、この先に専用のラックがありました。
筑波山神社御神橋(三代将軍徳川家光公寄進)。ここがつくば道の終点らしい。
赤宮(日枝神社と春日神社)に参拝しました。日枝神社にある
“三猿”は我が国最初のものと伝わるそうです。わかるかなぁ。
“三猿”は我が国最初のものと伝わるそうです。わかるかなぁ。
御神橋の脇に「筑波町道路元標」がありました。筑波特産の福来みかん。小っちゃくてタネありですが、高速渋滞のお供になってくれました。
6
11/12 13:44
御神橋の脇に「筑波町道路元標」がありました。筑波特産の福来みかん。小っちゃくてタネありですが、高速渋滞のお供になってくれました。
つくば道の石段を見おろす。帰りはマリンちゃんで西山通りを快適に下りました。
立野児童館の入り口に沢山の石造物がありました。まさにここは偶然通りがかっての出会いでした。まさにサプライズ。筑波嶺も見えています。
2
11/12 14:08
立野児童館の入り口に沢山の石造物がありました。まさにここは偶然通りがかっての出会いでした。まさにサプライズ。筑波嶺も見えています。
如意輪様。左「文化十三年丙子年三月吉日」(1816) 右「延享元・・天十一月十九日」(1744)
新四国八十八ヶ所大師堂。はじめ何かの作業小屋かと思いましたが、中を拝見してビックリ！四国霊場の本尊がびっしり並んでいました。勧請は天保三年(1832年)、児童館の所には医王院というお寺があったそうです。
5
11/12 14:13
新四国八十八ヶ所大師堂。はじめ何かの作業小屋かと思いましたが、中を拝見してビックリ！四国霊場の本尊がびっしり並んでいました。勧請は天保三年(1832年)、児童館の所には医王院というお寺があったそうです。
大日如来。「筑波横道/願主銘」野にさらされていないのか何れもとてもキレイです。ただ有難いことに各像の前にこれまたそれぞれ大師像があるので見学しにくい所もありました。
3
11/12 14:15
大日如来。「筑波横道/願主銘」野にさらされていないのか何れもとてもキレイです。ただ有難いことに各像の前にこれまたそれぞれ大師像があるので見学しにくい所もありました。
薬師如来。こちらは「筑波山 三役」の方の奉納のようです。
時間があればじっくり見てみたい所でした。
時間があればじっくり見てみたい所でした。
蔵王神社。こちらはG地図に記載があったので、名前に魅かれて訪ねました。
そして大きめの石地蔵。ちょっととぼけたお顔をしてらっしゃいますが、オリジナルのようです。
案内板によれば、小田氏滅亡の際に、家臣の小高氏が新治村の蔵王権現像を奉持してこの地(立野)に逃れ、祀ったと伝わる。
当社の裏手に二棟の新しめの石祠と庚申塔(御大典記念、昭和三年六月吉日、1928)がありました。
さらに六所神社跡にやって来ました。元は鳥居だった石柱には「皇祖 六所皇大神宮旧跡」。明治三年鳥居が倒木により破損した際に、その中から「征夷大将軍坂上田村麿建立之」銘のある銅鏡が出てきたそうな。
3
11/12 14:38
さらに六所神社跡にやって来ました。元は鳥居だった石柱には「皇祖 六所皇大神宮旧跡」。明治三年鳥居が倒木により破損した際に、その中から「征夷大将軍坂上田村麿建立之」銘のある銅鏡が出てきたそうな。
「天照大神御腰掛の石」。神社のパンフには伊勢神宮の代参所として皇大神宮を称し、多くの崇敬を集めたとあります。
筑波山神社の里宮でもあり、祭礼の際には神輿もここまで来ていたそう。ところが、明治期の神社政策で当時隆盛だった蚕影神社に合祀され、此方は廃されてしまう。そして荒廃していた当地を現在の団体が復興整備したそうです。ここで蚕影神社のエピソードに出会うとは縁は異なものです。
2
11/12 14:45
筑波山神社の里宮でもあり、祭礼の際には神輿もここまで来ていたそう。ところが、明治期の神社政策で当時隆盛だった蚕影神社に合祀され、此方は廃されてしまう。そして荒廃していた当地を現在の団体が復興整備したそうです。ここで蚕影神社のエピソードに出会うとは縁は異なものです。
次に山道を少し登った所で右折し、滝に向かいます。このあたりで大きな水流が聴こえてきたので、期待して行ってみると、
少し下った所に小滝。これかな？と確信が持てないままうろつくと、
神社周辺に戻ってウロウロすると、「自是北(地)双林」の碑。神社パンフの案内図には記載なし。
大きめお地蔵さん。こちらも記載なし。どうやら仏教系の遺物は省略されているみたい。まあ神社のパンフだからね。この先にも磐座になったと思われる大石が点在。割れた一升瓶も。
3
11/12 15:24
大きめお地蔵さん。こちらも記載なし。どうやら仏教系の遺物は省略されているみたい。まあ神社のパンフだからね。この先にも磐座になったと思われる大石が点在。割れた一升瓶も。
筑波嶺関連の歌碑。「筑波嶺の 峰よりお落つる 男女川 恋ぞつもりて 淵となるぬる」(陽成院)
「筑波嶺の 新桑繭は 衣はあれど 君がみけしし あやに着欲しも」(万葉集)、この時代すでに筑波の繭や絹(織物)は知られていたのですね。本日の蚕影参詣にふさわしい歌に出会いました。
3
11/12 15:39
「筑波嶺の 新桑繭は 衣はあれど 君がみけしし あやに着欲しも」(万葉集)、この時代すでに筑波の繭や絹(織物)は知られていたのですね。本日の蚕影参詣にふさわしい歌に出会いました。
全ては紹介できませんでしたが、筑波山麓のあちこちに石祠がありました。
平沢官衙遺跡。奈良、平安時代の常陸国筑波郡の郡衙(律令制における地方支配の拠点となった役所)
感想
・先日の筑波山山行で宿題になっていた蚕影神社に行ってきました。7月に釜伏山中で蚕神の神像に出会った以来、蚕神が妙に気になってしまいその大元締めがこちらの神社だと知って訪ねたいと思っていました。
・オプションでつくば道周辺をウロウロしましたが、興味のある所ばかりでした。中でも本当に偶然出会った四国霊場を勧請したお堂や六所皇大宮跡は今回は初めてその存在を知りました。やはり歩けば歩いただけの収穫がありますね。益々宿題が累積して大変ではあるのですが(笑)
お気に入りした人
人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数：296人
拍手
コメント
こっそり拍手
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録するこの記録で登った山／行った場所
関連する山の用語
山行記録を公開しました
X
Facebook
リンク取得
メール
ブログパーツ
情報提供のお願い
山登りをみんなが安全・安心に楽しむために、あなたの貴重な情報が役立ちます。
山行記録を投稿して、ヤマレコのコミュニティに参加しよう！
山行記録を投稿して、ヤマレコのコミュニティに参加しよう！
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する