カナダ・時計じかけのオレンジ 5.8, Mt. Cory・バンフ
- GPS
- 14:15
- 距離
- 6.4km
- 登り
- 777m
- 下り
- 694m
コースタイム
- 山行
- 1:16
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 1:16
- 山行
- 0:00
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 0:00
17:00 4P目終了点
22:15 Muleshoe Parking
過去天気図(気象庁) | 2014年08月の天気図 |
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アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
「時計じかけのオレンジ」は、何を隠そう僕が最も好きな映画の一つで、撮られたのが1971年、このルートが拓かれたのもこの年でした。Mt. Coryにある石灰岩の素晴らしい壁、なにより素晴らしいルート名に惹かれて登ったルートでしたが、結果は悲惨なことに。。。
Banff Rockの本を読みながら、道なき道を進んだアプローチ、別ルート(Oldman's Stripple)の取付きについてしまったが、2ピッチを登ってから修正し、正しいルートの1P目終了点に着いた。予報通り雲行きは怪しいが、雲、風の流れからしばらくは大丈夫だろう、と判断し、登攀を継続する。
「時計じかけのオレンジ」2P目は、チムニーというより涸れた沢というような登攀的な面白味のないピッチ。キレイなボルト・ステーションでピッチを切る。3P目はよりチムニーっぽくなる。最後はふるびたハーケン二つにカムを足してステーションとする。風向きが変わり、雲行きが本格的に怪しくなる。このルートはステーションがしっかりしていないので、抜けるのが得策、と判断し、継続する。
4P目は、核心のスラブルート、なかなか面白い。しかし、雨が降り始める。終了点は木で取った。相方のGも珍しく早く登って来たが、背後で閃光が走り、雷鳴が聞こえた。ついにはどしゃ降りになったので、これ以上登ることを諦め、途中古いハーケンも使いながら懸垂下降することに決める。下降を始めるが、最初の懸垂であえなくロープが引けなくなり、登り返す。木に直接かけたロープが摩擦で引けなくなっていた。相方がダブルロープを持っていなかったため、シングル二本、50メートル一杯の懸垂であり、摩擦が大きく、引けなかった可能性が高い。
しかし、登り返した頃には雨がすっかり止み、落雷の危険性もほぼ無くなっていたようだったので、改めて予定を変更し、登攀を継続する。が、今度はルートがよくわからない。仕方なく、クライムダウンし、ボルトがある方向へトラバースした。結果、別ルートの最終ピッチにあるステーションを発見。ここで登攀を終了し、またしても懸垂に入る。
一回目はステーションにかけて下りたが、またしてもロープが絡む。再度登り返した結果、離れたリング二つにロープを通し、斜め気味に懸垂したため、ロープが岩と擦れ、引けなかったことがわかった。仕方なく一つのリングにの見通し、改めて懸垂する。バックアップがないが、ピカピカの支点だったので、妥協した。そして、結果ロープも引けた。
次の懸垂は木にかかった古いスリングにもう一本捨て縄を足して懸垂。今回は少しロープが足りなかったが、なんとか次の木まで到達し、ロープも難なく引けた。三度目の懸垂。上手いことCory's Grooveというしっかりとしたボルト、ステーションのあるルート上へ下り、次の下降点に到達できた。が、またしてもロープが引けない。。。
三度登り返すと、今度は結び目が岩角に引っかかっていた。。。直して、再度下降。改めて引いてみると引けるが、またひっかかった。この時20時半くらいだったろうか、夕やみが迫り、精神的に余裕が無くなってきたGが珍しく声を荒げて怒る。が、その直後にロープが引けた。あとは、素晴らしいステーションから二回懸垂して、Cory's Grooveの取付きに達した。この時すでに21時過ぎ。21時半には日が暮れる頃である。
最後には再び雨が降り出し、草で滑る急斜面の薄い踏み跡を追い、帰路に着いた。結局車に戻ったのは22時半。。。予期しない長い一日だった。懸垂でのミスは良い経験として、今後の教訓にしたい。時間ができたら、もう少し内容を整理します。乱筆ご容赦ください。
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