大文字山☆紅葉詣で北斜面に


- GPS
- 02:25
- 距離
- 7.3km
- 登り
- 510m
- 下り
- 504m
コースタイム
- 山行
- 2:08
- 休憩
- 0:17
- 合計
- 2:25
過去天気図(気象庁) | 2022年11月の天気図 |
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アクセス |
写真
感想
カエデの紅葉が京都の市街でも美しく色づく季節となった。市内から見上げる大文字山の山肌もすっかり色づいている。午前中に市内で用事があったので、午後からの軽い散策を考える。この時期、気になるのが大文字の北斜面だ。
銀閣寺道はいつもながらの多くの観光客で賑わっている。銀閣寺からの登山道にも多くのハイカーが歩いているが、すぐにも左折して中尾城址に向かうバリエーション・ルートに入ると途端に表通りから裏通りに入ったかのような静寂の中へと入ってゆく。中尾の城址のあたりは華やかな紅葉を期待していたが、心なしか期待したほどは色づいた樹々が見られないようだ。
中尾城址のからは一旦、中尾の滝の下流を目指して、尾根を下降する。マイナーな尾根ではあるが、尾根には明瞭な踏み跡が続いている。北斜面に差し込む午後の柔らかい日差しを期待していたのだが、いつしか空はすりガラスののような曇り空が広がっている。
谷筋に下降すると色づいたイロハカエデが出迎えてくれる。渡渉を繰り返しながら花崗岩の岩石が転がる沢を遡行する。滝の手前、左岸の小さな谷との合流部はいつも紅葉が美しいところだ。上流から降りて来られたご夫婦と思しきカップルの男性が「まだ紅葉が見られるな。目線の高さだ紅葉が眺められるのはここだけや」と仰る。
滝から上流に進むと次第に水が細くなる。水が切れたあたりが幻の滝と呼ばれるあたりに出る。枯山水風の石組に見立ててそのように命名されたのかもしれないが、どうも滝には見えない。豪雨が降ったとしても水が流れるようなところでもないだろう。このあたりも紅葉が美しいことが期待されるところではあるが、今年は紅葉のタイミングが遅いのだろうか、色づいているカエデの樹が少ないように思われた。
滝のすぐ近くに小さな炭焼き窯の跡があることに家内が気がつく。幾度となくここを訪れているが、この炭焼き窯の跡には気がついた憶えがない。北山の山奥ではよく見かけるものだが、大文字山にもこのような炭焼き窯があったことに今更ながらに驚く。
幻の滝から谷のなだらかな現頭部に進むと一面に黄葉に彩られている。多くはウリハダカエデ
のようだった。踏み跡に導かれるままに北斜面をトラバース気味に進み、植林を抜けると一息に大文字山の山頂に飛び出す。大文字山の山頂は多くの人で賑わっており、再び裏通りから表通りに飛び出した感じだ。
彼方に大阪湾と高層ビル街の景色を眺めると賑わいの山頂を後に下山は蹴上を目指して南尾根を下る。この尾根は数年前の台風により倒木の甚大な被害が生じて以来、久しぶりに歩くが、倒木はすっかり綺麗に処理されている。東側の山科側の斜面には真新しい林道が作られているようだが、倒木の処理のための新たに設けられた林道なのだろうか。
この尾根は随所に山科方面の展望が広がる。蹴上に向かってなだらかに高度を下げてゆく。北斜面とはうって代わって明るい登山道が続く。紅く色づいたカエデの代わりに登山道を黄色く彩る樹々はタカノツメやコシアブラが多いようだ。時折、ハイカーとすれ違うが概して静かな雰囲気なのが有難い。
蹴上の疏水から地下鉄の駅に向かうと駅からは南禅寺に向かって行列とってもいいほどの大勢の人が歩いているだった。今年は流石にコロナ禍を気にすることなく大勢の観光客が訪れているようだ。紅葉の京都は恐るべし。
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