女峰山 遭難寸前のノートレース雪山ハイク
- GPS
- 27:24
- 距離
- 20.6km
- 登り
- 1,444m
- 下り
- 1,390m
コースタイム
- 山行
- 10:07
- 休憩
- 1:01
- 合計
- 11:08
過去天気図(気象庁) | 2022年11月の天気図 |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
女峰山山頂直下は腰ほどある雪。 |
写真
感想
週末の土日は山友と日光の女峰山へ。
1日目は霧降高原の天空回廊スタートで女峰山を登り唐沢避難小屋で一泊、2日目は小真名子山、大真名子山を縦走する予定だったが・・。
女峰山へ至る途中の赤薙山あたりから徐々に雪が出てきたもののこれは想定内。山頂直下に雪があるためチェーンスパイクがあるとよいとの1週間ほど前の情報を入手していたため気にしていなかった。もちろんチェーンスパイクも持ってきていた。
状況が怪しくなってきたのは赤薙山から少し進んだところで下山してくるハイカーと情報交換をしてから。その方曰く、2250m地点まで行ったものの膝下まで雪があり、かつノートレースのためツボ足で頑張ったものの女峰山日帰りピストンは困難と判断し撤退してきたとのこと。女峰山の標高は2483m。つまり200m以上ノートレースの雪道が続くことを意味する。しかしその方に唐沢避難小屋で一泊することを伝えると「であれば余裕でしょ。GPSは持ってるんだよね」と言われ、また膝下くらいの雪道ならなんとかなるだろうと予定どおり進むことに決定。
はたして撤退された方が言うとおり2200mを越えたあたりからトレースがなくなった。ここから先は先人の跡のないなか歩くしかない。が、山頂に向かうまで次第に雪が深くなってくる。最大深度は腰上にもなっただろうか。かつパウダースノーのため雪の上に足を乗せても上に立てない。さらに急坂の場面では雪が崩れ容易に登ることができない。とにかくラッセルで道をつくり少しづつでも先に進むしかない。非常に体力を奪われる。
けっきょく女峰山山頂に立ったのは予定時刻より4時間以上遅い19:40。唐沢避難小屋は山頂から30分のところに建つが1時間ほどかかりようやくゴールしたのは20:44。CT6時間のコースに11時間以上を費やした。
17時には日が落ちたためヘッデンの光を頼りにノートレースの雪道を歩く。立ち止まると身体が冷えるため休憩はほとんど取らず動き続ける。体力がなくなったり、道迷いをしたり、谷に落ちたり、転倒により怪我をして行動不能になったり(ヒヤリとした場面があった)、心が折れて動けなくなったらレスキューを呼ばざるを得ない状況。もちろん呼んだとしても日が落ちてから駆けつけてくれるわけもなく雪山斜面でビバークする羽目になったかもしれず。結果的に避難小屋に辿り着けたからよいもののほぼ遭難状態だったといえる。
2日目は、予定どおり小真名子山方面へ向かうには女峰山を登り返さなければならず、昨日の状況からもそれは不可と判断しもっとも安全に下れるコースを選択し下山した。
無事に下山できたからよかったものの装備不備でのノートレース雪山ハイクは勘弁願いたい。そもそもそんなに積雪があるとは知らずに入山したのではあるが・・。撤退判断大事。反省点の多い、今年最大の困難な山行だった。
コメント
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arentyouさんらが下山時にスライドした者です。レコを拝見すると、相当大変そうだったようですね。暗くなってだと特に怖そうです。
お聞きした情報通り、2000m以上は積雪があり、私は夏靴にチェンスパしか持参しなかったので、小屋で撤退としました。小屋が綺麗で快適すぎて30分以上昼寝してしまいました。
避難小屋周辺は踏み抜きが多く、トレースで助けられました。ありがとうございました。女峰山は雪の無い時期に再挑戦したいと思っています。小屋には泊まりたいです。
こんにちは! 下山時にお会いした方ですね。
はい、あそこまで雪が深いのは予想外のうえ雪山装備もチェーンスパイクのみと装備が不十分だったため大変でした。ヘッデンの明かりが頼りの雪道も怖かったです。
その後は唐沢避難小屋で撤退されたんですね。山頂まではトレースがあるとはいえ急坂なためもし登っていたら大変だったかと思います。小屋泊は非常に快適でした。昼寝いいですね😊
私も雪のない日に再訪したいです。今度は明るいうちに下山したいと思います。
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