荒川岳〜赤石岳 道は長く、されど空は青し

2014年08月19日(火) 〜 2014年08月21日(木)

コースタイム

1日目

• 山行: 5:41
• 休憩: 1:17
• 合計: 6:58

6:12 椹島ロッヂ
8:20 8:25 小石下
9:30 9:52 清水平
10:40 11:30 見晴岩
12:30 12:30 駒鳥池
13:10 千枚小屋

2日目

• 山行: 8:52
• 休憩: 2:43
• 合計: 11:35

3:57 千枚小屋
4:39 4:52 千枚岳
5:41 5:45 丸山
6:20 6:48 悪沢岳(荒川東岳)
7:49 8:25 荒川中岳避難小屋
8:28 8:28 荒川中岳
8:42 8:53 荒川前岳
10:05 10:40 荒川小屋
11:10 11:12 大聖寺平
12:25 12:25 小赤石岳
12:38 12:40 赤石小屋分岐
12:58 13:04 赤石岳
13:20 13:31 赤石小屋分岐
14:09 14:14 北沢源頭
14:56 15:06 富士見平
15:32 赤石小屋

3日目

• 山行: 3:12
• 休憩: 0:03
• 合計: 3:15

5:48 赤石小屋
6:27 6:27 「歩荷返し」看板
7:34 7:37 樺段
9:03 椹島ロッヂ

8/18は椹島ロッヂに宿泊。

天候

晴れ

アクセス

利用交通機関：

バス 自家用車

新東名高速、新静岡ICより富士見峠経由で、畑薙第一ダム夏期臨時駐車場へ約2時間。道は細く、カーブが多い。駐車場には約200台駐車可能。
駐車場から椹島ロッヂまでは、東海フォレスト送迎バスで約1時間。ほとんどが未舗装の道。このバスは、東海フォレストが経営するロッヂや小屋に宿泊する登山者のみ利用可。また、時期によって送迎バスの時刻が変わる。詳しくは東海フォレストのサイトを参照。

コース状況／危険箇所等

椹島〜千枚小屋：長い登りが続く。スタート〜小石下が最もきつい。岩頭見晴し直後の下りは滑落に注意。駒鳥池前後は羽虫が多い。
千枚小屋〜荒川小屋：晴れれば展望良好だが風が強い。悪沢岳、中岳から小屋までの下りが長く、急傾斜。落石に注意。
荒川小屋〜赤石岳：特に危険箇所無し。
赤石岳〜椹島：赤石小屋分岐から北沢源頭までの下りが急傾斜で長い。千枚小屋から来ると疲労しているので、転倒に注意すること。小屋から椹島までは、ひたすら下り。最後が最もきつい。

その他周辺情報

・バスに乗る前に３０００円分のチケットを購入する。これは東海フォレスト経営の施設で同額分の金券として使える。私の場合は、椹島ロッヂの宿泊費に充てた。
・椹島ロッヂには、宿泊施設、テント場、売店、コインロッカー等がある。ロッカーは１日３００円。下山者はシャワーが使えるが、入浴は不可。
・畑薙第一ダムから４kmほど下ったところに、白樺荘がある。日帰り入浴(５１０円)の他、食事、宿泊もできる。
・新静岡ICで下りた場合、コンビニはIC直後のローソンと数km先のサークルＫしかない。買い物の際は要注意。

写真

8/18 15:00

畑薙駐車場から椹島へ。車の多さにびっくり。

8/18 17:50

椹島ロッヂの夕食。右上はメロンのジェラート！

8/19 5:35

同じく朝食。がっつり食べて頑張ります(^^)。

8/19 6:13

ロッヂ売店。帰ってきたら何を買おうか。

8/19 6:14

天気は上々。元気よく行こう。

8/19 6:26

橋のたもとから登山道へ。

8/19 6:27

いきなりこんな道。

8/19 6:28

水の青さがすごい。

8/19 6:35

吊り橋渡ると…。

8/19 6:43

可憐な花がお出迎え。

8/19 7:05

本格的な登り開始。

8/19 7:08

天を目指して、木立の中を進みます。

8/19 7:20

青空へ伸びる鉄塔。

8/19 7:33

ここで初めて展望が開けます。

8/19 7:33

雲の彼方に赤石岳。

8/19 7:58

登り始めて1時間半。林道に出ました。

8/19 8:00

歩いてすぐのはしごを登ります。

8/19 8:06

はさまれキノコ。

8/19 8:14

フォローになってないよ〜。

8/19 8:21

小石下に到着。ここまでがきつかった…。

8/19 8:31

でも先は長い。とにかく一歩一歩進みます。

8/19 9:53

冷たい水を補給(^^)。ここがある分、赤石へ登るよりも楽かな？

8/19 10:10

まだまだ登り。

8/19 10:24

ぽっかり開けたところに出ました。

8/19 10:29

言い得て妙な名前。

8/19 10:25

これも小さな森。コロボックルは、いるかい？

8/19 10:39

確かに涼しいけど、汗は止まらない。

8/19 10:40

ここをひと登り。

8/19 10:49

緑と白と青のシンフォニー。

8/19 11:22

一緒に休憩していた方から、お弁当をいただきました。ありがとうございます(^^)。

8/19 11:54

たっぷりエネルギー充填して、再スタート。

8/19 11:55

実際、小屋まで長いです。焦らず行きましょう。

8/19 12:01

キノコその2。配色が夕日みたい。

8/19 12:34

駒鳥池は木々の向こうにひっそりと。

8/19 13:01

本当だろうね〜(-_-;)

8/19 13:11

ついに7/7。

8/19 13:04

お花畑が現れました。疲れていても笑顔になります。

8/19 13:12

ここでも食害がひどいのかな。網に守られていました。

8/19 13:13

それでも美しく。

8/19 13:13

しっかりと立って。

8/19 13:13

咲き誇っています。

8/19 15:39

そして、千枚小屋に到着。長かった〜。

8/19 15:15

天気も大丈夫。笊ヶ岳がよく見えます。

8/19 14:05

ちょっと一息。今回のスープはトムヤムフォー。

8/19 16:54

富士山出た！

8/19 17:02

夕食はトマトハンバーグ。しっかり食べて寝ましょう。

8/20 3:57

翌日は3時起き。まあまあ眠れました。

8/20 4:25

ここは左へ。

8/20 4:41

本日一つめのピーク、千枚岳に到着。

8/20 4:41

振り返れば、雲海の中に日本一の山。言葉無く見つめます。

8/20 5:05

注意しながら次の山へ。

8/20 5:10

御来光を背に受けて進みます。

ここからは花の宝庫。

8/20 5:14

華やかなタカネナデシコ。

8/20 5:14

堂々と咲くマツムシソウ。

8/20 5:15

危険な紫色。でも惹かれてしまう。

8/20 5:23

雲の芸術。

8/20 5:23

同じアングルでもついつい撮ってしまう。

8/20 5:45

丸山に到着。3000mを超えたからか、風が強いです。

8/20 5:48

でも足下には小さな命が。

8/20 6:01

ひっそりと。

8/20 5:59

力強く咲いています。

8/20 6:05

次はあの「悪そうな」山へ。

8/20 6:07

お花畑は続きます。

8/20 6:20

つらい環境の方が、美しさは磨かれるのか。

8/20 6:13

日がだいぶ高くなってきました。

8/20 6:21

悪いヤツのてっぺん。

8/20 6:24

悪沢岳(荒川東岳)3141mなり。

8/20 6:25

中岳、前岳もあと少し。

8/20 6:26

本日のラスボス。

8/20 6:51

やっぱり撮りたくなる。

8/20 7:06

この下りはないわ〜。

8/20 7:19

これだけ下ろされました。

8/20 7:05

「まあ足下を見るのも大事よ。」

8/20 7:49

花からパワーをもらって、さあ登り。

8/20 7:49

中岳避難小屋に来ました。

8/20 8:04

千枚小屋謹製おむすびと、トムヤムで休憩。

8/20 8:30

本日4つめのピーク、荒川中岳。

8/20 8:38

この分岐にデポして、前岳へ。

8/20 8:44

荒川三山登頂完了♪山小屋のスタッフさんたち、写真ありがとうございました(^^)。

8/20 8:52

待ってろ、ラスボス。

8/20 9:16

またもや下り。南アはハードだ。

8/20 9:19

ここも食害対策。こういう地道な努力が…。

8/20 9:05

花たちを守ってくれています。

8/20 9:14

蜜はおいしいかい？

8/20 9:15

赤はやっぱり目立ちます。

8/20 9:17

足下の太陽。

8/20 9:18

美しさに、つい足が止まる。

8/20 9:21

ここはゆっくり歩いて。

8/20 9:25

幸せな時間を満喫しました。

8/20 9:38

だいぶ下ってきたなぁ。

8/20 9:49

冷たい水で顔を洗う。

8/20 9:58

雪は重いねぇ。

8/20 9:29

荒川小屋の遠景。

8/20 10:04

荒川小屋到着も時間に余裕無し。荒川カレーでエネルギー補給。ついでに「悪」Tシャツも購入。

8/20 11:04

赤石までは気持ちのいいトレイル。

8/20 11:11

広々した大聖寺平。

8/20 11:11

今日のルートが一望できました。

8/20 12:10

今シーズンの営業はおしまい？

8/20 12:13

いえいえ、まだやってますよ。

8/20 12:14

足下を見ながら、想像を楽しむ。

8/20 12:19

空を見上げれば、ザ・夏雲。

8/20 12:26

小赤石岳到着。ここも立派な3000m峰。

8/20 12:39

ラスボスまでもう間もなく。

8/20 12:39

分岐に荷物をデポして、最後の登り。

8/20 12:59

ラスボス撃破、もとい登頂！

祝福の花。

8/20 13:06

長かったけれど、楽しかった。

8/20 13:06

名物ご夫婦の避難小屋は、次の楽しみ。

8/20 13:33

最後まで気を抜かないで。

8/20 13:33

と、花たちに言われつつ、赤石小屋を目指します。

8/20 13:36

ありゃ、意外ときつい？

8/20 13:51

足下は相変わらずきれいですが。

8/20 14:17

この傾斜だよ…。

8/20 14:35

ラスボスを倒したと思ったら。

8/20 14:36

裏ボスがいましたとさ(-_-)。

8/20 14:58

富士見平でようやく一息。

8/20 15:08

あと少しだ〜。

8/21 4:58

ようやく着いた！

8/20 17:01

生姜焼きに舌鼓を打つ。

8/20 18:30

食べ終わると、もう夕暮れ。黄昏色の兎岳と聖岳。

8/21 5:00

夜が明けました。今日も天気は上々。

8/21 5:05

食欲は衰えず。

8/21 5:25

さらば、ラスボス。

8/21 5:27

雲の流れとともに下ります。

8/21 5:59

今日は、木立の中でも暑いくらい。

8/21 6:05

転倒しないよう、慎重に。

8/21 6:12

ネーミングが密かに強烈。

8/21 6:14

確かにこれは…。

8/21 6:29

返されそうだ。

8/21 7:05

久しぶりのキノコその3。

8/21 7:25

了解です。そろりそろり。

8/21 7:35

「カンバだん」と読みます。半分…か？

8/21 7:35

まだまだ下るよ。

8/21 7:51

制限荷重100kgって、結構ぎりぎりな気が。

8/21 8:49

巨木にパワーをいただく。

8/21 8:49

最後の大下り。

8/21 8:58

見えた！

8/21 8:59

これを逆走は、きついなあ…。

8/21 8:59

ハードだったけれど、歩きがいがありました。

8/21 9:00

もう下りは勘弁してくれ。

8/21 9:36

ロッヂにて、りんごのシブーストとアイスコーヒー。美味！

8/21 10:41

バスに乗って、下界へ。

8/21 12:49

白樺荘で温泉！

8/21 11:51

TJAR3連覇の望月選手。格好良かった！

8/21 12:37

カツカレーでお疲れ〜。無事帰宅しました。

撮影機器：

FinePix F770EXR 富士フイルム

docomo STYLE series SH-08A シャープ

装備

個人装備

長袖シャツ Tシャツ タイツ ズボン 靴下 グローブ 雨具 ゲイター 日よけ帽子 着替え 靴 ザック ザックカバー サブザック 昼ご飯 行動食 非常食 飲料 ハイドレーション ガスカートリッジ コンロ 地図（地形図） コンパス 計画書 ヘッドランプ 予備電池 筆記用具 ファーストエイドキット 常備薬 ロールペーパー 保険証 携帯 時計 サングラス タオル カメラ

備考

・荷物が多すぎた。最初の登りと赤石小屋までの下りで荷物の重さがきつかった。着替えはもっと減らせた。
・自炊をする時間がなかなかとれなかった。各小屋の弁当は充実しているので、その分食料を減らしても良かった。椹島〜千枚と赤石〜椹島は、平らな場所が少ないので、行動食やハイドレーションが役に立った。
・椹島〜千枚小屋は地面が湿っているところが多いので、ゲイターを付けた方が気分的に楽である。

感想

SilverArrow

　昨年行けなかった折立〜黒部五郎を狙うも、悪天候のため再び断念。天気予報や天気図とにらめっこし、何とか晴れそうな南アルプス南部に行くことに決めました。
　静岡県民なのに、これまで未踏破だったエリア。アプローチも大変だし、天候も不安…ということで、いろいろ持っていったのですが、結果的に荷物の重さに泣かされました。登りも下りもとにかく長くてきつかったです。やはり、計画はじっくり練らないと行けないと反省。
　でも、苦労して登った先には、すばらしい景色が待っていました。特に20日は一日快晴だったこともあり、富士山、南アルプスの山々の大展望に出会うことができました。特に富士山が大きく見えたのにびっくり。その雄大さはさすが日本一の山だと思いました。
　また、今回は、いろいろな人たちとの出会いがありました。元気で明るい高校の登山部の生徒達。カメラやGPSの詳しい説明、さらに苦しいときに励ましてくださった男性。「僕らには2つじゃ多すぎるから」と弁当を丸ごとくださった人生の大先輩たち。2つの小屋で一緒になり、いろいろな事を語り合ったお兄さん。「巨人ファンと阪神ファンでしょっちゅうけんか、でも山には一緒に来るの。」と笑顔で話してくれたご夫婦…。自然や景色との出会い以上に、濃密な時間を過ごせた気がします。
　山を軸にして、素晴らしい自然と人たちとつながれたことに感謝し、今回のレポを閉じたいと思います。　

コメント

Sei

たいへん参考になりました
はじめまして。
この秋に同じコースを予定しております。
詳細なだけでなく、なんとなくコミカルなレコに暖かみを感じました(^^)
参考にさせていただきますm(_ _)m

ルートの様子もですが、自分は魚類にアレルギーがあるので山小屋の食事をすべてUPしてくださっているのがたいへん助かりました。
（日によってメニューは変わると思いますが。。。）
山での一期一会は自分も常々感慨深いものがあり、いつも清々しい気持ちになります。
謙虚な気持ちで山に敬意を払えば、きっと山も出会いも気持ち良く迎えてくれるのだなと思います(^^*)

SilverArrow

よい山旅になることを祈っています
xxxSeixxxさん、はじめまして。コメントありがとうございます。拙いレコですが、参考になれば幸いです。
食事についてですが、千枚小屋に来ていたボランティアの高校生たちに、小屋の方が「アレルギーのある人はいますか。」と呼び掛けていました。夕食のことだったのか、次の日の弁当だったかは失念してしまいました。特別対応だったかもしれませんが、気になる場合は小屋の方に相談してみるのもよいかと思います。
なかなかハードな山域ですが、魅力満載の山々ですので、体調を整えて楽しんできてください(^^)。