初めての石鎚山系縦走は笹漕ぎワンダーランド(保井野登山口〜二ノ森〜石鎚山間ピストン)


- GPS
- 11:05
- 距離
- 20.2km
- 登り
- 2,109m
- 下り
- 2,095m
コースタイム
- 山行
- 9:55
- 休憩
- 1:08
- 合計
- 11:03
弥山にGPSを置いて天狗岳に向かったため天狗岳へのルートデータはありません。
二ノ森から石鎚山間で道迷いが1回ありましたがデータはそのままにしています。
天候 | 晴れ後曇り、一時雨 |
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過去天気図(気象庁) | 2014年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
車の対向不可な程狭い道なので運転に注意。 車は10台以上駐車可能。 ☆四国地方整備局 道路情報提供システム http://www.skr.mlit.go.jp/road/info/ ☆バス亭マップ http://bustei.publicmap.jp/ |
コース状況/ 危険箇所等 |
☆保井野登山口〜堂ヶ森 ・最初は傾斜も緩やかだが、段々と頂上が近づいてくると傾斜がきつくなる。 ・傾斜が急なところにはハシゴ3ヶ所とロープが少々有り。 ・森の中は常に湿ったような状態なので石や木の根っこで滑り転倒し易い。 ・森を抜けると登山道の掘れ込みが大きく通行に注意を要する。 ☆堂ヶ森〜二ノ森 ・笹原の稜線歩き、今日のルートで唯一歩き易い区間。 ・クラセの頭のトラバース道に崩壊箇所有り。通行時は注意を要する。 ☆二ノ森〜石鎚山 ・腰から胸の高さにかけての笹漕ぎ箇所が随所に有り、道が分かりにくい。 ・崖っぷちの道で穴が開いている場所が自分で気づいた場所が5か所位有り。 笹の下に隠れているので見つけにくい。 特に腰まで笹があるような場所は見つけるのは無理。 踏み抜くと落とし穴に落ちたようになり、崖から落ちそうになる事もある。 通行には最大限の注意が必要。2回落ちかけて、慌てて笹を掴んで助かった。 デンジャーゾーンのため2人以上で歩いた方が良いと思う。 |
その他周辺情報 | ☆四国温泉88箇所巡り http://onsen88.info/ ☆四国この食堂この一品88箇所巡り http://shokudo88.info/index.cgi ☆四国堰堤ダム88箇所巡り http://dam88.info/ ☆四国の駅と車窓88箇所巡り http://eki88.info/ ☆四国酒蔵88箇所巡り http://sake88.info/ |
写真
おかしい!コースを間違ってるような気がする???
元に戻ると尾根伝いにもマーキングがあるのでそちらに行ってみる。(笹漕ぎがもっとヒドかった)
マーキングに誘導されるまま行くとルートとは違う尾根へと降りて行こうとしているので止めて引き返す。
(笹を掴みながら這い上がって来るので大変。ツボる前に気づいて良かった。)
落とし穴にはまったようにズボッとなると崖から落ちて行きそうになります。この左側は崖です。左足で踏み抜くと落ちていく可能性高いです。
この日、2回落ちそうになりました。
慌てて、身近にある笹を掴んで助かりましたが二ノ森〜石鎚山のルートはけっこうワンダーランド(デンジャーゾーン)です。
装備
個人装備 |
ヘッドランプ
予備電池
1/10 000地形図
ガイド地図
腕時計
笛
保険証
ティッシュ
タオル
携帯電話
計画書
雨具
防寒着
ストック
行動食
昼食
ツェルト
カメラ
ファーストエイドキット
ハイドレーション
スリング
カラビナ
ヘルメット
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感想
今回の企画は、石鎚山系縦走路の下見という事で保井野登山口から石鎚山を通過して土小屋まで行ってのピストン。帰りのコースであわよくば東陵コースを通って天狗岳へ登るつもりでした。
が…甘かった。
過去に石鎚山に登ったのは15年前。ロープウェイを使っての登りだったけど吹雪が舞う中での登山で凍えそうになった記憶がある厳しい山という印象でした。
今回、久しぶりに違うルートで登る石鎚山を楽しみに、nekojigenさんお勧めの保井野登山口からの石鎚山ルートへ挑戦。
距離は延長26km位になるのでサポートタイツを穿いて万全の状態で出発。
まずは、高速に乗っていよ小松ICまでひとっ走りして国道11号線を松山方向へ。途中で登山口方向へと曲がり山道を進んで行くとどんどん道は細くなる。カーナビで案内してくれてるけど果たしてこの道であってるのか?
だんだんと不安になってきた…
いきなり視界が開けたと思ったら車が10台以上停めれる大きな駐車場が出現。
ホッとひと安心。朝食をとりながら明るくなるのを待つことに。
5:44 明るくなったので出発。
今日のルートは笹漕ぎがあるので最初からレインウェアを着こんで登りだしたけど蒸し暑い。途中で暑さに耐えきれずにジャケットは脱いで、レインズボンだけは着たままにしたけど不快感Maxでペースは上げれそうになく、ゆっくりと登って行くことに。
(笹漕ぎは頂上に登ってからなので、この時点でレインウェアを着ておく必要は全く無かった…単なる修行になってしまったようで(笑))
2時間近くかかって森を抜けると絶景が待ってます!
曇りの天気予報だったので、思いもよらぬピーカン天気と絶景に感動!!
気分も良くなりペースを上げて二ノ森方向へと進んで行くと、笹原の絶景が素晴らしいです。
このルートをお勧めする理由も納得です。
私も二ノ森までのルートはお勧めしたいです。
(二ノ森から先は止めておいた方がいいかも…その先は笹漕ぎワンダーランドです。)
ペースアップして二ノ森へと到着しましたが、思っていた以上に時間がかかり、ここに来るまでに3時間40位かかってます。小休憩してすぐに石鎚山へと進んで行きます。
が…ここからが、笹漕ぎワンダーランド(デンジャーゾーン?)です。
道が分かりにくいのは当たり前でしょ!ですが、一番ビビったのは崖っぷちの道で地面に穴が開いている事。笹漕ぎや〜〜なんて調子にのって急いでいるとイキナリ落とし穴に落ちたようにズボッとハマり、態勢を崩して崖から落ちていきそうに…
慌てて笹を掴んで事なきを得ましたが、2回程落ちそうになりました。
腰まである笹原では下は見えないので、穴があるなんて分かりませんし…
慎重に進まざるをえません。
って、言うのか、半分心が折れかけです。(帰ろうかな〜)
それにプラスして、自分が通っているルートが正しいのかどうか分からなくなってしまい、今自分が通っているコースの笹漕ぎ具合と、尾根を通らずにトラバースしてる状況を考えて…おかしい?おかしくない?…やっぱりおかしい!
地理院地図は尾根を通るルートなのに、このまま進んだらヤバいんじゃないの?
って、事で戻りかえして尾根方向を見るとマーキングがあるので尾根を通っていくことに。すると笹漕ぎ具合が半端ない。胸の高さまでの笹をかき分けて進もうにも足に笹が絡み付いて前進に苦労します。マーキングのテープも変色してかなり古そう…
しかし、あってるんだろうな〜という気持ちもあり我慢して進んで行くと、マーキングが違う方向の尾根へと続いています。この時点で自分の中のカラータイマーが黄色から赤色に変わり、この先へと行くのは危険!ツボってしまう。
と、いう事で再度引き返すことに。
最初のトラバースするルートに戻り、笹漕ぎして突っ切ると登山道が出現。ホッと一安心。でも、完全に心が折れてしまった。
このままの調子だと帰りも相当時間がかかりそうなので、土小屋まで行くと日没までに帰れそうになく、ヘッデンだけだと危険と判断。
土小屋まで行くのは諦めて、天狗岳へ行って帰ってくることにしました。
剣山系を女性的であると例え、石鎚山系を男性的であると例えてあるのを読んだ事がありますが、まさにそんな感じですね。
さすが、石鎚山系。
剣山系とは一味違うようです。
石鎚山が近づいてくると道も良くなり、いよいよ近くなると人の話声も聞こえてきます。弥山に着くと、そこそこの人数(50人位かな〜)がいて、皆さんくつろいでいます。晴れているのにレインウェアを着た人は私以外誰もいません…
帰りにどれ位の時間がかかるのか不安な面もあったので、のんびり休憩している訳にもいかずに速攻で天狗岳へと向かいます。
天狗岳で写真を撮影した後、すぐに取って返して帰路につきました。
タッチ&ゴー?もしくはヒット&アウェイ?って感じです…
帰りのワンダーランドは一度経験した後なので注意すべきところも覚えており、極度の緊張感はありませんが、そこそこ緊張しながら二ノ森へと到着した時にはもう登山が終わった気になる程でした。
もちろん二ノ森からも転倒し易い道の状況が続くため、石でズルッと滑らないよう注意して進んで行きます。
周りはガスで眺望も望めそうにないため歩く事に専念して歩を進めて行くと、愛媛大学避難小屋の分岐に差し掛かる手前で雨が降り出し、見学もかねて雨宿りさせてもらう事に。
小屋の中はキレイに保たれており、木の香りもしていい小屋だと思います。
隣にはバイオトイレが新設されてます。
小屋についたら雨がやんだので、中を見学してすぐに出発。
笹原の稜線歩きを楽しんだ後、いよいよ保井野登山口へと降りて行きます。
転倒しないように慎重に、慎重に…でも思いっきり転倒しました。
森の中は常に湿った感じのようで木の根っこも良く滑ります。
とても長く感じた下りを終えると、17時前。
何とか暗くなる前に下山できて良かった。
今日のルートは20km程ですが、スピードが上がらないため想像以上に時間がかかりました。やはり、山を侮ってはいけませんね〜。
笹漕ぎルートは足元が見えないため石につまづいて何度も転倒したり、大きな段差ではカクッと態勢を崩したり、転倒したりでどんどん痛めつけられるし、まさか地面に穴が開いている(地面が無い?)なんてのは初めての経験だったので、トラップ満載でした。こんなところもあるんだ〜って感じで…経験値UPしました。
疲れましたが、充実した一日でした。(お疲れ様)
そう言えば、弥山以外で今日誰にも会わんかったです…
”晴れているのにレインウェアを着た”でピンと来ました
入れ替わりで天狗に向かわれた気がします。
愛知の方も下りは抜きつ抜かれつ、同じRWで降りました。
遠目に見ると気持ちよさそうな笹原も実際に歩くとトラップだらけなのですね、怖いモノ見たい気もしてきてしまいますけど(w
ロングお疲れ様でした
初めまして
1955さん
ひょっとして、挨拶だけですがお声をかけさせてもらったと思います。
家族3人でヘルメット被ってたので鮮明に記憶に残ってます。
お子さんにも「僕、何年生?」って聴いたら「〇年生って」答えてくれたし。
最初に見かけた時に、東陵コースから登ってきたの?って、思いました。
そうなんですね〜。
休憩もとらずに立ち去ったので、まさにジャストタイミングですね。
四国の山々も素敵な縦走路が沢山あります。
剣山系も縦走されているようですから、次回はさらにもっと奥までどうぞ。
楽しい山行になると思います。
石鎚山系二の森周辺のベストシーズンは初夏、雪解けが終わって虫が活動を始める前です!(笑)
それ以前は危ないよ〜!それ以降は藪漕ぎと虫とのバトルでとても疲れます!
秋の紅葉時期10月〜11月初旬もお勧め!
二の森からのプチ迷いは無名峰1866m三の森ですね、南に降りていくと愛大面河小屋があります!
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-293815.html
私の行った時より随分ハードル高いのに短時間で往復は流石です!(^-^)
これからますます日照時間が短くなるので遠距離は行きづらくなりますね!
nekojigenさん
コメありがとうございます。
道中、左手甲にチクッとした痛みは感じたのですが、そのままにしていたら
左手がパンパンに膨れ上がってきて…3箇所何かに刺されてますね。
腫れもピークを越えたようで徐々に治まりつつあります。
虫よけスプレーを車の中に置き忘れてしまったのもありますが、
石鎚山系は虫刺されにも要注意なんでしょうね。
堂ヶ森から二ノ森までのルートは素晴らしいコースでした。
また訪れたいと思います。
日の暮れるのが早くなってきたので、縦走も確かに遠距離は難しくなって
きましたが、冬になるまでまだまだ行けますよ。
近いうちに小屋泊、テン泊を経験して、縦走距離を増やしてみようと
考えてます。
初めまして。
実は7:00、偶然後追い出発でした。私らはチキンに二ノ森までですけど(笑)
「先行の人とすれ違わないねー。ひょっとして石鎚泊の人とかなー?」とか話してましたが、ピストンとは凄いです(/--)/
二ノ森の先はヤバかったですかー。無事で何よりです
sin-kazamaさん
初めまして。
いつもsin-kazamaさんの面白いレコ楽しみに見てます。
実際には一度、名頃ですれ違った事があります。
その時は、私の方は剣山系周回30kmチャレンジ中で、走って名頃へと
降りて行ってたので、ご挨拶だけで通り過ぎてしまったので記憶に
残ってないと思いますが、私はレコで見るsin-kazamaさんだと
一目で分かりました。
そうなんでか〜。
足跡があったので誰か通ったんだろうな〜と思ってましたが、
もう少し時間がズレてればお会いできたのに残念です。
今回のルートで、堂ヶ森〜二ノ森の縦走路は素晴らしかったです。
登山口から適度に遠いので観光客は来ないプチ秘境?って感じなのもいいです。
いつまでも残って欲しい景色ですね。
(獣臭もしなかったので、鹿もここまでは来てないようですね。)
二ノ森から先は…
筏津から保井野まで縦走してみようと考えているので経験しておけて良かったです。
もし経験していなければ本番縦走する時に夜間に通ろうとしたかも知れません。
恐ろしや〜(笑)
狭い四国内、必ずどこかでお会いする機会があると思います。
その時はご挨拶させていただきます。
飴玉下さい。(笑)
そうですか、一度お会いしていましたか。声かけて下されば盛り上がったのに (*^^*)
私の方こそ、いつもshichi7さんのレコを仲間と参考にさせて頂いてます、「この人すげーよなー」みたいな
保井野は松山から近いのといいトレーニングと景色いいのとで私はよく行きます。石鎚の裏に回るのは何だか億劫で(笑) 傾斜があるのでみんな敬遠するのでしょうか
筏津から保井野とはまた雄大ですね、さすが!今度寒風南口→日浦行くのでヤバそうなところ見ておきますよ
すいません コメ遅くなりました
shichi7さん、剣のみならず 石鎚山系も堪能し始めたんですね(笑
恐ろしい方だ とは思ってましたが
ワタシは家族の隙を見て 讃岐の低い山を攻めるのが
登山だけに・・・関の山です(笑
こんばんわ。
石鎚山系も剣山系も素晴らしい縦走路があるので今週は
どちらに行こうかな?なんて考えるのも楽しいです。
石鎚山系では早速、虫の洗礼を受けましたが、腫れ上がった
左手もようやく元に戻りました。
今年の夏は何だかスッキリしないままに終わってしまいそうで、
秋もどうなんだろう?って感じですが、来週末頃から秋晴れ期待
できそうですね。
色んなところに行ってみたいと思います。
ナイトハイクも行けそうでしたら、またご一緒に行きましょう。
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