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記録ID: 5043031
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ハイキング
房総・三浦

【探索】豊英湖一周(二つの隧道に隔てられた謎の道)

2022年12月31日(土) [日帰り]
 - 拍手
体力度
1
日帰りが可能
GPS
01:18
距離
5.4km
登り
325m
下り
316m
歩くペース
速い
0.80.9
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
0:01
休憩
0:00
合計
0:01
距離 5.4km 登り 335m 下り 326m
12:53
1
12:54
ゴール地点
天候 曇り
過去天気図(気象庁) 2022年12月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
コース状況/
危険箇所等
2つの隧道間は舗装路だが、土に覆われている場所の方が多い。法面の土砂崩れ箇所多数あり。
隧道入り口に崩落ありと表示があったが、実際は隧道内に崩落箇所なく内部は健全な状態に見えた。
路上に茨が多く、藪漕ぎ時は注意。
足を踏み外しやすいような危険を感じる場所はなし。
豊英ダムからスタート。まずはダム見学から。
2022年12月31日 11:38撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark III, Canon
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12/31 11:38
豊英ダムからスタート。まずはダム見学から。
重力式ってやつかな?
2022年12月31日 11:39撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark III, Canon
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12/31 11:39
重力式ってやつかな?
豊英湖・豊英ダム及び、周辺の自然環境は君津市の次世代に伝えたい20世紀遺産に指定されているらしいですよ。
2022年12月31日 11:40撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark III, Canon
12/31 11:40
豊英湖・豊英ダム及び、周辺の自然環境は君津市の次世代に伝えたい20世紀遺産に指定されているらしいですよ。
豊英旧倉沢へと掛かる吊り橋。行き先はそこそこの島である。ダム管理用?完成当時の地形図でも島には何もなさそうだが。
2022年12月31日 11:45撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark III, Canon
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12/31 11:45
豊英旧倉沢へと掛かる吊り橋。行き先はそこそこの島である。ダム管理用?完成当時の地形図でも島には何もなさそうだが。
2022年12月31日 11:45撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark III, Canon
12/31 11:45
なかなかの景観。晴れてたらなぁ。
2022年12月31日 11:49撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark III, Canon
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12/31 11:49
なかなかの景観。晴れてたらなぁ。
小袋沢隧道北西側坑口。
崩落はどう見てもなさそうだけど、進入禁止・・・?とにかく通行止じゃないんですね。
2022年12月31日 11:51撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark III, Canon
12/31 11:51
小袋沢隧道北西側坑口。
崩落はどう見てもなさそうだけど、進入禁止・・・?とにかく通行止じゃないんですね。
坑門付近はコンクリブロック積み(まさかの平積み?)、中は手掘りにコンクリ吹付けか。トンネル内の状態は問題なさそう。
2022年12月31日 11:52撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark III, Canon
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12/31 11:52
坑門付近はコンクリブロック積み(まさかの平積み?)、中は手掘りにコンクリ吹付けか。トンネル内の状態は問題なさそう。
小袋沢隧道南東側坑口。崩落ってのは出口の外の事か。入っても進めないから面倒なトンネル手前で車両進入禁止って事ですね。
2022年12月31日 11:53撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark III, Canon
12/31 11:53
小袋沢隧道南東側坑口。崩落ってのは出口の外の事か。入っても進めないから面倒なトンネル手前で車両進入禁止って事ですね。
林業でも使われていた模様。林道だった?何のブロックだろう。
2022年12月31日 11:55撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark III, Canon
12/31 11:55
林業でも使われていた模様。林道だった?何のブロックだろう。
白い実がなっていた。
2022年12月31日 11:57撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark III, Canon
12/31 11:57
白い実がなっていた。
コンクリート橋がちゃんと残っていた。ありがたや。
2022年12月31日 11:59撮影 by  SO-02L, Sony
12/31 11:59
コンクリート橋がちゃんと残っていた。ありがたや。
錆びついた自転車専用道路の標識。ハイキングコースへのアクセス道なのに歩行者が通れなかったの!?自転車道の要件を満たさず反対側に標識も無かったことから成立しておらず、未成だったのかもしれない。左上に伸びる道では無いとは思うが...
2022年12月31日 12:01撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark III, Canon
12/31 12:01
錆びついた自転車専用道路の標識。ハイキングコースへのアクセス道なのに歩行者が通れなかったの!?自転車道の要件を満たさず反対側に標識も無かったことから成立しておらず、未成だったのかもしれない。左上に伸びる道では無いとは思うが...
12%勾配。自転車だと大変そうだ。
2022年12月31日 12:04撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark III, Canon
12/31 12:04
12%勾配。自転車だと大変そうだ。
またしても橋が出現。
2022年12月31日 12:08撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark III, Canon
12/31 12:08
またしても橋が出現。
若い樹木に囲まれたベンチ。どう考えてもあの台風の後に生えてきたとは思えない成長ぶりなんですが。
2022年12月31日 12:09撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark III, Canon
12/31 12:09
若い樹木に囲まれたベンチ。どう考えてもあの台風の後に生えてきたとは思えない成長ぶりなんですが。
ハイキングコース「小袋沢コース」の入り口。立ち入り予定なし。
2022年12月31日 12:11撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark III, Canon
12/31 12:11
ハイキングコース「小袋沢コース」の入り口。立ち入り予定なし。
コースの入口はこんな感じ。
2022年12月31日 12:11撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark III, Canon
12/31 12:11
コースの入口はこんな感じ。
3つ目の橋。最近誰か通ってますね。
2022年12月31日 12:12撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark III, Canon
12/31 12:12
3つ目の橋。最近誰か通ってますね。
12%の登り勾配。こりゃ自転車だと大変だよ。
2022年12月31日 12:13撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark III, Canon
12/31 12:13
12%の登り勾配。こりゃ自転車だと大変だよ。
4つ目の橋。作りは全て同じようだ。
2022年12月31日 12:14撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark III, Canon
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12/31 12:14
4つ目の橋。作りは全て同じようだ。
再びトンネル。
2022年12月31日 12:17撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark III, Canon
12/31 12:17
再びトンネル。
やっぱりコンクリブロックの平積みっぽい。それっぽい表面の模様を施しただけの巻きたてかもしれないが。もしかしたらこっちに扁額あったかも?
2022年12月31日 12:17撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark III, Canon
12/31 12:17
やっぱりコンクリブロックの平積みっぽい。それっぽい表面の模様を施しただけの巻きたてかもしれないが。もしかしたらこっちに扁額あったかも?
中も小袋沢隧道と同じでコンクリ吹付け。足元は泥でグッチャグッチャ。自転車の轍あり。天井にはコウモリ6匹。
2022年12月31日 12:19撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark III, Canon
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12/31 12:19
中も小袋沢隧道と同じでコンクリ吹付け。足元は泥でグッチャグッチャ。自転車の轍あり。天井にはコウモリ6匹。
西側の坑口。こちらに扁額などはない。
2022年12月31日 12:20撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark III, Canon
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12/31 12:20
西側の坑口。こちらに扁額などはない。
炭焼の跡。
2022年12月31日 12:22撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark III, Canon
12/31 12:22
炭焼の跡。
反対側にも設置した方が良いと思いますよ・・・と思ったが、この「遊歩道」というのは「小袋沢コース」の事か?コース入口の掲示と全く同じだった。そこまでも荒れてるけどね。
2022年12月31日 12:24撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark III, Canon
12/31 12:24
反対側にも設置した方が良いと思いますよ・・・と思ったが、この「遊歩道」というのは「小袋沢コース」の事か?コース入口の掲示と全く同じだった。そこまでも荒れてるけどね。
また吊り橋を見つけた。
2022年12月31日 12:30撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark III, Canon
12/31 12:30
また吊り橋を見つけた。
立て札を見た感じ管理者は千葉県水道局のようだ。
2022年12月31日 12:30撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark III, Canon
12/31 12:30
立て札を見た感じ管理者は千葉県水道局のようだ。
川又橋
2022年12月31日 12:31撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark III, Canon
12/31 12:31
川又橋
フェンスの隙間から撮影。まだ結構しっかりしてそう。かつてはここから松節地区へと繋がる徒歩道があった。
2022年12月31日 12:31撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark III, Canon
12/31 12:31
フェンスの隙間から撮影。まだ結構しっかりしてそう。かつてはここから松節地区へと繋がる徒歩道があった。
きわだばし 昭和44年7月竣功
ダムが完成した3ヶ月後である。
2022年12月31日 12:32撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark III, Canon
12/31 12:32
きわだばし 昭和44年7月竣功
ダムが完成した3ヶ月後である。
年の瀬だが車いっぱい。でも人の姿は見えない...皆どこへ?
ちなみに木和田橋ができる前には画像右端の突端部に橋があったようだ。
2022年12月31日 12:33撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark III, Canon
12/31 12:33
年の瀬だが車いっぱい。でも人の姿は見えない...皆どこへ?
ちなみに木和田橋ができる前には画像右端の突端部に橋があったようだ。
新豊英トンネルの上を通る旧道からは豊英湖が少し見えた。ダム完成時にはトンネルはなかった(1993年竣功)。
2022年12月31日 12:42撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark III, Canon
12/31 12:42
新豊英トンネルの上を通る旧道からは豊英湖が少し見えた。ダム完成時にはトンネルはなかった(1993年竣功)。

感想

これ↓(千葉県君津市奥米の廃双子吊り橋と古道)の直後の探索。
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-5042534.html

軽車道に付いた2つのトンネル、行き先の無い橋、湖の周りを一周できるコースの割にはレコがなくて怪しいといった理由でやってきたがこれまた想像以上の状態だった。

小袋沢隧道と、名前のわからないもう一つの隧道に挟まれた軽車道の区間は荒れ放題の様相だった。過去の記録を調べてみた所、例の台風よりも以前から荒廃が進んでおり、長年道路管理はされていなかったようだ。実質的に廃道と言ってしまっても差し支えないだろう。

この区間の道は豊英ダム建設前には確認できず、完成直後の1970年には地形図に登場していることから、ダム建設に伴い整備されたと考えられる。

市道でないことは確認済み。林業に使われたらしき形跡はあるが現状林道でもない様だ。ダム建設に伴い誕生したことからも、ダムの管理者である県またはダム管理所という事も考えられる。一方の入り口で清和県民の森が「通行止のお願い」を掲載していることからも、県が管理を担っているというのが自然だと思うがどうだろうか。もちろん県道ではないが。

また、一方方向にのみ自転車専用の標識が存在した。一度サイクリングロードとして整備されかけた可能性と、道の片側のみ(東側)が自転車専用で歩行者側の標識が消失してしまった可能性がある。いずれにせよ道交法の定める自転車専用道路の規格を満たしていないため、道路法の自転車道として自転車以外の車輌交通を制限する目的だったのではないだろうか。余談であるが、この道ができたのと自転車専用標識が制定されたのはほぼ同時期だ。

軽車道区間は土砂と緑と落ち葉に覆われていたが、人の足跡とケモノの足跡をどちらもよく見かけた。まぁケモノ8割な感じだったが。自転車の轍もあり、こんな状態でも入ってくる人はやっぱりいるようだ。

崩落土砂には人間とケモノが作った獣道ができており、乗り越えるのは苦もなかった。一方、藪が進行を阻む場面ではよく育ったイバラの存在が鬱陶しく感じた。道の上には順調に樹木が育ってきており、長い間放置され徐々に自然に還ろうとしているかのようだ。”廃道”区間を歩いたのは30分ほどだったがなかなか体力を消耗してしまった。

というわけで、普通のコースハイキングを楽しみたい人はここに入るのは全くおすすめできない。ある程度は整備が維持されている所に行きましょう。

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