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Yamareco

記録ID: 5048830
全員に公開
ハイキング
オセアニア

Wilkin~Rabbit Pass~Matukituki

2022年12月19日(月) 〜 2022年12月23日(金)
 - 拍手
体力度
4
1泊以上が適当
GPS
37:24
距離
63.1km
登り
2,184m
下り
2,163m
歩くペース
ゆっくり
1.31.4
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
4:10
休憩
0:05
合計
4:15
17:30
25
スタート地点
17:55
18:00
225
Kerin Forks Hut
21:45
Junboland Flat
2日目
山行
7:30
休憩
0:10
合計
7:40
11:10
200
宿泊地
14:30
14:40
250
Top Forks Hut
18:50
WaterFall Flat
3日目
山行
8:05
休憩
1:10
合計
9:15
12:30
10
宿泊地
12:40
13:30
60
草付きの下で停滞
14:30
14:30
130
滝の上
16:40
17:00
285
1600m下り口
21:45
Ruth Flatの上流の川原
4日目
山行
9:05
休憩
0:00
合計
9:05
12:05
75
宿泊地
13:20
13:20
470
Ruth Flat
21:10
Junction Flat
5日目
山行
5:00
休憩
0:00
合計
5:00
12:00
185
宿泊地
15:05
15:05
115
Glacier Burn
17:00
ゴール地点
天候 前半は雨、後半は晴れと曇り
過去天気図(気象庁) 2022年12月の天気図
アクセス
利用交通機関:
バス タクシー
ワナカからマカロラへはInterCityバス、$42。曜日限定で走っていると思う。Yelloタクシーの見積もりは$160だった。
マカロラはVodafoneのSIMで弱い電波があり。カフェもあるのでWifiも使えるかもしれない。
マカロラからWilkin River JetsのジェットボートでKerin Forks合流点まで、$130。5名以上でないと出航しないそうだけど、往路がGillespie Pass Circuitに行く1名と自分、復路がGillespie Passから10名くらいいた(この10名の予約がなければ出航しなかったのか?)。だいたい毎日13:30にはKerin Forksにボートは来ているそうなので、Wilkin Valleyに入って敗退した場合は、その時間に待って手を振れば乗せてくれるそう。ボートから見る限り、Makarora RiverとWilkin Riverの渡渉は困難に見えた。
下山口(East Matukituki Trackの橋)には、Yelloタクシーにピックアップを予約した、$160。ここでは電波はないと思う。過去の記録ではRaspberry Creek駐車場までシャトルバスが走っていたようだが、数年前に廃便とのこと(コロナのせいかもしれないから、復活するのかも)。ヒッチハイクが嫌でなければ、タクシーの予約も不要だけど、8年前に来た時よりMatukituki Valleyにいる車の数が少ないように感じた(これもコロナのせい?)。
コース状況/
危険箇所等
Kerin Forks Hut~Jumboland Flat:DOCのアラート通り倒木が多く荒れていた。所々トレイルを探すのに時間がかかった。危険はない。
Jumboland:TopoマップにJumbolandとあるフラットは乾燥していてキャンプ問題なし。その上流の大きなFlatは湿地帯になっていて、どこかにはあると思うけど、サイト適地は探す必要があると思う。
Top Forks Hut~Waterfall Flat:マークもしっかりあり問題ない。
Waterfall Face:そんなに難しくはないけど、やっぱり濡れていると危険だと思う。マークがかなり密にあるので、よく探した方が良いと思う(自分は一度踏みあとに誘われてマークを外れて必死な思いで戻った)。下部はSnow Grassがしっかり生えて掴んでいると不安は少ないけど、最後の10mほどのトラバースは掴むものもなくなり、高度感から怖い感じがする。
Rabbit Pass:雪が残っているか心配だったけど、一部雪渓を渡ったくらいだった。峠からはポールを追って、1600mまで。
1600mからの下り:ガレている岩場を下る。岩のすべてが脆いので、Waterfall Faceの登りよりこちらの方が危険に感じた。過去の記録からロープでザックだけ下ろして空身で、と思い10mほどの補助ロープを持っていったが足りなかった(ザックを滑落させてしまった)。空身で下りる分には問題ない。下から見たら1つポールを見落としていたので、慎重にルート選択すれば、もっと楽なのかもれない。
East Matukituki沿い:必要なところにはマークがあり問題ない。Topoマップにルート線が出るところまでの渡渉も問題ない。Ruth Flatは湿地体なので、なるべく本流沿いに歩いた方が良いのかもしれない。川沿いはサイト適地だらけだけど、増水の可能性がある場合は、慎重に選んだ方がよいかも。
その他周辺情報 年末のワナカは宿泊施設も埋まりがちなので、早めに予約しておいた方が良いと思う。
Makararo Riverとジェットボート。この日は増水していると言っていた。渡渉は無理に感じた。
Makararo Riverとジェットボート。この日は増水していると言っていた。渡渉は無理に感じた。
WaterFall Flat とても気持ち良いところ。2つの滝の間の草付きを登っていく。
WaterFall Flat とても気持ち良いところ。2つの滝の間の草付きを登っていく。
草付きを登り終えたところ。
草付きを登り終えたところ。
滝の上がRabbit Pass。
滝の上がRabbit Pass。
Matukituki側はおおむね平和な歩き。
Matukituki側はおおむね平和な歩き。

装備

備考 夏山装備に加えて, アイゼンとピッケル。峠の上で雪が残っている可能性と, 草付きで役に立つかと考えて(ピッケルは役に立った)。峠からの下りの岩場ではザックだけ下ろすロープがあるとよいと思うが, 持参した10m補助ロープでは足りなかった。
Personal Locator Beacon:ココヘリ的なもの(だと思う)。自分はワナカのDOCオフィスでレンタルした。他にMacpacのお店でもレンタルできるそう。
ワナカには山屋がいくつもあり。ガス缶など購入。
地図はNZ Topo Mapで印刷も, kmzファイルも無料で取得できる。
ガイド本はMoirs Guide North : the Otago Southern Alpsが詳しい。

感想

久しぶりに海外にトレッキングに行った。ラビットパス越えのコースは、人も少なく(道中あったのは同じコースを歩いていた1パーティだけ)、ニュージーランドらしい自然を満喫できる一方、DOCのサイトにも出ているトラックだけにマークも十分にあり、ルートファインディングの不安のないコースだった。より人気のあるコースほどは整備されていない一方、4年前に歩いたFive Passesルートと比べるとウロウロすることもない。
1日目:歩き出して間もなく雨が降り出す。心配していた枝沢の渡渉は問題なく安心したが、靴の中は浸水する(最終日まで乾くことはなかった)。Jumbolandに到着して雨が小降りになったので、テントを張ることに。この先Top Forks Hutまでサイト適地があるのか情報がなかったし、また雨が降り出しそうで、それ以上進む気にならなかった。
2日目:雨が降り、湿地帯を進み、Wilkin Riverも渡渉したりで、ビショビショ度が更に増す。Hutに到着すると大量のザックがベッドの上に置いてあった(ワナカのDOCのオフィスで9名が飛行機で入山しているという情報を聞いていた)。この辺りから膝が痛くなり、雨で濡れたWaterfall Faceは無理では、下山口に予約したタクシーをできれば24時間前にキャンセルしたい(キャンセル料のため)などから、ここに泊まって明日引き返そうか迷うが、せっかくなので、WaterFall Flatまで行って泊まってこようと考え直す(うるさそうな小屋に泊まるのも嫌だし)。WaterFall Flatは豪快な2つの滝に囲まれた素晴らしいところ。来てよかったと思う。雨はやんできたが草付きは濡れていて滑りそうだし、膝の痛みも増すので、とにかく明日まで様子を見ることにして、テントを張った。
3日目:朝Keaの鳴き声で目を覚ます。テントの外に置いてあったストック2本とビショビショの靴下が消えていた。ここでテントをKeaに破壊されたというブログを読んだことあったが、すっかり忘れていた。さんざん探してストックだけは発見する。考えてみると、登山靴を持っていかれたら致命的だと思った(さすがに重いのかも)。Keaを見るのは、Cascade Saddle以来2度目だけど、憎たらしい。石を投げつけようかと思ったが反撃されても困るので、我慢した。朝はガスっていて時に霧雨の感じ。これなら昨日の内に登ってしまったほうが良かったかも。しばらく待っても回復しそうにないので、進むことにした。引き返すのが賢明だと思ったが、ピッケルを使えば、草付きはなんとかなるのでは、と思った。滝の左岸の草付きをマークを追って登っていく。下部は掴むものも多く、スタンスもしっかりしているので、問題ないが、最後のトラバースは掴む草も少なく、濡れていると不安に感じた。ここで持ってきたピッケルがたいそう役に立つ。滝の上では再び平和なフラットに、心配していた雪はほとんど残っていない。この辺りで青空も出てきて、気持ちもよくなる。若干甘く考えていたMatukituki川への下りは、岩が脆く危険に感じた。重いザックを背負って、岩場を下る気にはなれない。過去の記録を読んで学習した通り、補助ロープでザックだけ下ろそうとしたが、短すぎで、安定した場所にザックを下ろせず、何となく止まったところでロープを離したら、ザックが50mくらい滑落していった。空身だと心配なく下れるが、ザックを回収したら、括り付けていたストックが片方壊れてしまっていた。下から見ると、見落としていたポールが右のほうに1本あり、ルート取りが間違っていたかと思う。膝の痛みが半端なくなる。ポールが1本になったのも辛い。平和な川岸を歩いて、適当な川原にテントを立てる。
4,5日目:天気も良く特に問題箇所もなく、普通なら1日で歩けるところを、痛み止めを飲み続けて膝の痛みをごまかして下山する。余力あらばサイドトリップでも、と思って5日間の行程にしていたのが幸いして、タクシーの予約した時間ちょうどに、駐車場にたどり着けた。
なんだか大変な山行だったけど、よい思い出になった。

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