焼岳
- GPS
- 06:57
- 距離
- 8.8km
- 登り
- 1,004m
- 下り
- 1,022m
コースタイム
天候 | 下は晴れ、上は雪・ガス ときどき晴れ間 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
松本までは鉄道で移動し、長野県民の友人の4WDに乗せてもらった |
コース状況/ 危険箇所等 |
広場のすこし先までは消えかけのトレースあり、そこから先はほぼノートレースだった。 明らかな危険個所はなかったような |
その他周辺情報 | 中の湯温泉800円 |
写真
感想
もともと寒がりなので雪山はそこまで精力的に活動するつもりはなくて冬季の高い雪山に行き始めたのはつい最近からなのだが、唐松、白山(百四丈滝)、仙丈と踏むとやっぱりもうちょっと……という欲は出てくるもので、今回は比較的アクセスも良く日帰りできる焼岳に挑むこととした。
前日は大阪から新幹線、特急しなの、友人の長野県民車と乗り継ぎ道の駅にて車中泊。翌朝はまだ日も明けきらぬうちに雪道をガタガタと中の湯温泉まで進む(前もって中の湯温泉に連絡しておけば駐車できる模様。ただし四輪駆動の冬タイヤであることをかなり確認されるらしく、実際それくらいでないと危険そうな道ではあった)。しばらくウダウダと準備をして7時ごろに出発。旅館の裏手ですでに積雪の深さを感じつつ、林道を過ぎ水平道へ。樹林帯の最初の急登が始まったあたりで姫路から来たという山岳会の5人PTに追いつき、結局最後までこの方々に同行させていただくような形になった。
序盤の樹林帯はトレースはあるもののわかんのトレースのためやや沈む程度であった。先頭を譲ってもらい踏みしめつつ進む。標高を上げ広場が近づいてくると結構沈むようになってきた。広場で先が開けると初めてお目にかかる焼岳の2つのピークの景色に心も踊る。なおこのへんですでに硫黄っぽいにおいがしており、北峰の方から火山ガスがもくもくと流れ出ているのが見えた。
広場の少し先の地点、急登が始まる手前、樹林帯の最後のところで休憩。この先はぐんと傾斜が増し、かすかに残っていたわかんトレースも少し先の地点で消失。アイゼンだけの我々はあんまりにも潜ってしまうので早々に先頭のラッセルを山岳会PTのわかん舞台にお願いし3,4番目で踏み固めるお仕事に回る。特徴に乏しいのっぺりした斜面だったが堅実なルート取りで無事稜線に出る。なおこのへんからガスが出てきており、稜線に出ると飛騨側から雪交じりの冷たい風も吹いてきた(とはいえガタガタ震えるほどではなかった)。稜線上は深いところはさらに深くなり腰まではまるところも時々出てきた。先頭の方もわかんでさえときどきかなり深く潜りこんでいるようだった。一層傾斜が増した地点を乗り越えるとそこは2400mくらいの南峰直下の岩場で、風で飛ばされているのか雪がだいぶ浅くなりわかん隊の皆様もわかんをはずしていた。そういうわけで山頂直下の岩場帯だけ先行させていただく。当初は西側に迂回するのかなと思っていたが、どうにも微妙な感じだったので岩場の中を進んだが結果的には楽勝な岩場だった。我ながらよいルートどりである(適当)
岩場を抜けると南峰ピークの広場に出た。山頂一番乗りはラッセルに感謝し山岳会の方に譲る。ガスの中で完全にすっきりした景色ではなかったが、太陽はそれなりに出ているし山頂で2,30分ほど休むことはできる程度な感じだった。西穂、霞沢、乗鞍、いずれもその身を露わにはしてくれなかったがこれはこれでありなのである(強がり)。ガスの合間に見えた北峰との間の噴火口は飛騨側から信州側に流れる風にのってもくもくと火山ガスが流れていた。普段からこれくらいもくもく出てるもんなのか
?
しばらく粘っていたがすこしするとガスがかなり濃くなってきてしまったので下山。さしたる危険地帯もないので行きはあれだけ苦しんだ斜面もずんずん下っていく。尻セードもかなりのスピードが出て楽しい。雪面を転がり落ちるように下りあっという間に広場まで戻ってきてしまった。振り返れば焼岳は南北ともすっかり霧の中に身を隠していた。
そこからはもう消化試合のような感じの下りだが消化試合としては長い。水平なトレースを歩き、テントを張っている人にあいさつし、適当に斜面をずけずけ下り、今更ガスが晴れてきた霞沢岳を眺めつつ中の湯温泉にたどり着いたのであった。雪の舞う中での露天温泉は下山後の喜びとしてはトップクラスだろう。その後松本市内の千石食堂なるお店で山賊焼きという名物を食べた。美味しいのだが食べ盛りの中学生がバイキングで何も考えずにとってきたみたいな量が出てきて下山後に遭難しそうになった。そこからはまた電車に揺られ大阪へ。特急しなの車内では爆睡していた。松本からなんだかんだ4時間くらいで着くのはありがたいなあ。
☆さすがに1月の北アとあって雪は多かったが、とくに危険なところはなかったと思う。北アルプス雪山入門には良さそう。ただしピークまでいけるかはトレースの有無と体力次第?
ほどよく楽しかったですよ!!
危険個所もほとんどないです
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