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Yamareco

記録ID: 5078799 全員に公開 ハイキング 奥武蔵

岩船山[般若山法性寺]〜釜ノ沢五峰(逆回り)――低山侮るべからず

情報量の目安: S
-拍手
日程 2023年01月09日(月) [日帰り]
メンバー
天候快晴(真冬だが温暖)
アクセス
利用交通機関
車・バイク
皆野から140号、そのまま299号に入り、峠を越えたところで斜め下に左折(信号がなく、ちょっと分かりづらい)。そして左折が県道43号。そのまま進むと、秩父札所32番の駐車場が左。そこが便利です。近く(法性寺門前)にトイレがあります。
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GPS
05:02
距離
5.5 km
登り
418 m
下り
427 m

地図/標高グラフ


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コースタイム [注]

日帰り
山行
3時間13分
休憩
1時間20分
合計
4時間33分
S法性寺08:5309:10お船観音09:21岩船山(法性寺奥の院)09:2409:26大日如来09:4310:26菅ノ沢四等三角点10:2711:03山の神祠11:0411:06五ノ峰(釜ノ沢五峰)11:1311:36四ノ峰11:3911:43三ノ峰12:1412:21二ノ峰12:2612:32一ノ峰12:4213:03釜ノ沢五峰登山口13:0413:13法性寺分岐13:1413:26ゴール地点G
コースタイムの見方:
歩行時間
到着時刻通過点の地名出発時刻
コース状況/
危険箇所等
般若山(岩舟山)は長さ200メートル(標高は400メートルくらい)ほどの細長い一枚岩(?)で、鎖場が数か所。頂上尾根の西側は断崖絶壁。ここから釜ノ沢へ下山するルートは、途中数か所足場がなくルートが断絶している所あり。鉄塔からの下るルートは標識がなく、過激なヤバイ急斜面。そこから登って釜の沢五峰のルートに合流する手前数十メートルの登りの道が、大量の腐敗した木材で塞がれているのか、道がない。釜ノ沢五峰の逆回りは、下山方向はルートが曖昧。何度かルートをロスト。二ノ峰には20メートルくらいの鎖場(ほぼ垂直)。三ノ峰にも鎖場。低山侮るべからずの典型的混迷ルート。鎖はスリリングだが、道が曖昧でルートが不明、この冬の大量の落ち葉で下山ルート見えず。釜ノ沢五峰は登る方が楽。下りは、特に登山道入口手前がぐちゃぐちゃで要注意。
その他周辺情報宮本の湯(埼玉県秩父郡小鹿野町長留495-1)が、国道299から左折したすぐの右側にありますが、宿泊だけなのか、日帰り利用ができるのかどうか等、不明。その他、近くにコンビニ等は皆無。ただし、秩父札所32番の法性寺の入口側にトイレはあります(和式でした)。
過去天気図(気象庁) 2023年01月の天気図 [pdf]

写真

左側に見えるのが、秩父札所32番、般若山法性寺の2階建て山門。
2023年01月09日 08:24撮影 by iPhone 7, Apple
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左側に見えるのが、秩父札所32番、般若山法性寺の2階建て山門。
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山門の道を挟んだ向かいに公衆トイレ。男性用は和便器だったが水洗。紙もあり、ありがたい。
2023年01月09日 08:24撮影 by iPhone 7, Apple
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山門の道を挟んだ向かいに公衆トイレ。男性用は和便器だったが水洗。紙もあり、ありがたい。
山門を潜ると100段以上はあると思われる長い階段。ここから諸仏諸霊諸神を巡礼する登山道が始まる。
2023年01月09日 08:39撮影 by iPhone 7, Apple
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山門を潜ると100段以上はあると思われる長い階段。ここから諸仏諸霊諸神を巡礼する登山道が始まる。
2
拝殿本堂正面の上に、般若の面。かなりの威圧感と迫力に痺れる。
2023年01月09日 08:41撮影 by iPhone 7, Apple
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拝殿本堂正面の上に、般若の面。かなりの威圧感と迫力に痺れる。
2
「お船慈母観世音」とありました。「お船」?とは何?と思いました。ひょっとしたら、この山の名「岩舟山」に由来しているかも? この山、登山情報には「般若山」とありますが、旅行情報では「岩舟山」となっています。それが正解のように思います。
2023年01月09日 08:42撮影 by iPhone 7, Apple
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「お船慈母観世音」とありました。「お船」?とは何?と思いました。ひょっとしたら、この山の名「岩舟山」に由来しているかも? この山、登山情報には「般若山」とありますが、旅行情報では「岩舟山」となっています。それが正解のように思います。
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毘沙門天の御堂です。毘沙門天は、北方守護の多聞天、あるいは七福神の船頭神などと言われています。
2023年01月09日 08:42撮影 by iPhone 7, Apple
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毘沙門天の御堂です。毘沙門天は、北方守護の多聞天、あるいは七福神の船頭神などと言われています。
巨大な岩の圧力。すごいです。
2023年01月09日 08:47撮影 by iPhone 7, Apple
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巨大な岩の圧力。すごいです。
岩船山(般若山)の岩肌にへばりつくように建てられた回廊式の観音堂は、宝永2(1705)年建立、懸崖造という建築方法だそうです。
2023年01月09日 08:48撮影 by iPhone 7, Apple
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岩船山(般若山)の岩肌にへばりつくように建てられた回廊式の観音堂は、宝永2(1705)年建立、懸崖造という建築方法だそうです。
観音堂の正面。旅行情報には、額面に「補陀巌」「般若堂」とあるとされますが、分かりませんでした。ここに安置される行基菩薩作と伝えられる本尊の聖観世音菩薩像は秘仏で、開示されていません。
2023年01月09日 08:54撮影 by iPhone 7, Apple
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観音堂の正面。旅行情報には、額面に「補陀巌」「般若堂」とあるとされますが、分かりませんでした。ここに安置される行基菩薩作と伝えられる本尊の聖観世音菩薩像は秘仏で、開示されていません。
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観音堂の東面には江戸時代の国貞の浮世絵。なぜか、船に乘った美女が、どこに行こうとしているのか? 
2023年01月09日 08:53撮影 by iPhone 7, Apple
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観音堂の東面には江戸時代の国貞の浮世絵。なぜか、船に乘った美女が、どこに行こうとしているのか? 
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観音堂の回廊東側から、法性寺の本堂が見えます。美しい眺望です。なお、観音堂回廊は、土足はやめてという優しい注意書きがありました。が、私は登山靴をぬぐのが面倒で、そのまま歩いてしまいました。ごめんなさい。
2023年01月09日 08:53撮影 by iPhone 7, Apple
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観音堂の回廊東側から、法性寺の本堂が見えます。美しい眺望です。なお、観音堂回廊は、土足はやめてという優しい注意書きがありました。が、私は登山靴をぬぐのが面倒で、そのまま歩いてしまいました。ごめんなさい。
観音堂裏側の巨大な岩がくり抜かれた空間には、子授け地蔵の小堂がありました。ここで私は、観音真言を唱えて供養の真似事をしてみました。私独りの声が岩窟にホールのように響きわたり、峻厳な雰囲気を味わえました。ここ、ものすごいパワースポットです。
2023年01月09日 08:51撮影 by iPhone 7, Apple
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観音堂裏側の巨大な岩がくり抜かれた空間には、子授け地蔵の小堂がありました。ここで私は、観音真言を唱えて供養の真似事をしてみました。私独りの声が岩窟にホールのように響きわたり、峻厳な雰囲気を味わえました。ここ、ものすごいパワースポットです。
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日差しを遮る南西面に高い岩が屹立し、その岩をくり抜いたところにたくさんの石像か祀られていて、ひっそりとして神秘的です。右の観音堂を参拝してきたので、いよいよ奥の院への道を進めます。すぐ左に、狭い岩の隙間があり、そこを潜って入ります。
2023年01月09日 08:46撮影 by iPhone 7, Apple
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日差しを遮る南西面に高い岩が屹立し、その岩をくり抜いたところにたくさんの石像か祀られていて、ひっそりとして神秘的です。右の観音堂を参拝してきたので、いよいよ奥の院への道を進めます。すぐ左に、狭い岩の隙間があり、そこを潜って入ります。
少し行くと、正面に鎖があり、「過激な登山道だな」と思い、そこを登りました。実は、この鎖場が目に入ったために、左に折れる登山道があることに気づきませんでした。
2023年01月09日 09:08撮影 by iPhone 7, Apple
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少し行くと、正面に鎖があり、「過激な登山道だな」と思い、そこを登りました。実は、この鎖場が目に入ったために、左に折れる登山道があることに気づきませんでした。
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鎖を登ると、そこが龍虎岩でした。標識が謎です。私は「観音堂」から来ました。なので、奥の院の方向は左ですから、この標識どおりであれば、鎖場を登ったところの左の急斜面をトラバースして行くことになります。が、左側、10メートルくらい下までの鎖があるほどの急斜面です。何となく、落ち葉に隠れていますが、トラバース用の道がありそうに見えたので、恐る恐る足を置こうと岩を張って進んで見たところ、ずるずるとすべり、道がありません。ヤバイです。おっこっちゃいます。必死にもがいてここに戻り、鎖の下を見てみると、下に登山道がありました。ここをトラバースするための標識ではなかったのです。私が軽薄だったのか。落ち葉がなかったら、道ではないことが見えたはずですが。アブナイ、アブナイ、アブナイ。
2023年01月09日 09:03撮影 by iPhone 7, Apple
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鎖を登ると、そこが龍虎岩でした。標識が謎です。私は「観音堂」から来ました。なので、奥の院の方向は左ですから、この標識どおりであれば、鎖場を登ったところの左の急斜面をトラバースして行くことになります。が、左側、10メートルくらい下までの鎖があるほどの急斜面です。何となく、落ち葉に隠れていますが、トラバース用の道がありそうに見えたので、恐る恐る足を置こうと岩を張って進んで見たところ、ずるずるとすべり、道がありません。ヤバイです。おっこっちゃいます。必死にもがいてここに戻り、鎖の下を見てみると、下に登山道がありました。ここをトラバースするための標識ではなかったのです。私が軽薄だったのか。落ち葉がなかったら、道ではないことが見えたはずですが。アブナイ、アブナイ、アブナイ。
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月光(がっこう)坂という所から、急登となりました。
2023年01月09日 09:11撮影 by iPhone 7, Apple
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月光(がっこう)坂という所から、急登となりました。
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月光坂を登ったところに、スプーンで抉ったような岩窟に、十三仏(死後初七日から三十三回忌までの13法事の本尊)の石像が祀られています。ここは岩舟山(般若山)の頂上直下で、長い尾根頂上の中間に位置しています。ここが奥の院なのでしょうか?
2023年01月09日 09:20撮影 by iPhone 7, Apple
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月光坂を登ったところに、スプーンで抉ったような岩窟に、十三仏(死後初七日から三十三回忌までの13法事の本尊)の石像が祀られています。ここは岩舟山(般若山)の頂上直下で、長い尾根頂上の中間に位置しています。ここが奥の院なのでしょうか?
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頂上尾根は、細長く真っ直ぐに痩せていて、観音像と大日如来の標識がありました。右に行けば観音様、数十メートルその方向に歩きましたが、先ほど観音堂を見たので、そこに戻る道かと勘違いし、引き返しました。何と、この痩せ尾根岩の向かい側は、恐怖の断崖絶壁。ゾゾゾっと恐怖感が走ります。残念なのは、その先に、有名な、天空の観世音像があったのですが、情報不足のため,見損ないました。あと一歩行けばよかったのですが。それで、奥の院とある左(南)に行くと、高い岩場にへばりついたような、あぶない鎖場。
2023年01月09日 09:28撮影 by iPhone 7, Apple
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頂上尾根は、細長く真っ直ぐに痩せていて、観音像と大日如来の標識がありました。右に行けば観音様、数十メートルその方向に歩きましたが、先ほど観音堂を見たので、そこに戻る道かと勘違いし、引き返しました。何と、この痩せ尾根岩の向かい側は、恐怖の断崖絶壁。ゾゾゾっと恐怖感が走ります。残念なのは、その先に、有名な、天空の観世音像があったのですが、情報不足のため,見損ないました。あと一歩行けばよかったのですが。それで、奥の院とある左(南)に行くと、高い岩場にへばりついたような、あぶない鎖場。
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左から岩の頂きを巻くように鎖を登ったテッペンに、岩の頂きを抉りとった岩窟に鎮座した、大日如来像。びっくりです。ということは、法性寺は真言宗なのでしょうか?
2023年01月09日 09:31撮影 by iPhone 7, Apple
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左から岩の頂きを巻くように鎖を登ったテッペンに、岩の頂きを抉りとった岩窟に鎮座した、大日如来像。びっくりです。ということは、法性寺は真言宗なのでしょうか?
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大日如来像の前に、わずか一人が座れる程度平たく削られていて、そこから撮影しました。いつ、こんなところに安置されたのか、古いものではないですが、巨岩の頂きなので、強烈はパワースポットであることは間違いありません。真言宗のマントラをいくつか唱え、感謝と下山の安全を祈りました。ところで、何とこの座像の向き、東北鬼門です。法性寺本堂から奥の院の大日如来像までの方向に線を引くと、明らかに鬼門ルートでした。岩舟山(般若山)の巨岩の方向も同じでした。実は、鬼門エネルギーは強すぎる所以で敬遠されがちですが、実際はすばらしいエネルギーです。
2023年01月09日 09:34撮影 by iPhone 7, Apple
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大日如来像の前に、わずか一人が座れる程度平たく削られていて、そこから撮影しました。いつ、こんなところに安置されたのか、古いものではないですが、巨岩の頂きなので、強烈はパワースポットであることは間違いありません。真言宗のマントラをいくつか唱え、感謝と下山の安全を祈りました。ところで、何とこの座像の向き、東北鬼門です。法性寺本堂から奥の院の大日如来像までの方向に線を引くと、明らかに鬼門ルートでした。岩舟山(般若山)の巨岩の方向も同じでした。実は、鬼門エネルギーは強すぎる所以で敬遠されがちですが、実際はすばらしいエネルギーです。
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岩舟山(般若山)から、さらに少し登ったところで振り向いたところ。
2023年01月09日 09:42撮影 by iPhone 7, Apple
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岩舟山(般若山)から、さらに少し登ったところで振り向いたところ。
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この標識のポイントは、実は十字路で、ルートが4つありました。私のヤマレコ地図は、この標識にはない、「釜ノ沢」と「札所32番」の間にある、下るルートでした。それも「釜の沢」へのルートです。
2023年01月09日 09:49撮影 by iPhone 7, Apple
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この標識のポイントは、実は十字路で、ルートが4つありました。私のヤマレコ地図は、この標識にはない、「釜ノ沢」と「札所32番」の間にある、下るルートでした。それも「釜の沢」へのルートです。
標識にない「釜ノ沢」へのルートは、途中数か所、道が断絶したり、こんな梯子があったりする、とても危うい道でした。、
2023年01月09日 09:55撮影 by iPhone 7, Apple
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標識にない「釜ノ沢」へのルートは、途中数か所、道が断絶したり、こんな梯子があったりする、とても危うい道でした。、
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標識で不思議に思ったのは、「釜ノ沢」や「札所32番」は出てくるのがに、私が下山のときに下りてくる「五峰」等の表示が全くないことです。ヤマレコ地図では明らかな開かれたルートがあります。ならば、その表示があってもおかしくありませんが、それが、全くない。
2023年01月09日 09:56撮影 by iPhone 7, Apple
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標識で不思議に思ったのは、「釜ノ沢」や「札所32番」は出てくるのがに、私が下山のときに下りてくる「五峰」等の表示が全くないことです。ヤマレコ地図では明らかな開かれたルートがあります。ならば、その表示があってもおかしくありませんが、それが、全くない。
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こんな危ういところが時々ありました。
2023年01月09日 09:56撮影 by iPhone 7, Apple
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こんな危ういところが時々ありました。
開けて眺望がよいベンチもあるところに出ました。しばらくここで休憩し、ルートを検証しました。ここには、曖昧な方向に道があるのですが、標識がありません。
2023年01月09日 10:08撮影 by iPhone 7, Apple
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開けて眺望がよいベンチもあるところに出ました。しばらくここで休憩し、ルートを検証しました。ここには、曖昧な方向に道があるのですが、標識がありません。
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この鉄塔を潜ったすぐ右に、下山するルートが二つありました。ヤマレコ地図は、そこを下ることを示しています。が、ものすごい急斜面で、足場がありません。とりあえず、一つの道を10メートルほど下って見ました。さらに下に草に隠れて急斜面ですが、道らしきが不明。通常は、こういうのは登山道ではありません。山は、下山が危険です。間違えたら、復帰で命取りになります。考えました。「これは止めよう」。登り返そうとしましたが、すべって登れません。四つ足でやっとのことで、鉄塔のところまで辿り着きました。あぶない、あぶない、あぶない。
2023年01月09日 10:16撮影 by iPhone 7, Apple
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この鉄塔を潜ったすぐ右に、下山するルートが二つありました。ヤマレコ地図は、そこを下ることを示しています。が、ものすごい急斜面で、足場がありません。とりあえず、一つの道を10メートルほど下って見ました。さらに下に草に隠れて急斜面ですが、道らしきが不明。通常は、こういうのは登山道ではありません。山は、下山が危険です。間違えたら、復帰で命取りになります。考えました。「これは止めよう」。登り返そうとしましたが、すべって登れません。四つ足でやっとのことで、鉄塔のところまで辿り着きました。あぶない、あぶない、あぶない。
登山計画を変更しました。ルートが不明なので、今回は、下山する予定のルートを登って、頂上からピストンで戻ることにしました。五峰は諦めて。落ち葉でふかふかなあやふやな登り。ルートにはときどき白い梱包のテープがあって、ガイドしてくれます。不意に現れるピンクリポンも助かります。
2023年01月09日 10:19撮影 by iPhone 7, Apple
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登山計画を変更しました。ルートが不明なので、今回は、下山する予定のルートを登って、頂上からピストンで戻ることにしました。五峰は諦めて。落ち葉でふかふかなあやふやな登り。ルートにはときどき白い梱包のテープがあって、ガイドしてくれます。不意に現れるピンクリポンも助かります。
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釜ノ沢へのルートが出たのですが、かなり登ってしまったので、私は、逆方向に進みました。ところが、道はあるのですが、木が覆い被さったり、ほとんど人が歩いた跡がありません。ヤマレコ地図は、明確なのですが、実際のルートは、あやしいのです。ただ、方向性は間違いはありません。ヤマレコ地図を信頼しました。
2023年01月09日 10:37撮影 by iPhone 7, Apple
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釜ノ沢へのルートが出たのですが、かなり登ってしまったので、私は、逆方向に進みました。ところが、道はあるのですが、木が覆い被さったり、ほとんど人が歩いた跡がありません。ヤマレコ地図は、明確なのですが、実際のルートは、あやしいのです。ただ、方向性は間違いはありません。ヤマレコ地図を信頼しました。
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もう少しで頂上のはずといところの手前数十メートルくらいのところ、登る道が消えました。切り倒された木材が散乱して積まれていて、腐ってぼろぼろのものがたくさん。ヤマレコ地図は、その上を行くように表示されています。が,道の痕跡がまったくありません。途方に暮れました。木を一本一本跨いで上に行くしかありません。
2023年01月09日 10:57撮影 by iPhone 7, Apple
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もう少しで頂上のはずといところの手前数十メートルくらいのところ、登る道が消えました。切り倒された木材が散乱して積まれていて、腐ってぼろぼろのものがたくさん。ヤマレコ地図は、その上を行くように表示されています。が,道の痕跡がまったくありません。途方に暮れました。木を一本一本跨いで上に行くしかありません。
やっとふつうの登山道に辿り着き、すぐ右に進むと、予定の頂上でした。その頭にあった標識には、「釜ノ沢五峰」と「金精神社」の標識がありました。が、この道の前後、どこを見回しても、「札所32番」というのがありません。もちろん、ヤマレコ地図に出てくる分岐の道すらありません。つまり、私が登ってきた道は、地図にはあっても、実際にはなかったのです。私はここからピストンで帰ろうかと思ったのですが、あの腐敗した丸太を跨いで下山ルートを探せる自信がありません。計画を変更し、五峰を逆ルートで下りて、下道で戻ることにしました。
2023年01月09日 11:02撮影 by iPhone 7, Apple
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やっとふつうの登山道に辿り着き、すぐ右に進むと、予定の頂上でした。その頭にあった標識には、「釜ノ沢五峰」と「金精神社」の標識がありました。が、この道の前後、どこを見回しても、「札所32番」というのがありません。もちろん、ヤマレコ地図に出てくる分岐の道すらありません。つまり、私が登ってきた道は、地図にはあっても、実際にはなかったのです。私はここからピストンで帰ろうかと思ったのですが、あの腐敗した丸太を跨いで下山ルートを探せる自信がありません。計画を変更し、五峰を逆ルートで下りて、下道で戻ることにしました。
すぐに「五ノ峰」がありました。小さくて控えめ。「こんなものか」と思ったのは、ここだけ。
2023年01月09日 11:07撮影 by iPhone 7, Apple
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すぐに「五ノ峰」がありました。小さくて控えめ。「こんなものか」と思ったのは、ここだけ。
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ヤマレコ地図に頼りっぱなしのジイさん。今回は、地図は現場の違いに翻弄され、ルート迷いで難儀をしました。
2023年01月09日 11:10撮影 by iPhone 6s, Apple
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ヤマレコ地図に頼りっぱなしのジイさん。今回は、地図は現場の違いに翻弄され、ルート迷いで難儀をしました。
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次のピークは「四ノ峰」かと石碑を確認しましたが、違いました。山の祠というポイントだったようです。
2023年01月09日 11:19撮影 by iPhone 7, Apple
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次のピークは「四ノ峰」かと石碑を確認しましたが、違いました。山の祠というポイントだったようです。
ここの標識にも、「札所32番」なんてどこにも書いてありません。つまり、登山道はないということだと悟りました。そんなことは、聞いていません。現場で初めて知ったことです。事前調査はしたのですが、甘かったかも。
2023年01月09日 11:21撮影 by iPhone 7, Apple
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ここの標識にも、「札所32番」なんてどこにも書いてありません。つまり、登山道はないということだと悟りました。そんなことは、聞いていません。現場で初めて知ったことです。事前調査はしたのですが、甘かったかも。
「四ノ峰」500メートルほどの眺望がよいピークです。
2023年01月09日 11:35撮影 by iPhone 7, Apple
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「四ノ峰」500メートルほどの眺望がよいピークです。
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「三ノ峰」への標識と鎖、これを見落として、左に下りる道らしきを100メートル以上下りてしまいました。ヤマレコアプリの警告音。そうです。その聳え立つ巨岩のピークを目指さなければいけないのに、なんでこんな変なところに下りてきちゃったのか。悔やんで登り返してみると、この、標識と、鎖に、気づきました。
2023年01月09日 11:56撮影 by iPhone 7, Apple
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「三ノ峰」への標識と鎖、これを見落として、左に下りる道らしきを100メートル以上下りてしまいました。ヤマレコアプリの警告音。そうです。その聳え立つ巨岩のピークを目指さなければいけないのに、なんでこんな変なところに下りてきちゃったのか。悔やんで登り返してみると、この、標識と、鎖に、気づきました。
「三ノ峰」の上はすごいです。頂上感が満足じできます。
2023年01月09日 12:03撮影 by iPhone 7, Apple
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「三ノ峰」の上はすごいです。頂上感が満足じできます。
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ブツブツ不満を心の中で呟いてきたジイサン。やっと嬉しそうな気持ちを取り戻しました。
2023年01月09日 12:08撮影 by iPhone 6s, Apple
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ブツブツ不満を心の中で呟いてきたジイサン。やっと嬉しそうな気持ちを取り戻しました。
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「ニノ峰」から登ってきた長い鎖場を見下ろした写真です。わかりづらいかもしれませんが、逆方向では、下から鎖を登ります。ほぼ垂直に近い旧斜面の岩場。足掛かりは充分で、20メートルくらいありますが、おもしろいです。
2023年01月09日 12:22撮影 by iPhone 7, Apple
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「ニノ峰」から登ってきた長い鎖場を見下ろした写真です。わかりづらいかもしれませんが、逆方向では、下から鎖を登ります。ほぼ垂直に近い旧斜面の岩場。足掛かりは充分で、20メートルくらいありますが、おもしろいです。
「ニノ峰」の眺望もすばらしいです。ほぼ500メートルほどの標高があり、頂上感は満点。ところて、石碑を見ると、「二」ではなく、「三」に見えます。誰かがあとで、上に「一」を書き足したのではないかと思います。こういういたずらは、絶対にやってはいけませんよね。
2023年01月09日 12:21撮影 by iPhone 7, Apple
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「ニノ峰」の眺望もすばらしいです。ほぼ500メートルほどの標高があり、頂上感は満点。ところて、石碑を見ると、「二」ではなく、「三」に見えます。誰かがあとで、上に「一」を書き足したのではないかと思います。こういういたずらは、絶対にやってはいけませんよね。
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「ニノ峰」からの絶景です。快晴の冬の真昼の太陽が眩しいですが、気持ちいいです。壮快。
2023年01月09日 12:22撮影 by iPhone 7, Apple
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「ニノ峰」からの絶景です。快晴の冬の真昼の太陽が眩しいですが、気持ちいいです。壮快。
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やっと出てきました。「札所32番」。やはり、下の道路を経由していく標で、山のルートではないのです。
2023年01月09日 12:28撮影 by iPhone 7, Apple
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やっと出てきました。「札所32番」。やはり、下の道路を経由していく標で、山のルートではないのです。
枯れ葉が大量に積もっていて、ルートが見えません。ピンクリボンを頼って下山しました。
2023年01月09日 12:42撮影 by iPhone 7, Apple
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枯れ葉が大量に積もっていて、ルートが見えません。ピンクリボンを頼って下山しました。
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下れば下るほど、ルートが曖昧になっていました。沢のところ、間違えたポイントです。ヤマレコ地図で方向を確認。これを繰り返さないと、迷い子になります。
2023年01月09日 12:56撮影 by iPhone 7, Apple
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下れば下るほど、ルートが曖昧になっていました。沢のところ、間違えたポイントです。ヤマレコ地図で方向を確認。これを繰り返さないと、迷い子になります。
沢を渡ります。向かいに道がありそうで、見えません。
2023年01月09日 12:59撮影 by iPhone 7, Apple
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沢を渡ります。向かいに道がありそうで、見えません。
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この橋の木は、腐っています。
2023年01月09日 13:02撮影 by iPhone 7, Apple
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この橋の木は、腐っています。
釜ノ沢五峰の登山口に着きました。このルートは、文殊峠や竜神山、兎岩へのルートで、「札所32番」には、繋がっていなかったのです。そしてこのルートの山は、私有地で、管理は地元の方のお力でされていることがわかりました。開放してくださり、釜ノ沢地区のみなさまに篤く御礼申し上げます。登らせていただき、ありがとうございます。
2023年01月09日 13:03撮影 by iPhone 7, Apple
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釜ノ沢五峰の登山口に着きました。このルートは、文殊峠や竜神山、兎岩へのルートで、「札所32番」には、繋がっていなかったのです。そしてこのルートの山は、私有地で、管理は地元の方のお力でされていることがわかりました。開放してくださり、釜ノ沢地区のみなさまに篤く御礼申し上げます。登らせていただき、ありがとうございます。
釜ノ沢地区からは、道路歩きです。途中、火の見櫓がありました。まだまだ、地方に行くと、ときどき見受けますが、この櫓、細くてスタイリッシュ、三角構造ですね。
2023年01月09日 13:13撮影 by iPhone 7, Apple
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釜ノ沢地区からは、道路歩きです。途中、火の見櫓がありました。まだまだ、地方に行くと、ときどき見受けますが、この櫓、細くてスタイリッシュ、三角構造ですね。
県道43号に出ました。もうすぐです。
2023年01月09日 13:14撮影 by iPhone 7, Apple
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県道43号に出ました。もうすぐです。
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途中、「秩父大神」という神社がありました。古くて渋いです。
2023年01月09日 13:17撮影 by iPhone 7, Apple
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途中、「秩父大神」という神社がありました。古くて渋いです。
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札所32番の駐車場に戻りました。
2023年01月09日 13:27撮影 by iPhone 7, Apple
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札所32番の駐車場に戻りました。
今回の歩行数です。ルートが不明なため、予定を変更したので大した距離を歩いていません。が、久しぶりの正月早々の登山なので、とても楽しい山行でした。
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今回の歩行数です。ルートが不明なため、予定を変更したので大した距離を歩いていません。が、久しぶりの正月早々の登山なので、とても楽しい山行でした。
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感想/記録
by eikobo





●車中泊――道の駅みなの(長瀞)

 早朝登山に向けて車を飛ばすのはしんどい。いもつ就寝が3時4時が習慣になっているので、ほぼ徹夜となってしまう。もう何度も徹夜からの登山をしてきたが、さすがに73にもなると、やばいと感じ、近くの駅の道で車中泊するようにしたい。
 何度か試したが、私の車(ウィッシュ)で水平に寝ることはできても、ダンボール敷きでは腰や肩が痛くて眠れない。アマゾンでエアークッションを買った。安物で、最初すぐに空気が抜けたが、再度実験で3日はもった。もう一度膨らませて車中放置したら、1週間以上パンパンのまま。この状態で、古い古い寝袋で今回臨んだ。

 般若山の近くの道の駅は、両神温泉と荒川地区、そして大滝温泉の三か所がある。どれも微妙に遠い。さいたま市の私のルート上では、どれもが目的地よりも遠い。ルート上で探すと、長瀞に「みなの」というのがあり、そこに決めた。道の駅ではなく、般若山法性寺の駐車場で寝てもよいが、山中の寺院の側というのは、「コ・ワ・イ」。何か出たら「どうしよう」と思う。猪や鹿やタヌキは、確実にいる。クマもいる。般若という地名なので、バケモノもいないとは言えない。こわ〜〜〜〜くないか? そんなところで、真っ暗闇で車中泊?、できるか?

 道の駅みなのへの最短ルートは、東秩父の大霧山の登山口あたりの高原牧場がある山脈を越える。タイヤは夏仕様、ぐにゃぐにゃの下りで、道路が凍結していることに気づいた。降雪はないが、冬の山の道は怖い。道の駅に着いたのは、3時半ごろ。車中泊開始。エアークッションは良好。しかし、寒い。たぶん0度を少し下回る程度なのだが、寒くて寒くて眠れない。車載している毛布を取り出して被ったが、それでも寒い。「寒い」という意識をずっと保ちながら、気づくと朝7時を回っていた。古い寝袋は、二重にして使っていたことを思い出した。しかも臭かった。意識がずっと継続しているので、疲労は少しは解消したろうが、寝た感触がない。仕方なく、皆野から小鹿野への一直線の道路を突っ走った。

●登山としては低山、しかも超マイナーな般若山は「岩船山」?――岩窟のパワースポット

 般若山も岩船山も、登山する山としてはほとんど聞かない。「釜ノ沢五峰」も、聞いたことがなかった。そういえば、この前登った富士山の外輪山、十二支岳もマイナーな山だったが、行ってみたら、超ヤバイ鎖・ロープ場の危険な山だった。マイナーな山の情報は少ない。どんな山かは、現場を踏まないとわからないが、私が調べたところでは、道がわかりにくいという情報は得たが、大きな危険があるという認識はなかった。標高は500メートルレベルなので、手軽にのぼれるハイキングコースだろうと予測していた。正月の遊びにちょうど手頃で、ちょこっと足ならしのつもりで来たわけだ。
 が、いきなり巨岩窟や鎖が現れ、断崖絶壁が連続する、とんでもない修驗場のような信仰の霊山に面食らった。標高409メートルの巨岩の尖った頂きは、半分以上がくり抜かれ、そこに人間大の大日如来像が、鬼門を向いて鎮座していた。わずか人が独りすわれる程度のスペースの巨岩の頂きは、鎖を辿って、やばい断崖絶壁を右に見て、這いずり登らなければ辿り着けない。
 山の名だが、登山情報では「般若山」だが、たぶん正しくは「岩船山」。この山は、長さが200メートルほど、高さ100メートル、厚さ10メートルのまな板のようなものが、垂直に立ち上がったような巨大な奇岩で、どうも東北から西南に立ち上がった方位性があると推定する。寺は、この岩の巨壁の東側に位置し,自然に浸食されてくり抜かれた巨大な岩窟に観音堂をはじめとする数々の霊的石像が祀られていた。圧巻は、巨岩の頂上の両端に建てられた、観音像と、奥の院としての頂上の最上部の尖りに坐す、大日如来座像だ。
 ある旅行情報サイトには、この山は船に例えられ、先端に観音像が、船尾に大日樣が据えられているという。岩船山という名の由来とわかった。私が驚いたのは、その方位性だ。大日如来座像が向いている方角は、北ではない。東北である。つまり、鬼門である。鬼門の先端に、観音様がいらっしゃる。この観音像は,天空の観音として有名だそうだが、私はそれを、今一歩のところで見落とした。この観音から大日までの約200メートルほどは、薄い痩せた岩の尾根頂上で、その西北側は、ばっさりと垂直に下降する見事な断崖絶壁で足がすくむ。
 これが、秩父札所32番としては有名な、般若山法性寺の全貌となる。登山では、低いのですぐに登れるが、急登であり、数か所の鎖場もある、気が抜けないおもしろい山である。登山では低山でマイナーだが、高評価できる名山である。もっと有名になってもおかしくはない。
 いわゆる岩場は、どこでも巨大な電磁波を放ち、パワースポットとなる。岩船山全体が、鬼門方位性がある強烈なパワースポットと言える。とくに,東北側の下、観音堂の岩窟のエネルギーは、すごいのではなかろうか? たぶん最強部類のスポットである。不気味さもある。陽が当たらない、鬼門の巨壁に覆われているので、なおさらである。そこに隠された秘仏、聖観世音菩薩像が安置されているという。むべなるかな。

●岩船山から釜ノ沢五峰、山は繋がっているのに、標識がなく、道がやばい

 岩船山(般若山)辺りの登山情報は多くない。山の名称もはっきりしていない。ヤマレコで事前に登山ルートを試みたが、どなたかの記録をひっぱってこないと、設定できなかった。ここはまだまだ情報が不足している。
 どなたかの山行から引いてきた記録をベースに、作ってみた。ところが、このルートには、問題があった。私が計画したルートには、いくつも標識がなかった。
 標識がないルートというのは、次のような結果になることを知った。

 1)岩船山から釜ノ沢へ下りる標識がない分け道は、途中数か所、道が断絶していた。この道は、逆戻りしたときに戻れる自信はない。

 2)鉄塔が立っているところから、さらに釜ノ沢へのルートがあるはずだが、地図にはあるが、標識がない。鉄塔のほぼ真下あたりに、数メートルの間隔で、下る道らしきが2つ。そのなかの、広そうな手前の道を、下ってみた。過激な急斜面で、しかも土がむき出した斜面。草を掴みながら、すべらないように慎重に10メートルくらい下りてみた。この先に、道らしきがあるようには見えなかった。私の経験では、こういう斜面は、登山道ではない。そう思って、この下山は諦めて、登り返した。が、四つんばいで泥や草を掴み、足で踏ん張っても、ずるずるすべり、登るのが大変だった。
 後で、私の少し前にこの道を下った方とすれ違い、聞いてみたら、何とか下れたそうである。が、それはたぶん、二つあったルートではなく、鉄塔を潜ってまっすぐの別な道ではないかと、あとで地図を見て確認した。私はその方向が、ヤマレコアプリの示す方向とは90度ずれていたので、はなから違うと決めつけていた。その判断は間違っていた。が、後悔しても後の祭。
 とまれ私は、予定を急遽変更し、標識に「釜ノ沢」とある登りのルートで、そこに下るのは止めにして、五ノ峰の先のピークに直接登頂し、ピストンで戻ることにした。

 3)鉄塔が立つところから、しばらく登ると、左に下りると釜ノ沢のポイントについた。ヤマレコ地図では、これを逆の右に向かえば、五ノ峰の先のピークに至る。そういうルートが明確にあった。ところがである。そこには、その標識がない。標識がなくても、ヤマレコ地図に道はあるので、それを信じて進んだ。何度か、草木に遮断され、人が通るルートではなさそうだった。人が通らなければ、いずれ道が植物で占拠されてしまう。何かおかしい? しかし、道はあった。ところが、あと数十メートルくらいで、五ノ峰の近くのルートに合流できそうなのに、道が曖昧になって、乱雑に放置された大量の丸太に行く手を阻まれた。ヤマレコアプリは、その腐りかけた大量の丸太の上を差していた。どう探しても、道らしきすらない。仕方なく、丸太を一本ずつ跨ぎ、上へ上へと進んで、なんとかやっと稜線に出た。そこに登山道があり、ほっとした。目指したピークは、すぐそこにあった。しかし、この周辺を見てみたが、「札所32番」への分け道を示す標識は、どこにもなかった。つまり、今は、私が得た地図の道の、五ノ峰のあたりから札所32番の方向の岩船山につながるルートが、なくなっていたことになる。かってはあったはずの道だが、何年も前に、途絶えたということか。
(★後日、私の山行と同じ日に、私より2時間後くらいにこのポイントから32番に下山した方の記録がアップされていた。その方は、私が見つけられなかった分け道を通った記録になっている。いったいどこから入ったのだろう。標識がなかったのに)
 私はここで、もう一度計画を変更した。というのは、最初はここからピストンで戻るつもりだったが、この丸太で埋もれた道を辿って来たルートを探す自信がなくなった。もうこんな曖昧な道はゴメンである。特に下りになるので、なおさらだ。そこで、折角ここまで来たので、五峰を逆に下りて、釜ノ沢地区へおり、道路で戻ることにした。
 ここまで来てはっきり分かったのは、計画どおりだったら、ここで迷って戻れなくなったかもしれない。現地に標識がない道というのは、一般の登山者は、通るなというこなのだということを学んだ。

●釜ノ沢五峰――500メートル級だが、絶景と鎖を愉しめる巨岩の頂

 釜ノ沢五峰は、正式ルートは岩船山とは繋がっていない。私は無理をして繋がっていないことを知らずに繋げてしまった。そのため、五峰を逆コースで訪れることになった。最初が五ノ峰、小さな石碑に刻まれていた。「ああ、こんなもんか」とそう思った。
 次、四ノ峰だが、その手前で、岩船山から登山を開始したときに出会った、若い女性の方に遭遇した。その方は、私が逡巡して諦めた、あの鉄塔の下の道を下って、釜ノ沢に下り、そこから、準にここまで登って来られたと聞いた。「兎岩」に行きたいとおっしゃっていたが、私にはその情報がなかった。あとで調べたら、50メートルの一枚岩らしい。これま次の機会にしよう。
 で、四ノ峰は、なかなか眺望がよいところだった。
 次、三ノ峰だが、ここで間違いを起した。目の前に巨大な岩が、ほぼ垂直のように屹立していた。無意識に私は左右に道を探した。右は崖で落っこちる。左に道があった。そこをとぼとぼと下りた。道は荒れていた。どこまで下りるのか? 怪しいと思いかけたとき、ヤマレコアプリから警告。ルートを100メートル以上逸脱した。そこで気づいた。あの目の前で行く手を阻んだ岩が、三ノ峰ではないか?
 そこまで戻ってよく見てみたら、古びて風化しそうな標識が二つ、岩に横たわっていて、目の前に鎖が垂れていた。目の悪い私は、この鎖が岩の色に同化して、見えなかったのだ。鎖は10メートル程度、足掛かりは充分。三ノ峰の眺望は、絶景。
 ニノ峰は、驚くほどの岩だった。鎖と紐があった。紐を伝って、若い女性が降りてきた。私は鎖で登る。これはかなり長い。20メートルくらいあると思う。足掛かりは充分なので、結構楽に登れた。二ノ峰の石碑を見ると、「三ノ峰」と見える。誰かがあとで、二の上に一本文字を追加したのではないか。それはさておき、三ノ峰同様で、眺望はよい。
 最後に一ノ峰を探した。小さなピークがあった。ここではないかと思ったが、石碑などは見つからない。そのまま降りてしまったが、結局、あの何もないところが、一ノ峰ではないかと思う。
 さて、このルートの問題は、ここからである。まず、真冬の乾燥した季節のために、山は大量の落ち葉で埋めつくされているところがたくさんあった。落葉樹が多いのだろう。その辺りは、登山道が隠されて見えない。しかも、斜面が急になると、落ち葉はすべる。どうしようもなくすべる。ルートは、ピンクリボンを頼る。下れば下るほど、道は曖昧になり、何度か迷った。こういう道は、登りはなんとかなるが、下りは怖い。
 このルートは、釜ノ沢登山口から順番どおり登り、金精神社から竜神山、兎岩を経由して回るほうがよいようだ。いつかはチャレンジしてみよう。

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