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Yamareco

記録ID: 50955
全員に公開
沢登り
白神山地・岩木山

白神山地 津梅川〜追良瀬川〜白神岳

1999年07月18日(日) 〜 1999年07月20日(火)
 - 拍手
GPS
05:51
距離
17.4km
登り
1,467m
下り
1,392m

コースタイム

7月18日青森4:OO一津梅川林道駐車場6:50一大又沢・小又沢分岐7:05一カンカケ沢出合7:26-40-F1 8m(左)一F2ナメ2m(右)一F3(左)一大石9:25-35一(昼)10:30-11:00一尾根12:43一黒滝沢13:55一黒滝(右)14:15一ツツミ沢14:50天場
7月19日天場8:15一(白滝往復)一天場8:50-9:OO一サカサ川出合10:O0-15一ウズライシ沢出合10:35-11:00一天場15:30
7月20日天場7:30一二又左へ7:37一左から沢8:lO-20一二又左へ8:40一広く開ける(1000m付近)9:15-30一二又左へ9:33一山頂9:55-10:15一マテ山分岐10:55-11:10一水場(昼)ll:25-12:00一駐車場12:40
アクセス
コース状況/
危険箇所等
7/18
やっと白んできた青森を発つ。天気は好さそう。途中、弘前から発って来たという阿さんと合流しまずは白神岳登山口へ。下の駐車場で一台に乗り込み津梅川林道へ入る。途中には土砂崩れの跡あり。雨の降らない事を祈るのみ。手前の駐車帯に停め身仕度して出発。ハーネスをつけ、ザイルも8mm一本を持つ、堰堤上から暑いので本流へ降り川の中を行く。"水量はずいぶんと少ないな"と池さん。小又沢へ入ると両岸のブナやサワグルミの樹が林となっていて、陽が差さずうす暗い。むし暑いのとザックの重いのとで、またたく間に汗ビッショリになってしまう。成田は休みのたびに沢の水で顔を洗い水も飲む。カンカケ沢出合まではさほどかからないが、カンカケ沢に入るとゴーロ状となり、滝も出てくる。F1、8mは左を巻き上がる。成田は、阿さんにテープシュリンゲを出してもらい乗っ越す。F2のナメ滝は右を登り、休みを二度程とってすぐF3に。ここは左を巻いて上へ。又休んで田さんの記録にある沢の入口に9:25着く。
左へ左へ深く入りこんでいる沢の中に大岩がありそこから右に入口の狭いカレ沢がある。記録の図のとおり、サワグルミの大木も三本並んでいる。間違いない。前回は、まさかと思い通りすぎた沢だ。沢の中は風も通らず又水もないので暑い暑い。50M毎に休み休みの連続。こんなルートは登りにはこたえる。やはり下りのルートに使うのがいいのでは。途中で昼食をとり一時間程登って二又へ。ここで右へ進んでどうも角度が違うと。"磁石はウソ言わない"と戻って左の沢へ。この時、阿さんが左の沢へ偵察に行って来てくれた。右の沢をつめていたらアルバイトの時間を要することになったであろう。地図と磁石の必要性を又、又認識した。
急な小沢をつめてササを少しこぐと尾根へ。黒滝沢へ降りる途中、滝有り。右を巻いて降りたがやはり捨て縄をつかいロープダウン。ふりかえると左岸に小沢あり、これを降りればいいのかも。次ぎの小滝では右岸をバック降り。左から水流のある沢が入りこみ、顔を洗う。黒滝沢出合はやはり、サワグルミの大木があった。踏跡もくっきりと見てとれる。黒滝の上に小滝あり、これを一度に高巻くのが一般ルートのようだが、我々は、黒滝の上流からブシュを伝い上がって小尾根を越え、小沢を降って黒滝の下へ出た。池さんは速くて姿を見失なってしまった。
黒滝の下はゴーロが出たり滝状のところもあり、右岸を高巻く時に、要注意の所もある。ツツミ沢出合へ着き、もう今日は、歩かなくてもいいかと思うとホットした。とにかく疲れた。成田と今さんは食事の用意。阿さんは白滝見物に、池さんは、下流へ沢の様子を見に行く。夕食は、外で9時頃まで。疲れているし、朝早かったので、全員、即御就寝したらしい。
7月19日青空も見える朝。涼しげな沢の水音と冷気に清々しい朝を迎える。やはり朝がいい。ガスが次第に晴れ上がり、今日も暑くなりそう。昨日、白滝を見ていないので全員カラ身で行く。池さんと阿さんとが白滝を登るとのこと。"いいんだが、大丈夫だが"と感嘆。成田は対岸へ登り、彼等の姿をハラハラして遠望する。フリーでなんなく二人が登はんして下の段へ戻って来たので、今さんにも登ってもらって記念撮影。なんと二人が一緒にフリーで白滝を登ってしまうとは。アキレル。水量が少ないから手掛かりが見えるので大丈夫と池さんは言っていたが。それにしても、それにしても。テント場に戻り、ザックを背負いツツミ沢をゆっくりゆっくりと降りる。沢を一本、一本合流するごとに、水量が少しずつ増え、サカサ川を合流すると、一気に水量が増え川となってしまう。川幅も広くなる出合のテント場は、最近使われたらしい。キット萩さん達だろう。高い斜面には、ブルーシートがデポされている。池さんが確認に行く。新しいものではないようだとのこと。出合からすぐ滝淵。ニメートル位の小滝が全幅に広がり下が深い淵となっている。昔、サケやマスを採った所だそうな。ゴーロ状を経てから、ウズライシ沢出合へ。
ここは、ゴルジェとなっているが左岸に高巻きルートあり。我々は、出合の淵の左岸をへつって出合へ。冷たい水のウズライシ沢へ。これまでの途中で沢の河原にテン張っていた三人パーティーと会う。彼らは、堰堤から入ったとのこと。池さんが入山届を出さなければならないことを話していた。出合からは、ゴルジェを越えた右岸にテントを張ることにしているのでゆっくりと遡行して行く。小滝があり、又ゴルジェがあり、手助けを要する所があり、一人ではとても不安だ。途中、昼食を取り、さらに遡行。ゴルジェは左岸を巻き上がるのだが重いザックを背負っては本当に不安だ。池さん、阿さんは、沢の中を乗り越す。成田と今さんは、ザイルで確保してもらい左岸を巻き上がる。降り口にテープシュリンゲが下がっていた。三度目となるテント場へ着く頃には、もういい時間になっていた。
今夕も外での食事となる。樹木の間から、星がまたたいている。こんな狭い場所からでもこんなに星が見えるとは、明日も天気はいいぞ。下から男一人来て、テン場の有無を聞いていたが下がって行く。すぐ下にテン張ったらしい。12時頃まで飲み明かし床につく。
7月20日
沢の中は涼しい涼しい。昨晩とは違い過しやすかった。5時起床。朝食を済ませる。ソーメン、チャーハン、又ソーメンと腹一杯だ。下の二人パーティーが7時、我々は、7時30分に出発。すぐ二又を左へ。高度800mあたりで左から沢が出合う。次の860mでも休んですぐ又左から沢が。水量は、右沢よりは少な目だ、左の沢へ入ってすぐ上の木の枝に白いビニールヒモがありルートは確かだ。すぐカレ沢となり、前回より長い距離がカレ沢状態だった。右岸から土砂崩れを起こしている。又、水が出て来たので、今さん、成田は補給する。
1000Mあたりから上が広く開けて来る。熊の糞がウグイス色で水の中にあった。少しして又、今度は黒っぽく変色した糞がドバッとあった。雪融けしたばかりなので春の山菜を食べたのだろう。一人ではクワバラクワバラ。水場で水を補給して山頂へ。東側に広大な白神山地が遠望出来た。登山者も数人。労山で一緒だったむつ山岳会の川君もフィアンセと登って来た。阿さんも顔見知り。長居は無用、既下山。マテ山を降り水場で昼食を取り、あとは駐車場まで。長いキツイ山行が終了した。ウズライシ沢では、白いナデシコに似たセンジュガンビの清楚な花に感動。白神山頂尾根では黄色いニッコウキスゲの花とアキアカネの大群に山は、早くも夏真盛りを納得し、暑い下界へと長い登山路を下山した。何はともあれ、無事山行を終了出来たのはメンバーのお陰です。
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