記録ID: 5096337
全員に公開
ハイキング
奥武蔵
萩日吉神社の神猿と流鏑馬 ゴ・ドーハンの山旅 飯盛山~弓立山
2023年01月15日(日) [日帰り]
埼玉県
godohan
体力度
2
日帰りが可能
体力度について
- GPS
- 04:56
- 距離
- 10.4km
- 登り
- 629m
- 下り
- 621m
アクセスを調べる
標高グラフを拡大コースタイム
| 天候 | 曇り、のち小雨 |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2023年01月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
|
| コース状況／ 危険箇所等 |
特に危険個所はありませんが、一部バリを歩いています。 |
写真
本日のミッションの一つは流鏑馬見学。朝まといは10時、メインの夕まといは15時からです。
まずは萩日吉神社に参拝です。右に男杉と女杉が合体した児持杉があります。
本日は例大祭。3年毎に流鏑馬が行われます。その前に重要ミッションがあるのでこの時間にきました。
次第に氏子の方々が集まり、祭礼の準備がなされていくのを見学しながら、その時を待ちました。
レアな神猿が授与されます。郷土玩具収集が趣味のお姉様と暫し歓談。何とハンターでもあるそうで興味深いお話や写真を見せていただきました。
9
1/15 8:23
レアな神猿が授与されます。郷土玩具収集が趣味のお姉様と暫し歓談。何とハンターでもあるそうで興味深いお話や写真を見せていただきました。
無事ゲットして山登りを開始しました。神社脇の道を歩くとすぐに火防の熊タンに会いました。
西平の大カヤ。幹周り7m(同)。この後、山頂へ向かいました。
「羽黒山月山湯殿山 坂東秩父西國 神社仏閣拝禮/大正十四年一月(1925)鈴木弥三郎 同祖母志乃」
「釈迦如来薬師如来阿弥陀如来阿閦如来大日如来(各々真言も)」
「大正十四年一月(1925)鈴木弥三郎建之」
「大正十四年一月(1925)鈴木弥三郎建之」
こちらは七観音「千手観世音正観世音馬頭観世音十一面観世音准胝観世音如意輪観音不空羂索菩薩(各々真言も)」「大正十四年一月(1925)鈴木弥三郎建之」この3石塔はセットのようです。
3
1/15 9:42
こちらは七観音「千手観世音正観世音馬頭観世音十一面観世音准胝観世音如意輪観音不空羂索菩薩(各々真言も)」「大正十四年一月(1925)鈴木弥三郎建之」この3石塔はセットのようです。
“馬”にまつわる山旅に相応しい馬頭観世音がありました。「大正十二年三月(1923)當所鈴木弥重郎建之」百年前の建立目的が明確に記されています。
4
1/15 9:42
“馬”にまつわる山旅に相応しい馬頭観世音がありました。「大正十二年三月(1923)當所鈴木弥重郎建之」百年前の建立目的が明確に記されています。
「名称鈴(壽)大正十一年十一月二十二日自懸崖墜落而斃齢四歳」
崖から落ちて死んだ愛馬の慰霊ですね。
崖から落ちて死んだ愛馬の慰霊ですね。
「＜種子ア＞三界萬霊塔/宝暦六丙子十一月吉日(1756)」と、
「＜種子阿弥陀三尊＞奉納百番供養塔/寛政十二申に月吉日(1800)/武�犯羇觀澗膩鄲舎楷蟇ヾ蠎臑臾郤Ｎ姫Ρ厂隋廖�
さらに「馬頭尊/大正七年戊午三月吉日(1918)願主大野作治」がありました。
この天気でさすがに貸切でした。旧山頂標柱が此処に横たわっていました。
天慶八年(945)武蔵国司源経基が慈光寺の境を定めるために四方に矢を放ったそうです。弓立山の由来がわかりました。
男鹿岩。ここで初のハイカーさんとスライド。この天気ですから出会ったのは、この方のみでした。
ここで授与された神猿のお披露目。雄雌ペアと独り者の雄猿。作り手の方(御年93歳)は「目も悪くなって年々下手になっている」とおっしゃっていました。材料の白楊(どろのき)も少なくなっているようです。
12
1/15 10:43
ここで授与された神猿のお披露目。雄雌ペアと独り者の雄猿。作り手の方(御年93歳)は「目も悪くなって年々下手になっている」とおっしゃっていました。材料の白楊(どろのき)も少なくなっているようです。
ここで歴代の神猿大集合！以前は特大等、いくつかサイズがありました。
さらに以前の物には雄猿の背に手書きの年月日も記されていますね。
最後は地籍のテープもなくなり、少々藪の煩い急斜面になりました。
沢沿いの道の出口付近に三体のお地蔵様。一番手前は墓碑(寛保二年、1742)のようです。
中央の地蔵尊の台石には「寒念佛供養/明和元年甲申十二月吉日(1764)願主拾六人」、
左の地蔵尊の台石には「當所悉除/為二世安乐也」とありました。乐は楽。
紀年銘は「天明三癸卯歳霜月吉祥日(1783)」、ちょうど240年前の今年と同じ“癸卯”年ですね。
県道(172号大野東松山線)に出ると、すぐに越瀬橋で都幾川を渡ります。
これは間違いなく明覚郷からやって来たお馬さんのお印でしょう！
左「＜種子ウーン＞庚申」塔も天明三年(1783)癸卯でした。「講中九人」
「順仙塔」とは？「文政八酉年五月三日(1825)施主筆(子)」。寺子屋の先生の供養かな？。
さらにこんな所に小さな滝場がありました。歩きでなければ気づきませんでしたね。
その入口に珍しい相馬神社の石塔。またも“馬”つながり！「磐城國宇多郡中村鎮座/明治三十丁酉年第七月十五日(1897)」「発起人大野茂重 萩久保藤七 中嶋爲七 池上銀造」
3
1/15 13:10
その入口に珍しい相馬神社の石塔。またも“馬”つながり！「磐城國宇多郡中村鎮座/明治三十丁酉年第七月十五日(1897)」「発起人大野茂重 萩久保藤七 中嶋爲七 池上銀造」
さらに滝に近づくと、線刻の不動明王坐像、台石には「行場」とありました。白カビが不動立像に見えますね。
「制吒迦童子」の銘がありました。一応、不動三尊みたいですね。「明治三十丁酉年第七月十五日(1897)発起人大野茂重 中嶋爲七 萩久保藤七 小和瀬関次郎 」
7
1/15 13:15
「制吒迦童子」の銘がありました。一応、不動三尊みたいですね。「明治三十丁酉年第七月十五日(1897)発起人大野茂重 中嶋爲七 萩久保藤七 小和瀬関次郎 」
流鏑馬前に腹ごしらえと思って、訪ねたら2回連続で振られてしまいました。朝方、ハンター女史とお話ししたので、ここでジビエカレーを食べられたら完璧でした。
3
1/15 13:41
流鏑馬前に腹ごしらえと思って、訪ねたら2回連続で振られてしまいました。朝方、ハンター女史とお話ししたので、ここでジビエカレーを食べられたら完璧でした。
お向かいの『やすらぎの家』さんへ。カレーうどんは売り切れてしまったようで、
お馬さんの控え場所には明覚郷、大河郷それぞれのテントがありました。実際に使用するに的だそうです。
まずは神社に戻って狛猿さん。桃を食べているのでしょうが、最近では「おにぎり」に見立てられているみたい(笑)
ある意味、これが一番盛り上がっていた矢受け。観衆の中に矢が次々に射られています。手招きするお方も。
馬が走る前に必ず、矢を持った御子が走り抜けていきます。こちらも拍手喝采。
走る馬上から矢を射ることは非常に難しいようです。2頭の馬が3回ずつ駆け抜けましたが、
感想
・今年は3年ぶりに流鏑馬が開催される年なので萩日吉神社のお祭りに行ってみました。3年前は朝一で神猿を授与してもらい、猿岩峠経由でグリンロードの飯盛山2山に登って下山すると、たまたま流鏑馬を見ることができました。(その後、本日登った飯盛山に登って、ワンデーで飯盛山トリプル。ジビエカレーもいただけました)
今回は流鏑馬をちゃんと見学しようと山歩きは控えめにしたコース設定にしました。
・まずは神猿の授与ですが、朝一で待っていると郷土玩具の収集が趣味だという女史が現われ、自宅のコレクションの写真を見せていただきました。そうこうお話しているうちに、その方が何とハンターだという事が判明して、獲物を解体している写真なども見せてもらいました。周りはお爺さんばっかりなので、お肉を沢山貰えるとか、その他、狩猟に関するお話をいろいろお聞きしました。最後の主な狩場が飯能や秩父だというので「間違っても撃たないで下さいよ！」と念を押しておきました。
・流鏑馬は見るイベントとしては途中から小雨も降ってきたりして、色んな意味で忍耐が必要なものでした。周りからは「何かアナウンスが欲しいよね」という声も聞こえてきましたが、当然神事なのでそのような計らいは一切なく、粛々と進められていました。流鏑馬の迫力やそれを期待して見ることではなく、なんて言っていいか難しいですが、その場にいるということに意味のある神事のようでした。
お気に入りした人
人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数：275人
拍手
コメント
こっそり拍手
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録するこの記録で登った山／行った場所
関連する山の用語
山行記録を公開しました
X
Facebook
リンク取得
メール
ブログパーツ
情報提供のお願い
山登りをみんなが安全・安心に楽しむために、あなたの貴重な情報が役立ちます。
山行記録を投稿して、ヤマレコのコミュニティに参加しよう！
山行記録を投稿して、ヤマレコのコミュニティに参加しよう！
この山行記録の写真
弓立山の最新記録
弓立山
2025年07月18日 (日帰り) [C]
弓立山 - 午後からちょっとだけランチとお昼寝に〜♪
2025年07月12日 (日帰り) [B]
弓立山
2025年07月06日 (日帰り) [C]
弓立山 - 貸し切りの山頂で贅沢な朝のひと時を過ごしました♪
2025年06月27日 (日帰り) [A]
弓立山
2025年06月24日 (日帰り) [C]
飯盛山の最新記録
第3回 AroundTokiRiver
2025年06月01日 (日帰り) [B]
第3回 Around Toki river
2025年06月01日 (日帰り) [C]
関八州見晴台【慈光寺入口BS→大築山→関八州見晴台→吾野駅】
2025年06月01日 (日帰り) [S]
セッコクが満開。ときがわ10座、弓立山、新柵山、都幾山
2025年05月25日 (日帰り) [C]
Around Toki River 試走
2025年05月18日 (日帰り) [B]
そうでしたね、1/15は萩日吉神社の流鏑馬が開催される日でしたね。前日の越生10名山一筆書きのロングハイクで腑抜けになってしまい、すっかり失念しておりました。天気も上々！という訳にはいかなかったですが、お目当ての「神猿」もゲット出来て何よりでしたね！入手するまでのプロセスや出会いも含め、お金では決して買えない価値があるので、素晴らしいコレクションだと思います！
弓立山の西尾根は取りつきの場所は違うみたいですが、その後はほとんど私と同じルートを歩かれていた様ですね。それまで歩きやすかった尾根道が突然劇藪になってしまい、突っ込むかどうか躊躇したのを覚えています。また、旧の山頂票が横倒しになっていたのもよく覚えています。初めて弓立山に行ったときに見た味のある思い出の山頂票だったので、少し残念な気がしました。まぁ、いつの時代も徐々に新しいものに置き換わっていくものですよね。
それでも、萩日吉神社の流鏑馬のような伝統はいつまでも変わらず受け継いでいって欲しい所です。
この様な伝統行事は一度無くなってしまうと復活するのは難しいと思いますし、実際に無くなってからでないとその価値観が中々分からないものでしょう。是非地元の方のご尽力で継続して行って欲しいと思います。
大変お疲れさまでした！
ではまた〜
弓立山西尾根はほんと山頂直前のあの藪が核心部ですよね(笑)。今回もノーマルに日枝神社の裏から入ろうと考えていましたが、あの擁壁上の石造物群を左に周りこむと参道の入口の様な感じで注連縄が張られていたので、つい入ってみました。途中まではいい感じで登っていけましたが、突如あの藪が立ふさがって･･･私も初めは強行突破を試みようとしましたが、近くに日枝神社からの道があるはずと逃げてしまいました(笑) 山頂は新しい山頂標柱や展望案内板などが置かれて、よりハイカーを迎えようとする意気込みが感じられました。越生10名山もそうですが、もしかして低山ブームなんですかねぇ。いずれにしても身近な里山の魅力を知っていただくことは“残す”という観点からもありがたいことですね。路傍の石仏や流鏑馬もまたしかり。木曽義仲の家臣に脈々と受け継がれているなんて本当に歴史のロマンです。 それでは。 godohan
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する