イグルー講習会@乗鞍岳(岳都松本山岳フォーラム)
- GPS
- 03:42
- 距離
- 4.5km
- 登り
- 171m
- 下り
- 579m
コースタイム
- 山行
- 0:30
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 0:30
- 山行
- 0:10
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 0:10
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
|
コース状況/ 危険箇所等 |
積雪はスキー場トップで70センチ。 |
写真
装備
個人装備 |
スコップ+のこぎり
スキー・ストック・シール
その他冬山泊個人装備(寝具一式・ナイフや灯り地図磁石)
|
---|---|
共同装備 |
ツエルト
ストーブ・鍋
|
感想
岳都松本山岳フォーラム主催のイグルー講習の講師で。
定員30人がすぐにいっぱいになって、2月にも追加開催に。
当日は冷え込み、島々から先は黒いアイスバーンでスリップ車も見た。
参加者は東京大阪からなど市外県外の遠くからの人も多数来てくれた。
バス送れの人を待つ間に、スキー場トップでイグルー話を少しして、その後場所を探して少し登る。
〈今年は少雪・70センチ〉
本当はこのあたりが予定地だったけど、その上の白い急斜面を越えて、標識番号1のあたりで樹林に入ってスタートするが、積雪が少なすぎて、おそらく多くの人には難しいと思い、スキーコースの脇に移動して開始。コースの真ん中10mくらいは避けて両脇で始めた。やはり樹林がない所のほうが積雪が多く、吹きだまりも多い。
〈まずイグルスキーが作ってみせる〉
自力生存を念頭において、お一人さま棺桶型を作る。横二列の1m幅くらいでブロックを取り、身長に応じて長くして、長細いブロックで橋を掛けて平らな天井の芋虫型を作る。浅い方から新雪20センチ、氷層含むザラメ20センチ、その下、薮が無ければ60センチくらいは、ブロックに適したかるかた雪。
〈各地からのみなさん〉
松本や県内一円から半分、遠くからも半分くらいの参加。イグルスキーの実演をほぼ屋根がふさがったあたりまで見てもらって、すぐみんなに作り始めてもらう。見ているより作るほうが面白いから。延々作り始める。皆熱中している。森の中はやはりすぐにヤブが出てきてしまうので、何人かは伐開場所への移動を案内する。でも何人かは森の中でも作り上げた。ヤブが出てくるかどうかは案外やってみないとわからない。1段目くらいで判断するのが必要。
イグルスキー著書の冒険登山のすすめをよんでくれていた人も多く、何年も前の岳人の記事を読んでくれてからイグルーが気になって、ずっとコピーを壁に貼ってくれていたという人も。昨年谷川岳でイグルーを自作していて通りがかり、話した人も。イグルスキーユーチューブを何度も見て、すでに実践している人も。そして、新しい気付きを発見したよう。
日帰り講習なので、この日は午後2時までを目処に終了。あとは自由に補習して、支度してきた人はそのまま泊。結構な人数が泊まって行った。二人組のチームも多く、3人組は隣同士トンネルでつないでいました。翌日も遅くまで稽古して行く人あり。
〈何年ぶりかで会う旧友も〉
海外遡行同人で20年のお付き合いのあるお二人も参加、初めてイグルー完成させる。それから、以前イグルーを一緒にやって初めての動画を作ってくれたヤマレコのお二人は、結婚記念日イグルーで、登って来てイグルー泊でした。記念日用の高級焼き肉もゴッツァンに。レストランの食事よりこっちの方がいいんだって。結婚18年くらい?おめでとう!
〈通る人からエールあり〉
当日下りてきた人たちや翌日登ってきた人たちは、皆イグルーを見て興味深く話しかけてきてくれた。通り道脇なので。中には、「イグルスキーさんですか」と言われる人も。動画を見て、樹林限界付近で作ってきたそう。でも隙間風が寒くてテントだったと。もっと隙間の塞ぎ方を重点解説しないとと思った。
〈スキーヤーから苦言あり〉
一人だけ、スキーヤーの人に、「穴ぼこだらけじゃないか!」と怒られた。ツボ足登山者も通るが、スキーヤーも多い。ここの伐開ラインはもともとツアースキー用なのだろうし。たまに来る人は気にしなくても、常連のスキーヤーにとっては、全部壊して埋めていくとは言っても、スピード出すから危ないと思ったり不愉快にも思うだろう。お詫びします。
今回は雪が少なくて樹林帯から出てきてしまった。真ん中10mは開けて、端っこで作っていたのだけど、次回からこれはできないな。雪が少ない季節は、もっと上の樹林限界まで登らなければならない。
最期は全部壊して、平らにして帰る。今週の寒波大雪で、全て埋まってしまうだろう。
〈おそばとそばがき〉
松本途上の稲核で、いつものお蕎麦屋さん。蕎麦がきなんか、自分で作るものとの差が歴然。粉がいいってことだろうかな。大阪帰りの二人の車に尾張一宮PAまで乗っけてもらって帰る。北アも南アも中アも、よく見えた。
コメント
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最近、そのまま放置されたものを見かけたことがあり、昨今のキャンプブームの流れでこれから沢山作られるようになるとどうなるんだろうと考えながら歩いてるところで声掛けされました。
林内では積雪量が足りなかったという事情もあったのですね。
強い口調で言ったつもりはなかったのですが、もう少しちゃんとお話すればよかったと反省しています。
個人的には、あのようにきれいに整地されるのであれば問題ないと思います。
雪洞には何度か泊ったことがありますが、イグルーにも泊まってみたいです。
連絡ありがとうございます。これから多くの人に講習すると思うので、「苦言」は大変ためになりました。人通りのあるところで作るときは、あとかたづけについても伝えていきたいと思います。私も山スキーをしますので、ホワイトアウトで人工の穴があったら予測できないので怖いと思います。何にせよ、山の中では人の痕跡はあまり見たくないものですね。もし興味がお有りならイグルー試してみてください。またどこかで。ありがとうございました。
ワタシもどこか安全な場所で(山の上とかではないという意味)
テント装備を保険代わりに持参して、イグルー泊やってみようかな。
我流で作れるかな(笑)
工作しやすいかるかた雪は、高山でないとなかなかないですよ。0℃以上になった積雪は溶けて凍って、硬く重くなり、屋根を積むには難しくなるのです。なので、講習会はスキー場トップでやることが多いのです。テントはイグルーの保険にはなりませんね。悪天に強いのはイグルーの方です。自己流でも時間かかっても必ずできるよ。ぜひぜひやってみてね。
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