八甲田雛岳 東側開拓で極上パウダー滑走


- GPS
- 05:59
- 距離
- 6.4km
- 登り
- 715m
- 下り
- 716m
コースタイム
天候 | 前半薄日が差していたが、後半は雪 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
下山したら車が地吹雪と雪壁からの雪庇張り出しで完全埋没し、大変な目に遭いました😁 停める時はその辺を考慮してください。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
太板で膝ラッセル。 登りでは特に不安なところはなかった。 でも新雪が少なければまた違った感想になるかもしれない。 下山は登り返し上等で南東へ思い切り落としました。 (途中の沢は埋まり切っていませんでしたので、トレース復帰の際の横断箇所の見極めに気を付けて) でも雪も地形も雰囲気も大変良かった! 【弱層チェックについて】 歩いた感触では安定していたけれど、一晩の積雪がかなり多かったため念のためピットチェックを行った。 場所は1,050m付近の樹林帯の東向き斜面。 コンプレッションテストの結果、 ↓50cmと↓70cmに弱層あり(これは前回木曜日に八甲田仙人岱でチェックした時と同じ日の積雪由来と思われる) どちらも肩支点で数度叩いてようやく破断し、手を使って引き出せた(SC) ↓70はコシモザラメ(1月15日の融解凍結境界) ↓50はコシモザラメ一歩手前といった感じ(実際ルーペで見てないので詳しくはわからない) ちなみに雪崩講習会では、タップの種類や回数は関係なく、SP(手前に勝手に切れ落ちてくる)やSC(今回のように破断後、手で引っ張り出せる)時には要注意と教わっております。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
長袖インナー
ハードシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ3
防寒着2
バラクラバ
ブーツ
ザック
スコップ
ゾンデ
ビーコン
地図(地形図)
コンパス
笛
ヘッドランプ
ファーストエイドキット
ダクトテープ・スキーバンド3・結束バンド8
モバイルバッテリー
携帯
時計
サングラス
保温エマージェンシーシート
ストック
ナイフツール
360°カメラ
ビンディング
スキー板
シール
昼ご飯
行動食
非常食
水筒(保温性)2
ヘルメット
ゴーグル
予備ゴーグル
ネックウォーマー
フェイスカバー
スキーアイゼン
スノーソー
|
---|---|
共同装備 |
トランシーバー
|
感想
25年ぶりのピットチェック、おかげさまで忘れてたり間違えていた部分が見直せました。
トラックログを見て、林間でもう少し滑走を犠牲にして思い切ったトラーバースをしておけば...ごめんなさい。と思いましたが、犠牲にするにはもったいなさすぎるコンディション。何回行っても同じルートに落としてしまいそう。
下山後は車がカマクラに化けたのかと思いましたよ。
「雛岳東側開拓」楽しかったです。ありがとうございました。
久しぶりにソロで雪山へ行こうと思った。
厳冬期の深雪でも1人で安心して行けるところといったら、いつも人の多い雛岳の通常ルートくらいしか私には選択肢がない。
けれどいつもの北東斜面を滑ることに対して、雪崩の不安がどうしても拭いされない。
それで、地形図を眺めてだいぶ考えた。
昨年の雛岳でお会いしたLさんが、グダリ沼からも入山できると言っていたのを思い出し、猛烈に山の東側が気になりだした。
P816のある、広く裾野が広がった尾根がどんなところなのか見てみたい。
そしてそこから山頂へのルートがあるのかを見極めたい。
1人なら安全のために森林限界までになってしまうだろう。
でも風はそこまで強くないし、充分登頂を狙えるコンディションなのだ。
自分の考えたルートで登頂できるものなのか、どうしても試してみたい…!
私の好奇心は止まらなくなった。
すぐにLさんにDMを通じて連絡を取ってみたところ、予定を変更して私の計画に乗ってくれることとなった。
ラッセルは膝まで沈む深さだったけれど雪は軽い。
未知なる世界への期待と好奇心で、私の心と足も終始軽やかだ。
山頂までの4時間は、見る景色全てが新鮮であっという間だった。
風の当たらない山の東側を歩いている感触では、雪はとても安定しているようだった。
それでも念には念をと、途中で東面でピットチェックを行った。
こんな時面倒臭がらずに、一緒に楽しんでくれる仲間は本当に頼もしい。
CTの結果はやはり前回同様に破断した弱層が2箇所で、結果は肩から思い切り何度か叩いてのSC。
東面でよほどの急斜面でなければ大丈夫だろうという予感がしたけれど、風の当たる面はもっと不安定な結果がでるかもしれないし、沢地形はこの大量積雪のあとでは少し怖い。
そんなわけで、私たちの滑走舞台は真東〜南東に広がる尾根斜面に決定した。
無事登頂の目的を果たし、いよいよ滑走。
斜面を陽の光が照らし出すのも待ちきれず、1番に飛び出していった。
深いはずなのに深さを感じない。
雪はどこまでも軽く、楽に蹴散らしていける。
後から考えると、これが新しいファットスキーの浮力だったのかもしれない。
ディープパウダーをこんなに楽に滑ることができたのは初めてだった。
いつもならすぐに太ももがパンパンになるのに、今日はどこまでも滑っていけそうだった。
登り返し上等で落としたラインは、登りトレースからだいぶ逸れてしまっていた。
けれどトレースへの復帰は、ただ楽にトラバースするのではもったいなく感じ、再び深いラッセルを少しでも登りながら戻った。
どうせやるならとことん全力で楽しみたい。
中途半端なことはしたくない。
そんな私たちの気持ちは、下山後見たトラックログにはっきりと現れていて、眺めて清々しくなった。
既に私はもう一度今回のコースに挑戦してみたいと思っている。
次はさらにシンプルで直線的なコース取りをしてもっと早く登頂し、今回滑った尾根より小さな沢を挟んだ一本北側を滑りたい。
そして登り返して2本楽しめたら最高だな、とまで想像している。
今からその日が本当に楽しみだ。
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