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Yamareco

記録ID: 5125031
全員に公開
ハイキング
奥武蔵

子ノ権現の登拝路 〜丁目石と福寿草〜

2023年01月28日(土) [日帰り]
 - 拍手
体力度
2
日帰りが可能
GPS
04:36
距離
10.0km
登り
609m
下り
555m
歩くペース
標準
0.91.0
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
3:23
休憩
1:13
合計
4:36
距離 10.0km 登り 624m 下り 558m
7:46
24
9:01
54
9:55
10:03
0
10:03
10:46
0
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10:55
0
10:55
10:59
6
11:05
11:09
2
11:11
11:12
26
11:38
11:42
30
12:21
1
12:22
ゴール地点
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2023年01月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車
行き 西武秩父線吾野駅(スタート)
帰り 西武秩父線西吾野駅(ゴール)
コース状況/
危険箇所等
危険箇所等はなしです。
西武秩父線吾野駅から西に約15分行きますと、芳延(よしのべ)橋が高麗川に架かっています。橋の左岸には国道299号が延びており、擁壁に「子ノ山登山道」と刻まれた石碑が立っています。
2023年01月28日 08:09撮影 by  SO-01L, Sony
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西武秩父線吾野駅から西に約15分行きますと、芳延(よしのべ)橋が高麗川に架かっています。橋の左岸には国道299号が延びており、擁壁に「子ノ山登山道」と刻まれた石碑が立っています。
左の石碑には「子ノ山入口三十二丁」とあり、この丁目石が子ノ山登拝路の起点であることを示しています。
2023年01月28日 08:09撮影 by  SO-01L, Sony
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左の石碑には「子ノ山入口三十二丁」とあり、この丁目石が子ノ山登拝路の起点であることを示しています。
まもなく芳延公衆トイレがあります。
2023年01月28日 08:12撮影 by  SO-01L, Sony
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まもなく芳延公衆トイレがあります。
白梅が咲き始めていました。
2023年01月28日 08:14撮影 by  SO-01L, Sony
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白梅が咲き始めていました。
駐車場を過ぎると、道の右側に三十丁目石がありました。
2023年01月28日 08:19撮影 by  SO-01L, Sony
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駐車場を過ぎると、道の右側に三十丁目石がありました。
馬頭観音が、道中の安全を守ってくれます。
2023年01月28日 08:22撮影 by  SO-01L, Sony
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馬頭観音が、道中の安全を守ってくれます。
今朝も氷点下の冷え込みであり、幾つもの氷の造形が目を楽しませてくれました。
2023年01月28日 08:24撮影 by  SO-01L, Sony
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今朝も氷点下の冷え込みであり、幾つもの氷の造形が目を楽しませてくれました。
三十丁目石の次に確認できたのは、二十四丁目石でした。
2023年01月28日 08:39撮影 by  SO-01L, Sony
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三十丁目石の次に確認できたのは、二十四丁目石でした。
しばらく途切れたのち、十八丁目石が現れました。
2023年01月28日 08:51撮影 by  SO-01L, Sony
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しばらく途切れたのち、十八丁目石が現れました。
不動ノ滝は、氷結せずに水は流れ落ちていました。
2023年01月28日 08:57撮影 by  SO-01L, Sony
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不動ノ滝は、氷結せずに水は流れ落ちていました。
滝不動です。
2023年01月28日 08:59撮影 by  SO-01L, Sony
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滝不動です。
右側の擁壁下に十五丁目石がありました。
2023年01月28日 09:00撮影 by  SO-01L, Sony
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右側の擁壁下に十五丁目石がありました。
浅見茶屋の創業は昭和7年、1855年築の古民家を活用し、手打ちうどんが名物です。
2023年01月28日 09:01撮影 by  SO-01L, Sony
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浅見茶屋の創業は昭和7年、1855年築の古民家を活用し、手打ちうどんが名物です。
林道は降魔(ごま)橋で終わります。以前はこの場所に茶屋がありました。
2023年01月28日 09:09撮影 by  SO-01L, Sony
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林道は降魔(ごま)橋で終わります。以前はこの場所に茶屋がありました。
「子ノ権現天龍寺」と刻字された大きな石標から、山道をたどります。
2023年01月28日 09:10撮影 by  SO-01L, Sony
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「子ノ権現天龍寺」と刻字された大きな石標から、山道をたどります。
十二丁目石には「子大権現十二丁、安永八年、青葉戸村」と刻まれています。安永八年は西暦1799年です。
2023年01月28日 09:11撮影 by  SO-01L, Sony
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十二丁目石には「子大権現十二丁、安永八年、青葉戸村」と刻まれています。安永八年は西暦1799年です。
石段を登り終えますと、右上に「下の天寺(しものあまでら)」が祭られています。
2023年01月28日 09:19撮影 by  SO-01L, Sony
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石段を登り終えますと、右上に「下の天寺(しものあまでら)」が祭られています。
しばらく丁目石はなく、次に見たのは四丁目石でした。
2023年01月28日 09:40撮影 by  SO-01L, Sony
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しばらく丁目石はなく、次に見たのは四丁目石でした。
子の山林道にぶつかって左に進むと展望が開け、遠くに関東平野が望めました。
2023年01月28日 09:48撮影 by  SO-01L, Sony
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子の山林道にぶつかって左に進むと展望が開け、遠くに関東平野が望めました。
西武秩父線以北の山波が、連綿と連なっています。
2023年01月28日 09:48撮影 by  SO-01L, Sony
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西武秩父線以北の山波が、連綿と連なっています。
埼玉県指定天然記念物の二本杉ですが、聳え立っているのはこの1本だけです。
2023年01月28日 09:51撮影 by  SO-01L, Sony
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埼玉県指定天然記念物の二本杉ですが、聳え立っているのはこの1本だけです。
根元に石灰岩の丁目石があり、「一丁目道 小床、(右)江戸相州 (左)秩父高山」と記されています。
2023年01月28日 09:51撮影 by  SO-01L, Sony
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根元に石灰岩の丁目石があり、「一丁目道 小床、(右)江戸相州 (左)秩父高山」と記されています。
花崗岩の丁目石もあります。表面には「吾野口一丁目」とあり、今たどってきた登拝路が〈吾野口〉コースです。
2023年01月28日 09:52撮影 by  SO-01L, Sony
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花崗岩の丁目石もあります。表面には「吾野口一丁目」とあり、今たどってきた登拝路が〈吾野口〉コースです。
同丁目石の裏面には「(裏)表口一丁目」とあります。この地点が各方面からの登拝路の終点であり、分岐点にもなっています。
2023年01月28日 09:52撮影 by  SO-01L, Sony
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同丁目石の裏面には「(裏)表口一丁目」とあります。この地点が各方面からの登拝路の終点であり、分岐点にもなっています。
子ノ権現の山門をくぐります。
2023年01月28日 09:54撮影 by  SO-01L, Sony
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子ノ権現の山門をくぐります。
左手に奥多摩方面の山々が遠望できます。
2023年01月28日 09:55撮影 by  SO-01L, Sony
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左手に奥多摩方面の山々が遠望できます。
子ノ権現は創建911年の古刹、十一面観音が祭られています。
2023年01月28日 09:57撮影 by  SO-01L, Sony
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子ノ権現は創建911年の古刹、十一面観音が祭られています。
足腰の守護に霊験があるとされ、巨大な「鉄のわらじ」と「めおと下駄」が目を惹きます。
2023年01月28日 09:57撮影 by  SO-01L, Sony
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足腰の守護に霊験があるとされ、巨大な「鉄のわらじ」と「めおと下駄」が目を惹きます。
2023年01月28日 09:57撮影 by  SO-01L, Sony
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福寿草が咲いていました。
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福寿草が咲いていました。
可憐な花びらが黄色く光っていました。
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可憐な花びらが黄色く光っていました。
まだ1月ですが、春の訪れを感じました。
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まだ1月ですが、春の訪れを感じました。
子供の頃は、どこの野山でも見かけましたが、今はあまり見かけなくなりました。
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子供の頃は、どこの野山でも見かけましたが、今はあまり見かけなくなりました。
真っ白な雪を背景にしたかったのですが・・・
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真っ白な雪を背景にしたかったのですが・・・
「福寿」とは、〈幸せ〉や〈長寿〉の願いが込められていて何と縁起のよい名前でしょう。
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「福寿」とは、〈幸せ〉や〈長寿〉の願いが込められていて何と縁起のよい名前でしょう。
本堂裏の高台には、鐘楼と釈迦堂があります。
2023年01月28日 10:49撮影 by  SO-01L, Sony
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本堂裏の高台には、鐘楼と釈迦堂があります。
その裏は眺望処になっていて、東京スカイツリーと同じ標高(634m)から、東京スカイツリーを指呼できました。
2023年01月28日 10:50撮影 by  SO-01L, Sony
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その裏は眺望処になっていて、東京スカイツリーと同じ標高(634m)から、東京スカイツリーを指呼できました。
境内には紅梅も咲いていました。
2023年01月28日 10:56撮影 by  SO-01L, Sony
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境内には紅梅も咲いていました。
阿宇山にも立ち寄りました。
2023年01月28日 11:03撮影 by  SO-01L, Sony
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阿宇山にも立ち寄りました。
打木村治氏の文学碑がありました。
2023年01月28日 11:05撮影 by  SO-01L, Sony
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打木村治氏の文学碑がありました。
帰路は〈小床口〉登拝路を下って、西吾野駅を目指します。
2023年01月28日 11:18撮影 by  SO-01L, Sony
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帰路は〈小床口〉登拝路を下って、西吾野駅を目指します。
ジグザグの坂道を下り、左斜面に七丁目石を確認しました。
2023年01月28日 11:24撮影 by  SO-01L, Sony
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ジグザグの坂道を下り、左斜面に七丁目石を確認しました。
イモリ山分岐には天寺十二丁目石がありますが、この丁目石は昭文社「山と高原地図」にも記載されています。
2023年01月28日 11:39撮影 by  SO-01L, Sony
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イモリ山分岐には天寺十二丁目石がありますが、この丁目石は昭文社「山と高原地図」にも記載されています。
続いて十三丁目石がありました。
2023年01月28日 11:42撮影 by  SO-01L, Sony
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続いて十三丁目石がありました。
静之神社は小床集落の鎮守であり、懸崖に社が建てられていました。
2023年01月28日 11:55撮影 by  SO-01L, Sony
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静之神社は小床集落の鎮守であり、懸崖に社が建てられていました。
静之神社の近くに十八丁目石があり、「(右)天寺へ (左)左馬 小床村中」と道しるべ石の役割も兼ねています。私が目にした最後の丁目石でした。
2023年01月28日 11:58撮影 by  SO-01L, Sony
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静之神社の近くに十八丁目石があり、「(右)天寺へ (左)左馬 小床村中」と道しるべ石の役割も兼ねています。私が目にした最後の丁目石でした。
西吾野駅に向かう道端に白梅が咲いていました。
2023年01月28日 12:14撮影 by  SO-01L, Sony
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西吾野駅に向かう道端に白梅が咲いていました。
撮影機器:

感想

奥武蔵の子ノ権現は、足腰の守護に霊験があるとされ、古くから信仰を集めてきました。昔より登拝する人々も数多く、登拝路は5本あったとされています。
それぞれの登拝路には丁目石(ちょうめいし)が置かれ、丁目石が参拝者を安全に導く役割を果たしてきました。丁目石は登拝路における大切な遺構であり、山登りの歴史におきましても、貴重な文化遺産だと思います。
ゆっくりしたペースで丁目石を探し、確認しながら歩きましたが、結局のところ、確認しえた丁目石は、わずかな数に留まりました。その荒(すさ)びのなかに、滅びのなかに、現存する丁目石は、ひそやかに息づいているようでした。
丁目石が「陰」であれば、福寿草は「陽」であり、いずれも「美」であることには変わりないと思いました。

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