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記録ID: 513975
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ハイキング
朝日・出羽三山

朝日連峰(主稜線日帰り縦走)

2014年09月08日(月) 〜 2014年09月09日(火)
 - 拍手
GPS
32:00
距離
37.0km
登り
3,346m
下り
3,251m

コースタイム

11:03大石橋登山口−13:14一ノ塔−14:02祝瓶山−15:08赤鼻−17:40針生平−19:13平岩山−20:45大朝日岳−23:43西朝日岳−01:30竜門小屋−04:15寒江山−04:51北寒江山−05:12三方境−05:27狐穴小屋−09:35以東岳−11:42大鳥小屋−14:00大鳥登山口
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2014年09月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
移動には車を二台使用。下山口である泡滝ダムに一台デポした後、大石橋登山口へ移動。泡滝ダム下山後、大石橋の車を回収。
コース状況/
危険箇所等
今回は天候に恵まれたため、夜間の歩行も問題なかった。ガスが発生した場合は要注意。
また朝日の稜線上は水場が豊富であり、あまり水を担がなくても済むというメリットもある。
2014年09月08日 21:18撮影 by  Canon EOS 60D, Canon
9/8 21:18
2014年09月08日 20:58撮影 by  Canon EOS 60D, Canon
9/8 20:58
2014年09月08日 23:53撮影 by  Canon EOS 60D, Canon
9/8 23:53
2014年09月09日 00:00撮影 by  Canon EOS 60D, Canon
1
9/9 0:00
2014年09月09日 02:41撮影 by  Canon EOS 60D, Canon
9/9 2:41
2014年09月09日 04:21撮影 by  Canon EOS 60D, Canon
9/9 4:21
2014年09月09日 04:23撮影 by  Canon EOS 60D, Canon
9/9 4:23
2014年09月09日 04:25撮影 by  Canon EOS 60D, Canon
9/9 4:25
2014年09月09日 09:50撮影 by  Canon EOS 60D, Canon
9/9 9:50
撮影機器:

感想

24時間以内に朝日連峰縦走。
某大朝日小屋管理人さんが昔行ったという伝説の記録に挑戦。
コースタイム通りに歩けば達成可能。
二人とも日帰りロングコースには自信があったので休憩を含めても十分可能性があるとこの時点では思っていた。

24時間なのでどこかは夜歩かねばならないわけで、それなら稜線上を夜に当ててしまおうと計画。うまくいけば星空のもと主稜線を歩ける。
ということで11時に五味沢出発。
なるべくたくさんのピークを踏もうとまずは祝瓶山へ。
すれ違う登山者の目には我々は祝瓶山ピストンにしか映らないだろう。

全行程からみたらウォーミングアップ程度の距離だが、山頂から眺める大朝日はやけに遠く見える。

すでに漂う疲労感。覚悟は決めてきたつもりだが、本当にたどり着けるのだろうか。

まあ稜線に出ちゃったからあとはつなぐだけだと意を決して進むも、赤鼻分岐までの下りは急激に高度を下げる。このあたりは道もヤブっぽく不安が増してゆく。

そこからは第一の登り返しを経て大玉山へ。

この辺で二人とも異常に気付く。タイムが縮まってこないのだ。
疲労軽減のためゆっくりした一定のペースで歩いているものの決して遅くはないはず。
北大玉山に着くころには日も傾いてきた。

夕焼けに染まる大朝日はまだまだ遠く、絵画のような眺めだった。
平岩清水あたりで暗くなったのでヘッドランプを使用。
運よく快晴なのだが、満月に当たったようで星は期待できなかった。

平岩山から大朝日までは急登でニセのピークに騙されながらもやっとのこと大朝日岳山頂に到着。

行動開始から約10時間。
ひとまず金玉水の水場で大休止をとることに。
さすがに9月ともなると夜中は冷えてくる。
温かい食べ物はありがたかったが、とたんに眠気も襲ってきた。
次の休憩場所を竜門小屋に決めて歩き出す。
稜線に出てもとにかくアップダウンの連続で、朝日の景観の美しさを産み出している起伏がこの時ほどうらめしく思えたことはなかった。
月明かりで稜線は昼のように明るく、眺望を恣にできた。
西朝日を過ぎたあたりで眠気がピークに達するも、休み休み歩いて竜門小屋に到着したのが1時半。
更に気温は下がってじっとしているとすぐに冷えてくる。
小屋に誰もいなければ中で仮眠をとろうとしたが、数名宿泊している模様であった。いくら避難小屋とはいえこの時間に入るのはあまりにも非常識なので、着るものを全て着込んで入口のコンクリートに横になった。
すぐに眠れたが寒さですぐに起きた。
これなら歩いた方がいいということでまた歩き始める。
寒江山も起伏が延々と続く山だが、ところどころに咲く花に元気づけられた。
北寒江山に着くころには東の空が明るくなってきた。
日も出るかというころに狐穴小屋に到着。
幸い誰もいなかったのですぐに仮眠をとった。
1時間半ほど経って目が覚めた時にはすでに陽光が差しこんでいて、日の光に元気づけられ出発した。
目指す最後のピーク以東岳は量感たっぷりのどっしりとした山容で、近づくにつれてその存在感を増していった。
いかにもこの縦走の最後をしめくくるにふさわしい山で、越えられるものなら越えてみろという威圧感が漂う。
振り返れば歩き通した尾根尾根が顔を見せ、大朝日岳があんなにも小さくなっている。

幅広い山頂に抜け出た時にはすでに24時間は切れない時間にはなっていたが、感無量の眺めだった。

予定ではオツボ峰経由で下りるつもりだったが、早く下山したいという意見が一致して直登コースを選択。
えぐれた足場の悪い道も、あとは登らなくていいと思うと足取りも軽い。
大鳥池を通過し七曲がりを下り、あとは平らな沢沿いの道をだらだらと歩けば泡滝ダムにゴール。

朝日連峰の奥深さが改めてわかった山行となった。

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