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Yamareco

記録ID: 5142580
全員に公開
山滑走
白馬・鹿島槍・五竜

裏鵯三昧

2023年02月03日(金) 〜 2023年02月05日(日)
 - 拍手
体力度
7
1〜2泊以上が適当
GPS
14:42
距離
41.8km
登り
3,352m
下り
4,159m
歩くペース
とても速い
0.60.7
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
3:52
休憩
0:05
合計
3:57
距離 10.9km 登り 564m 下り 1,325m
2日目
山行
5:06
休憩
0:05
合計
5:11
距離 15.5km 登り 1,390m 下り 1,436m
8:46
18
宿泊地
12:30
12:32
31
13:03
46
13:57
宿泊地
3日目
山行
5:27
休憩
0:07
合計
5:34
距離 15.5km 登り 1,401m 下り 1,421m
8:58
19
宿泊地
13:49
39
14:32
ゴール地点
天候 曇り・雪
過去天気図(気象庁) 2023年02月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車 ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
コース状況/
危険箇所等
3日:首都圏から移動日の初日、偵察で西鵯へ上がり、ピットテスト。弱層は10cm、60cm、120cm。10cmの層は昨夜の雪と思われ、肘打ちで剥がれる。60cmは肩打ちで剥がれ、120cmは肉眼でもはっきりわかるザラメ層だが安定。雪崩ネットワークによると先週29日の事故の滑り面は1/14の降雨で形成された面とされているのでこれであろう。雪崩ネットワークの危険度は森林限界より上で「警戒」となっていたが、我々がいる樹林帯は「留意」。滑走は問題なしと判断して、一本北へ滑る。すぐ登り返してコルから林道へ滑り降り終了。

4日:雪崩ネットワークの危険度は「低い」と出たので計画実行。スキー場を出る林道で警察官が声がけをしている。テレビ局のカメラもいて物々しい。先週の事故があるから仕方ないだろう。昨日ドロップポイント付近でピットチェックしたこと、雪崩ネットワークの情報を確認したこと、おおよその計画を警察官に伝える。裏鵯の沢地形(45度はあるか)に滑り込むと素晴らしいパウダー。リスクがあるので一人ずつ滑る(ビデオ撮影にも都合が良い)。若栗の頭へ登り返しは地形が複雑。尾根を乗り換え、程よい高さで若栗へのトラバースを開始。幸い効率よく登った方のトレースを辿り難なく若栗の頭へ。少し戻って北側の沢へドロップ。

5日:雪崩ネットワークの判定は昨日より一段上がって「留意」。西鵯の西の尾根を少し登ってから北東の平地へ向けてドロップ。昨日と同様、急斜面なので一人ずつ滑る。昨夜からの新雪が30cm程度、その下は沈んで安定した雪でとても滑りやすい。平地を北へラッセルして沢へ入る。前日一部クラストしているのが気になったので、日が当たる左岸からの雪崩を気にして右岸を行った。誰もいない美しい沢を若栗の頭の登り返し地点まで降りる。
初日:雪であまり視界が良くないが取りえず林道を上ってみる
2023年02月03日 11:49撮影 by  Canon DIGITAL IXUS 100 IS, Canon
2/3 11:49
初日:雪であまり視界が良くないが取りえず林道を上ってみる
西鵯でピットチェック。弱層は三層あったが結合はさほど悪くない。
2023年02月03日 13:12撮影 by  Canon DIGITAL IXUS 100 IS, Canon
2/3 13:12
西鵯でピットチェック。弱層は三層あったが結合はさほど悪くない。
西鵯から一本北へ滑り、コルへ向かって登り返し中
2023年02月03日 14:07撮影 by  Canon DIGITAL IXUS 100 IS, Canon
2/3 14:07
西鵯から一本北へ滑り、コルへ向かって登り返し中
林道へ戻ってきた
2023年02月03日 14:37撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
1
2/3 14:37
林道へ戻ってきた
宿の夕食
2023年02月03日 18:05撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
1
2/3 18:05
宿の夕食
二日目:今日は計画実行します。早稲田の小屋から西鵯を目指す
2023年02月04日 10:00撮影 by  Canon DIGITAL IXUS 100 IS, Canon
2/4 10:00
二日目:今日は計画実行します。早稲田の小屋から西鵯を目指す
天気悪いのであまり写真撮ってませんが、パウダー楽しんでます。これは若栗への登り返しの途中から見上げた1638ピークらしき岩峰。
2023年02月04日 11:41撮影 by  Canon DIGITAL IXUS 100 IS, Canon
2/4 11:41
天気悪いのであまり写真撮ってませんが、パウダー楽しんでます。これは若栗への登り返しの途中から見上げた1638ピークらしき岩峰。
若栗の頭かな
2023年02月04日 11:52撮影 by  Canon DIGITAL IXUS 100 IS, Canon
2/4 11:52
若栗の頭かな
若栗の頭に向かう途中にあった痺れるほど急なドロップポイント
2023年02月04日 12:09撮影 by  Canon DIGITAL IXUS 100 IS, Canon
2/4 12:09
若栗の頭に向かう途中にあった痺れるほど急なドロップポイント
若栗山頂まで来ている真新しいリフト。隅っこで昼飯にする。
2023年02月04日 12:18撮影 by  Canon DIGITAL IXUS 100 IS, Canon
2/4 12:18
若栗山頂まで来ている真新しいリフト。隅っこで昼飯にする。
沢滑降中
2023年02月04日 12:57撮影 by  Canon DIGITAL IXUS 100 IS, Canon
2/4 12:57
沢滑降中
白馬乗鞍温泉スキー場からシートラして栂池の宿に戻ります。
2023年02月04日 13:30撮影 by  Canon DIGITAL IXUS 100 IS, Canon
2/4 13:30
白馬乗鞍温泉スキー場からシートラして栂池の宿に戻ります。
三日目:昨夜からの降雪でいい新雪をラッセルしてます。
2023年02月05日 10:14撮影 by  Canon DIGITAL IXUS 100 IS, Canon
2/5 10:14
三日目:昨夜からの降雪でいい新雪をラッセルしてます。
三日続けて西鵯へ
2023年02月05日 10:14撮影 by  Canon DIGITAL IXUS 100 IS, Canon
2/5 10:14
三日続けて西鵯へ
なんと晴れてきました。先週事故が起きた天狗原東面が見えます。木が生えてない=何度も雪崩ている
2023年02月05日 13:07撮影 by  Canon EOS Kiss X3, Canon
2/5 13:07
なんと晴れてきました。先週事故が起きた天狗原東面が見えます。木が生えてない=何度も雪崩ている
もっと登りたい気持ちも芽生えましたが、シール外して滑走準備しちゃったので滑りたい気持ちが勝ってしまいました。林間へドロップします。
2023年02月05日 11:19撮影 by  Canon DIGITAL IXUS 100 IS, Canon
2/5 11:19
もっと登りたい気持ちも芽生えましたが、シール外して滑走準備しちゃったので滑りたい気持ちが勝ってしまいました。林間へドロップします。
Shinji0731氏、かっ飛ばしてます
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Shinji0731氏、かっ飛ばしてます
いい雪で思わず歓声あげて滑り降りました。上のシュプールを見るとやはり上から、、、でもこの地形はやはりやばい。
2023年02月05日 11:30撮影 by  Canon DIGITAL IXUS 100 IS, Canon
2/5 11:30
いい雪で思わず歓声あげて滑り降りました。上のシュプールを見るとやはり上から、、、でもこの地形はやはりやばい。
平原をさっさとラッセルして沢筋へ向かいます。kokohiko氏、先頭ありがとうございます♪
2023年02月05日 11:30撮影 by  Canon DIGITAL IXUS 100 IS, Canon
2/5 11:30
平原をさっさとラッセルして沢筋へ向かいます。kokohiko氏、先頭ありがとうございます♪
我々が滑った跡はこっち。3人分。リスク考えるとこうなる。
2023年02月05日 11:33撮影 by  Canon DIGITAL IXUS 100 IS, Canon
2/5 11:33
我々が滑った跡はこっち。3人分。リスク考えるとこうなる。
晴れた雪原をラッセルするのは気分がいいです
2023年02月05日 11:47撮影 by  Canon DIGITAL IXUS 100 IS, Canon
2/5 11:47
晴れた雪原をラッセルするのは気分がいいです
ここは兎しかいません
2023年02月05日 11:51撮影 by  Canon DIGITAL IXUS 100 IS, Canon
2/5 11:51
ここは兎しかいません
沢へドロップ
2023年02月05日 13:39撮影 by  Canon EOS Kiss X3, Canon
2/5 13:39
沢へドロップ
雪がまた降ってきて幽玄な雰囲気になってきました
2023年02月05日 13:42撮影 by  Canon EOS Kiss X3, Canon
2/5 13:42
雪がまた降ってきて幽玄な雰囲気になってきました
我々しかいません
2023年02月05日 11:53撮影 by  Canon DIGITAL IXUS 100 IS, Canon
2/5 11:53
我々しかいません
我々しかいません
2023年02月05日 11:54撮影 by  Canon DIGITAL IXUS 100 IS, Canon
2/5 11:54
我々しかいません
沢芯を避けて下り続けます。ところどころ口を開けてました。
2023年02月05日 12:01撮影 by  Canon DIGITAL IXUS 100 IS, Canon
2/5 12:01
沢芯を避けて下り続けます。ところどころ口を開けてました。
先頭を行く私が沢に落ちないか見てくれているんだと信じてます。
2023年02月05日 12:01撮影 by  Canon DIGITAL IXUS 100 IS, Canon
2/5 12:01
先頭を行く私が沢に落ちないか見てくれているんだと信じてます。
若栗への登り返しポイントで昼食します。この大岩が目印。昼ごはん食べていると続々と各パーティが降りてきました。
2023年02月05日 12:24撮影 by  Canon DIGITAL IXUS 100 IS, Canon
2/5 12:24
若栗への登り返しポイントで昼食します。この大岩が目印。昼ごはん食べていると続々と各パーティが降りてきました。
昨日撮影できなかった尾根乗り換えポイント。
2023年02月05日 12:44撮影 by  Canon DIGITAL IXUS 100 IS, Canon
2/5 12:44
昨日撮影できなかった尾根乗り換えポイント。
このピンポイントで沢を渡って右の尾根に乗り換えます。
2023年02月05日 12:45撮影 by  Canon DIGITAL IXUS 100 IS, Canon
2/5 12:45
このピンポイントで沢を渡って右の尾根に乗り換えます。
ここは若栗の尾根へのトラバース開始ポイント。行手を阻むような小丘の手前を右へトラバースしていきます
2023年02月05日 13:09撮影 by  Canon DIGITAL IXUS 100 IS, Canon
2/5 13:09
ここは若栗の尾根へのトラバース開始ポイント。行手を阻むような小丘の手前を右へトラバースしていきます
若栗の頭は昨日行ったので今日はかなり手前で沢へドロップしました。
2023年02月05日 13:45撮影 by  Canon DIGITAL IXUS 100 IS, Canon
2/5 13:45
若栗の頭は昨日行ったので今日はかなり手前で沢へドロップしました。
沢滑降中
2023年02月05日 13:45撮影 by  Canon DIGITAL IXUS 100 IS, Canon
2/5 13:45
沢滑降中
これを潜ったら林道に出て白馬乗鞍温泉スキー場へ
2023年02月05日 13:50撮影 by  Canon DIGITAL IXUS 100 IS, Canon
2/5 13:50
これを潜ったら林道に出て白馬乗鞍温泉スキー場へ
白馬乗鞍温泉スキー場
2023年02月05日 14:04撮影 by  Canon DIGITAL IXUS 100 IS, Canon
2/5 14:04
白馬乗鞍温泉スキー場
今日もシートラして帰ります
2023年02月05日 14:04撮影 by  Canon DIGITAL IXUS 100 IS, Canon
2/5 14:04
今日もシートラして帰ります
お疲れ様でした。
2023年02月05日 14:04撮影 by  Canon DIGITAL IXUS 100 IS, Canon
2/5 14:04
お疲れ様でした。

感想

栂池スキー場とコルチナスキー場の間、裏鵯、若栗の頭、稗田山周辺は、山スキーをするにはもってこいの場所だ。若栗の頭には昨年からかリフトが架かり、係の人が「ここはこれまで日に一度しか来れなかったのに今は6回来れる」と言っていた。なるほど、ここからのパウダー争奪戦はさながらコルチナスキー場のように激しい。また西鵯から鵯の北の沢もたくさんのパーティが入っている。一方で天狗原から滑っているスキーヤーは雪崩事故が起きたばかりのせいかとても少なかった。初日、二日目は雪またはどんよりした曇りだったので樹林を抜け出すのは躊躇する。最終日は朝はガスがかかっていたが、やがて晴れ渡り、青空の天狗原が望めた。天狗原まで上がらなかったことをとても後悔する。それでもその気持ちを補って余るほどの美しい森と沢地形を滑る。

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