ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 5157032
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
蔵王・面白山・船形山

岩沼志賀高原(岩と滝と古刹を巡る)

2023年02月06日(月) [日帰り]
 - 拍手
体力度
1
日帰りが可能
GPS
03:19
距離
8.4km
登り
525m
下り
502m
歩くペース
標準
1.01.1
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
3:04
休憩
0:16
合計
3:20
9:39
13
スタート地点
9:52
9:55
23
祠のある大岩
10:18
10:23
30
天狗岩
10:53
10:53
20
11:13
11:18
15
大滝
11:33
11:36
66
12:42
12:42
17
12:59
ゴール地点
天候 晴れのち曇り
過去天気図(気象庁) 2023年02月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
コース状況/
危険箇所等
沢は足場が悪い。伐採地の作業道は雪解けでどろどろ。ハイキングコースは問題なし。
巨岩の沢への入り口はこの砂防ダム。
2023年02月06日 09:44撮影 by  TG-615 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2/6 9:44
巨岩の沢への入り口はこの砂防ダム。
次々に巨岩が現れる。
2023年02月06日 09:48撮影 by  TG-615 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2/6 9:48
次々に巨岩が現れる。
やがて谷をふさぐような岩が現れる。
2023年02月06日 09:51撮影 by  TG-615 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2/6 9:51
やがて谷をふさぐような岩が現れる。
岩の基部に祠とパイプ。どうやら旧大師温泉の源泉のようだ。
2023年02月06日 09:52撮影 by  TG-615 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2/6 9:52
岩の基部に祠とパイプ。どうやら旧大師温泉の源泉のようだ。
祠の中に木彫りの像。慈覚大師だろうか。
2023年02月06日 09:52撮影 by  TG-615 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2/6 9:52
祠の中に木彫りの像。慈覚大師だろうか。
振袖のような岩に抱かれるように祠がある。霊験あらたかなお湯だったのだろう。
2023年02月06日 09:54撮影 by  TG-615 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2/6 9:54
振袖のような岩に抱かれるように祠がある。霊験あらたかなお湯だったのだろう。
沢は祠の岩を超えるのが核心部。
2023年02月06日 09:54撮影 by  TG-615 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2/6 9:54
沢は祠の岩を超えるのが核心部。
その後も次々に大岩が現れる。やがて送電線巡視路が横断するので、北側の急斜面を登る。
2023年02月06日 10:04撮影 by  TG-615 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2/6 10:04
その後も次々に大岩が現れる。やがて送電線巡視路が横断するので、北側の急斜面を登る。
72番鉄塔から東に尾根をたどると、尾根の先に「天狗岩」が現れる。尾根上にそびえる大岩で県道からも見える。
2023年02月06日 10:19撮影 by  TG-615 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2/6 10:19
72番鉄塔から東に尾根をたどると、尾根の先に「天狗岩」が現れる。尾根上にそびえる大岩で県道からも見える。
岩の上の枯れた松。なんかいい感じ。対岸のピークは高頭方山。
2023年02月06日 10:22撮影 by  TG-615 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2/6 10:22
岩の上の枯れた松。なんかいい感じ。対岸のピークは高頭方山。
大規模な伐採地(背後のピークが西大森山)を経由して「志賀高原ハイキングコース」にもどり、大滝を目指す。
2023年02月06日 10:32撮影 by  TG-615 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2/6 10:32
大規模な伐採地(背後のピークが西大森山)を経由して「志賀高原ハイキングコース」にもどり、大滝を目指す。
駐車スペース脇の小沢を、踏み跡を頼りに進むと次々に小滝が現れる。
2023年02月06日 11:03撮影 by  TG-615 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2/6 11:03
駐車スペース脇の小沢を、踏み跡を頼りに進むと次々に小滝が現れる。
三つほど小滝を超えると沢は二股になる。左股の二段滝。
2023年02月06日 11:09撮影 by  TG-615 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2/6 11:09
三つほど小滝を超えると沢は二股になる。左股の二段滝。
右股奥には「大滝」。高さは10mほどだろうか。気温が上がって氷柱はほとんど落ちてしまっていたが、手を合わせたくなるような「気」を感じた。
2023年02月06日 11:13撮影 by  TG-615 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2/6 11:13
右股奥には「大滝」。高さは10mほどだろうか。気温が上がって氷柱はほとんど落ちてしまっていたが、手を合わせたくなるような「気」を感じた。
滝を高巻いて、植林地から電波塔のピークを目指す。
2023年02月06日 11:30撮影 by  TG-615 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2/6 11:30
滝を高巻いて、植林地から電波塔のピークを目指す。
電波塔から三方塚まではすぐ。
2023年02月06日 11:34撮影 by  TG-615 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2/6 11:34
電波塔から三方塚まではすぐ。
五社山ハイキングコースに入り、「野鳥の声広場」から南側の尾根を進む。
2023年02月06日 11:43撮影 by  TG-615 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2/6 11:43
五社山ハイキングコースに入り、「野鳥の声広場」から南側の尾根を進む。
途中のピークを藪漕ぎに耐えて越えると、275mの深山展望台に出る。
2023年02月06日 12:29撮影 by  TG-615 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
2/6 12:29
途中のピークを藪漕ぎに耐えて越えると、275mの深山展望台に出る。
三角点(点名は松本)の周辺が刈りはらわれ、好展望が広がる。ご来光もばっちりだろう。
2023年02月06日 12:29撮影 by  TG-615 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
2/6 12:29
三角点(点名は松本)の周辺が刈りはらわれ、好展望が広がる。ご来光もばっちりだろう。
麓から展望台に至る道はよく整備されている。
2023年02月06日 12:36撮影 by  TG-615 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
2/6 12:36
麓から展望台に至る道はよく整備されている。
尾根を下ったところにあるのが「岩蔵寺」。貞観2年(860年)慈覚大師円仁の創建と伝わる古刹。
2023年02月06日 12:43撮影 by  TG-615 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
2/6 12:43
尾根を下ったところにあるのが「岩蔵寺」。貞観2年(860年)慈覚大師円仁の創建と伝わる古刹。
参道には山門ではなく鳥居。神仏習合が形態がはっきりと残る珍しい寺院だ。
2023年02月06日 12:44撮影 by  TG-615 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2/6 12:44
参道には山門ではなく鳥居。神仏習合が形態がはっきりと残る珍しい寺院だ。
岩蔵寺から林道を駐車地点まで戻る。道路わきにも次々に大岩が現れて歩いていて飽きなかった。
2023年02月06日 12:54撮影 by  TG-615 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2/6 12:54
岩蔵寺から林道を駐車地点まで戻る。道路わきにも次々に大岩が現れて歩いていて飽きなかった。

装備

個人装備
長靴

感想

 岩沼の『志賀高原ハイキングコース』といっても知らない人のほうが多いと思う。近くに貞観2年(860)慈覚大師円仁が近江国志賀から薬師如来を移して開基したと伝えられる岩蔵寺があり、この岩蔵寺を中心に整備されたハイキングコースを指す。三方塚や西大森、中井や大師温泉(現在は廃業)をつなぐコースが整備されている。
 名取丘陵の一部ともいえるが、大岩や滝、急崖などが随所にあり、ハイキングコースを離れて歩き回るとなかなか楽しい山域だ。今回は旧大師温泉付近の駐車スペースを起点に、巨岩の沢から天狗岩、大滝、三方塚、深山展望台、岩蔵寺と歩いた。沢と藪のルートは安全とは言えないが、いろいろ新たな発見があって充実感があった。特に、岩蔵寺について調べてみると面白い言い伝えがあることが分かった。
 以下は、「宮城県の町並みと歴史建築」からの引用 https://www.miyatabi.net/
 『当地に伝わる伝説によると、円仁が薬師如来を安置し一宇を設けようとすると、女官が出現し我が所有する霊地である事から固く拒みました。すると円仁は十年で良いからと低姿勢で懇願し、どうにか証文を渡し岩蔵寺を創建する事が出来ました。
 十年後、女官は約束通り霊地を返して欲しいと訪ねてくると、円仁は証文には十年とは書いないと土地を返すのを固く拒否。女官が改めて証文を読み返してみると十の上に点が打ってあり、円仁はこれは千年の約定であると声高に答えました。
 すると女官は、あなた様は尊い仏に仕え高僧の呼び声高いお方なのに、人の道理に外れた事を平気でするとは何事だ、このような行為は仏が許しても、深山権現の化身である私(女官)は許す事は出来ません。と大きな声を上げると、大蛇に変化し円仁に襲い掛かりました。
 円仁も法力で対抗し戦いは二夜三日続き、遂に大蛇が力尽きました。円仁は大蛇を大石に封印、その上に不動尊を建立し供養したと伝えられています。伝説の真偽は判りませんが、元々地元神として信仰の中心だった深山権現が仏教の普及により追いやられた事が伝説の題材になったかも知れません。
 岩蔵寺境内の前には現在も山門ではなく鳥居があるなど神仏混合の形態が今も留め、石段も苔むし当時の雰囲気を感じる事が出来ます。本堂は三間四面の宝形造りで一間の向拝を持つ素朴な建物ですが、山深く佇む様は郷愁を誘います。
 建物内部には本尊の薬師如来を中心として両脇に日光菩薩、月光菩薩が安置され、運慶が彫り込んだとされる木造十二神将、狩野法眼(鎌倉時代)が描いたとされる絵馬などが納められています。宗派:天台宗。本尊:薬師如来。』
 
 慈覚大師もひどいことをするという逸話だが、当時の奥州に仏教を布教する事業は一筋縄ではいかず、地元神を祭る人々との軋轢も多かったのだろう。この地に祭られた深山権現とはどんな「産土の神」だったのかな。

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:445人

コメント

まだコメントはありません
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。

ルートを登録する

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら