【秩父】三峯細氷柱(仮)アイスクライミング


- GPS
- 08:50
- 距離
- 8.5km
- 登り
- 801m
- 下り
- 804m
コースタイム
- 山行
- 9:01
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 9:01
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
【アプローチ】 ・林道大血川線は除雪なし。しかし轍があり、ラッセルせずに済んだ。 ・林道から離れて氷柱へと向かう尾根は急で、チェーンスパイクが有用。 【氷瀑】 ・三峯細氷柱(仮)は2段の氷瀑で、1段目はVI,RS40m,落差35m程度。2段目はIV、RS20m程度。氷結状況次第ではもう少し易しくなると思われる。 ・上流にもRS20m、IV程度の氷瀑がある。 |
その他周辺情報 | ・今回の氷柱は、三峯神社付近にあり、細い氷柱であることから、三峯細氷柱(みつみねさいひょうちゅう)と仮称する。 ・この氷柱のある大血川425m左岸支流の名称は、向沢/向ノ沢/向かい谷等、表記に揺れがある。 |
写真
感想
【計画の経緯】
昨年、鏡岩の出合の氷壁に行った(https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-4018067.html
)帰り、大達原の素掘り隧道を観光しに行ったところ、荒川の対岸、大血川流域に一条の氷柱らしきものがあるのを認めた。なかなか大きそうだったので、来年行ってみたいと思い、後日位置を確認、三峯神社側から行くと楽そうであることが分かり、今回計画した。
【山行】
今年は昨年ほど冷えてないので、もしかしたら氷柱が繋がっていないかもしれないと思い、朝一で大達原へ確認しに行く。すると、細そうだが今回も繋がっていそうで、良かった。長い登り坂を三峯神社へ向かう。
林道大血川線のゲートは閉まっているので、その前の広い箇所に駐車。林道には轍があるので、それを辿っていくが、トンネルまでがそれなりに長い。トンネルを抜けると急に積雪が増え、林道の山側にはちょっとした氷瀑もいくつかあり、期待が持てる。
チェーンスパイクをつけて目をつけていた尾根から下っていくと、想像以上にほっそい氷柱が、やはりそこにはあった。細いし滴りもあるが、登れなくはなさそうということで、tamoshimaリード。しかし、下部のハングを越えてアックステンションで一息つこうとしたところで、氷が崩壊しフォール。少し腰を打った。だいぶ気力が削がれたので、mt_maruにリード交代。mt_maruは時間を掛けながらも順調に登っていったが、最後のハング越えの手前で、残スクリュー数に不安があり、ピッチを切る。1p目をフォローすると、想像以上に2つ目のハングの乗越が悪く、mt_maruのリード力の強さを感じた。
2p目はtamoshimaリード。3つ目のハングのつららを丁寧に落としてからトラバース気味に上がり、一度アックステンションを入れてから、1段目を無事登り切った。2段目は易しそうなのでそのまま繋げ、快適な氷を登って落ち口まで。mt_maruも問題なくフォロー。
前方には、大きくはないがもう1つ氷瀑があるので、これも登ることにする。適当にゴーロを進んで氷瀑の前まで来ると、滴りが多いが傾斜は強くなく、登ってみても実際易しかった。
これと細氷柱上段を懸垂下降し、メインの下段にだけTRをセット。だいぶ穴が空いて登りやすくなった一方で、滴りが増えて雨のようになってきた氷柱を、mt_maru、tamoshimaの順にTRで登り、アイスクライミングは終了。
林道への登り返しは意外に長く、気温が高いのもあり暑くなった。あとは只管林道を歩いて車まで。
【感想】
昨年発見してから気になっていた氷柱だったが、想像以上に登り応えがあり、アプローチもさほど遠くなく、他人にもお薦めできるもので、良い開拓ができて非常に満足した。ちょっと自分の登攀が不甲斐なかったは残念だが、これが実力ということだろう。
まだまだ近場にも立派な氷瀑が未開のまま残っているものである。今後も探索を続けていきたい。
感動する氷だった。
1月の半ばにtamoshimaさんから声を掛けてもらい、どうやら秩父の山ん中に氷柱が見えたという。当日、国道付近に車を停め遠望した印象は、
「遠っッ!……小っさッ…!」
もし自分が同じ景色に立ったとしても絶対にコイツには気付かないだろうという、細い細〜い糸切れのような線だった。(今になって考えるとあんな遠くから見えた時点で十分デカい)
半信半疑で探しに行ったそれは、近くで見るとちょっと立派すぎるシロモノで、細すぎるくらいの最細部から10m弱は明らかに薄く被り、中間テラスから上もダメ押しの5m程ハングになっていた。
結局、情けなくも途中でピッチを切ってしまったが、とにかく二人の力を結集して登った滝だった。
1ヶ月前の自分だったらとても登りきれない(どころか怖くて取り付けない)難易度だったと思う。あのビジュアル、そしてギリギリ登れるかどうかという難しさを持って、僕らの前に現れてくれた氷柱に、なんか奇跡的なものを感じた。
それにしても、こんな氷を見つけてくるtamoshimaの開拓眼はやっぱハンパない…!
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