矢筈岳、田尻城趾(鷲の川から往復)【日高川町、和歌山県】
- GPS
- 03:41
- 距離
- 10.0km
- 登り
- 894m
- 下り
- 873m
コースタイム
- 山行
- 3:34
- 休憩
- 0:07
- 合計
- 3:41
音戸台橋 1111 ― 林道田尻谷線分岐点 1119 ― 鷲の川の滝を見下ろす 1125 ― 登山口 1149 ― ベンチ 1202 ― ケルン(木段終わり) 1215 ― ロープ箇所 1248 ― 矢筈岳 1250/1258 ― 田尻城趾 1310/1323 ― 矢筈岳 1336 ― ケルン 1408 ― ベンチ 1415 ― 登山口 1422 ― 駐車地 1429 ― 鷲の川の滝 1442 ― 管理事務所奥の登山道入口 1446 ― 林道田尻谷線分岐点 1449 ― 音戸台橋 1452
●行動時間
03:41
天候 | 晴れ、強風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
(和歌山=鷲の川の音戸台橋) 音戸台橋―鷲の川の滝―登山口―矢筈岳―田尻城趾―矢筈岳―登山口―鷲の川の滝―音戸台橋 (鷲の川の音戸台橋=和歌山) ●登山口へのアクセス ○鷲の川、鷲の川の滝入口 ・御坊湯浅道路「川辺インター」あるいは「広川南インター」から県道26号を目指し、同県道を東へ。旧中津村中心部を過ぎたら、「かまきりトンネル」へと左折。同トンネルを抜けたところを右折日高川右岸のきれいな道を進み、左岸へと渡るところにあるのが「小釜本橋」。橋を渡って右すぐに県道196号入口があるのでそちらへと左折。狭隘路を道なりに進むとやがて「鷲の川管理事務所」が現れる。そこが滝を経て矢筈岳へと至る登山口 ・その手前にも何度か駐車余地が現れる。今回は音戸台橋の手前の余地に駐めた ・管理事務所に駐めた場合は滝を経由して矢筈岳登山口への林道へと出ることができる。今回のように手前に駐めた場合には、管理事務所手前にある林道起点から林道を上がっていくこともできる ・クルマは矢筈岳登山口へと続く林道の途中までは入ることができるので、そこに駐車することも可能 ・県道196号も登山口への林道も途中には車幅程度しかない狭隘部のある道なので、十分に注意されたい (いずれの記述も2023.2現在) |
コース状況/ 危険箇所等 |
○矢筈岳登山道への林道〜登山口 ・林道だが、途中の駐車地まではコンクリート舗装されている。道幅は1車分。すれ違いは不可 ・奥も未舗装ながらクルマは通っていたものと思われる。しかし、落石や土砂流入箇所があって駐車地より奥へは車は入れない ・未舗装路を10分ばかり歩くと登山口。左手に川を渡る木橋があるので、それを進む ○登山口〜矢筈岳〜田尻城趾 ・標高600m付近までは木段が整備されている。ただし休みなく登る道 ・それ以降は木の根混じりの尾根道を登る。山頂付近は痩せ尾根、岩尾根 ・矢筈岳から田尻城趾までは約15分。土の尾根道だが、単純下りではなく、途中には小ピーク越えもある ・城跡には田尻城の説明書きもある (いずれの記述も2023.2現在) |
その他周辺情報 | ●買う、食べる ・中津には道の駅がある。食事処も併設されており、丼物やうどんもある ・コンビニエンスストアは県道26号を御坊に向けて遡った日高川町(川辺)まで戻らないとない ●日帰り温泉 ・県道26号の道中には川辺温泉、また中津には中津温泉、更に奥には美山温泉がある (いずれの記述も2023.2現在) |
写真
感想
日高川の奥、旧中津村の矢筈岳へ。
道路のよい和歌山県だが、日高町田尻から鷲の川を遡る県道196号はワイルドな道。舗装路ながら1車分の車幅しかないところも多々。奥へと続くことは分かっているものの、音戸台橋の手前に駐車車両があるのを見て、そこに駐めて歩くことにした。
鷲の川を遡る。岩がゴロゴロした川筋はもっと奥山に来ているように感じる。道の様相といい川といい山の迫る様といい奥座敷のような風情だが、長い長い日高川にとっては中流域の入口に過ぎない。
ほどなく矢筈岳登山道と書かれた林道が左へと分かれていく。そちらへと進む。この道は林道田尻谷線とのこと。登山口まではこの道を行く。途中で右下方に鷲の川の滝が見える。そちらを経由する道もあるはずだったが、残念なことをした。
徐々に道の整備は悪くなり、落石や土砂流入も放置された状態に。さらに山が迫ってきたら木橋が現れ、登山口。
登山口からはいきなり山に取り付き一気に登る。木段が整備されており、登りの助けにはなるのだが、木段は休みなく続く。ベンチのように組んだものが現れるが、朽ちかけており、座る気にはならない。さらに進むと木段が終わる。ちょうどケルンが終わりの目印のようだ。
その辺りからは尾根の登りとなる。引き続き休みない登りが続き、標高650m位でようやくちょっとなだらかな一帯に出る。細い尾根筋で休憩するご夫婦に遭遇。山頂を過ぎ田尻城趾で折り返してきたとのこと。山頂部は風が強すぎて寒かったからここまで引き返したとのこと。
その方々の話を聞いて、コースを考え直すことにした。田尻城趾を過ぎ、小谷峠へと下ると、そこから林道や県道を延々8km以上歩かなければならない。それならば城趾で折り返すという手があった。同じ道の往復は好みではないものの、車道歩きが長いのよりはいいかもしれない。
緩やかな一帯を過ぎると、急登が続く。山頂部が近づくと痩せ尾根や痩せた岩尾根が連なる。山頂部はいくつかのピークで構成されているようで、上り下りも続く。何度目かの登りの後、ふと見ると山頂であった。それほど突然に現れた。
山頂はほんのちょっとの眺望があり、西南西の側を見ると海まで見渡すことができる。対面にあたる東北東を見ると清冷山がどっしりと構えている。
先の方々が言われていたとおり、山頂部は強風だ。手がかじかむほど。早々に退散し、田尻城趾へと進む。急激な土の下りを進み、小ピークを越えていくと、人工的な石積みが現れる。その上部に行くと、小さな平坦地となっており、「田尻城趾」の説明書きが目に入った。
その平坦地は「主郭」の痕跡のようだ。中津村時代にはもっと大切にされていたのかもしれないが、今やその主郭の跡にも灌木が生い茂っている。そのうちに説明書きすら埋もれてしまうのかもしれない。
お昼を食べて引き返す。先ほど見た石積みの先には空堀跡もあることが分かった。こんな山奥に城を構えていたことに驚く。
城址から山頂を越えて登山口へと下降。
同じ道を戻ったおかげで鷲の川の滝にも立ち寄ることができた。滝から管理事務所までは遊歩道のように整備されていた。滝見で訪れる人もあるのかもしれないが、ここまでの県道が狭隘では、“誰もが手軽に”とは言いがたい。
帰りには、トンネルから田尻集落までに使った県道25号ではなく右岸の道を使った。県道196号と同様に狭隘な県道25号とは異なり、田尻からトンネルまで快適に走行することができた。
和歌山県の山は奥深い。改めて思った。
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