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Yamareco

記録ID: 5221849
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
東海

三周ヶ岳・高丸

2023年02月25日(土) [日帰り]
 - 拍手
GPS
--:--
距離
15.4km
登り
1,178m
下り
1,176m

コースタイム

日帰り
山行
11:45
休憩
1:30
合計
13:15
6:45
405
スタート地点
13:30
14:00
40
14:40
15:40
260
Co.1130
20:00
ゴール地点
2:00起床➡3:30出発➡羽島4:30➡6:15三周ヶ岳・駐車場6:45
 ➡7:20バイクランド7:50➡神丘ダム8:20取付き➡13:30高丸14:00
  ➡19:20バイクランド20:00着
天候 曇り後、晴れ(終始暴風)
過去天気図(気象庁) 2023年02月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
Co.750付近から尾根へ。
眺めが良いので一休憩。
2023年02月25日 09:55撮影 by  SO-01J, Sony
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2/25 9:55
Co.750付近から尾根へ。
眺めが良いので一休憩。
綺麗なブナの回廊を歩く
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綺麗なブナの回廊を歩く
不安定な天気の中、進む
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不安定な天気の中、進む
雪庇が凄い
2023年02月25日 11:32撮影 by  SO-01J, Sony
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2/25 11:32
雪庇が凄い
烏帽子岳と優雅な稜線
2023年02月25日 12:09撮影 by  SO-01J, Sony
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2/25 12:09
烏帽子岳と優雅な稜線
高度が上がり
視界が開けてくる
2023年02月25日 11:37撮影 by  SO-01J, Sony
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2/25 11:37
高度が上がり
視界が開けてくる
斜面を風が滑り
雪煙が舞い始める。
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斜面を風が滑り
雪煙が舞い始める。
上空で風の唸る凄い音が聞こえ、
猛烈な風の直撃を受け始める。
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上空で風の唸る凄い音が聞こえ、
猛烈な風の直撃を受け始める。
高丸山頂から黒丸を望む。
荒れ狂う風で
吹き飛ばされそうになる。
雲は少しずつとれてくる。
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高丸山頂から黒丸を望む。
荒れ狂う風で
吹き飛ばされそうになる。
雲は少しずつとれてくる。
山頂から下山すると
風が穏やかになってきた。
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山頂から下山すると
風が穏やかになってきた。
晴れた奥美濃を楽しむ
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晴れた奥美濃を楽しむ
穏やかに下山する。
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穏やかに下山する。
日が傾き始めた美しい稜線。
2023年02月25日 16:18撮影 by  SO-01J, Sony
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2/25 16:18
日が傾き始めた美しい稜線。
さらば三周ヶ岳・高丸
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さらば三周ヶ岳・高丸
ブナの回廊に戻る
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ブナの回廊に戻る

感想

高丸直下の急斜面。
荒れ狂った風で吹き飛ばされそうになる。
所々クラストもしていて
キックステップでは僅かな足場しかできない。

アイゼンに切り替えたいが、
ワカンのバンドは凍りついて外れない。
斜度も強くて装備が落ちていきそうだった。
このまま進んだ方がまだ良さそうだった。

斜面を思い切り蹴りこんでステップを作っていく。
集中しすぎて
雪庇に近づいてしまわないよう、
たまに見上げて稜線に寄り過ぎていないか確認した。

雲は凄い勢いで流れ、上空で唸っていた。
振り返ると青空が急速に広がり始め
雪煙の向こうに
これまで歩いてきた稜線と奥美濃の山々が見えた。

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秋に行った三周ヶ岳。
大展望が広がると言うことだったが
この時はガスで何も見えなかった。
冬の奥美濃は奥深い。
三周ヶ岳も冬に行ってみようとその時思った。

ヤマレコで記録を探してみると
新年に行かれた方の記録が見つかった。
今回はそれを参考にさせて頂き、計画した。

登山予定日は完全な冬型の気圧配置だった。
等圧線の間隔も狭く、
事前からかなりの強風となると予想した。
実際、朝起きてみると、
その予想を超えるほどの風が唸っていた。
中止も一度考えたが、
装備を変更して出発することにした。

6:15に5台程度駐車できるところに到着。
うんせうんせ準備して6:45出発。
空は相変わらず雲が凄い勢いで流れていたが
時折、青空が顔を出していた。
晴れてくれるといいが。

取り付きからCo850メートル程度までは
トレースがあったのでそれを頼りにさせて頂いた。
先行者はそこで撤退したようで
そこからは自分達でラッセルしてルートを作っていった。

奥美濃はブナの回廊が美しい。
三周ヶ岳の尾根もそれに違わず凄く綺麗だった。
トレースの無い白い尾根に
自分の足跡を付けていくのは凄く気持ち良かった。

尾根は所々細くなったり、
雪庇があったりして、
慎重に高度を稼いでいった。
開けたところまで出ると
烏帽子岳とそれから派生する優美な尾根が現れた。
パンと紅茶で一休憩して、しばしその風景を楽しんだ。

烏帽子岳へ向かう分岐点を過ぎると
ブナ林は疎らになり視界が開けてきた。
上空で風の唸る凄い音が聞こえ、
猛烈な風の直撃を受け始めた。
北方面はまだ黒い空に覆われていたが
これから向かう高丸と更に奥に夜叉が壁が見えた。
三周ヶ岳・黒丸はその奥だ。
まだまだありそうだった。

高丸直下の急斜面に入ると
荒れ狂った風で吹き飛ばされそうになった。
所々クラストもしていて
キックステップでは僅かな足場しかできなかった。

アイゼンに切り替えたかったが、
ワカンのバンドは凍りついて外れない。
斜度も強くて装備が落ちていきそうだった。
このまま進んだ方がまだ良さそうだった。

斜面を思い切り蹴りこんでステップを作っていく。
登りに集中しすぎると
雪庇に近づいてしまう可能性があった。
たまに見上げて稜線に寄り過ぎていないか確認した。

雲は凄い勢いで流れ、まだ上空で唸っていた。
振り返ると南側は青空が急速に広がり始め
雪煙の向こうに
これまで歩いてきた稜線と奥美濃の山々が見えた。

13時30分 高丸山頂に到着。
暴風はまだ収まらない。
三周ヶ岳・黒丸が目の前に見えたが
黒い雲を纏って条件は更に厳しそうだった。
向かえば黒丸には15時30分くらいになる。
下山中に完全に真っ暗になるなと思った。

このまま黒丸へ向かうか迷ったが、
この高丸でも十分と判断し、ここで撤退することにした。
まだまだ猛烈な風は吹き荒れ、
厳冬期北アルプス用の装備を全て着込んでもまだ寒かった。
日本海に近いこの場所は
西高東低の冬型気圧配置になると
ここまで凄まじくなるものか。

高度を下げていくと風も少しずつ収まっていった。
展望の良いところで一息つくことにする。
暖かいカップラーメンを食べながら
安心した気持ちで眺める尾根は穏やかで綺麗だった。

暫くすると太陽は西に沈み初め
高丸はアーベントロートでピンク色に染まっていった。
尾根は茜色に染まりはじめ、
ブナと自分の影を映していた。

暗くなったのでヘッドライトを取り出した。
星空が広がり始めたころ、林道に出た。
いつも通り、星空を眺めながら歩いて帰った。
なかなか大変だったけど、いい山行だったな。

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【装備】
 ザック(マルンテンハードウェア/スクランブラ-35L)
 登山靴(スカルパ/ファントム6000)、ストック、ワカン、
 アックス(ペツル/サミテック)、アイゼン(ペツル/サルケン)、
 グローブ(BD;ソロイスト(サイズS))ゴーグル(使用せず)、
 厚手靴下、厚手下着(上;ファイントラック)
 厚手下着(下;ノースフェイス/エクスペディションホットトラウザーズ )
 モンキーマンベスト(マウンテンハードウェア;使用せず)、
 カイヤナイトフーディ-(アークテリクス)、
 プロトンフーディー(アークテリクス)、ダウン(パタゴニア;使用せず)
 ガルヴァナイズドジャケット(パタゴニア)、
 スノーストームパンツ(マウンテンハードウェア)
 ヘッドランプ、単4電池×3/充電池×2、火器、ガスカートリッジ(小)
 地図、コンパス、リップ、修繕用紐、ライター、ナイフ、テーピング
 予備メガネ、予備グローブ(BD/ソロイストフィガー(サイズS))
 帽子(※)、バラクーバ(※)オーバーミトン※
 ※使用したが使い勝手が悪かった。

【食料/飲料水】
 チョコクロワッサン(160kcal)×3、ハムチーズサンド(160kcal)×2
 チーズカマボコ×2、カップヌードル大(450kcal)×1
 アンパン(90kcal×5;摂取せず)
 ホット紅茶600ml、カップヌードル用水600ml
 カフェラテ600ml(摂取せず)、お茶600ml(摂取せず)

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