杓子岳 杓子尾根
- GPS
- 30:43
- 距離
- 18.5km
- 登り
- 1,525m
- 下り
- 1,510m
コースタイム
- 山行
- 11:29
- 休憩
- 0:16
- 合計
- 11:45
- 山行
- 4:37
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 4:37
天候 | 2023/3/4(土)晴れ 2023/3/5(日)晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
その他周辺情報 | ●倉下の湯(600円) https://www.kurashitanoyu.com/ ●大黒食堂(ソースカツ丼:900円、ササミチーズ巻き定食:1000円) https://tabelog.com/nagano/A2005/A200503/20005389/ |
写真
感想
当初4名の予定だったが、2名での山行に。
白馬岳主稜を希望されていたのだが、メンバー的に難しいだろうと杓子岳に変更。
パーティーの士気を下げてしまったようで申し訳なかったと反省。
雪の杓子岳は双子尾根しか行ったことが無く、杓子尾根は初めて。
白馬主稜全景を大雪渓対岸から眺めたり、後立山の山々の稜線を一望出来たり、
なかなか良いルートだと思う。
稜上に幕営できる箇所が少ないので、ルートやPHの戦略を選ぶところも面白い。
今回は、幕営しようとした時刻に爆風に合い、結果翌日PHせずに下山することになったが、人の入っていない雪山をルートを選んで登るのは楽しかった。
いつかは厳冬期の白馬岳主稜に!の前哨戦で雪稜経験を積むために隣の杓子岳へ杓子尾根で。師匠のyachimayuさんと(当初メンバー2名参加できず、結果2人で)。
好天の下、無人、実質ノートレース(数日前と思われるスキーとボードの滑走跡2本のみ)の静かな雪稜歩きを楽しめました。
おびなたの湯から白馬尻まで緩い雪道を5時間スノーハイク。そしていよいよ白馬尻辺りから杓子尾根に取り付く。ここからは右側にずっと白馬岳山頂とそこに続く主稜を眺めながらの幸せの稜線歩き。
だけど、そこから上はずっと膝丈のラッセル。斜度のあるところは膝上まで沈み、踏ん張れず、全然進めない。雪がまったくしまってない。
雪崩ネットワーク情報だと融解凍結クラストの上に新雪が積もってるとのことだったが、少なくとも表層50-60cmは層を形成しておらず、まったくしまってなくて、ズブズブと沈む。場所によってこんなに違うのか。
そんな雪の斜面と格闘しながらテント泊予定地だったジャンクションピークにはとても届かず、代替地として地形図で当たりをつけてた2,320m地点に着くといきなりの暴風。それまで風は穏やかだったのに。。さすがに稜線上ではテントは張れず、2,270m地点まで下降してまあまあの斜面を整地して幕営。
しかし、このわずか50mの下降にまさかの苦戦。さらさら雪の楽勝下山かと思いきや、膝上まで沈み込み下山なのになかなか前に進めない。これが結果、登頂を諦める判断に繋がる。
翌日夜半からピーク目指しても登るのも厳しいし、下山もかなり時間かかるなと。残念だけど、とてもPHした後に下山できるとは思えず。。
この時点で敗退決定。。
翌朝起きると予報どおり快晴。こんなにいい天気なのにPHせずに下山するだけなのかと思うけど、下山し始めるとズブズブ沈み、やっぱりこの積雪状況だとPHは無理だなと思い知らされる。
だけど、下山は快適。気持ち良い。下山でこんなに楽しめるルートもなかなかない。とにかく景色がサイコーだし、下りであればこの雪質も気持ち良い。
登りはあれだけ時間がかかったのに、降りはあっという間。楽しいところがもう終わってしまうと思いながらも、気持ちよくてずんずん進んでしまう。
白馬尻付近まで降りてくると真新しい雪崩跡が。スキーカットによって発生したと思われる雪崩。
昨日登る時に雪崩リスクを考慮して慎重に登坂ルートを選んだけど、まさに雪崩リスクが高いと判断して回避したところが雪崩れてた。比較的傾斜は緩めの場所だったけど。スキーヤーは大丈夫だったかな?
普段は好きじゃないピストンだったけど、登る前に積雪状況と地形を見て選んだルートを、下山した後に改めて確認することで、ルート選択が正しかったのかなど、いろいろよくわかりとても勉強になりました。
今回は登りと降りで別のルートをとったけど、下から見ればやはり登ったルートが正解というかそれ以外に選択できなかったし、降りのルートは登って積雪状況を確認できたからこそ選べたルートなんだと実感できました。
今回の山行はPHはできなかったものの、雪稜登りの醍醐味を感じられたし、静けさ、絶景とまさに雪山の素晴らしさを満喫できたし、もう一度来たいと思える素晴らしいルートでした。次はやっぱりPHしたい。
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