紅葉に染まる谷川岳(西黒尾根〜一ノ倉岳〜天神尾根〜田尻尾根)


- GPS
- --:--
- 距離
- 13.1km
- 登り
- 1,638m
- 下り
- 1,617m
コースタイム
天候 | 台風一過〜雨〜晴れ曇り〜ガスガス〜晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
谷川岳ロープウェイ駐車場。(夜間入場可)¥500。 |
写真
感想
台風一過ということで、天候が安定するものと思い込み、初の谷川トライを敢行いたしました。
先日大清水から燧ガ岳日帰りピストンが(なんとか)できたので、ルートタイムを考えて谷川岳を西黒尾根から、行けたら茂倉岳まで、帰りもできたら田尻尾根で。
まあ、登りは何とかなりそうなので、その時の残りの体力ゲージと精神ゲージを見て考えようと行ってみました。
仕事終えて直行で関越に乗り込み、赤城高原SAで夕食&仮眠。
当初の予定ではAM3~4時くらいには山に入って、稜線上がる頃にご来光、だったのですが、AM2時頃谷川岳に向かう道中、雨が降り出し!
それが山道を上がるにつれ強くなるという非常事態。
初めての谷川岳で、夜間行で雨で蛇紋岩、ムリだー!
と、あっさり諦め谷川ロープウェイ駐車場で仮眠2ndラウンド(笑)。
駐車場1階が地下のようになっているので、雨の様子がわからなかったのですが、5時頃に他のハイカーさんが準備を始めたので、慌てて準備を始める我輩。
登山者カードを提出し、いざ入山!
空が明るくなってからの樹林帯はとても清々しく、高純度の酸素を末端の細胞まで送り込める感じで大好きです。
いつもはうっかり忘れてしまう登山道の写真を今回は意識してたくさん撮りました。
しかし今回、三大急登を名乗る西黒尾根に挑むので、いつも持参する三脚を諦めまして、結果想像以上の『手ぶれ写真』を量産する羽目になってしまいました。
どれだけ三脚頼みで、撮影技術が無いのかが浮き彫りになった次第であります。
登山道最初は傾斜のある樹林帯。
身体慣らしのためにも始めはゆっくり歩きます。
台風による荒れもさほど無く、やわらかな落ち葉を踏みしめながらの心地良いルートです。
しかし、風が吹くたび昨晩の雨を蓄えた樹葉から大粒の水滴がバラバラと降り注ぎます。結構な大雨感でした。
そしてこの時は全然気づいていなかったんだ、カメラのレンズが濡れてしまっていることに・・・・・・。
1時間ちょっと歩いたところで稜線に出て、天神平方面への視界が開けます。
この時は雲の隙間から陽が差し込んで来たりして、谷川岳に虹がかかって見えたり最高のシチュエーションでした。(樹が邪魔で良い写真は撮れず・・・)
この辺りからゴツゴツ&雨上がりツルツルの岩場登りが続きます。
三大急登という名に覚悟をしていたためか、思っていたほど過酷ではなく、色んなバリエーションの岩場、鎖場を楽しみながら乗り越えるうちにグングン高度が上がって参ります。
登山1年目に何を血迷ったのか両神山の七滝沢に迷い込んだ時の方が、体感的には過酷を極めた気が・・・・。おぉ・・、思い出すのもトラウマ(苦)。
高度が上がるにつれ雲が増え、いよいよ小雨がパラつき出します。
山頂付近は全く見えず、そのうち視界も悪くなり、風の音しか聴こえない幻想的な岩稜尾根をテクテク歩き続けます。
こういう雰囲気も結構大好き。
ルートガイドはしっかり付いているし、尾根伝いに歩いてルートロストすることは無いと思われます。
三時間くらいでトマの耳に到着!
全方面視界ゼロ!!
ひゃっほぉ〜ぅ!!
日頃の行い悪いのかなぁ??
オキの耳到着!!
安心の全方面視界ゼロ!!
何の嫌がらせですか??
思っていたより順調に来れ、体力的にもまだ大丈夫そうだし、ここ吹きっさらしで寒いし、先へ進むことに。
相も変わらず全方面視界不良のまま尾根を進んで行くと、『ノゾキ』と書かれた標がござるじゃありませんか。
どれどれ、と覗いてみると・・・・、
真っ白やー!!!!
なんも見えん!!!
恐怖も感じぬ!!!
ナンダコレ??
人にも会わないし、視界も無いし、ちょっと疲れてきたし、テンション下がってきたし、戻ろうかな、と思い始めたところでGOD谷川覚醒ですよ!
風で雲が流れて、一気に開かれる視界、飛び込んでくる馬蹄の稜線。
力強い岩稜斜面と紅葉のコラボ!
頑張ってここまで来て良かったー!
谷川さま最高でございまする。
我輩の太ももがまだまだ余裕で、かつ足元が泥濘じゃなければ跪いて崇め奉るところだったぜ!
一ノ倉岳に着いた頃が一番の晴れ間で、最高の景観を独り占めさせていただいて申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。
せめて綺麗な写真をと撮りまくったのですが、レンズに水滴だわブレまくってるわで、本当に使えない我輩。
相変わらず雲は湧き続けるし、疲れてきたし、何よりも誰一人姿を見せないということに一抹の不安を感じ、茂倉岳は諦め天神尾根に向かって戻り始めました。
オキの耳に戻ると10人ほどの方がおられ、ようやく人界に帰って来れたのだと安堵しました。
トマの耳に着くとそこはサークルの打ち上げでもしているのかと思うほどの人!
その後も我輩のスカウターが計測不能になるほどのハイカーさんがやって参り、挨拶を交わすのさえ億劫になってくる始末。
もしかしてここは東京なんじゃ!?と思うほどたくさんの人がいらっしゃっておりました。
ロープウェイってすごいんだね!!
平日休みの身ゆえ、閑散とした山行に慣れていたため軽いカルチャーショックを受けました。
そして天神尾根を下りながら思いました。
この登り、そこそこキツそう・・・・。
初心者向けは言い過ぎなんじゃ・・・。
蛇紋岩でひたすら登り、至仏山のようである。
是非とも谷川さまへ参る方はそれなりの装備と覚悟と経験を携えて臨んでいただきたい!
田尻尾根分岐から樹林帯を下り、(こちらもふかふかの落ち葉ルート。気持ちいいです。が、粘土質の土が滑ります。)ロープウェイの下の砂利道を歩き無事下山。
下山カードを提出して任務完了でございました。
しかし長々とくだらない駄文を書き連ねてしまい申し訳ありません。
最後までお読み下さった奇特な方々にお礼とお詫びを申し上げる次第でございます。
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