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Yamareco

記録ID: 5314051
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ハイキング
九州・沖縄

タムシバの花を追って金立山

2023年03月30日(木) [日帰り]
 - 拍手
MISB その他1人
体力度
2
日帰りが可能
GPS
04:47
距離
8.0km
登り
576m
下り
582m
歩くペース
ゆっくり
1.21.3
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
4:31
休憩
0:12
合計
4:43
8:58
25
9:23
9:23
40
杣道出合い
10:03
10:05
14
10:19
10:27
9
金立神社上宮
10:36
10:37
43
金立山
11:20
11:20
59
鉄塔保線道分岐
12:19
12:20
43
徒渉
13:03
13:03
38
一般登山道復帰
13:41
13:41
0
13:41
ゴール地点
大峠から金立山山頂までの標高差は200m。普通に登れば1時間でしょう。
金立神社上宮や大門尾根道、鉄塔保線道を通ると、そこそこ歩きがいのあるルートでした。
但し鉄塔12号保線道は途中から崩落が激しく、雨天時や雨後の増水時は渡渉できないかもしれません。登り返しもきついので初心者の方や慣れない方は入山を控えた方がよいかと思います。
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2023年03月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
長崎自動車道大和I.C下車、県道51号(佐賀背振線)を北上、大峠で駐車。
コース状況/
危険箇所等
大峠から金立山ルート、金立山から大門尾根ルート共に危険個所無し。
但し今回途中から歩いた鉄塔12号保線区はバリエーションルートに付き、崩壊箇所が数カ所有り雨後や雨天時はかなり危険だと感じました。歩く場合は自己責任で。
大峠、路側帯になんとか止めるスペースがあり。
2023年03月30日 08:55撮影 by  SOG02, Sony
3/30 8:55
大峠、路側帯になんとか止めるスペースがあり。
すぐ手前に入口。
今日はタムシバを追って金立山を目指します。
2023年03月30日 08:56撮影 by  SOG02, Sony
1
3/30 8:56
すぐ手前に入口。
今日はタムシバを追って金立山を目指します。
細い尾根道が続くコース。
2023年03月30日 09:01撮影 by  SOG02, Sony
3/30 9:01
細い尾根道が続くコース。
見事なアカガシの萌芽木(ひこばえ)
2023年03月30日 09:09撮影 by  SOG02, Sony
3/30 9:09
見事なアカガシの萌芽木(ひこばえ)
tatsu_uさんのレコを参考に左のルートを選択。
2023年03月30日 09:24撮影 by  NIKON Z 5, NIKON CORPORATION
3/30 9:24
tatsu_uさんのレコを参考に左のルートを選択。
足元の看板にはこんな案内が。
木偏に者と書いてカゴ、楮は普通コウゾと読むけど・・。
この奥に和紙の里があるそうです。なるほど。
2023年03月30日 13:22撮影 by  NIKON Z 5, NIKON CORPORATION
3/30 13:22
足元の看板にはこんな案内が。
木偏に者と書いてカゴ、楮は普通コウゾと読むけど・・。
この奥に和紙の里があるそうです。なるほど。
本日最初のタムシバは逆光でハッキリせず。
2023年03月30日 09:30撮影 by  NIKON Z 5, NIKON CORPORATION
3/30 9:30
本日最初のタムシバは逆光でハッキリせず。
ハイノキ科の「クロキ」が咲いていた。
2023年03月30日 09:44撮影 by  NIKON Z 5, NIKON CORPORATION
1
3/30 9:44
ハイノキ科の「クロキ」が咲いていた。
と同時に下には見かけることの少ない同科の「クロバイ」が、
2023年03月30日 09:34撮影 by  NIKON Z 5, NIKON CORPORATION
3/30 9:34
と同時に下には見かけることの少ない同科の「クロバイ」が、
その先には元祖「ハイノキ」。
なるほどこの山はハイノキ科のオンパレード。
これが金立山北斜面に咲く「タムシバ」の謎を解く鍵か・・。
2023年03月30日 09:35撮影 by  NIKON Z 5, NIKON CORPORATION
3/30 9:35
その先には元祖「ハイノキ」。
なるほどこの山はハイノキ科のオンパレード。
これが金立山北斜面に咲く「タムシバ」の謎を解く鍵か・・。
常緑樹の森は春に落葉します。
これはモチノキ。
2023年03月30日 09:38撮影 by  NIKON Z 5, NIKON CORPORATION
1
3/30 9:38
常緑樹の森は春に落葉します。
これはモチノキ。
ギンリョウソウが頭だけ這い出し。
2023年03月30日 09:42撮影 by  NIKON Z 5, NIKON CORPORATION
2
3/30 9:42
ギンリョウソウが頭だけ這い出し。
気持ちのいい尾根道が続く。
2023年03月30日 09:45撮影 by  NIKON Z 5, NIKON CORPORATION
3/30 9:45
気持ちのいい尾根道が続く。
いつみても目を引くミヤマシキミ
2023年03月30日 09:47撮影 by  NIKON Z 5, NIKON CORPORATION
1
3/30 9:47
いつみても目を引くミヤマシキミ
タムシバの幹
2023年03月30日 09:48撮影 by  NIKON Z 5, NIKON CORPORATION
3/30 9:48
タムシバの幹
金立山は中生代 後期の花崗岩で形成された山。
山全体が花崗岩の一枚岩のようなものだ。
雲母の結晶が大きいのに驚く。
2023年03月30日 09:58撮影 by  NIKON Z 5, NIKON CORPORATION
2
3/30 9:58
金立山は中生代 後期の花崗岩で形成された山。
山全体が花崗岩の一枚岩のようなものだ。
雲母の結晶が大きいのに驚く。
やっと目前に咲くタムシバの花が。
2023年03月30日 09:59撮影 by  NIKON Z 5, NIKON CORPORATION
3/30 9:59
やっと目前に咲くタムシバの花が。
1〜2週間遅かったもよう。
2023年03月30日 10:00撮影 by  NIKON Z 5, NIKON CORPORATION
2
3/30 10:00
1〜2週間遅かったもよう。
今日の草花はスミレのみ。
ノジスミレ
2023年03月30日 10:02撮影 by  NIKON Z 5, NIKON CORPORATION
1
3/30 10:02
今日の草花はスミレのみ。
ノジスミレ
アオイスミレ
2023年03月30日 10:03撮影 by  NIKON Z 5, NIKON CORPORATION
3/30 10:03
アオイスミレ
西日本型のシハイスミレ。
2023年03月30日 10:03撮影 by  NIKON Z 5, NIKON CORPORATION
3
3/30 10:03
西日本型のシハイスミレ。
山頂広場到着。
2023年03月30日 10:04撮影 by  NIKON Z 5, NIKON CORPORATION
3/30 10:04
山頂広場到着。
上宮まで足を延ばす。
みごとな総花崗岩造りの拝殿。
2023年03月30日 10:18撮影 by  NIKON Z 5, NIKON CORPORATION
3/30 10:18
上宮まで足を延ばす。
みごとな総花崗岩造りの拝殿。
ご神体はやはり花崗岩の巨石。
2023年03月30日 10:20撮影 by  NIKON Z 5, NIKON CORPORATION
2
3/30 10:20
ご神体はやはり花崗岩の巨石。
山頂に戻った時に見かけない蕾あり。
2023年03月30日 10:34撮影 by  NIKON Z 5, NIKON CORPORATION
3/30 10:34
山頂に戻った時に見かけない蕾あり。
シイノキにそっくりの葉をした珍しいシイモチでした。
2023年03月30日 10:35撮影 by  NIKON Z 5, NIKON CORPORATION
3/30 10:35
シイノキにそっくりの葉をした珍しいシイモチでした。
ニワトコも開花中。
2023年03月30日 10:44撮影 by  NIKON Z 5, NIKON CORPORATION
1
3/30 10:44
ニワトコも開花中。
逆光の中でも少し見えたタムシバ。
2023年03月30日 10:49撮影 by  NIKON Z 5, NIKON CORPORATION
3/30 10:49
逆光の中でも少し見えたタムシバ。
きょうはツクシコバノミツバツツジが綺麗でした。
2023年03月30日 11:10撮影 by  NIKON Z 5, NIKON CORPORATION
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3/30 11:10
きょうはツクシコバノミツバツツジが綺麗でした。
森の中がそこだけ明るい。
2023年03月30日 11:15撮影 by  NIKON Z 5, NIKON CORPORATION
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3/30 11:15
森の中がそこだけ明るい。
林縁のタムシバ。
常緑樹に負けないように背伸びして咲くようだ。
2023年03月30日 11:17撮影 by  NIKON Z 5, NIKON CORPORATION
3/30 11:17
林縁のタムシバ。
常緑樹に負けないように背伸びして咲くようだ。
一般登山道を離れ、ここからバリエーションルート。
鉄塔12号保線道へ
2023年03月30日 11:20撮影 by  NIKON Z 5, NIKON CORPORATION
3/30 11:20
一般登山道を離れ、ここからバリエーションルート。
鉄塔12号保線道へ
昔の人も使った杣道かな?
2023年03月30日 11:21撮影 by  NIKON Z 5, NIKON CORPORATION
3/30 11:21
昔の人も使った杣道かな?
やはり頭上に顔を出したタムシバ。
2023年03月30日 11:23撮影 by  NIKON Z 5, NIKON CORPORATION
3/30 11:23
やはり頭上に顔を出したタムシバ。
杉の向こうにヤマザクラも。
今年は咲くのが早かった。
2023年03月30日 11:27撮影 by  NIKON Z 5, NIKON CORPORATION
3/30 11:27
杉の向こうにヤマザクラも。
今年は咲くのが早かった。
気持ちの良い尾根道。
2023年03月30日 11:49撮影 by  NIKON Z 5, NIKON CORPORATION
3/30 11:49
気持ちの良い尾根道。
鉄塔の下で思わぬ出会い。ショウロ?
(どうも違う様でした)
2023年03月30日 11:55撮影 by  NIKON Z 5, NIKON CORPORATION
1
3/30 11:55
鉄塔の下で思わぬ出会い。ショウロ?
(どうも違う様でした)
突然道が崩落し、やがて小さな沢を渡りました。
2023年03月30日 12:14撮影 by  NIKON Z 5, NIKON CORPORATION
3/30 12:14
突然道が崩落し、やがて小さな沢を渡りました。
以前には作業用の橋も掛けられていた模様。
2023年03月30日 12:19撮影 by  NIKON Z 5, NIKON CORPORATION
3/30 12:19
以前には作業用の橋も掛けられていた模様。
登り返しがきつかった!
雨水を含んでいるときは滑り落ちる危険有り。
2023年03月30日 12:25撮影 by  NIKON Z 5, NIKON CORPORATION
3/30 12:25
登り返しがきつかった!
雨水を含んでいるときは滑り落ちる危険有り。
やっと尾根道へ復帰。
2023年03月30日 12:52撮影 by  NIKON Z 5, NIKON CORPORATION
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3/30 12:52
やっと尾根道へ復帰。
最後の鉄塔を通過し登山終了。
2023年03月30日 13:26撮影 by  NIKON Z 5, NIKON CORPORATION
3/30 13:26
最後の鉄塔を通過し登山終了。
帰り道、この地域を治めていたという川久保領主「神代勝利氏」を祀る勝宿神社に。
2023年03月30日 14:00撮影 by  SOG02, Sony
3/30 14:00
帰り道、この地域を治めていたという川久保領主「神代勝利氏」を祀る勝宿神社に。
佐賀市重要文化財指定の本殿。
回り縁を支える斗供と屋根下の彫り物が素晴らしい。
2023年03月30日 14:05撮影 by  SOG02, Sony
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3/30 14:05
佐賀市重要文化財指定の本殿。
回り縁を支える斗供と屋根下の彫り物が素晴らしい。
その昔、金立山は戦国武将が駆け巡った歴史の表舞台だったのか・・・。
2023年03月30日 14:00撮影 by  SOG02, Sony
3/30 14:00
その昔、金立山は戦国武将が駆け巡った歴史の表舞台だったのか・・・。

感想

九州中央山地の標高1300mより上で見ることの多かったタムシバ(モクレン科)が、なんと標高500m付近の金立山で咲くことを知ったのは昨年の春の事でした。

葉や花弁をもむと良い香りがし、かむと甘いというタムシバ。コブシにそっくりだけど、なんとなく上品で出会うと嬉しい樹木でした。

その時に地元佐賀の「tatsu_u」さんから、さらに詳しい情報をいただきました。
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-835862.html

今年は自分の目で確かめようと出かけましたが、所用で入山日が遅れ、残念ながら花の盛りには1週間程度遅かったようです。

寄せられた情報によれば、花の咲き具合には周期が有るとの事なので、今年がどうだったかの判定は出来ませんでしたが、それでも常緑樹の上に顔を出した花を何カ所も観察することができました。

九州中央山地か中国地方まで出掛けなければ見ることのなかったこの樹を、こんなに近くで群生していることが確認でき嬉しい限りです。来年以降もしばらく追いかけてみたいと感じる山旅でした。

改めてtatsu_uさんありがとうございました。

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コメント

最近は近場で脚力が落ちないように歩いて午後には我が家の木が大きくなり過ぎ、年を考えると手に負えなくなると家内が言うので6割ぐらい伐採が進みました。ところが今度は鳥が来なくなると言うではないですか。悲しみながら伐採しています。
 さて、タムシバはなんとなく上品と言われるのに同感します。出会うと嬉しくなります。
2023/4/1 7:45
yamaumihitoさんこんばんは。コメントありがとうございました。

>我が家の木が大きくなり過ぎ・・・伐採が進みました・・・悲しみながら伐採しています。

それは大変でしたね、ご同情申し上げます。(笑)
それにしても一日では終わらない伐採?、なんて広い庭をお持ちなんでしょうか。
私も今冬、すべての庭木の切り戻しを行いましたが、半日で終わりました。

春を告げるモクレン科の花はどれもきれいで咲くと嬉しい花ですが、高い山中で出会うタムシバは格別です。
2023/4/1 22:10
プロフィール画像
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