福寿草咲き乱れる霊仙山 〜旧友と追憶の山を歩く〜


- GPS
- 07:00
- 距離
- 11.0km
- 登り
- 858m
- 下り
- 851m
コースタイム
- 山行
- 6:08
- 休憩
- 0:58
- 合計
- 7:06
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
霊仙山は、カルスト地形の雄大で、伸びやかな山頂域か特徴で、四位には伊吹山・御池岳などのどっしりとした山々に、湖国近江の琵琶湖と実に魅力的な景観に満ち溢れた山だ。
今日は、大の霊仙山好きを自称する高校山岳部の同窓(といっても半世紀以上前の話)の山友と思い出の山々を語りながら、福寿草咲き乱れる山をゆったりとめぐろうという計画である。
彼は高校時代に既に霊仙山に登っているが、鈴鹿最北の魅惑的な山名が気になりながら、私が登ったのは50代の初め、たまたま時間のできたお盆休みの1日だった。醒ケ井からピストンしたが、ひたすら暑かった印象が強烈だ。
彼は数年前、柏原駅から霊仙山に登った帰路、経塚山避難小屋から少し下がった草原で鹿の大群か疾走するところに遭遇したという。その動画を私も見たが、そのスペクタクルな景観には度肝を抜かれてしまった。確かに鹿の増殖は、霊仙山の景観も変えてしまった。私の山アルバムに残された写真では、お虎ヶ池は背丈のある笹で見えにくいぐらいであった。
さて、今畑登山口からのコースは、車利用が不可欠。平日なのに、朝8時着では安全に駐車できるギリギリの時間だった。車がない彼は、柏原コースは歩けても、今畑から登るのは初めてである。それ故、ど初発の廃村景観に興味深々、こうなると「どうぞごゆっくり」と決め込む以外はないのである。
今畑集落跡の福寿草群落は、散り果てて後の祭り状態だったので、近江展望台からの稜線歩きになると福寿草が気になってしょうがない。ところが、あにはからんや、これまでに見たこともない群落に大興奮。最初の頃は、あちこちかけまわったが、さすがに切りがないとドリーネの池のほとりで、福寿草に囲まれておにぎりを頬張る。
霊仙山山名柱のある山頂は、さすがに四方絶景である。朝早く山頂から回ってきた同好の士が語った御嶽山、北アルプスは、残念ながら午後の光の中でもはや見えないのであった。
お虎ヶ池の辺りからはあちこちの斜面で静かに草を食む鹿の群れが、厳しい冬を乗り越えた安堵感を漂わせるように憩っていた。
そこで、大きな疑問が湧いてきた。景観まで変える鹿の食害。「福寿草は大丈夫なのだろうか?」。
調べてみると、どうやら直接食べられることはなさそうだ。ただ、夏でも一定の湿度を持った環境が必要なようである。
今季も、藤原岳、入道ヶ岳、霊仙山と福寿草を楽しんだが、これをもって終結である。
少なくとも人間は福寿草に害を与えることなく、福寿草はさまざまな自然の試練に耐えて、来年も楽しませて欲しいものだ。
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