白谷雲水峡〜楠川分岐〜荒川登山口(縄文杉なし)
- GPS
- 04:52
- 距離
- 11.5km
- 登り
- 793m
- 下り
- 801m
コースタイム
天候 | 曇り時々晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
船
|
コース状況/ 危険箇所等 |
(白谷雲水峡入口〜辻峠) その昔,屋久杉の搬出路として使われていたこともあり,歩きやすい石畳道です 。渡渉箇所が数ヶ所ありますので雨天時の増水には注意が必要です。途中休憩ポイントは多くあります。辻峠手前の白谷小屋にはトイレと水場があります。 白谷小屋は宿泊可能ですが,小屋内にトイレがあるため臭いが気になりました。 辻峠はスペースも広く昼食場所にちょうど良いでしょうが,トイレはありません。 (辻峠〜太鼓岩往復) 辻峠から太鼓岩へは往復でルートが異なります。それぞれ一方通行。それまでの道に比べると登り下りが少し急になります。太鼓岩は露岩なので見晴らしは抜群です。柵などはありませんので転落には注意が必要です。落ちたらアウトでしょう。ちなみに太鼓岩上での昼食はご遠慮下さいとのこと。 (辻峠〜楠川分岐) 辻峠から楠川分岐方向へ少し進むと岩屋があります。白谷雲水峡からの登山者は辻峠で折り返す人が多いので,辻峠から楠川分岐までは静かな山歩きができます。この日すれ違ったのは5人くらい。特に危険箇所も感じませんでした。 (楠川分岐〜荒川登山口) トイレは分岐から上流(縄文杉)方向に歩いて3分くらいの距離にあります。楠川分岐からはトロッコ道を下ります。小杉谷休憩所には水場あり。すぐそばの学校跡地(校庭)には携帯トイレブースがあります。小杉谷集落跡地を曲がるとすぐに大きな橋を渡ります。高さがあるのでスリル満点です。その後は欄干のない橋が3〜4カ所出てきます。今回のルートで一番気を遣ったのはこの欄干のない橋でした。強風時は落ちないように慎重に。 |
その他周辺情報 | 白谷雲水峡では入場時に協力金300円が必要。 荒川登山口では一口500円の募金活動を行っていて,協力すると屋久杉で作った箸置きを一つもらえました。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ズボン
靴下
グローブ
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
昼ご飯
行動食
飲料
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
携帯
時計
タオル
カメラ
|
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備考 | このルートだと水場は割とあります。ガイドブック等を参照下さい |
感想
鹿児島県在住ですが,屋久島は初めてです。
今回は下見山行です。子供達を連れて小杉谷集落跡地で自然環境教育を行う予定があるため,ペース配分や休憩所・トイレ,危険箇所の確認を行うことが目的です。よって登山ペースはのんびりです。危険箇所という意味ではトロッコ道の欄干無しの橋が心配要素ですが,幼い子供でなければ大丈夫でしょう。
目的地は小杉谷集落跡地ですが,白谷雲水峡から入山し太鼓岩を経由して小杉谷集落跡地というルートのため,宮之浦着の高速船→白谷雲水峡→荒川登山口→安房泊→安房発の高速船という行程でした。時間があれば山中泊で縄文杉コースも考えたのですが・・・。
さて,事前のインターネット情報では,(帰りの)荒川登山口からの登山バスは前日までにチケットを購入しておくように記されています。当日入りした私は前日までに購入することが出来ませんでしたので,白谷雲水峡バスの待ち時間を利用してチケットを購入するため観光協会へ。観光協会は近くのフェリーターミナル内にありました。早速窓口の女性に尋ねてみます。
私「すみません。白谷雲水峡から入って荒川登山口に下りたいのですが,今日の夕方の荒川登山バスのチケットは購入できますか?」
女性「今から登って荒川登山口のバスには間に合いません。無理です。」
私「無理ですか?(イヤそんなはずは・・・。コースタイムは何度も確認しています。)」
女性「無理ですね。縄文杉に登るにはこんな時間からでは・・・。」
私「あ,今回は縄文杉まで行かずに,楠川分岐から荒川登山口に下ります。」
女性「でもそれだと,あまり見どころが無いですよ・・・」
私「今回はそのコースの予定ですので,時間的にも大丈夫だと思っています。」
女性「そのコースで帰りのバスに間に合うかどうかは判断できませんので,自己責任でお願いします。」
私「分かりました」
ここまできてコースタイムの積算を間違えたか?と戸惑いましたが,どうやら女性のアドバイスは縄文杉コースを指していたようです。確かに縄文杉まではとても無理でしょう。的確な指摘だと思いました。命に関わる事態になる可能性もありますので,無理なものは無理ときっぱりアドバイスする姿勢は大切だと感じました。きっと縄文杉を見に行く方が多いのでしょうね。楽しみにしていた行程でしたが,いきなり見どころがないと言われて少々凹みます。
ちなみに,荒川登山バスのチケットは当日でも購入OKだそうです。前日に購入する理由は「当日に慌てないように」だそうです。実際に乗ってみると座席指定があるわけでもなく,先着順に乗車することになりますので,事前に購入したかどうかをチェックされることもありません。バスには座席(補助座席含む)分の人数しか乗れませんので(立乗は不可),乗れなかった人がいましたがその後はどうなったのでしょう。次の便まで待ったのでしょうか。さすがに最終便では乗り切れないからといって置いて行かれることは無いでしょうから,そういう場合は事前購入者数を基にバスの台数を計算する?・・・よく分かりませんが・・・。
さて話を戻して,白谷雲水峡からは緩傾斜道をゆっくりと登ります。ガイドさんを伴ったパーティが多かったですね。単独で登っている人はあまり見かけませんでした。苔むした緑一色の景色が広がります。途中,徒渉箇所がありますので,増水時は注意が必要でしょう。それ以外は危険箇所は感じませんでした。木の根が滑りやすいことくらいでしょうか。白谷小屋では給水もできますので水場に困ることはなさそうです。また,小屋には男女兼用のトイレが一つあります。避難小屋につき宿泊も可能です。
その後は息が上がることもなく辻峠へ到着。昼食にはちょうど良いスペースがありますので団体でも大丈夫でしょう。ただしトイレはありません。太鼓岩へは往復で異なるルートで登頂。景色は最高です。昼食は太鼓岩では出来ないようです。
辻峠に戻り昼食を済ませ,楠川分岐方向へ下ります。ここから一気に人気が無くなります。トロッコ道までにすれ違った人は5人位でしょうか。静かな山歩きが出来ます。ここも危険箇所は感じませんでした。
楠川分岐へ到着後,トイレを確認しに縄文杉方向へ向かいます。徒歩3分くらいでバイオトイレへ到着。場所だけ確認して再び楠川分岐へ戻り,ひたすらトロッコ道を進みます。レールの真ん中に板が敷いてありますので歩きやすいです。やがて小杉谷休憩所へ到着。水場もあります。トイレはその先の小学校跡地に携帯トイレブースがあるのみです。小杉谷集落跡地では人が生活していた痕跡を見ることができました。また,集落の歴史も記してあるのでしばらく見入っていました。
集落を発つとすぐに大きな橋を渡ります。高さがありスリル満点です。欄干がありますので恐怖心はそれほどありません。下の川には降りることができるようで何人か川辺で休憩していました。
その後も橋を越えますが,欄干の無い橋をいくつか通過します。ここが今回の山行で一番の難所でした。橋を渡りながら景色を楽しみたいのですが,横を向くとふらつきそうでまっすぐ前しか見ることができません。高さが平気な人にはなんてこと無いのでしょうが・・・。強風時は要注意です。
やがてトンネルを通過し最後の橋を渡ると荒川登山口へ到着。その後16:00発のバスに乗り込みました。
見どころは確かに少ないのかもしれませんが,白谷雲水峡と小杉谷集落だけでも十分楽しめます。日帰りでこれだけ楽しめれば十分だと感じます。
屋久島に感謝です。
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