【丹沢】小屋戸沢左俣右沢遡行(滝広場上流も遡行)
神奈川県
tamoshima
ke-shi
体力度について
- GPS
- 07:06
- 距離
- 7.8km
- 登り
- 1,028m
- 下り
- 1,051m
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| 天候 | 晴れ時々曇り |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2023年04月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
|
| コース状況／ 危険箇所等 |
・小屋戸沢については遡行図参照。なお、滝広場からの脱出はかなり悪く、参考にした2,3年前の記録よりも難しくなっていると感じられた。 ・登山道はよく整備されているが、稜線登山道は2本あるようなので注意。 ・ヤマビルは沢中では見かけず。被害なし。 |
| その他周辺情報 | 同行のサワグルイ記録 https://sawagurui.com/koyatosawa |
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装備
| 備考 | ・ラバーソールで行ったがぬめりが強いのでフェルトソールの方が良さそう ・ロープは30mで足りたがぎりぎりであった。 |
|---|
感想
【計画の経緯】
初めてサワグルイとご一緒することになり、さてどこにしようと思っていたが、土曜が生憎の雨。増水しても大丈夫そうで、登り応えがありそうな、遠くない沢ということで、小屋戸沢にした。
小屋戸沢を調べてみると、参照可能な記録は皆通称滝広場で遡行終了し尾根に上がっている。今回はその上流も解明することを目標とした。
【山行】
駐車スペースに着くと想定以上に混んでいて、軽自動車だから駐車できた狭いスペースに何とか2台ねじ込む。ここもヒルがいるようなので落ち着かないが準備。
取水堰から入渓して暫くは堰堤とゴーロで、ライトネオプレンとフラッドラッシュを重ねたtamoshimaは暑くなり、ミスったかと思う。しかしゴルジュとなり2mCSが出てくると、想像以上に立派で釜が深く、巻きも面倒そうなのでまさかの泳ぎ。厚着で良かった。逆に薄着のケーシはこの後暫く寒そうにしていた。
ぬめっていて意外と悪い7×10m滝をtamoshimaだけ直登すると、またゴーロ状になり、面白くない。立派な石積堰堤を巻くと、雨の翌日だというのに完全な伏流。とはいえ長い沢ではないので我慢して進むとまた水が出てきて、メインのゴルジュが始まる。
最初の難所の4mCS滝はtamoshimaが左を登り、念のためお助けを出す。多少シャワーを浴びる滝だが水が冷たい。その後は登りやすい滝が続き、いよいよ核心と言われる滝広場。それなりに大きい滝が2つあるが、雨の翌日だというのに水量は大したことがない。まあ、日本にはもっと凄い場所がいくらでもあるが、確かに、丹沢にしてはそれなりである。そして噂通りここを巻くのは大変そうだが、右沢の滝の左のルンゼがとっつきやすそうだったので、とりあえずフリーソロでとりつく。が、徐々に登りにくくなってきたのでロープを出すことにして、先頭にいたtamoshimaがリードすることに。しかし、いざリードしてみると、想像以上の岩の脆さと逆相の岩とで、かなり難しい上、支点もちゃんとしたのが取れない。GWの遠征も控えているのにここで落ちたらやだなぁなんて思いつつ時間をかけてじっくり登り、最後は右にトラバースして何とか立木まで。まだ始まったばかりだが、今季一番悪かった。そして、これが今季一悪いままであって欲しい。フォローも問題なくこなして、既知の難所はこれで終了。やけに悪かったが、かえって確認したところ、過去の記録でも同じルンゼを登っているものが多く、どうやら最近難しくなったのではないかと思う。
他の記録では皆ここから稜線まで上がっているが、それではつまらないので、予定通り滝上をトラバースして沢に戻る。他の人がそうしていないので、難のある地形なのかと思ったが、そんなこともなくスムーズだった。
少し遡行すると立派なゴルジュの中に14mCS滝が出てくる。結構いかつい。シャワーで直登も不可能ではないかもしれないが、寒いのでやめ、巻きを探る。大巻きも候補に挙がったが、左チムニーから小さく巻けそうに見えたので、とりあえずtamoshimaが偵察へ。チムニーにはまった岩をくぐりつつ、脆い岩に注意して登れば容易に滝上に出られることが分かり、1人ずつフォローしてここは抜ける。
その後は登れる小滝がいくつも続き、水はどんどん減ってくる。1250m二俣で、水量は少ないが詰めの楽そうな右を選び、さらに谷筋を辿っていくと水は涸れたので、左上して、丹沢としては割と楽な詰めで稜線へ。
当初計画では稜線を北へ進み、釜立沢を下降するつもりだったが、いつの間にか稜線を離れて下山する登山道に入り込んでいたので、釜立沢の期待度の低さも相まって、そのまま登山道で下山することに。帰ってから確認したところ、どうやら登山道が二条あって、北へ進むのは稜線よりも東側にある登山道のようだった。
【感想・総評】
小屋戸沢は丹沢では上級の沢とされるものの、所詮は丹沢だしと、メンバー全員なめていたような節があったが、いい意味で裏切られ、想像以上の登り応えがあった。長いゴーロがあるのが残念だが、丹沢の沢に親しむ者なら一度は訪れてみる価値があると思う。ただし、滝広場の右の滝の右のルンゼを登るのはお薦めしない。
tamoshima氏と台湾沢登り前の調整山行。
半年間の労働から開放され、久しぶりの沢登り。楽しく遡行するつもりが、沢全体がとてつもなく脆く、悪く泣きそうだった。
滝広場を越えた時点で既にお腹一杯だったが、今回の目的である記録のない上部も沢通しに遡行。途中に出てきた威圧的な14mCS滝、シャワーを浴びれば登れそうに見えたが、さすがのtamoshima氏も寒すぎてここはパス。ホッとする。
それ以降は特段難所は無く、稜線に詰め上がった。今季2本目の沢としてはかなりハードな遡行になった。
帰りは七滝を登れるか見に行ったが、登れる感じには見えず、水もちょろちょろでショボかった。
久しぶりの運動と想定外の泳ぎで体がガチガチになり、帰ってから3日経っても全身筋肉痛が治らず。シーズンに向けて鍛え直します。
モチベーションの高い人と沢に行くと楽しい。
台湾遡渓楽しみましょう！
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