記録ID: 54359
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積雪期ピークハント/縦走
塩見・赤石・聖
光岳(易老渡−1747m地点撤退)
2010年01月01日(金) [日帰り]
- GPS
- 06:06
- 距離
- 6.5km
- 登り
- 1,076m
- 下り
- 1,066m
コースタイム
易老渡8:39−10:04小さなコル10:04−10:54面平11:05−12:16撤退地点(1747m)12:35−13:05面平13:17−13:41小さなコル13:47−14:44易老渡
天候 | 朝曇り一時晴れ,昼より曇り時々雪,風強し |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2010年01月の天気図 |
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
平成22年の正月は、強い冬型気圧配置により日本海側や北日本は大荒れとは聞いていましたが、太平洋側は風は強くとも割と晴れるのではないかと、太平洋側に近い山でどこに行こうかと検討しました。 そんな中でも、百名山に選ばれながらもどこか人気薄、眺望もイマイチとのことで、夏の暑い樹林帯登りよりは雪道の登りの方が楽しかろうと、光岳へアタックすることにしました。 ただ、元旦の光岳付近高度2800m付近の風速の予想は30mオーバーということで、稜線に出る前に風の状態で無理せず引き返そうと、ガツガツしない目標で行ってまいりました。 【易老渡までのアクセス】 中央道飯田ICよりR153〜矢筈トンネル〜R152を経て飯田市上島集落から林道に入ります。 飯田市街でも大晦日の晩は雪が降っていて、街外れの道は完全な雪道、林道に入ってからも、ずっと積雪路が続きました。 易老渡手前付近は、雪というよりも凍結した道で、スタッドレス必須、それでも慎重な運転が必要です。 易老渡の登山口吊り橋の先、路肩は20台くらいの駐車スペースがあります。 一応トイレ、雨宿り小屋があります。 時間的に8時過ぎ、あいかわらず仮眠が本眠りになって目覚めた後、出発の準備をしていると、ちょうど、光岳方面から下山したパーティがおられ、ルートの状況をお伺いしました。 3日ほどの日程で入ったものの、2254mピーク辺りでトレースもなく、強風で撤退してきたとのことで、今日はだいぶ早い時間の下山だと思ったら、面平に幕営したとのことでした。 昨夜もだいぶ雪が降ったようで、トレースはますます期待できないのでは・・・といった感じでしたので、風が強いようなら、やはり稜線に出る前に日帰り撤退ポイントを見極めて下山しようという計画でのんびり出発しました。 【易老渡から面平まで】 林道から細い吊り橋を渡って登山口がスタートします。 林道ですでにアイスバーンなのですが、吊り橋の床が金網のため、アイゼンをつけては危険です。 吊り橋を渡ってからはしばらく樹林帯の登りなのですが、とても急でジグザグの登山道が細いことと、雪がクラスト気味で、アイゼンなしでは5分と登れずアイゼンを着用しました。 小さなコルまでは雪も薄く、アイゼンを効かせながらぐいぐいと標高を稼いでいきます。 小さなコルから面平へは尾根を直登していきます。 ここも傾斜は急で、かなり標高を稼いでいきます。 ただトレースは今朝の下山者の方々のものしかないようです。 赤テープの目印も豊富で、面平までは道迷いの心配もなさそうです。 登山口から2時間余りで面平に到着です。 尾根の踊り場的な地形ですが、わりと広く、樹林の間に平らなポイントも多く、積雪期の幕営には風も避けられて適当だと思います。 今朝の下山者が幕営したであろう平に踏み均されたところもありました。 【面平から撤退地点まで】 面平を過ぎると、昨晩以降歩いた方はおられないわけで、昨晩から今朝にかけての雪で、トレースはすっかり消えています。 吹き溜まりにはかなりの雪が溜まったようで、所々はひざ位まで埋まりながらの行動になりました。 しばらくは赤テープを目印に登って行きますが、うかうかすると見当たらなくなりそうな間隔になっているところもあります。 軽いラッセルでの登りということもあり、面平から1時間ほど歩いて標高を確認すると200mほどしか登っていません。 更に20分ほど歩いて再度標高を確認すると40mしか登れておらず、先が長い行程にややうんざり気味に感じてきました。 この辺りまで来ると、樹林帯の中でもかなり強い風を感じるようになり、樹林の上では風がかなり唸っていて、稜線の強風は容易に感じられました。 さらには、明日以降冬型も緩んできて・・・ということにもかかわらず、また雪も舞い始めてきたため、12:30、1747m地点付近で撤退を決定しました。 【下山】 往路を戻りましたが、やはり行程が長いです。 ここまでの道は急登の連続で、足に結構来ます。 無事易老渡まで降りてきました。 翌日には隣の聖岳で遭難事故、亡くなった方もおられたという報道もありました。 今回はどうしても山頂を踏まなきゃ的な思いが最初から萎えていたことで撤退できたのかもしれませんが、くれぐれも荒れる予想の日には入山しないか、安全に下山できるポイントや時刻を計算して行動すべきと改めて感じさせられました。 【下山後の温泉】 冷え切った体を温めに、遠山温泉かぐらの湯へ立ち寄りました。 林道からR152に出たら飯田市街と反対側(天竜方面)へ10分ほどです。 600円/大人ですが、とてもきれいで大きなお風呂で、大変おすすめです。 |
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