記録ID: 5476147
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山滑走
鳥海山
鳥海山BC/湯ノ台ルート 最高の春スキーでした!
2023年05月04日(木) [日帰り]


体力度
4
1泊以上が適当
- GPS
- --:--
- 距離
- 16.9km
- 登り
- 1,458m
- 下り
- 1,446m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
出発時は数台程度でしたが、下山時には数十台が縦列駐車している状態。 行動中にお会いしたのは10人に満たない人数でしたが、この日は湯ノ台ルートも盛況だったようです。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
昨年と同じく820m付近のヘアピンカーブから取り付きましたが、既に沢の水流が出ている状態です。トレースはすぐに再び道路に出て、荒木橋手前(860m)から荒木沢右岸尾根に取り付きました。取付付近の積雪は多くはありませんが、まだスキーで登り降りできる状態でした。 |
その他周辺情報 | 湯の台温泉・鳥海山荘にて汗を流しました。 |
写真
※ 尾根取付までの写真は5月2日の下見時に撮影したものです
5/4(木)
2:10 鳥海公園青沢線・融雪最終点(770m)出発
去年よりもだいぶ上からの出発です。少雪といっても悪いことばかりではない。
冷え込みは弱くて雪は夜中でも柔らかく歩きにくいです。
5/4(木)
2:10 鳥海公園青沢線・融雪最終点(770m)出発
去年よりもだいぶ上からの出発です。少雪といっても悪いことばかりではない。
冷え込みは弱くて雪は夜中でも柔らかく歩きにくいです。
2:29 荒木沢右岸尾根取付(820m)
去年、ここから尾根に取り付いたのでした。ということで下見を済ませていたのはここまで。
トレースのすぐ横で沢の水流が見えています!
トレースに沿うとすぐに林道へ出ました。単にショートカットしただけでした。
去年同様に直に尾根に取り付けるかどうかは未確認です。
2:42 荒木橋付近より改めて尾根に取り付く
前方に荒木橋が見えるところで、林道北側の尾根へ向かいます。
こちらも明瞭なトレースあり。
荒木沢右岸尾根は最初の急坂さえ乗り越えれば、あとは緩い登りがずっと続きます。
去年、ここから尾根に取り付いたのでした。ということで下見を済ませていたのはここまで。
トレースのすぐ横で沢の水流が見えています!
トレースに沿うとすぐに林道へ出ました。単にショートカットしただけでした。
去年同様に直に尾根に取り付けるかどうかは未確認です。
2:42 荒木橋付近より改めて尾根に取り付く
前方に荒木橋が見えるところで、林道北側の尾根へ向かいます。
こちらも明瞭なトレースあり。
荒木沢右岸尾根は最初の急坂さえ乗り越えれば、あとは緩い登りがずっと続きます。
4:49 滝ノ小屋(1280m)到着
荒木橋付近から2時間20分で滝ノ小屋に到着!
荒木沢右岸尾根上部から滝ノ小屋にかけてかなり風が強く、
雪面もカチカチでシールだけでは登れず途中でクトーを付けました。
荒木橋付近から2時間20分で滝ノ小屋に到着!
荒木沢右岸尾根上部から滝ノ小屋にかけてかなり風が強く、
雪面もカチカチでシールだけでは登れず途中でクトーを付けました。
5:59 河原宿付近(1540m)
予想どおりにヤブはすぐに途切れ、目指していた河原宿の大雪原に出ました!
風は相変わらず強いものの、朝から強い日差しのために寒さはなくなってきました。
伏拝岳直下から真っすぐ下ってくる斜面の手前には去年は見られなかった広範囲のヤブ。
でも湯ノ台口コースの夏道寄りはヤブが途切れてるのでいけそうです。
予想どおりにヤブはすぐに途切れ、目指していた河原宿の大雪原に出ました!
風は相変わらず強いものの、朝から強い日差しのために寒さはなくなってきました。
伏拝岳直下から真っすぐ下ってくる斜面の手前には去年は見られなかった広範囲のヤブ。
でも湯ノ台口コースの夏道寄りはヤブが途切れてるのでいけそうです。
6:49 夏道に沿うことを止めて方向転換(1690m)
去年と同じく夏道に沿って登る予定でしたが、稜線手前の急坂にトレースが見られないことを目視して方針変更。
少しだけ引き返して、伏拝岳へ直登するルートをとります。
去年と同じく夏道に沿って登る予定でしたが、稜線手前の急坂にトレースが見られないことを目視して方針変更。
少しだけ引き返して、伏拝岳へ直登するルートをとります。
7:30 伏拝岳直下の一枚バーンに出る(1800m)
方針変更のため少し遠回りして、狙っていた一枚バーンに入りました。
あとはここを登っていくだけ!でも登るほどに急坂になるので、
途中でシートラに換装することも念頭に登ります。
この斜面はクライマーズレフトに向かって下る片斜面となっており、換装や小休止はそちら側のヤブのそばで行います。
またツボ脚のトレースもあることを確認しました。
方針変更のため少し遠回りして、狙っていた一枚バーンに入りました。
あとはここを登っていくだけ!でも登るほどに急坂になるので、
途中でシートラに換装することも念頭に登ります。
この斜面はクライマーズレフトに向かって下る片斜面となっており、換装や小休止はそちら側のヤブのそばで行います。
またツボ脚のトレースもあることを確認しました。
8:59 夏道に乗り上げる(2040m)
ツボ脚のトレースに沿うとすぐに夏道に突き当たりました!
湯ノ台口コース上部の薊坂と呼ばれる辺りのようです。
今後の展開が読めないので、アイゼンは付けっぱなしでいきます。
ツボ脚のトレースに沿うとすぐに夏道に突き当たりました!
湯ノ台口コース上部の薊坂と呼ばれる辺りのようです。
今後の展開が読めないので、アイゼンは付けっぱなしでいきます。
9:28 湯ノ台口コース下降点(2100m)
鉾立・大平から来られた登山者の方々が見えてくるとまもなく主稜線に合流!
この分岐点まで来ると目指す伏拝岳はもうすぐそこです!
あと少し、あと少し、もう一歩前へ!
鉾立・大平から来られた登山者の方々が見えてくるとまもなく主稜線に合流!
この分岐点まで来ると目指す伏拝岳はもうすぐそこです!
あと少し、あと少し、もう一歩前へ!
9:36 伏拝岳(2130m)到着!!
着きました!
登りの所要7時間半。
去年と違う荒木沢右岸尾根の取り付き方、中腹辺りの強風、
途中でのルート変更の判断、稜線直下でのシートラ切換、
今回も中身の濃い湯ノ台ルートの登りでした。
千蛇谷を挟んだ向こう、昨日登った新山を眺めて充実感に浸りました。
着きました!
登りの所要7時間半。
去年と違う荒木沢右岸尾根の取り付き方、中腹辺りの強風、
途中でのルート変更の判断、稜線直下でのシートラ切換、
今回も中身の濃い湯ノ台ルートの登りでした。
千蛇谷を挟んだ向こう、昨日登った新山を眺めて充実感に浸りました。
滞在時間約50分で伏拝岳を出発
滑降予定の一枚バーンは主稜線上からは見えないけど、
2回目なのでおおよそ検討は付きます。湯ノ台口コース下降点より下方。
草地を下りた辺りです。
10:22 伏拝岳(2130m)出発
斜面入口までの状況が読めないので、アイゼンは付けっぱなしでいきます。
滑降予定の一枚バーンは主稜線上からは見えないけど、
2回目なのでおおよそ検討は付きます。湯ノ台口コース下降点より下方。
草地を下りた辺りです。
10:22 伏拝岳(2130m)出発
斜面入口までの状況が読めないので、アイゼンは付けっぱなしでいきます。
11:21 河原宿付近(1530m)
一気に滑り降りてきた伏拝岳直下からの斜面を見上げ、この上ない充実感に包まれました!
去年は悪雪で残念だった上半分。今回は大いに楽しめました!
河原宿から東側へ広く出っ張ったヤブを迂回し、次は八丁坂の大斜面を目指します。
一気に滑り降りてきた伏拝岳直下からの斜面を見上げ、この上ない充実感に包まれました!
去年は悪雪で残念だった上半分。今回は大いに楽しめました!
河原宿から東側へ広く出っ張ったヤブを迂回し、次は八丁坂の大斜面を目指します。
11:40 滝ノ小屋(1280m)
何十回と経験してきたけど、シーズン終盤になると調子が出てくるのです。
自分の滑りの課題をいろいろ克服できて好感触を得ていました。
滑り降りてきたばかりの斜面を見上げて息を整えます。
湯ノ台ルートは大人気の秡川ルートより全般的に斜度があって、
滑り応えが抜群です!(河原宿付近は超緩斜面ですが)
このあとまもなく樹林帯となるので、滝ノ小屋で一息入れていきます。
何十回と経験してきたけど、シーズン終盤になると調子が出てくるのです。
自分の滑りの課題をいろいろ克服できて好感触を得ていました。
滑り降りてきたばかりの斜面を見上げて息を整えます。
湯ノ台ルートは大人気の秡川ルートより全般的に斜度があって、
滑り応えが抜群です!(河原宿付近は超緩斜面ですが)
このあとまもなく樹林帯となるので、滝ノ小屋で一息入れていきます。
12:00 荒木沢右岸尾根滑降開始(1190m)
ゆったりした地形の尾根で、しかも上部は樹間も広くてまだまだターンスペースはゆとりがあります。
早朝は強風で寒かったけど、この時にはもう暑くてしょうがなかった。
ゆったりした地形の尾根で、しかも上部は樹間も広くてまだまだターンスペースはゆとりがあります。
早朝は強風で寒かったけど、この時にはもう暑くてしょうがなかった。
12:45 荒木沢右岸尾根取付付近(820m)
登りのトレースを追うように、昨年の取付まで林道のヘアピンカーブを一つ分ショートカット。
こちらはスノーブリッジで辛うじて繋がっている状態。
遠回りでも林道を辿るほうが無難かもしれません。
登りのトレースを追うように、昨年の取付まで林道のヘアピンカーブを一つ分ショートカット。
こちらはスノーブリッジで辛うじて繋がっている状態。
遠回りでも林道を辿るほうが無難かもしれません。
13:06 最終融雪点(780m)
滑降開始からたった2時間余。登りの7時間半に比べると本当に短くあっけない下り。
でも悪雪だった去年の分まで春スキーを満喫できた湯ノ台ルートでした!
出発時には数台程度だったのが、この時には4、50台は縦列で並んでいたようでした。
自分の行動中に出会った方々は10人に満たなかったので驚きました。
秡川ルートに比べると少ないけど、この日の湯ノ台ルートはGWらしい賑わいだったようです。
この日を含め、月山・鳥海山での3日の遠征山スキーでした。
最寄りの鳥海山荘・湯ノ台温泉に駆け付けて汗を流し、
半端ない充実感に包まれて約7時間の帰途に就きました!
毎年充実した連休をありがとう鳥海山!
滑降開始からたった2時間余。登りの7時間半に比べると本当に短くあっけない下り。
でも悪雪だった去年の分まで春スキーを満喫できた湯ノ台ルートでした!
出発時には数台程度だったのが、この時には4、50台は縦列で並んでいたようでした。
自分の行動中に出会った方々は10人に満たなかったので驚きました。
秡川ルートに比べると少ないけど、この日の湯ノ台ルートはGWらしい賑わいだったようです。
この日を含め、月山・鳥海山での3日の遠征山スキーでした。
最寄りの鳥海山荘・湯ノ台温泉に駆け付けて汗を流し、
半端ない充実感に包まれて約7時間の帰途に就きました!
毎年充実した連休をありがとう鳥海山!
装備
個人装備 |
山スキー
ポール
シール
スキーアイゼン
マムート・アバランチビーコン Barryvox
ブーツ
携帯用ワックス
携帯用ブラシ
長袖シャツ
レインウェア
タイツ
ズボン
スキー用靴下
グローブ
アウター手袋
予備手袋
ネックウォーマー
薄手のビーニー
ザック
12本爪アイゼン
ピッケル
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
レジャーシート
地図(地形図)
山と高原地図
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
アマチュア無線機
無線従事者免許証
無線局免許状
発煙筒
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
一眼レフカメラ
広角ズームレンズ
三脚
ねんどろいど(あおい・ひなた)
|
---|
感想
前日の秡川ルートと同じく、昨年も訪れたのにも関わらず、悪雪のリトライのために再訪しました。
少雪のため出発地点こそ標高差120m上となったものの、
伏拝岳までの全行程標高差は1350mであり、充実のロングルートには違いありません。
登りは7時間半かかったものの、下りは最高のザラメ雪に恵まれ、
今度こそ終始爽快な春スキーを満喫しました!
特に伏拝岳直下からの一枚バーンをノンストップで滑降できたことは
何物にも代えがたいひと時と経験となりました。
月山より始まった今回の遠征も3日目最終日。
シーズン終盤を飾るにも相応しい充実の1日でした。
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コメント
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多彩な登り口があるそうですね。
高座植物の宝庫とか。
連休遠征最終日も 2時起床ととても速いですね。
最終日もなかなかハード
16.9キロで 登り1458M
くだり1446Mと すごいですね、。
策ねと同じ個所から 滑り降りられたようですね。
雪の状態など 計りながら 登られてるんでしょうね。
そっか 2日は 強風で 待機されたんですね。
なるほど!!
まだ 風が残っていたのか 雪面がカチカチ。
工夫されて7時間半の登り終了。
いやぁーー!ながいーー!登りだけで8K
長大な山ですね。
2時の出発ですから 朝日が昇るまででも
3時間、寒かったでしょうね。
いや、、すごいです。
夏だったら どうなんでしょうね。
下りは2時間半だったのですね。
爽快で登りの苦労を忘れられる時間でしょうか。
しかし 感心するばかりです。
すごいな、、。
帰路も7時間の運転でしたか。
混みませんでしたか?
お疲れさまでした。
鳥海山は山スキールートも、夏道も多彩なコースがあります。
今度は月山と並んで夏にも行ってみたいですね。
今回の遠征は月山と含めて計3日。
後になるほど行程が長くなるパターンでした。
4月はほぼ1ヶ月空いてしまったから、ちょうど良かったかもしれません。
湯ノ台ルートは秡川ルートに比べると登山口が低く、標高差も状況変化も大きく、
ややグレードが高くなります。入山者も少なめなので静かな山行になります。
遠征最終日により自分好みのルートを持ってきたといったところです。
今回も直前まで天気予報を繰り返し確認。
1・3・4と2日を避ける計画に落ち着きました。
2日に尾根取付まで下見をしましたが、上部の雲が流れるのが目で追えるほどでした。
風が強いといろいろと大変なのです。
4日も朝までは強風で寒いし、想定より早くクトーを付けることになるなど
いろいろと大変でした。それでも登ってみれば昨年とほぼ同じ所要時間で伏拝岳到着。
そして昼前には待望の滑降開始!去年は上半分で滑らない雪でしたから、
もう本当に楽しくて楽しくてしょうがない下りでした。夢のような2時間余の下りでした。
下りの展開が速いからこそ、長大な行程も実現できる。これぞ山スキーの醍醐味と思います。
往復とも渋滞はなかったですよ。特に帰りは夕方から深夜にかけての移動なので、
長野に近づくにつれて交通量が極少に。高速は必要最小限の使用で交通費を節約しています。
運転が好きだからこそ長距離もあまり苦にならないのです。
GWの3つのレポを立て続けにご覧いただきまして、本当にありがとうございました!
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