【エベレスト街道】ルクラ〜ゴーキョピーク〜レンジョパス【ネパール】


- GPS
- 311:59
- 距離
- 115km
- 登り
- 8,692m
- 下り
- 8,718m
コースタイム
Day2 Phakding --> Namche(ナムチェ)
Day3 Namche --> Mong La(モンラ)
Day4 Mong La --> Dhole(ドーレ)
Day5 Dhole --> Machherma(マッチェルモ)
Day6 Machherma 滞在(Machherma横の尾根を標高5000m辺りまでハイキング)
Day7 Machherma -->Gokyo(ゴーキョ)
Day8 Gokyo --> Gokyo Ri --> Gokyo
Day9 Gokyo --> Renjo La(レンジョラ) --> Lumde(ルンデ)
Day10 Lumde --> Nagpa La(ナンパラ)方向へ往復約6km程トレッキング --> Thame(ターメ)
Day11 Thame --> Namche
Day12 Namche --> Phakding
Day13 Phakding --> Lukla
Day14 Lukla --(Sirmik Airlines)--> Kathmandu
天候 | ほぼ全行程で快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
飛行機
|
その他周辺情報 | ホットシャワーがあるロッジもありますが、トレッキング中は基本的にはお風呂に入ることはないと思います。乾燥しているので入らなくても問題なし。 |
写真
感想
<ツアーについて>
僕の働いている会社は一定の勤続年数になると約一か月の休みをもらうことが出来る。その休みを利用してネパールのエベレスト街道トレッキングに行ってきた。
せっかくの長期休みなので出来るだけ長期間エベレスト街道を満喫することが出来るトレッキングツアーに参加した。実際に歩くのは半日だけの日も多くてゆっくりとエベレスト街道を楽しめるプランだ。
日本からの全行程18日間、トレッキング14日間の日程。(出発は関西空港)
多くのトレッキングツアーはロッジでの食事と宿泊が一般的のようだが今回僕が参加したツアーは専属のコック同行だった。そのため3食いつも美味しい料理を食べることが出来た。食べきらない程の料理を作ってくれるので残すのが大変申し訳なかった。
参加者3名、ガイド、ネパール人スタッフ5名、ゾッキョ4頭の大所帯でのツアー。
<エベレスト街道>
全日程ほぼ快晴の天気でエベレスト街道のトレッキングを満喫することが出来た。街道には地元の方々、ガイド、ポーター、世界中から集まったトレッカー、ヤク等の動物などたくさんの方々が歩いていてとても賑やかな雰囲気だった。8000m級の山々を見ながらのトレッキングはその山々の大きさに圧倒されっぱなしだった。
街道は良く整備されていて全体的にはとても歩きやすいと感じた。僕はハイカットの登山靴で歩いたがそこまでは必要ないと思った。ミドルカットぐらいがちょうどいいかも。ちなみにポーターの人たちはサンダルやスニーカーが多かった。
乾季ということもあり空気が乾燥しており全体的に埃っぽい感じだった。僕は問題なかったが同行の女性の方は喉の痛みに苦しんでいた。必要に応じてマスクを持参するのがベストかと感じた。
僕は日焼けと乾燥で唇がカピカピになってしまいとても痛い思いをした。持参したリップクリームだけでは間に合わず現地のロッジでそれらしい薬を買い足した。400ルピーとちょっと高かった。スキンケア用品も十分な量が必要だった。
夕方から就寝まではロッジで過ごした。ロッジは真ん中にストーブが置いてありそれを取り囲むようコの字型にテーブルが配置されている。夕方にはグッと冷え込むのでストーブの火はとてもありがたい。
ロッジではその日の宿泊者が一同に集まって食事や歓談をしており賑やかな雰囲気だった。様々な言語が聞こえてきてとても楽しい気分になった。そこで様々な交流もありとても楽しく過ごすことが出来た。長い夜も退屈しなかった。
<高山病>
僕は富士山よりも高いところに行くのは初めて。高山病に関してはゴーキョ(標高約4800m)で少し頭が痛くなった以外は特に大丈夫だった。同行の男性はマッチェルモ(標高約4500m)で高山病のためヘリでカトマンズまで戻されてしまった。それにしても標高4000mを超えると徐々に息苦しくなってきて、さらに標高が上がるにつれ何をするにも息苦しくてしんどかった。やっぱり酸素は大事なんだと思った。
ゴーキョからゴーキョピーク(標高5360m)への登りは標高差600mぐらいで平地?だと大した標高差ではないが標高が高い分すぐに息が切れて想像よりもツラい登りだった。息苦しくて足が前に出ない感じ。5000mぐらいでこんなに息苦しいということは8000m峰はどんなにツラいんだろうかと想像すると8000m峰を登る登山家の凄さを感じた。
<体調>
3日目の深夜に突然下痢と嘔吐に見舞われて最悪の体調になってしまった。翌日も症状は治まらずドーレまでの歩き途中に何度も下痢や嘔吐で苦しめられた。苦しくて苦しくて何度も倒れそうになった。ドーレに着いたときは夕食も取らずに倒れるように翌日まで寝た。10日目にも少し体調を崩してしまいツラい歩きだった。体調管理はとても大事。せっかくの楽しいトレッキングも体調が悪いとただの苦行になってしまう。
<ネット環境>
WiFiは大体のロッジでは通じるので手持ちのデジタル機器を接続することが出来た。ただし有料のところがほとんど。500ルピーぐらいから高いところで1400ルピーというところもあった。なので僕は無料で接続させてもらえたところでのみでやっていた。
SIMフリーの端末を持っている方は現地でNcellのプリペイドSIMを契約するのが安くてベストかと思います。エベレスト街道は大体何処でもつながるようだがゴーキョに近づくに連れてつながりが悪くなるようだった。
充電も基本は有料。1時間300ルピーぐらいからだったと思う。僕は8000mAhのモバイルバッテリーとAnkerのソーラー充電器を持参したので電池切れで困ることはなかった。
<総括>
今回力強いガイドと現地スタッフのおかげでほぼ予定通りにトレッキングを満喫することが出来た。日程が空いたフライト予備日だった日にはカトマンズ観光も満喫することが出来とても有意義に過ごすことが出来た。
短い休みを効率よく過ごすには現地のことを熟知したガイドの存在はとても重要だと思う。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
水(硬水)か、半数は病原大腸菌(トイレで接触感染)。使い捨てゴム手袋で、トイレ近辺を素手で触らない事が予防策です。食べ物は、避けられませんが、専属のコックなら大丈夫でしょう。なお、病原大腸菌の経口感染でも発病しない人もいますので、同行者に嘔吐・下痢が無くても否定出来ません。
私も、3776mしか登っていません。エベレスト街道には憧れています。aofukurohさんでも楽では無かった事を肝に銘じて
なお、高山病対策にダイアート(利尿剤)は多少有効ですが、私は懐疑的です。慣れが大切で、肺水腫になれば命に関わり、下山が最高の治療です。抗炎症剤の注射(K2の映画で登場)の効果も期待出来ません。登山は、医学では無く経験ですね。それと、8000m峰へ登れば、低酸素で脳のダメージは必然です。個人差はありますが
murakami2231さん
こんにちは!
下痢と嘔吐の原因ですが僕はトイレではないかと考えています。基本的にトイレには手洗い場はありませんので用を済ませても手を洗うことが出来ませんでした。少し歩けば水場があったりするのですが面倒だったのでそのまま過ごしていました。
普段は手を洗わずに食べても下痢になったことも無かったので少し甘く考えていたんです・・・。
高山病の対策には一応ダイアモックスを飲んだりしましたが効き目があったかどうかは微妙です。結局途中から薬は飲まなくなりました。
簡単に出来る対策としてとにかく水をたくさん飲むようにはしていました。あとオキシメーターで血中酸素濃度も常に計測してました。
複数回登った方でも一回目は全く問題なくても二回目に登ったときにはヒドイ高山病に悩まされたという話も聞きました。やっぱりそのときの体調とか色々関係してくるのでしょうね。確かに慣れも必要だと思います。シェルパの方々は高山病とは全く無縁な感じでした。
ネパールは二度訪れたことがあるのですが、当時は山というものにほとんど興味がなかったので、アンナ・プルナ、トレッキングで知られるポカラに行ったときも、山歩きはせずに終わりました。
ここ数年、山歩きにはまり、せっかくネパールまで行ったときに、なぜトレッキングしなかったのか、悔やまれてなりません。
このすばらしい写真を見て、三度目の正直、ヒマラヤ・トレッキングに挑戦しようと心に誓いました。
ところで私もネパール滞在中、ひどい下痢と腹痛に襲われたことがあります。
原因は水ではないでしょうか?
口にする水には気を付けていても、食物や食器を洗う水に、敏感な日本人はやられるのでは、と思っていたのですが。
makuranosukeさん
はじめまして、こんにちは!
確かに山歩きに興味がなければヒマラヤでトレッキングをするというような考えにはならないですよね。僕自身もそうでした。山歩きをしなくても十分に観光を楽しめますしね。
下痢については上では原因はトイレと書きましたが、正直はっきりと理由は分かりません。
現地では水が原因だとも思っていたのですが、実はナムチェまで戻った時にはピタッと治まったこともありトイレが原因だったのだろうと考えました。(ナムチェにはトイレにも水道がありました)
トイレだったとしても食物や食器を洗う水だったとしても、良く考えたらどちらも結局は水が原因ですよね。水には気を付けたいと思います。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する