記録ID: 55826
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積雪期ピークハント/縦走
大雪山
白金温泉→西尾根⊃オプタテシケ山→北コル→緑雲橋→カムイサンケナイ川⊃トムラウシ山(引き返し)
1993年12月28日(火) 〜
1994年01月07日(金)
zeniya1990
その他5人
コース状況/ 危険箇所等 |
白金温泉→西尾根⊃オプタテシケ山→北コル→緑雲橋→カムイサンケナイ川⊃トムラウシ山(引き返し) 1993/12/28〜1/7(7-2) L:銭谷竜一(4)AL:清水徹(4)M:若尾和也(2)、浜田敏弘(1)、藤井信彦(1)、 村山稔(1) 12/28 青年の家(10:25)→ポン水無川(14:50)→西尾根末端手前Co1100 C1(15:30) 両線橋までは除雪があった。それからは膝下くらいのラッセルが続く。雪は重く重荷と湿雪で消耗する。ポン水無川からはビーコン。樹林限界に着く前に時間切れ。 12/29 小雪のち霧のち曇:C1(7:30)→Co1400(9:00-10:00)→オプタテシケ山頂上(12:35-50、-11℃)→C1=C2(15:00) 相変わらず重いラッセル。視界は悪いが風もなく上がってみる。メンバーのアイゼンがあわず時間がかかる。尾根上は腿から股のラッセルでリーダースタッフは大消耗。肩からは楽になったが、風が強く目出帽を下ろして行く。それでも頂上でメンバーが出したりんごに一同涙する。Co1400のスキーを残置した場所に戻ると、視界が開けて大滑降。しかしこの雪ではスピードが出ず、曲がる必要もない。天場でお祝いのシャンパンをあける。 12/30 曇一時雪:C2(6:30)→北コル(11:30)→オプタテシケ沢付近Co760 C3(14:30) まだ雪はしまらず今日もビーコン。結局コルまでやった。似容沢を渡る時に少し上に行き過ぎたが大体うまくいった。南尾根にもうまくCo1000付近でのる。ここまではスキーも快調。下部では、ブル道や林道が錯綜しているが面倒くさいので無視。リーダーとルチヲが偵察に行き橋を発見。 12/31 湿雪のち曇:C3(6:50)→三股山南方Co730 C4(9:30) 出発前にラジオを茶の中に水没させる。湿雪で濡れるのでとっととテントを張る。明日は正月なので鳥居をたて、門松を置いて気分を出す。テントでは甘酒を飲んで「こたつ」で濡れたものを乾かしてくつろぐ。ここで村山がラジオを分解してスピーカーやトランスまで乾かし復活させるのに成功。おかげで紅白を楽しむことができた。 1/1 曇一時晴:C4(8:50)→緑雲橋手前C5(11:40-12:00) 夜更かししたので遅く出発する。出発前に神社にお参りする。そのおかげか初めて太陽が顔を見せる。丁度地図の人家印に下りるとキャンプ場。アシスタントリーダーと一年目のメンバーが温泉に行くらしい。下山後の楽しみに取っておけばいいのにと思いつつ、天皇杯を肴にウォッカで体を温める。温泉の方もただ酒がふるまわれ、いい思いをしてきたらしい。 1/2 曇:C6(6:40)→カムイサンケナイ川Co1050二股C6 やっと雪もしまり、快調に歩ける。しかし林道から離れるとまたも重いラッセルになる。カムイサンケナイ川は深くてよくわからない。斜面も急で選ぶ必要ある。Co950の渡渉点はスノーブリッジが発達していて、なんの問題もない。その後は尾根に高く上がりすぎて時間がかかってしまった。沢が見えるぐらいの高さで歩きやすい所を行けばよいだろう。 1/3 雪:C6(6:40)→トムラウシ山Co1300引き返し(8:00)→C6=C7(8:45) 二股の渡渉はスノーブリッジがしっかりしているし、尾根の取り付きにもしっかり雪がついている。上まで行ける可能性は低かったが、とりあえず出てみる。樹林限界まで行くと、やはり天気が悪い。よくなる見込みもないのでとっとと引き返し。スキーは噂どおりド快調。雪が強いのでテントにもぐりこむ。 1/4 曇のち雪:停滞C7=C8 後半から寒気が入るので早出するつもりだったが、結局寝坊する。午前中は雪も降らなかった。 1/5 雪のち曇:停滞C8=C9 猛烈な寒気が入り-20℃を下回る。テントにはびっしりと霜がついて冷凍庫状態となる。この数日でかなり雪も積もり、テントの上の木から爆撃を食らう。 1/6 高曇りのち快晴・強風のち晴:C9(6:50)→Co1400(8:45-10:00)→Co1700(11:00)→Co1800引き返し(11:40)→C9=C10(13:00) 今朝も寒気の影響が残り、-20℃近くまで下がったが、これを逃したら終わりだと気合を入れて出発する。Co1400付近ではまだ風が強く視界も悪い。ちょっと待とうかというところで、足が冷たいとメンバーが訴える。ツェルトを張ってストーブで足と靴を暖める。そのうちに空がスカッと晴れてきて、様子を見ながら行くことにする。カンバの限界まで来たところでスキーを脱ぐが、まだまだ風が強く、上では雪煙が舞っている。Co1800台地まで来たところでうっすらとガスが出始め、メンバーの足もどうやら限界らしい。未練が残るが、トムラウシ山は遠かったということだろう。下りはいかにも快調そうな尾根なのだが、雪が和菓子のようで体重をかけるとズボズボと潜ってしまい、いまいち楽しめなかった。天気もこれから不安定となるので明日下山することとして、最後の一夜を過ごした。 1/7 雪:C10(8:00)→トムラウシ温泉(12:40-13:00) 各自が下山パワーを発揮してバリバリとラッセルをした。きっと温泉とビールが目の前に浮かんでいたのだろう。 |
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