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Yamareco

記録ID: 55880
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
中央アルプス

大島山、念丈岳

2009年10月11日(日) 〜 2009年10月13日(火)
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zanvara その他1人
GPS
56:00
距離
14.8km
登り
1,403m
下り
1,271m

コースタイム

2009/11/11 登山口(15:00/16:30)展望のきく地点
11/12 テン場(5:55/6:55)本高森山(7:30/10:30)大島山(12:00/13:30)念丈岳(14:30/15:20)池ノ平山
11/13 池ノ平山(5:50/6:35)烏帽子岳(7:15/8:10)七合目・1849m地点(8:50/9:40)小八郎岳(10:45/11:10)鳩打峠

 
天候 曇りのち晴れ
過去天気図(気象庁) 2009年10月の天気図
アクセス
コース状況/
危険箇所等
概ね道はよし。
水場2箇所あり。

松川温泉清流苑まで、鳩打峠より普通の道を歩くと1時間くらい???
本高森山山頂。さみーよ
2009年10月12日 07:30撮影 by  Canon PowerShot S50, Canon
10/12 7:30
本高森山山頂。さみーよ
大島山までは笹の中の急登をゆく
2009年10月12日 09:24撮影 by  Canon PowerShot S50, Canon
10/12 9:24
大島山までは笹の中の急登をゆく
大島山直下。ここから5分くらい谷に下ると水がとれる。
2009年10月12日 09:48撮影 by  Canon PowerShot S50, Canon
10/12 9:48
大島山直下。ここから5分くらい谷に下ると水がとれる。
大島山山頂にて昼食
2009年10月12日 11:02撮影 by  Canon PowerShot S50, Canon
10/12 11:02
大島山山頂にて昼食
念丈岳。ちょっとガスってしまった。
2009年10月12日 13:52撮影 by  Canon PowerShot S50, Canon
10/12 13:52
念丈岳。ちょっとガスってしまった。
伊那谷をバックにポーズ
2009年10月12日 14:24撮影 by  Canon PowerShot S50, Canon
10/12 14:24
伊那谷をバックにポーズ
3日目の日の出はさいこうだった。烏帽子岳にて
2009年10月13日 06:39撮影 by  Canon PowerShot S50, Canon
1
10/13 6:39
3日目の日の出はさいこうだった。烏帽子岳にて
2009年10月13日 06:41撮影 by  Canon PowerShot S50, Canon
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10/13 6:41
南駒ヶ岳がすぐ後ろに。
2009年10月13日 06:53撮影 by  N705i, DoCoMo
10/13 6:53
南駒ヶ岳がすぐ後ろに。

感想

10月11日

 一度行ってみたかった本高森山〜念丈岳の尾根を行くことになった。山派の精鋭部隊、僕、ラリー、ババで行こうとしたのだが、ラリーが体調を崩し、僕とババの二人で行くことに。ババと二人きりの登山は初めてだ。

 高速バスに乗り、登山口の高森へ向かう。が、連休とかでかなり高速が混んでおり、なかなか進まない。東京を出るまでにすごく時間がかかった。

 結局2時間くらい遅れて高森へ着。ババのバスも同じく遅れたとのこと。天気はよく、きれいに山が見えた。

 タクシーを呼んで本高森山の登山口へ。ゴルフ場の奥なのだが、運転手さんは登山者を乗せてきたことがある、とのこと。支払いの時にTカードが使えたのでポイントが溜まった!

 登山口ですでに1000m。けっこう温度は低い。身支度をして、登り始める。15:00。ぐいぐい高度をあげていく。僕は今回の為にあたらしくトレッキンググローブを購入。着けごこちはなかなかだ。ババに先頭を行ってもらったが、やはりかの女は歩くのが早く、ついていくのがやっとだ。それでもババも息はあがっている。

 1時間くらい登って、下山してくる人に会った。おじさんで、東京から来たという。豊丘村が郷里のようなことを行っていた。本高森山でスケッチをしようと思ったが、あまり眺望もないのでやめた、と言っていた。どこでテントを張るのか、というような話をして、山頂にはスペースもないし、途中の尾根上の眺望のあるところで張ったほうがいいのでは?というようなことを言われた。日も翳ってきたので、それも考える。

 途中の眺望のいい地点で16:30。頂上まで行くと暗くなってしまうのでもうここでテントを張ろうか、ということになる。

 テントは一張分のスペースしかない。道の真ん中に張る。お茶を淹れる。かなり寒くなってきた。

 早々に夕食を作って食す。リゾット。

 夜、歯をみがいていたらガサガサ、と動物の音がして、ババと二人でドキドキする。「こんばんは、来ないでください」などと言って、帰ってもらうように促す。ババによると、「ブヒッ」という声が聞こえた気がするそうなので、イノシシだったのかもしれない。テントに突進でもされたらたまらん、と思っていたが、帰ってくれたみたい。



10月12日

 4時起床。天気は良い。朝食を食べる。5時55分出発。途中、前高森山への分岐を越えて、そこからは本高森山までなかなかの登りだ。本高森山6:55着。


かなり寒い。ガスが出て来ている。秋も深くなると温度調節が難しいのだな、としみじみ感じた。7:30出発。

 いよいよここから今回の縦走の核心部にはいる。大島山とかどんなんなんやろー。ドキドキ。

 道は少し笹が被さり、あいかわらずカラマツか何かの植林の中。しばらく行くと、視界がひらけ、笹だけの登りがある。



空が青くていい。カッパの下を穿くことを提案する。ババは新しいカッパを取り出す。モンベルのレインダンサーやね。笹は多少濡れている。僕はスパッツも着ける。これまでスパッツは冬山で使うもの!という古い通念を固持してきて、やたらスパッツを着けている人を見たらカッコつけやがって!と思って否定してきたが、やっぱこれいいんじゃない。雨天はもちろん(むしろこれまでスパッツなしで雨天を歩いて来た自分が信じられなくなった)、笹の中歩く時や、そうでなくとも、足下がほんわり温かいし、なんか安心感がある。というわけでこの機会にスパッツを着用するほうに転向した自分でした。

 段々登りがきつくなってくる。ガスが出たり、晴れたり。大島山に近づくにつれ笹ばかりになってくる。笹山もいいね。200mくらいぐいぐい登ると、大島山の直下の、ぽっかり開けた地点にたどり着く。ちょうど空が晴れて、青と笹の緑のコントラストがとてもきれいだった。大島山がすぐそこにきれいに見える。


ここから谷に下ると水場という前情報があったので、ボトルを片手に少し下ってみると水音がした。水場を見つけるってうれしいもんだ。ババさんに知らせて、もう一回汲みにいく。もう一カ所水場があるとの情報だったが、とにかくここで汲んでおくとの判断。しばらく休憩。

 10:30大島山着。笹の中まったくさえぎるものがなく、眺望は良好。念丈の方面はガスっていてよく見えない。どれが念丈だろうか。中央アルプスの主稜線がとっても気になる。昼食はカレーうどん。裸足になって倒木に座る。とってもいいところだ。

 飯食いながら日に当たっていたら、後続の登山者がある。30代くらいの男の人で、念丈まで日帰りで往復できるだろうか?と聞かれたので、どうだろうか、そんなにここからアップダウンはないけれど、とか話していた。そしたら彼は本高森山の登山口から3時間でここまで来たという。そんなに歩くのが速ければ往復できるんじゃない、と言って見送る。

 12:00出発。ここからしばらく地形はなだらかだが複雑で、要注意と思っていた。行ってみると道はしっかりついていたので何ら問題はなかったが、巻いていて、しかもブッシュで、よくこんなわかりにくいところに道をつけたなーと思った。笹のなか、ぐねぐねと不可思議に曲がりくねった木が生えている。たまに紅葉している木があってきれい。

 下りきったあたりに、水場がある。登山道のすぐ脇を小川が流れている。ありえん条件やなー。ここならもっと楽に汲めたな。

 水場から念丈にむかって登ってゆく。途中でさっきの男の人とすれ違う。念丈では眺望がとても良かったがガスってきた、と言っていた。

 もう念丈で主稜線は見えないだろうなーと諦めながら歩く。でも左側には安平路山方面へ続いている主稜線が見える。いちばん落窪んでいるところが松川乗越?

 念丈に取り付くとなかなかきつい登りになる。ちょっとよじ登るような箇所もあった。上を見ると、おそらくもう登りきりそうなババの後ろ姿のザックが見えて、あと少しだー、とがんばって登った。念丈岳。立派な山名標はないけど、渋くていい山頂だ。



13:30。伊那側は街がよく見えた。ババはスケッチをしたりしていた。寒かった。

 場合によっては念丈でテントを張ることも考えていたのだが、まだ余裕があるので、当初の予定通り池ノ平山まで行くことにする。三角点のあるピークを後にしてしばらく行くと、古びた看板で「奥念丈」とあった。2004年にここから与田切乗越へ下って行ったのを思い出す。今行く人はいったい年に何人いるんだろう。

 15:20池ノ平山着。うーん、いつもこのくらい時間には余裕を持ちたい。

 かなり寒い。僕はキジ撃ち。テントを張って、のんびりする。



10月13日

 ババさんは古い寝袋でかなり寒い思いをしたらしい。やはり夜はかなり寒かった。4時に起床して朝食を済ませ、5:50発。僕はなんと新しいグローブを片方失くしてしまった。ショック。キジ撃ちに行った時に落としたのか…。探したけど見つからない。

 天気は良い。しばらく歩くと烏帽子岳の手前のピークで、めっちゃ眺望が良くて感動した。朝日がでてくる。6:35烏帽子岳着。


伊那方面はもちろん、主稜線がドカーンと見える。ずっと越百山だと思っていたのが、ババと話し合った結果あれは南駒なんじゃない?ということになり、そういえば大きなナギがあって、ああ、あれが百間ナギで、そういえば摺鉢窪の小屋の赤い屋根も見えるではないか、ということで大いに盛り上がった。夏に行った山を裏から見られるなんてすてきすぎ!!



南アルプスもよく見えた。俺、やっぱりどれがどの山か今イチよくわからない。

 7:15眺望を惜しみながら烏帽子岳ピークを後にする。なんかすごい岩の横を下ってゆく。ここからはもう樹林帯だ。7合目までがけっこう長かった気がする。ババはこけたかなんかで足を少しいわして、つらかったようだ。残り物のパンとサーディン缶を平らげる。ここから小八郎岳までもうひたすら下る。僕はけっこう調子が良くて、楽しかった。9:40小八郎岳着。ここも素晴らしい眺めで、ここまで来るとかなり日射しが温かかった。靴下を脱いで最後のコーヒーを淹れる。僕はまたまたキジ撃ち。

 すぐ下で間伐作業をしていた森林組合の人が二人連れで登って来て、すこし立ち話をした。若いほうの兄ちゃんは枚方の人だという。

 10:45発。もう鳩打峠まであと少し。道はかなり良い。途中で山菜をとっているおばさんとすれ違う。鳩打峠11:10着。ここまで林道が来ている。今回はなかなか爽やかに終わったなぁ。

あとは温泉に入って帰るだけ。

 林道歩きがけっこう長かった。温泉が川の向こうだったのでどうやって行くか思案していたのだが、通りかかった車が停まって、そこで川を渡って行けばすぐだよ、と言って教えてくれた。それでその方向に行ってみたのだが、橋がなかった!!飛び石みたいなものがあったけど、どうしても濡れずに渡ることが不可能だったので、靴を脱いで徒渉。まさか下山してから徒渉とはね…。しかも対岸がコンクリートの法面で、岸まで上がれず、偶然生えていたつる性の植物のつるをつたって登った。そして登った先はブッシュ…。なぜ、下山してまでそんなサバイバルなことをしなければいけないのだろうか、と思いながら、松川温泉清流荘へ。顔ハメ写真コーナーがあったので、そのへんにいたおじいちゃんにシャッターを押してもらおうとして携帯電話を渡すが、おじいちゃん、やる気は満々だったけど押せてない。建物の中に入ってウロウロしていたら、フロントから人が出て来て、ザックは外に置いてくれということだったので、事務所の裏手に置かせてもらった。昼食を食ってから風呂にする。二日風呂に入ってないと入った時が気持ちいい。そして、山の上がめちゃくちゃ寒くて、ずっと風呂に入りてぇ風呂に入りてぇと言っていたので、感動もひとしおだった。
 露天風呂から南アルプスが見えた。露天風呂の横にある庭で裸でぼーっとしてたらすごく気持ちがよくて、ああ、ヌーディストビーチとかこういう感じなのかな?と思った。

 風呂上がりにババさんと乾杯して、のんびりしていたらもう3時とかで、お土産コーナーなどを見る。僕は、前から欲しかった背筋の伸びるやつを買う。フロントの人に頼んで顔ハメ写真を撮ってもらってから松川I.Cへ向かう。

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