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ヤマレコ

記録ID: 56492 全員に公開 沢登り丹沢

表丹沢/寄沢水系 上川沢〜稲郷沢左岸尾根

日程 2010年02月06日(土) [日帰り]
メンバー
 kamog(CL)
天候晴れ時々曇り(寄の日中気温4℃)
アクセス
利用交通機関

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地図/標高グラフ


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コースタイム [注]

寄(ヤドリキ)/上川沢・シンナシ沢出合11:00−
11:45上川沢二俣−
左俣−
12:27林道三廻部(ミクルベ)線−
13:30標高700m上川沢詰め終了の植生保護柵−
13:40稲郷沢左岸尾根/標高700m辺り14:00−
14:20林道三廻部線−
14:35上川沢・シンナシ沢出合

コース状況/
危険箇所等
■寄沢水系 上川沢
  シンナシ沢同様、ほとんど記録のない無名の沢。
  隣のシンナシ沢は平凡であるが、上川沢は適度に5m級の滝があり
  登り甲斐がある。
  遡行グレード:1級上

  ・上川沢とシンナシ沢二俣から、上川沢右岸に径路がついているので
   これを使い、最初の1m滝と堰堤を容易に巻く。
   だが径路はすぐに終わり、ゴルジュの中に4m滝が現れる。
   右岸(左側のこと)をへつるが、一部脆いスタンスもあり
   バランスで登る。(卦蕁
   次の藪の被さる2段5m滝も右岸から、続けざまの堰堤は左岸から巻く。
  ・標高440m二俣までは平穏な河原歩き。
   次第に両岸がゴルジュとなると二俣は近い。
  ・二俣から先がこの沢の核心部。
   右俣はV字ゴルジュの中央に5m垂直の滝で、巻くなら左岸から
   大きく登らなければならないであろう。
   今回はやはりV字ゴルジュの左俣へ進む。
  ・左俣もすぐに流木が溜まった5m滝。一部凍りついた流木をスタンスに
   直登する。(卦蕁
   すぐに倒木のかかった2段5m滝。右手右足を倒木に置きながら直登。
   (卦蕁檗
   これらの高巻きはV字ゴルジュなので、大きく尾根まで上がらなければ
   無理であろう。
  ・左に3m涸棚で入る小さな支沢を見送り少しで三廻部林道が横切っている。
   一旦林道に上がり、その先は右岸の僅かな踏み跡を拾う。
  ・またしても沢はゴルジュ状となり、標高550m辺りでこの沢の大滝とも
   いえる落ち口にチョックストーン(CS)を持った7m滝が出現。
   右から無理して登ろうと思えばいけるかもしれないが、かなり難しそう。
   両岸ともゴルジュ地形のため高巻きはできないので、約30〜40m戻り
   ゴルジュが始まる手前で右岸の植林帯に向かい登ると、僅かに作業径路が
   ある。7m滝の上の2m滝も右眼下に見ながら巻くが、沢に戻る辺りが
   ザレていてちょっと嫌な感じ。
  ・標高600m辺りの三俣状を本流らしき真ん中に進むと、2m級の涸棚が
   3つほどあり、沢床は落ち葉に埋まった岩床となる。
   滑りそうなので左岸の植林尾根に取り付き少しで植生保護柵に進路を
   断たれる。
   よく見ると少し下の右側から水平に仕事径が、沢を跨いで稲郷沢左岸尾根
   に向かい伸びている。これを使えばクヌギ山から西に伸びる稲郷沢左岸尾根
   に乗ることができる。

■稲郷沢左岸尾根
  ・上川沢から詰めた尾根上は北西側の展望が開け、富士山も望まれた。
  ・尾根上に作業径路はほぼついている。
  ・標高600mから550mの斜度が緩やかになった辺りは、尾根上を植生保護柵が
   通っているので柵の左側に沿っていけば歩きやすい。
  ・尾根末端から林道三廻部線に降りるところは5mがとても急。
   頼りにならない刈られたカヤトをどけながらキックステップで降りた。
  ・林道を越し尾根を更に下降する。ここから先はとても歩きやすい。
   右手に高台の民家が見え、尾根は次第に南に向いていく。
  ・支尾根に入らないよう注意して僅かな踏み跡を追うと、最後の土ザレ径を
   強引に降り、県道710号線と上川沢・シンナシ沢出合の中間部に出る。

ご注意)当ルートはバリエーションであり、沢登り技術、読図技術をマスターし、
    装備も万全を配している方向きです。
    一般登山のみの方はご遠慮いただき、同様のルートを行こうとする場合は
    ベテランと同行されるとか、必要な技術を講習等でマスターして下さい。
ファイル 20100206kamikawasawa.xls (更新時刻:2010/02/05 23:16)
過去天気図(気象庁) 2010年02月の天気図 [pdf]

写真

渋沢から見た今日の塔ノ岳と花立
2010年02月06日 10:11撮影 by DMC-FX07, Panasonic
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渋沢から見た今日の塔ノ岳と花立
上川沢・シンナシ沢出合から上川沢右岸径路へ
2010年02月06日 11:00撮影 by DMC-FX07, Panasonic
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上川沢・シンナシ沢出合から上川沢右岸径路へ
右岸径路を使い堰堤を巻く
2010年02月06日 11:01撮影 by DMC-FX07, Panasonic
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右岸径路を使い堰堤を巻く
最初の4m滝を右岸からへつり巻いている最中
2010年02月06日 11:04撮影 by DMC-FX07, Panasonic
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最初の4m滝を右岸からへつり巻いている最中
その上の2段5m滝
2010年02月06日 11:12撮影 by DMC-FX07, Panasonic
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その上の2段5m滝
沢は平凡になる
2010年02月06日 11:19撮影 by DMC-FX07, Panasonic
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沢は平凡になる
標高440m二俣
2010年02月06日 11:44撮影 by DMC-FX07, Panasonic
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標高440m二俣
右俣の様相
ゴルジュの中に垂直5m滝をかける
2010年02月06日 11:48撮影 by DMC-FX07, Panasonic
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右俣の様相
ゴルジュの中に垂直5m滝をかける
左俣もV字状ゴルジュに5m滝をかける
こちらの方に行くことにする
2010年02月06日 11:51撮影 by DMC-FX07, Panasonic
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左俣もV字状ゴルジュに5m滝をかける
こちらの方に行くことにする
5m滝
何とか直登した
2010年02月06日 11:54撮影 by DMC-FX07, Panasonic
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5m滝
何とか直登した
5m滝の上部
2010年02月06日 11:57撮影 by DMC-FX07, Panasonic
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5m滝の上部
すぐに倒木のかかった2段5m滝
倒木を使い直登した
2010年02月06日 11:58撮影 by DMC-FX07, Panasonic
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すぐに倒木のかかった2段5m滝
倒木を使い直登した
今通ってきたゴルジュを振り返る
2010年02月06日 12:01撮影 by DMC-FX07, Panasonic
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今通ってきたゴルジュを振り返る
流木の2m滝
2010年02月06日 12:20撮影 by DMC-FX07, Panasonic
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流木の2m滝
三廻部(みくるべ)林道が見えてくる
2010年02月06日 12:26撮影 by DMC-FX07, Panasonic
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三廻部(みくるべ)林道が見えてくる
一旦林道に上がる
上流へは右岸(左側)の踏み跡を使った
2010年02月06日 12:27撮影 by DMC-FX07, Panasonic
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一旦林道に上がる
上流へは右岸(左側)の踏み跡を使った
植生保護柵が沢にかかっている
2010年02月06日 12:28撮影 by DMC-FX07, Panasonic
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植生保護柵が沢にかかっている
ついに姿を現す7m滝
これはソロだと登れそうもない
2010年02月06日 12:39撮影 by DMC-FX07, Panasonic
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ついに姿を現す7m滝
これはソロだと登れそうもない
7m滝から30〜40m戻り、右岸の植林帯から高巻きに入る
2010年02月06日 12:49撮影 by DMC-FX07, Panasonic
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7m滝から30〜40m戻り、右岸の植林帯から高巻きに入る
高巻き中
2010年02月06日 12:51撮影 by DMC-FX07, Panasonic
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高巻き中
7m滝落ち口とその上の2m滝を高巻き中から眼下に見る
2010年02月06日 12:57撮影 by DMC-FX07, Panasonic
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7m滝落ち口とその上の2m滝を高巻き中から眼下に見る
詰めは緑の岩床
2010年02月06日 12:59撮影 by DMC-FX07, Panasonic
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詰めは緑の岩床
つらら・・・
2010年02月06日 13:03撮影 by DMC-FX07, Panasonic
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つらら・・・
最後の沢状は床が岩となる
2010年02月06日 13:26撮影 by DMC-FX07, Panasonic
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最後の沢状は床が岩となる
左岸の小尾根に入ると植生保護柵で沢は終了
2010年02月06日 13:31撮影 by DMC-FX07, Panasonic
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左岸の小尾根に入ると植生保護柵で沢は終了
柵の少し下に作業径路が横断していた
2010年02月06日 13:38撮影 by DMC-FX07, Panasonic
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柵の少し下に作業径路が横断していた
稲郷沢左岸尾根に出れば展望が最高
2010年02月06日 13:40撮影 by DMC-FX07, Panasonic
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稲郷沢左岸尾根に出れば展望が最高
左奥に富士山も見える
2010年02月06日 13:41撮影 by DMC-FX07, Panasonic
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左奥に富士山も見える
稲郷沢左岸尾根を下る
2010年02月06日 14:10撮影 by DMC-FX07, Panasonic
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稲郷沢左岸尾根を下る
三廻部林道に真ん中から降りた
2010年02月06日 14:21撮影 by DMC-FX07, Panasonic
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三廻部林道に真ん中から降りた
尾根の末端部で土ザレを降りた
2010年02月06日 14:34撮影 by DMC-FX07, Panasonic
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尾根の末端部で土ザレを降りた
出合にジャスト戻れた
2010年02月06日 14:35撮影 by DMC-FX07, Panasonic
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出合にジャスト戻れた

感想/記録
by kamog

講習会(赤岳主稜)が受講者の都合でなくなったため
一昨日遡行したシンナシ沢の隣にある上川沢へ行ってみた。
シンナシ沢は平凡であったので、同じエリアの上川沢も同じかな?
いや、でも地形図を見る限りではこちらの方が期待できるかもしれない。

47時間前に来たばかりの二俣から左の上川沢へ
右岸についた径路を使って最初の堰堤を巻く。
一昨日はこちらが上川沢へ降りそうになったとき
ハンターさんが「沢からの方が早いぞぉ」などと言っていたから
さぞや仕事径がしっかり奥までついているのだろうと思いきや
堰堤を巻いてすぐに消失。
(もしかしたら対岸に渡っていたのかもしれないが)
4m滝の左側をへつって越えるが
手順足順が逆になりバランスクライミングっぽくなる。
一部スタンスが崩れたり・・・。
次の2段5m滝を左側から巻けば、シンナシ沢同様平凡になる。
(やはりこの水系はこんなものかな?)

ヤマドリの声を聞きながら、しばらくすれば沢はゴルジュになる。
標高440m二俣に着く。
右俣を見ると、両岸が切れ立ったゴルジュに5m滝。
これは右側を大きく巻かねば越えられそうにない。
ならば、左俣。
こちらはV字状ゴルジュの中央に5m滝。
近づいてみると滝底に流木が詰まっており高さも3mくらいになっている。
ホールド、スタンスをオブザベーションすると
何とか登れそうだ。
こういう滝は片サイドだけを使って登るのは難しくなり
どうしてもステミングで両サイドを使うことになる。
やっぱり沢靴にしてきてよかったぁ。
岩をチェックしながら登る。RCCグレード卦蕁
次の2段5mには大きな倒木が立てかかっている。
これをホールド、スタンスにして登る。こちらは卦蕁櫃らい。

しばしで三廻部林道。
さらに右岸から上流へ入ると
右側の尾根から犬2頭が下ってくる。
(また一昨日同様、猟犬に絡まれるのかよぉ〜)
でも今日のワンちゃん、飼い主の言うことをよくきくワンちゃん。
話しかけたら「もう犬探しだ」(つまり終了)とのことで
仲間に無線で私のことを注意するよう伝えてくれた。

さて林道から上流も平凡・・・に終わるのかなぁと思った矢先、
ゴルジュの奥に今までで一番高い7m滝が出現。
これはソロだととても登る気が起きない。
しかも両岸が高いゴルジュだから小さく巻くのも不可。
沢を30〜40mほど戻り、ゴルジュ手前の右岸植林帯から大きく巻くことにする。
左岸も同様大きく巻かなければならないが、こちらは広葉樹林。
ゴルジュ大巻きの広葉樹は経験上悪いことが多い。
植林ならば仕事径もあろう、という判断である。
(正解でした)

沢はいよいよ緑岩(石英閃緑岩か)の床になり涸棚が連続してきて
詰めに入ったことがわかる。
今日はあくまで最後まで詰めてやろうと粘り
植生保護柵が張り巡らされている終了点まで来られた。
少し下に水平径路がついていたので北側の目指す稲郷沢左岸尾根(仮称)に苦もなく詰められた。
尾根についたらとても展望がよかった。
檜岳や伊勢沢ノ頭、秦野峠の向こう側に富士山。
北風は時折冷たかったが八ケ岳に比べれば春山だ。

上川沢はシンナシ沢と比べて格上で面白い。
それも半ば期待していなかったからではあるが。
今日も新しい出会いに感謝。
訪問者数:1855人
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