記録ID: 566328
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積雪期ピークハント／縦走
富士・御坂
超アイスバーン&暴風 in 厳冬期富士(^^)/
2014年12月27日(土) 〜
2014年12月28日(日)
jyunntarou
- GPS
- 32:00
- 距離
- 17.8km
- 登り
- 2,300m
- 下り
- 2,308m
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標高グラフを拡大| 天候 | 晴れ 暴風 |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2014年12月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自転車
|
| コース状況／ 危険箇所等 |
2合目からアイスバーンと真夜中からずっと吹きおろしの強風で、真夜中先行していましたので上から10個以上のヘッドランプが見えましたが、3~4合目のアイスバーンで殆ど下山されました。3人だけが8合目以上に登りましたが、私は8合目赤岩館（標高3380m)で、こりゃあかんわ…で断念。残り二人もその上50m先で風速40mを超える風で断念。 高気圧が真上にある時は、意外と富士山は暴風が吹きます。一日中、強風&暴風で雨具では、寒すぎてユニクロダウンを着て登りましたっ！コレ、あるのとないのでは全然違いましたよ。 5月は御殿場から剣ヶ峰まで楽勝でしたが、3月は同じく8合目で断念。くしくも今回も8合目で断念。両方とも暴風です。 富士山は、なかなか遠くから見たら優雅ですが、いざ取り付くと綺麗な雪は全て氷のアイスバーンです。 はぁ、夏は観光登山として20~30万人で賑う富士山ですが、冬場は命がけですねー。 山頂に登れるかどうかは、その日の天気次第ですね。地上天気図は全く当てになりません。 因みに「てんきとくらす」予報では、富士山頂は「A]の絶交登山日和と予想されていました。アレ・・・本当に当たりませんね。 |
| 予約できる山小屋 |
|
写真
あれ？いつも富士宮市の個々の高級料理店が閉ってます(´・ω・`)
おっ、それに目を付けて道を挟んだお迎えに24時間営業の高級レストランが新しく・・・
望遠で撮った、富士山頂付近です。コレ、雪じゃなく「氷」なんですよー。
水ヶ塚に付きました。アレ？売店が撤去されてます。ココは子供たちの雪遊び場として多くのファミリーが来るのに・・・新しく生まれ変わるんでしょうね。夏場は、ココに巨大駐車場ができてシャトルバスに乗り換えるターミナルですから・・・。
3
12/27 12:31
水ヶ塚に付きました。アレ？売店が撤去されてます。ココは子供たちの雪遊び場として多くのファミリーが来るのに・・・新しく生まれ変わるんでしょうね。夏場は、ココに巨大駐車場ができてシャトルバスに乗り換えるターミナルですから・・・。
ちょっと早く着きましたので（帰省の渋滞がゼロでした）麓を散策です。ココからは白いピラミッドが綺麗に見えます。
さて、夜9時起床です(笑) えー、やっぱりデカい山に登る前は焼きそばなんですよー。登山家の竹内さんもそうですが…。
標高1270mのココで -7.2℃です。富士山は-20℃前後です。
大石小屋に着きました。雪はちらりほらりと積もっているだけですね。
大石小屋（標高1500m)からの夜景です。中央は御殿場で左端は東京辺りですかね？
2合目で早くもアイスバーンです。2度富士山でワンタッチアイゼンが外れがので、ネジを調節するも今度は固くてバックルが入らず…30分も-10℃の中で素手でアイゼン調節…手がぁ・・・オマケにアイゼンを入れるバックが強風に飛ばされかなり下までヘッデン点けて捜査…40分後奇跡的に見つかるも。。。かなりコースから外れた谷底で・・・
ああ。せっかく早く出たのに1時間以上のロスと体の冷え。大体現地でアイゼンの調節するバカが悪いのです。
10
12/28 2:44
2合目で早くもアイスバーンです。2度富士山でワンタッチアイゼンが外れがので、ネジを調節するも今度は固くてバックルが入らず…30分も-10℃の中で素手でアイゼン調節…手がぁ・・・
オマケにアイゼンを入れるバックが強風に飛ばされかなり下までヘッデン点けて捜査…40分後奇跡的に見つかるも。。。かなりコースから外れた谷底で・・・
ああ。せっかく早く出たのに1時間以上のロスと体の冷え。大体現地でアイゼンの調節するバカが悪いのです。
オマケにアイゼンを入れるバックが強風に飛ばされかなり下までヘッデン点けて捜査…40分後奇跡的に見つかるも。。。かなりコースから外れた谷底で・・・
ああ。せっかく早く出たのに1時間以上のロスと体の冷え。大体現地でアイゼンの調節するバカが悪いのです。
やっと6合目の廃屋になった小屋に風をしのいでもらって「朝食」のようかんです。
うう。風がキツクて寒すぎなので、高級ユニクロダウンを羽織りました。雨具だけでは体が動きません。
10個以上のヘッドランプが全て下山した中で、このNさんだけが追いついて来ましたっ。「ジュンタローさんですかっ！」ヤマレコやブログ拝見させていますっ！の富士山常連Nさんでした。あっ、もう何十年前に廃盤になった私と同じカジタックスのピッケルです！80才の方から譲り受けたそうです。私も80歳近いですから・・・。ただ、赤丸のピックの先が私（右）のは磨きすぎて1�冂�短くなっています。
15
12/28 7:47
10個以上のヘッドランプが全て下山した中で、このNさんだけが追いついて来ましたっ。「ジュンタローさんですかっ！」ヤマレコやブログ拝見させていますっ！の富士山常連Nさんでした。
あっ、もう何十年前に廃盤になった私と同じカジタックスのピッケルです！80才の方から譲り受けたそうです。私も80歳近いですから・・・。ただ、赤丸のピックの先が私（右）のは磨きすぎて1�冂�短くなっています。
あっ、もう何十年前に廃盤になった私と同じカジタックスのピッケルです！80才の方から譲り受けたそうです。私も80歳近いですから・・・。ただ、赤丸のピックの先が私（右）のは磨きすぎて1�冂�短くなっています。
今回は岩場だけでなく、いたるところに固いアイスバーンができています。
わらじ館でランチタイムを取っていたNさんが直登で追いついてきました。さすが若い！
赤コースは私が8合目まで直登しようと試みてアイスバーンの固さで余儀なくトラバースして砂走館へ来たルートです。このトラバースはバーンが固く思い切り蹴り飛ばしましたので、足に疲労がでました。なんせ落ちたらお終いの世界です。青はNさんのルートです。 コレが正解です。
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12/28 9:06
赤コースは私が8合目まで直登しようと試みてアイスバーンの固さで余儀なくトラバースして砂走館へ来たルートです。このトラバースはバーンが固く思い切り蹴り飛ばしましたので、足に疲労がでました。なんせ落ちたらお終いの世界です。
青はNさんのルートです。 コレが正解です。
青はNさんのルートです。 コレが正解です。
こんな氷の斜面を横切るのです。落ちたら標高差千mのボブスレーで時速100Km超えのスピードで下の岩に激突します。ピッケルも刺さりにくいです。
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12/28 9:07
こんな氷の斜面を横切るのです。落ちたら標高差千mのボブスレーで時速100Km超えのスピードで下の岩に激突します。ピッケルも刺さりにくいです。
ふぇー。命がけで砂走館のベンチ前で「アンパン」です。強風の為にベンチには座れませーん。
7,5合目付近にある中継小屋で避難です。勿論富士山の小屋全て避難小屋などなく鍵が閉って入れません。風よけになるだけです。
3
12/28 10:41
7,5合目付近にある中継小屋で避難です。勿論富士山の小屋全て避難小屋などなく鍵が閉って入れません。風よけになるだけです。
8合目赤岩館が見えています。取りあえずそこまで行くかぁ。この風では大弛沢は勿論、長田尾根でも無理でしょう。登頂は諦めました。
3
12/28 10:41
8合目赤岩館が見えています。取りあえずそこまで行くかぁ。この風では大弛沢は勿論、長田尾根でも無理でしょう。登頂は諦めました。
暴風になってきましたが、取りあえず8合目赤岩館（標高3380m)まで登って来ました。
赤丸を入れた山が双子山と二つ塚です。近畿最高峰大峰の八経ヶ岳よりも高いのですよー。富士山のデカさが判りますねー。
ああ、風さえ20m前後でしたら登頂も可能ですが30mを超えると危ないです、飛ばされるとアイスバーンで滑落ですから・・・。
5
12/28 12:20
ああ、風さえ20m前後でしたら登頂も可能ですが30mを超えると危ないです、飛ばされるとアイスバーンで滑落ですから・・・。
ふぅ・・・下りました。でもアイスバーンですので蹴りこみながらの下山は、普通の山と違って筋肉が悲鳴を上げまーす。
2400mまで降りてきました。やや風も治まり暖かい感じです。が気温は-10℃以下です。
水色で囲んで色が少し濃くなっている所が非常に固いアイスバーンです。本日はアイスバーンが見事に出来上がっていましたね。
おおっ、ミカンは冷凍ミカンなっていましたが 美味しく食べることができました。
車の中で冷やしておいた（単なる放置ですがっ）三ツ矢サイダーは、うんまい！
あれ？ワイパーに紙が挟まれています。まさか御殿場署の警告か！！！
撮影機器：
装備
| 個人装備 |
レスキューアルミシュラフ 尻マット 予備ダウン１
|
|---|---|
| 共同装備 |
ポカリスエットは凍ってダメでした。みかんは冷凍ミカンになってグットです(^^)/
おにぎり類は凍って石になります。お稲荷さんは油揚げの為か凍りません。テルモスのお湯が一番美味しかったです。 |
感想
厳冬期富士では、必ず事前にヤスリでアイゼンを磨いておくことです。それとピッケルの石突き部分も尖らせてあげること。富士山はピック部分は使うことは先ずありません。
夜明け前から吹きおろしの暴風があります、高気圧がぽっかり時は意外と山頂の風がキツク、冬型の気圧配置が崩れる頃が個人的には登頂できた場合が多いです。
今回は西から低気圧が迫ってくるので、早めの出発をしましたがアイゼンの調整とか袋が跳んで探し回るなど、結局は時間のロスがあり、真夜中以前から登り始めますとヘッドライトだけではアイスバーンの様子が良く掴めずに苦労しました。
普通は午前2時くらいからが良いかと思われます。
それにしても 今回はアイスバーンが2合目から出来上がっていて驚きました。
でも、モナカ雪（表面だけがアイスバーンで中は雪）が有りませんでしたので登りやすかったですが、真夜中からずっと吹き続ける向かい風に苦労しました。
また、未だ2月だけ登頂を果たしておりませんので なんとか頑張りたいです。
一か月仕事三昧で お山に行けていなかったので、いきなりデカい富士山はばてました。
下りもアイゼンを思いっきりけりこまなければならないので、現在筋肉痛がひどくて歩くのがやっとです（爆）
動画でもうまくこの暴風が伝わりません。全山アイスバーンですので節煙もあがらないから見た目は、全く穏やかな富士山ですが現地は猛烈な風が吹いています。
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jyunntarouさん こんにちは〜
５０番目の写真は見ているだけで凄く緊張しました
遠くから見る富士山と近くで見る富士山はずいぶんと違うのですね
下山してからのしゅわしゅわのサイダーは凄く美味しかったはずです！！
そして
ご無事で下山されて何よりです
SkyEagleさん こんにちは。
現在筋肉痛ですっ(笑) 下山がきついんですね厳冬期富士は。地球が割れそうに「これでもかっ！」と蹴りこんで蹴りこんでの下山じゃないと 一滑り何百メートル滑落ですから。
でも、厳冬期富士は「登山」…と言うより…「肝試し」的なニュアンスが多々ありますね。
あっ、サイダーは美味かったですー。それと冷凍ミカンも最高でしたね。
ポカリとかペットボトルは凍って容器が割れていました。
ふぅ、まったりとしたのんびーりお山に行きたいですが、年始から「槍」です。コレは豪雪であの林道を40kg近い荷物を背負ってラッセルは、おそらく富士山のアイスバーンよりキツイですね。槍平まで入れるかどうかです。また1.2と豪雪ですのでブドウ沢やチビ沢からの雪崩も心配です。
無理そうなら、大峰山系の石門バリルートに行ってきます。こっちの方がおもしろいかもです。ここも大雪な可能性がありますが、誰も登らないコースなので素敵かも？
つんつるりんやないですか。
あぁー、あたしにゃー、手におえないです。
夜景、綺麗ですねー。
年始から、槍Ｏｒ石門ですかぁ。
見てるだけで、ハード。
後頭部の毛がズルりと 抜けそうです。アヒ。
良いお年を。
コナもんくん こんばんは(^^)/
どうやら富士山は前日、絶好のポカポカ日和だったみたいで
それが夜に凍ってしまい・・・
下から上までつるりんこんに なっちゃったんですよーん。
まっ、いい風パンチとドキドキトラバースを味わえたので これはこれで
アトラクション的にはオッケーかと。
厳冬期富士はお山でなく絶叫系マシン的な感じですかね。
槍は行っても林道ラッセル三昧で終わりだと思いますし、無料駐車場なんか除雪してくれないしねー。
大峰石門はラッセルありやし、あの４ｍキレットの雪や石門近くの絶壁なんかも想像したら面白いかなぁ？
コナもんくんの後頭部 つるりんこに してあげるレコ お待ちくださいね（爆）
画像でカチカチな凍った斜面がよくわかりますね
これは滑ったら終わりの世界ですね、ほんと。
これは滑落停止が効くのでしょうか
岩にぶつって止まるボブスレー、あぶなっっ！！
ボコボコので斜めのアイススケートリンクは緊張感満点ですね＾＾；
アイゼンの調節トラブルは、−10℃で30分も素手で
装着できて良かったですね〜
ご無事で何よりですね
お疲れ様でした。
では、良いお年を
doritosさん おはようございます(^^)/
今年の富士山の固さ？は、一級品でした(笑)
それも下から上までビシッと氷ついています。
富士山は冬型でも晴れる場合が多いので、特に南面に当る静岡側は、昼間は、直射日光に照らされてマイナスなのに表面が溶けてそれが夜間に冷やされ、暴風で圧縮されますので本当に固い氷が出来上がります。
真夜中からのスタートで蹴りこみながら標高差2500mの往復は、下山中に滑落事故が多いです。無理して上がると下山の時のあの蹴りこみが出来なくなった時点で危なくなります。
ここ10年で70名以上の命が奪われています。
滑落停止は、滑ったと同時に即ピッケルをへその辺りでぶち込まないと、加速がついてからでは絶対に止まりません。私も初回登頂後、下山中、７合目で滑落。制動に失敗してピッケルが弾かれ、とにかく自分から近くの岩にお尻からぶち当たって止めようとしたのですが、大腿部を強打し・・・足を引きずりテントに帰ってきたのが夜中１時過ぎ…意識朦朧でした。
二回目は、突風で落とされましたが、さっと身を反転させぴったりと止めることに成功しました。
でも、年に幾度か氷も柔らかく下は雪。風もなくポカポカな穏やかな状態の時もあります。こんな日は、ほぼ誰だって登れてしまいます。
風とアイスバーン…コレが登頂の鍵を握るお山ですね。
では、よいお年をお迎えください。
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