禿岳 小倉ノ沢
- GPS
- 06:08
- 距離
- 5.5km
- 登り
- 815m
- 下り
- 403m
コースタイム
- 山行
- 5:23
- 休憩
- 0:46
- 合計
- 6:09
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
入渓地点の小倉沢橋のすぐ横に車1台分のスペースあり。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
旧北上川水系 江合川 小倉ノ沢 体感2級上 ラバー△ SBなし 水量平水 魚影あり ■アプローチ 牧場の脇を通ってる道路沿いに、小倉沢橋と名付けられた小さな橋があり、そこから入渓。橋の脇に車1台分のスペースがあるので、アプローチはゼロである。 ■小倉ノ沢遡行 序盤はゴーロを行き、堰堤を2つ越えると滝が現れ始める。 この時期は水量豊富で、この日のように暑い日には積極的に水線に入れるので楽しいが、やはり滑る。 これは禿岳全体の沢に言える事だが、時期問わずヌメリが多い流域である。 ならばフェルトかと思ってしまうが、禿岳は花崗岩の滝が多い事や乾いたスラブ等も出てくるので、ラバーとタワシのセットが結局一番いい気がする。花崗岩はタワシで磨けばラバーはバチ効きである。 小倉ノ沢は順層で登りやすい滝も多いが、一癖ある滝も多く出てきて易しい沢の印象はない。 510m二俣を右に入ると滝が続きヌメリに気をつけながら直登していく。 小滝と10m〜20mクラスが頻繁に現れるが、ザイルを出すタイミング等はそのパーティーによって様々だろう。 690m二俣を右に入るとゴルジュになりさらに滝が続く。 900m付近の二俣は、登山大系に書かれている両門の滝で出合っている。左俣はその先に80mがあるはずなので左に進むが、下部がハング気味で直登不可能だ。 右岸の藪にフリーで突っ込むが、この巻きがかなり悪くザイルを出さなかった事を後悔する程である。 垂直の泥斜面を灌木頼りにモンキークライムして行くが、あまりに急で足場も悪く、何回か後ろにひっくり返りそうになった。かなり腕力勝負が続き非常に辛い所だ。 なんとか滝身に移り、ザイルを出して右岸の水線を直登して行くが、今度はヌメリが酷く快適登攀とは程遠い感じである。 ここは悪い巻きは最小限にして早めに滝身に移り、トラバースしてから左岸の乾いたスラブを登った方が快適であったろう。 事実、登山大系にもそう書かれていた。 何はともあれ落ち口まで無事登りきり一安心。登った80m滝を見下ろしながら一本取った。 因みに、登山大系には二俣で30m滝が両門で出合ってるように書かれているが、実際は両門で出合ってるのは右俣30m左俣80mだと思われる。 左俣の30m滝は二俣の手前にある。 この先もイチイチ面倒臭い滝をタワシで磨きながら進み、何個かある二俣も水量の多い方に進んで行くが、この辺りの地形図の沢型がかなり曖昧に書かれており、計画の段階で水線の書き込みが出来なかった辺りである。 これは現地で判断するしかないと思っていたが、実際は水線はもちろん続いており、なんとなく詰めあげる場所に当りを付けて進んで行く。 滝も落ち着いてくると程なく源頭になり、まぁまぁの藪漕ぎ15分程で登山道合流。 合流した場所は不動沢の頭の南側1170m付近であった。 本来ならもう少し南側の1140m付近の登山道に詰めあげる沢型に入りたかったのだが、上部の二俣のどこかでルートミスしたのか違う沢型を追っていたらしい。 兎に角無事に抜けれたので良しとする。 ■下山 花立登山口へ歩きやすい登山道を40分程で下山。 車の回収は10分程。 |
その他周辺情報 | 目の湯 500円 |
写真
装備
個人装備 |
30mザイル ガチャ類 ビバーク装備
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感想
これまで禿岳東面の沢は、火ノ沢、水上沢、中ノ沢、不動ノ沢と4本の沢を遡行してきた。
登山大系に載っている沢は残り一本。最後は小倉ノ沢である。
去年の不動ノ沢の不動滝60mが枯れてたのもあり、今回は雨の後の晴れの休日を密かに狙っていたのだが、そんな都合よくいかないとは思ってた所に、まさにドンピシャの「THE DAY」が来た。
この小倉ノ沢も、他の禿の沢同様に記録が少ない。計画の段階で地形図とにらめっこしながら小倉ノ沢と思われる水線を追って行くが、どう追って行っても沢型が途切れてしまう。
登山道に詰めあげる沢型は顕著なのだが、その途中が曖昧なのである。
登山大系の簡単な遡行図と国土地理院の地形図を何度も照らし合わせながら逡巡していたが、これはもう実際に行って現地判断しながら遡行するしかないと思い、最後の大物、小倉ノ沢に降り立つ事となる。
入渓すると、思惑通り水量は豊富、天気は快晴。次々現れる滝をヌメリを落としながら丁寧に越えて行く。
禿の沢も5本目となると、勝手知ったるなんとやらで、油断出来ない所とリラックス出来る所とを二人共熟知してるような感覚もある。
タカシーさんは以前、水上沢で滑落するアクシデントがあった。だからこそ余計に禿の沢に関しては慎重さがあると思うが、それと同じくらいリラックスしながらも大胆に、そして繊細に遡行してる姿を見ると、沢ヤとして成長したんだなぁと自分の事のように嬉しくなってしまう。
終盤に現れる80m大滝の下部の巻きでは二人共ヒーヒー言いながらのモンキークライム。
一歩一歩磨きながら登り詰め、大滝の落ち口で取った一服は達成感に溢れていた。
地形図の沢型が曖昧だった場所も、実際は顕著に沢型は続いており特別迷うような場所もなかったが、何故か詰め上げる予定だった沢型とは少しズレて登山道合流。
まぁ、よくあることなので対した問題ではないが、個人的には少しシコリが残る形となった。
何はともあれ無事に東面最後の小倉ノ沢を遡行出来た達成感は大きい。
これで禿岳東面の沢はコンプリートと言いたい所だが、今回遡行した小倉ノ沢の右俣左沢には100mの滝がある。
不動ノ沢の左俣も面白そうであるし、中ノ沢に至っては本流を詰めていない。
帰りの道中、車内から見える禿岳を眺めながら、まだまだ通う事になるであろうと、改めて目に焼き付けて帰路に着いた。
しかも下山の時にワクさんとスライドしたのに気付かなかったというオチだ。くやし〜💨
快晴、夏の午後の山頂で飲む
キンキンコーラ!ワードの破壊力がハンパないですね。
mooreeさん、せっかくお会いできたのに気づかず申し訳ありません。
スライドした沢装備のお兄さん達を見て、「沢は気持ち良いだろうなぁ」と思っていました。
ヌメリは怖いですが楽しさの伝わるレコですね。
今度はどこかの山小屋で皆様とキンキンビールで乾杯したいです(^^)/
キンキンのビールいいですね!🍺
コーラよりそっちのほうがヨダレが出ます🤤
またみんなで呑みたいですね😊
夏の禿、お疲れ様でした👍
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